【小学生でもわかる】剣道の自理一致とは?技と心を一つにする方法



「稽古は頑張ってるのに、試合でなかなか勝てない」「技は覚えたはずなのに、どこか物足りない」そんな悩みを抱えていませんか。
実は剣道には、技と心を一つにするという大切な考え方があります。
僕が世界中で剣道を教える中で、必ず伝えているこの考え方。
それが「自理一致」です。
今回は、小学生にもわかるように例え話を交えながら、自理一致の本質と実践方法をお伝えします。
自理一致の意味と本質
「自」とは何か(技・動作の要素)
まず「自」という漢字ですが、これは剣道の技だったり動作のことなんです。
例えば竹刀を振るとか、前に進むとか、打突するとか、この体の動きそのものを指します。
わかりやすく言えば、自転車に乗るときにペダルを漕ぐ力だったり、ハンドルを動かす動作ですね。
これが「自」です。
目に見える「形」の部分だと思ってください。
「理」とは何か(心・考え方の要素)
じゃあ「理」は何かというと、「理」は心とか考え方、道理のことです。
どうしてその技を使うのか、どんな心構えで稽古するのかという頭だったり心の部分になります。
思考の部分ですね。
例えるなら、自転車に乗るときに「どうすれば転ばずにまっすぐ進めるのか」という考え方が「理」です。
目に見えない「意味」の部分ですね。
なぜ両方が必要なのか
で、この両方が揃って初めて成り立つんですよね。
技だけがあってもダメだし、心や考え方だけでもダメなんです。
両足で歩くのと同じで、どちらか片方だけでは前に進めないんですよ。車の両輪と同じだし、鳥の翼も同じですよね。
片方だけじゃ進めないし、片方だけじゃ飛べないじゃないですか。
まさにこの「自」と「理」っていうのは、両輪、両足、両翼が合わさって成り立つものだと思ってください。
だから自転車に乗る時に「どうすれば転ばずに進めるだろう」って考えてるだけじゃダメじゃないですか。
スイミングもそうですね。「どうやったらうまく泳げるようになるんだろう」って本を読むだけじゃダメですよね。
実際に自転車に乗る時にハンドルを動かしてみたり、ペダルってこんな風に動かすんだっていう動作を確認する必要があると思います。
まさにそんな考え方なんです。
剣道の修練における自理一致
昇段審査で問われる自理一致
剣道の昇段審査では、立ち会い、つまり実際の試合のようなやり取りが審査されます。これが「自」です。
そして型、正しい所作だったり意味の理解をしていくのが「理」です。
この両方が審査されていくんですね。
つまり竹刀の振りだけ、体の動きだけではなくて、心のあり方だったり剣道の意味を理解しているかも大切になってくるということです。
その意味だったり心のあり方を表しているのが、この型の部分にあるということですね。
日々の稽古で意識すべきこと
日々の稽古では、例えば「今日は面を早く打つぞ」という目標があるとします。これは自理の「理」ですね。
そのために腕の力を抜いて竹刀を振るという動き、これが自理の「自」です。
これ、僕の稽古会、講演会とかでも絶対に伝えることなんですが、まあ「自理一致」という言葉は使いません。難しいんで。
小学生とかに伝える時に「自理一致を意識しろ」と言ってもわかんないじゃないですか。
指導者としての実践方法
なので、「なんでそういうふうになるか」を意識しようと伝えます。
早く打てるように目標をまず立ててあげて、「どうやったら早く打てるだろう」っていう考え方、これちょっと「理」に近いですが、そこから実際にやりながら考えさせるんです。
実際に考えさせるだけじゃなくて、やりながら早く打つ練習だったり、相手が避ける前に打つっていう目標を立てて、じゃあ「どうやってやればいいかな」っていうのを動きを確かめながらやる。
これは自理一致を目標にではないですが、自然と自理一致の状態に導く稽古設計になってるんです。
僕の稽古は自然とです。なのでそういったことを意識することがすごく大切なんですね。
