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キャプテンなのに自信が持てない。プレッシャーを手放すメンタルトレーニング

このnote投稿は2025年7月25日voicyの音源の内容をもとに作成したものです。

今回は、小学6年生の娘さんからいただいたコメントをもとに、「キャプテンだけど自分に自信が持てない」というテーマでお話しします。

「来週はいよいよ全国道場少年剣道大会。いつもは元気なのに、いまは不調です。今年はキャプテン大将なのに、去年のキャプテン大将のように強くなれなかった。楽しんでいただけの剣道が、初めてプレッシャーになってしまいました。梶谷先生からの叱咤激励をいただけたら嬉しいです。」

おそらく皆さんも同じような経験があるんじゃないかなって思うんです。

去年の先輩たち、強かったよな。去年は全中出場できたし、県大会優勝だった。

今年は僕たち行けるのか、大丈夫なのか。大将だけど、キャプテンだけど大丈夫かな。

そんな気持ちになることってありますよね。

目次

キャプテン就任で不安になるのは自然なこと

先輩と比べてしまう心理

実は、これって皆さんだけじゃなくて、誰もが経験する悩みなんです

私自身、高校時代にまさにそうだったんですよね。

高校の5大大会と呼ばれているうち、国体を除く4つ——全国選抜、魁星旗、玉竜旗、インターハイ——を全て優勝してきた先輩方がいたんです。

その前にもインターハイを取ったりと、連覇が続いている時に、私は2年生でレギュラーになりました。

そこでも4大大会を全て優勝して、翌年の3年生の時にキャプテンに任命していただいたんです。

つまり、8連覇している4大大会の4連覇を2年連続達成している中での、3年連続がかかってたんですよ。

これは負けるわけにはいかない。そういった状態だったと思います。

プレッシャーと期待の違い

正直、何もなければプレッシャーに潰されていたと思うんです。

去年の連覇を閉ざしちゃいけない、期待を背負わないといけない——そういった思いが片隅にあったからです。

でも、ここで監督が言ってくれたんです。

「お前らはお前らのチームで勝てばいい。先輩たちが築き上げたものは全く感じる必要がない」と。

監督の一言がすべてを変えた

「先輩の連覇を背負うな」という解放感

その言葉を聞いて、ああそうかと気づいたんです。

確かに今までは勝たないといけないとか、この連覇を守らないといけないという思いがあった。

でもそういうことを考える必要ないんだなって

「僕たちは僕たちが挑戦する気持ちで、そういった気持ちでいればいいんだ」——この考え方が、チーム全体に広がったんだと思うんです。

おそらく監督はみんなの前で言われたので、みんなが同じような気持ちになってたんじゃないかなって思うんですよね。

自分たちのチームで勝つ

ただし、中堅の岩切君は、違う悩みを抱えていたかもしれません。

連覇がかかっている中で後ろに迷惑をかけられない——それって本当に難しいポジションなんですよね。

戦いづらいという風に言ってたような気がします。

それでもやっぱり、「僕たちは僕たちのチームで」という考え方があったから、結果的に挑戦する気持ちで臨めたんじゃないかなって思うんです。

その結果、しっかりと連覇することもできたんじゃないかなと思っております。

試合に勝つメンタルの作り方

過去の自分を信じることが基本

だからここで伝えたいのが、去年のキャプテン大将のように強くなれなかったとか、そういったことは全く感じる必要がないということなんです。

その娘さんがどれだけこれまで努力してきたのか、どれだけ稽古に来たのか、どういったことを学んでどういったことを意識して稽古に取り組んできたのか——それが全部、体に染みこんでるんですよ。

試合というのは「試す場所」なんですよね。試し合いって書いて試合じゃないですか。

だからそこで自分を信じて、今までやってきたことを信じて試していくんです。

全力出し切るんだと、そういった気持ちでいいと思うんです。

ゾーン状態へのアプローチ

ただ、今までやってきたことを発揮するというのは、実は大前提の話なんです。

その先にがあるんですよね。いわゆるゾーンみたいな部分ですね。

火事場の馬鹿力が発揮できるような集中状態への持っていき方。

これはもう一週間そこらでできるようなものじゃないし、コントロールもなかなか難しいものなんです。

呼吸法、緊張のコントロール、リラックスしすぎたら緊張の方に持っていかないといけないし、自分自身を入り込ませていかないといけないし——ここはね、本当に難しいところだと思うんです。

