稽古会メニューに悩む理由と解決のヒント



稽古会で何を教えるか、毎回悩んでいませんか?
彪進会という稽古会をかれこれ一年ほど続けてきましたが、当日の朝まで毎回メニューに悩んでいます。
参加者のレベルはバラバラ。初めて来る小学生もいれば、三回目のリピーターもいる。
全員に満足してもらえるメニューを作るのは、本当に難しいんです。
この記事では、指導者として抱える「教える内容のジレンマ」と、それでも彪進会を続ける理由についてお話しします。
稽古会を続けて見えてきた「教える側のジレンマ」
動画で伝えたことが定着しない現実
僕はYouTubeでも剣道の技術を発信しています。
足さばき、素振り、面打ち、小手打ち、引き技…たくさんの内容を動画にしてきました。
でも稽古会で参加者を見ると、全然できていないんです。
前回の稽古会に来ていた人に「これ前回も言ったんだけど、覚えてる?」って聞いても、「うーん…」っていう反応。
動画を見ればわかる内容なのに、実際にはできていない。
つまり、一度伝えただけでは身につかないということです。
参加者のレベル差が生む悩み
稽古会には、初心者から三回目の参加者まで、いろんなレベルの人が集まります。
例えば僕は、逆胴フェイント面という得意技を教えたいんです。
でも参加者の中には、まだ面打ちもできていない小学生もいる。
そんな状態で逆胴を教えても、逆に悪い癖がつく可能性があるんです。
だから結局、また面打ちや小手打ちの基礎に戻ることになる。
でもリピーターの人には、同じ内容を繰り返すのも申し訳ない気持ちになります。
同じ内容を繰り返すべきか、新しいことを伝えるべきか
初めての参加者には、すべてが新しいから、伝えれば伝えるだけ吸収してくれます。
でも三回目の人に同じ内容を伝えるのは、どうなんだろう? 新しいことを教えたほうがいいんじゃないか? そんなふうに悩むんです。
ただ、基礎が固まらないと応用は意味がないと僕は思っています。
だからこそ、たとえリピーターでも、基礎ができていなければ、もう一度伝える必要があるんです。
「基本」の本当の意味を理解してもらう難しさ
形だけ教えても強くならない理由
逆胴や逆胴フェイント面のような応用技を、見よう見まねで練習しても、本質を理解していなければ意味がないんです。
剣道は「足から打つ」スポーツです。足さばきの重要性を理解していないと、どんな技を練習しても強くなれません。
だからこそ、基本を理解してもらうことが何より大切なんです。
一般的な「基本」と実践的な「基本」の違い
よく言われる基本って、「足幅を狭くして、重心は後ろに」みたいなものですよね。
でも僕が伝えたいのは、試合で使える実践的な基本なんです。
足の使い方、基礎筋力、実際に打突につながる動き方。
教科書的な指導ではなく、実戦で役立つ技術を伝えたいと思っています。
考え方が変われば行動が変わる
たった一回の稽古で強くなるなんて、僕は思っていません。
本当に強くなるのは、毎日継続できる人です。
だからこそ、稽古会では「考え方」を変えることを意識しています。
なぜこの練習が大事なのか、どこを意識すべきなのか。
それを言語化して伝えることで、参加者の明日からの行動が変わると信じているからです。
当日まで決まらないメニューの理由
参加者を見ないとわからない「今必要なこと」
稽古会の一週間前からメニューを考え始めるんですが、結局、当日の朝まで決まらないんです。
なぜかというと、参加者を見ないと、何が必要かわからないから。
面打ちが上手ければ小手打ちを教えるし、技が全部下手なら足さばきから強化する。
目の前の子たちに必要なことを伝える。それが最優先なんです。
二日連続開催という新たな挑戦
最近の彪進会は、二日連続で開催することが増えました。
二日連続で参加する人も七名ほどいるので、昨日と同じ内容にはできないんです。これがまた難しい。
初日に何を教えて、二日目に何を伝えるか。それぞれに違う価値を提供しないといけません。

YouTube撮影との兼ね合い
稽古会ではYouTubeの撮影もしています。
でもそうすると、動画と稽古会の内容がかぶってしまうんです。
毎回同じことをすると、「また同じか」と思われるかもしれない。
でも新しいことが本当に必要なのか、取捨選択も難しい。
それでも、知りたい人に情報を届けるためには、バランスを取りながら続けていくしかないと思っています。
それでも彪進会を続ける理由
全国大会に行く子が出てきた成果
彪進会を続けてきて、嬉しい成果も出てきました。
瞬発的な面打ちの速さが武器になっている子です。
これは、継続してきた価値の証明だと思っています。
伝えたい人に届けたいという想い
「やらない」という選択をすると、情報を知りたい人に届けられなくなります。
参加できない人にはYouTubeで、参加者には直接指導で。どちらも大切にしたい。
だから、難しくても全力で向き合い続けるんです。
悩みながらも前に進む覚悟
完璧なメニューなんて、ないんだと思います。
当日の朝まで悩み続ける。それでも、目の前の人に全力で向き合うことが最重要だと僕は信じています。
今日からあなたも、目の前の参加者に必要なことを見つめ直してみてください。
まとめ:完璧なメニューより、目の前の人に必要なことを
- 稽古会のメニューは、参加者のレベルや状態によって変えるべき
- 基礎が固まらないと、応用技を教えても意味がない
- 考え方が変われば、明日からの行動も変わる
- 継続できる人が、本当に強くなる
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