小学生でもわかる自理一致のたとえ話
鳥の翼のたとえ
先ほどもお伝えしましたが、鳥の翼と同じですね。
片方の翼だけでは飛べないと。両方揃って初めて空を飛べます。
算数の勉強のたとえ
算数の勉強もイメージしてみてください。
計算のやり方、コードの部分だけ覚えても、なぜそうなるかを理解しなければ、応用の中学生の証明問題とかできないんですよ。
僕勉強わかんないからわかんないんですけど、計算、九九ができたとしても、「なんでそうなるの」っていうのを証明問題って文章化させられるんですよね。
あれ、ほぼ国語ですよね。
なので、計算のやり方だけではダメだと。
計算式だけを解けるようになってダメで、証明する言葉の書き方も覚えないといけないということです。
サッカーのシュートのたとえ
サッカーのシュートもそうだと思います。
ボールを蹴る力、動作だけを実際にやっても、何回蹴ったとしても、「なんで曲がるんだろう」「どうやったら無回転になるんだろう」っていうのを考えないと、一生自分で意図的に回転をかけることもできないし、無回転にすることもできないと思うんです。
「なんで入らないんだろう」っていうのを考えないと、ただただ右に行ったり、左に行ったり、上に行ったりすると思うんです。
もう少しこっち側へ蹴った方がゴールに近づくなとかっていうのを考えながらやる「理」、考えながらやる自理の「理」、そして実際に動作をやっていく。両方があって初めて成り立つんです。
「口だけ」にならないために
よくこれ、大人の人とかね、「なんで今打たねえんだよ」とか、「なんで今振れば打てたじゃん」とかっていうヤジを言う人いると思うんです。
頭ではわかってるんですよ。
自理の「理」はわかってるんだけれども、実際にやってないんでしょ。やってないからこれ成り立たないんですよ。口だけですね。
こういう風にならないようにしましょうということでございます。

自理一致がもたらす成長と人生への影響
剣道における成長
自理一致が近づくと、技に無理がなくなります。無駄もなくなります。
そして心に余裕が生まれます。そして打突が自然で美しくなります。
そして単なる試合の勝ち負けっていうのを超えて、本当に剣道を通じた人間的な成長に結びつくと思います。
社会での応用力
なぜ人間的な成長に結びつくかっていうと、「なんでできないんだよ」っていうのを、こうコードだけやり続けて考えれないと、ただただの作業になるでしょ。
ってことは、作業は得意なんだけれども、考えてやるのが得意じゃなくなってしまうんですよ。
じゃあそれが社会に出た時にどうなるか。考えれない。いやいやいらないよ、工場でずっと働いててくださいと。
でも工場の中でも「これもっとこうすれば効率よくなるかも」って考えれる人は、どんどん工場長とかになれるかもしれないですよね。
逆に考えるだけの人は、もちろん考えるだけの仕事は特化できるかもしれないですが、実際に営業とかは難しいかもしれない。
「こうやったらうまく営業できるよ」っていう考え方は伝えれるけど、できないかもしれない。行動できないかもしれない。前に出れないかもしれない。
バランスよく鍛える重要性
じゃあ両方あると、営業もできるし、考えながら新しいことにも挑戦できるしっていうような人間的な成長につながるということですね。
つまり自理一致は、剣道だけじゃなくて人生全体に通じる考え方なんです。
まとめ:行動すれば、景色が変わる
- 自理一致とは、技「自」と心「理」を一つにすること
- 片方に偏るのではなく、両方バランスよく鍛えることが剣道の本質に近づく一歩
- 「なぜ」と「どうやって」を同時に考えることで、技も人間性も成長する
昇段審査でも、日々の稽古でも、ぜひこの自理一致を意識して取り組んでみてください。
今日から「なぜそうするのか」を考えながら、実際に体を動かしてみてください。
きっと今までと違う景色が見えてくるはずです。
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