気持ちが実力を上回る瞬間

そこに持っていくためにも、あとは気持ちなんです。

もう負けたくないという気持ち、こいつには絶対負けないんだという強い気持ち。

やってやると、俺が勝つんだと。どんだけ時間かかってもいい。

団体戦であれば、絶対にこの2分間の中で——小学生なので2分だと思うんですけど——負けないんだという強い気持ち。

こういった気持ちを持っていくしかないんです。

むしろ試合というのは、実力が拮抗してきた時は、その気持ちが凌駕した人が勝つと思ってるんですよ。

先日の全日本選手権予選だってそうでした。

黒木選手が1回戦から「やってやるぞ」という気持ちがバンバンに出てたんです。

取りに来てるなという気持ちがにじみ出てた。

そういった気持ちが、最後決勝戦でも相手を圧倒して、一本に決め切れたんじゃないかなと思うんです。

試合前夜の心の整え方

ワクワクしながら臨む

気持ちを出す、気を出す、声を出す。

勝ちたいという気持ちを出す、表現するということができると、やっぱり審判にはそれが見えるんですね。

「お、こいつ声出てんな」とか、「あ、動きがいいな」とかいうのが見えてくる。

そして惜しい技、当たってない技とかも、相手よりも凌駕していれば、一本になる可能性というのも出てくるんですよね。

先日の全日本選手権予選の前夜みたいなね、気持ちの部分——多分プレミアム放送とかでも放送してると思うんですけど——あの考え方、あの思考になるのが一番理想的なんですよ。

ぜひもう一回聞き直してみてください

僕はめっちゃワクワクしてるんですよね。

だから今までやってきたことを出したら絶対いけるって思ってる。

だからこそ、結果にも納得できるんです。

失敗から次の改善点を見つける

結果的にダメだったんですよ。

ダメだったんですけど、「ああそうか、あれだけやってもダメなんだ、そして課題点はここだ」って新しい課題が見つかるわけですよね。

でまた練習するんです。この改善を繰り返すことをすればいいだけなんです。

だから試合はね、本当に楽しんだもん勝ちなんです。

全力出し切って負けたなら、仕方ないじゃないですか。まだ小学生だから中学も高校もあるんです。

そこで悔しい気持ちを次につなげるしかないんですよね。

その次につなげるときの努力が楽しいとか、できなかったことができるようになったことが楽しいとか——そういった風に剣道を楽しんでもらいたいなって思ってるんです。

勝ちは楽しいですよ。負けは悔しいですよ。

でもそれだけじゃなくて、改善して強くなっていく過程も楽しんでもらいたいと思ってるんです。

だから全くプレッシャーに感じる必要がないんです。

負ければそこの改善点を埋めればいいだけ。

試合というのはもうメンタルなんですよね。もういけるって思うしかないんです。

どういったときに勝てたのか、どういったときに負けたのか。

負けたときは、声ができてなかったとか足が止まっていた。

逆に、よかったときは声が出てたんだったら、じゃあ声を意識しようかなとか、足さばきを意識してみようかなとか。

よかったときのいいイメージを持って試合に臨んでいく。これはね、ものすごく大事なんです。

まとめ:行動すれば、見える景色が変わる

記事のポイント

  • キャプテンだから強くなければならないというプレッシャーは、先輩と自分を比べているから生まれる。でもそれは全く感じる必要がない。自分たちのチームで勝つ——それだけでいい。
  • 試合に勝つのはメンタル。実力が拮抗してきた時は、気持ちが凌駕した人が勝つ。声を出す、気を出す、勝ちたいという気持ちを表現する。審判にもそれが見える。
  • 失敗は改善のチャンス。全力出し切って負けたなら仕方ない。そこから課題を見つけて、次に活かす。この改善を繰り返すことが、本当の強さになる。

メリット

  • プレッシャーから解放される。先輩との比較をやめるだけで、心が軽くなる。
  • 試合に集中できるようになる。ワクワクした気持ちで臨めば、本来の実力が発揮できる。
  • 負けても次に活かせる。失敗を恐れず、挑戦する心が育つ。
  • 剣道を心から楽しめる。勝敗だけじゃなく、成長の過程そのものが喜びになる。

デメリット・注意点

  • メンタルの強化には、継続的な呼吸法や瞑想などの実践が必要。一夜漬けではできない。
  • 気持ちの持ち方だけでは、基礎技術の不足は補えない。日々の稽古が大前提。
  • ゾーン状態への入り方は個人差が大きい。自分に合ったトレーニング法を見つける必要がある。
  • プレッシャーを感じやすい性格なら、一度の試合で変わることはない。複数の大会経験で慣れていく。

あなたがキャプテンなのに自信が持てないのなら、それはあなたが弱いからじゃなくて、先輩と比べているからなんです。

自分を信じて、今までやってきたことを出し切れば、見える景色が変わります。

玉竜旗、インターハイ、全中——直近の大会に向けて、プレッシャーなんか感じるな、今までやってきたことを出し切れ、試合を楽しんでいけ。

この気持ちで臨んでください。

負ければそこから改善して、次に活かす。その繰り返しが、あなたを本当に強くするんです。

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