福大大濠が3連覇|2026年玉竜旗・男子レポート|決勝は左抜けの返し胴

福大大濠が3連覇|2026年 玉竜旗高校剣道大会・男子が終了
女子に続いて、男子の玉竜旗も終了しました。優勝は福岡大学附属大濠高等学校。3年連続3連覇、10度目の優勝です。本当におめでとうございます。
今回は現地で取材させていただいたので、結果と、僕が「これはすごい」と感じたポイントを解説します。特にベスト4に共通した、ある異常な記録には驚かされました。
男子の部|結果
入賞された選手の皆さん、本当におめでとうございます。
| 順位 | 学校名 |
|---|---|
| 優勝 | 福岡大大濠(福岡) ※3年連続10回目 |
| 準優勝 | 九州学院(熊本) |
| 第3位 | 福岡第一(福岡)/東福岡(福岡) |
| ベスト8 | 龍谷(佐賀)/八女学院(福岡)/三養基(佐賀)/明豊(大分) |

驚愕|ベスト4の4校、準決勝まで「一度も大将に回っていない」
今回、一番びっくりしたのがこれです。ベスト4に上がった4校すべてが、準決勝まで一度も大将に回っていなかったんです。
4校とも1回戦はシードなので、2回戦から準決勝まで、およそ6試合あるはずです。その6試合、大将はずっと座りっぱなし。前の4人で決着をつけ続けたということ。そして準決勝で、ついに4校すべての大将が出場する——この展開は、個人的に「激アツだな」と思いました。
前日のプレミアムVoicyでも「どこが勝ってもおかしくない。最終的にはチーム力はもちろん、大将の戦い方が本当に大事になる」とお話ししていました。まさに、その通りの展開になったんです。
6試合ぶりの一本目で「探り合い」になるか、「攻め切る」か
ずっと待っていた大将が、いきなり出るのは難しそうですね…
そうなんです。6試合まったく戦わずに、いきなりの一本目。感覚も分からない、自分の体の調子も分からない。だからどうしても探り合い・様子の見合いになってしまいがちなんです。
その中で、一番「行くぞ」とスイッチがバチンと入った状態で出てきたのが、大濠の大将だったと思います。攻撃的にガンガン攻めながら、相手を探っていく。これは本当にすごいなと感じました。
もちろん、九州学院の大将も東福岡の大将もスイッチは入っていました。準決勝では互いに下がり合う展開の中、九州学院の大将が裏面を攻めて警戒させておいて、表から飛び込み面を決めています。大濠の大将も、準決勝で飛び込み面を決めていました。
決勝の決着は「左抜けの返し胴」
決勝も、互いに一歩も譲らない展開でした。次鋒が勝ち抜く場面もありましたが、中堅が振り出しに戻し、副将戦は引き分け。そして最後は、大将同士の対戦へ。
九州学院の大将が、少し遠い間合いから面に飛んだ瞬間——大濠の大将が、左抜けの返し胴を決めて優勝を決めました。
この場面で、この技を決める。これは日頃の練習でやっているからこそ、大事な場面で出せるんだと思います。実際にご本人に「狙っていたんですか?」と聞いてみたところ、「狙ってはいなかった。自然に出た技、反応で出た技です。普段練習していたものが自然と出て良かったです」という答えでした。誘い出して無理に狙ったのではなく、練習のたまものだったわけです。
興味深いのが、ちょうど同時期に行われていた全国道連(全日本剣道道場連盟)の全国大会でも、中学生の部で優勝した東レ居敬堂(愛知県)の大将が、同じく左抜けの返し胴を決めていたこと。まさか決勝の舞台で、同じ展開が重なるとは思いませんでした。今まさに流行している技で、小学生でも使う技になってきているのを感じます。
全員が口を揃えた「一番きつい練習は、掛かり稽古」
選手の皆さんにインタビューさせていただいた中で、全員が共通して言っていたことがあります。それが——
「一番きつい練習は、掛かり稽古です」。玉竜旗の前には、少し長めの掛かり稽古をするそうです。その掛かり稽古が、「玉竜旗のきつい中で追い込むんだ」という気力の強化と、肉体面の強化になったと話してくれました。インタビュー記事もブログで作る予定なので、楽しみにしていてください。
どこが勝ってもおかしくなかった|ドラマが生まれる大会
今回、本当に「どこが勝ってもおかしくない」大会でした。
- 八女学院は福岡県予選で大濠を倒しているチーム。強豪同士の戦いを制してベスト8まで勝ち上がった
- その大濠も、インターハイに行けない分、この大会に意地とプライドをかけていたのを感じた
- 昨年15人抜きをした選手が、今年は大将として出場。強豪校を相手に中堅・副将・大将と抜き返す激闘を見せた
それでも、抜き返した後に引き分けが続いて代表戦で敗れたり、15人抜きをしていたチームがその後勝ち切れなかったり——抜いていても逆転がある。本当にドラマが生まれる大会だと、改めて感じました。

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まとめ:本気でぶつかる姿が、次の世代につながる
高校生が本気でぶつかり、本気で勝って喜び、本気で負けて悔し涙を流す。正直、負けた子にはインタビューしたくないと思ってしまうくらい——僕自身も「負けたら悔しいよね」と感じながら、お話を聞かせていただきました。
今回は速報をできるだけ早くお届けできるよう、ブログもSNSも更新しながら頑張りました。今の小学生が「この舞台で活躍したい」と思ってくれたり、中学生が「来年は俺が頑張る」と思ってくれたら、めちゃめちゃ嬉しいです。
今年も、熱い夏が終わりました。でも、ここからインターハイがあります。全国大会が立て続けにあるのが、一番きついんですよね。出場される選手の皆様、頑張ってください。
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