叱る?褒める?選手が伸びる指導法の本質



あなたの指導、選手に届いていますか?
「厳しく叱って伸ばすべきか、それとも優しく褒めて育てるべきか」
剣道の指導現場では、今もこの問いが繰り返されています。
強豪チームほど厳しい稽古が残っていて、叩いたり投げ飛ばしたり、面を引き剥がされたりする指導がいまだに存在するという声も聞きます。
一方で、今の時代はそんなことをしたら体罰として取り上げられる時代ですよね。
それでも「俺は捕まってもいい」と言う指導者もいる。
昔ながらの厳しい稽古を続けるチームと、優しく丁寧に教えるチーム、一体どちらが正しいのでしょうか。
今日は、プロ剣道家として様々な指導を経験してきた僕、梶谷彪雅が、この問いに向き合ってみたいと思います。
結論から言うと、答えは簡単には出ません。僕自身もまだ迷っているところがあります。
でも一つ確信していることがあります。
それは、叱るか褒めるかの二択ではなく、選手一人一人に合わせた指導が必要だということです。
厳しい指導が今も残る理由
勝たせたい執念と愛情の裏返し
なぜ厳しい稽古が今も残っているのか。
それは、勝たせたいという強い執念があるからだと思います。
投げ飛ばしたり、平手打ちをしたり、怒鳴ったりする指導は、一見時代遅れに見えるかもしれません。
でもその根底にあるのは、「この子を勝たせてあげたい」「成長させたい」という熱なんです。
ただただ怒りたいわけじゃない。選手を潰したいわけでもない。
「お前ならもっとできるよ」という思いの裏返しだから厳しくなるし、だから怖くなる。
厳しさの伝わり方が全てを決める
ただ、問題はその叱り方に愛があるのか、ただただ怒りたいだけなのか、というところです。
同じ「叩く」でも、そこに意図があるかで全く意味が変わります。
やられてる側からすると、ただ感情的になってるだけのようにしか感じないこともあるんですよね。
僕も小さい頃、父親からすごく怒られたことがあります。
「気合が足りねえんだ」とか言われて、正直「剣道やったことねえじゃん」って思いながら聞き流してました。
刺さる人には刺さるんだろうけど、刺さらない人には全く刺さらないんです。
僕の場合、叩かれたから頑張ろうとは全然ならなかった。
ただ「やばいな、面倒くさいな」って思うだけでした。
時代遅れではなく手段の問題
厳しい指導が昔では当たり前だったし、なんならその指導で昔は勝ってきたという名残があります。
だから完全に否定することはできないんです。
でも今の時代、体罰として扱われてしまうのも事実。
大切なのは、本当にそれでいいんだろうかと自問することです。
もっと別の手段があるのではないか。
意図を持って、愛情を持って、選手に伝わる形で指導できているか。
それが問われているんだと思います。

褒める指導の光と影
褒めることで得られる効果
一方で、近年は褒めて伸ばす指導が主流になってきています。
確かに褒めることで子供は笑顔になるし、やる気も出るし、自信もつきます。
これは間違いなく大事な要素です。
「いいよいいよ、うまいね、すごいじゃん、できるじゃん」
こういう言葉で、子供はどんどん前向きになっていきます。
成長の瞬間を見逃さず、すぐに褒めてあげることで、子供は次も頑張ろうと思えるんです。
甘やかしとの境界線
ただ、褒め方を間違えるとただの甘やかしになってしまいます。
例えば、全く何もしないのに褒められてしまうと、「努力しなくても褒められる」ということを学んでしまう。
別に頑張ってないのに褒められるじゃん、って思ったら、それは成長を止めていることになるんです。
大事なのは、結果だけでなく挑戦した過程を褒めることです。
ちょっとでも成長したら、「いいよ、できるじゃん」って言ってあげる。
でも何もしてないのに褒めるのは違う。
ここの見極めが難しいんですよね。
真面目にやらない子への対応
例えば、全然本気でやってない子っていますよね。
真面目にやらずにふざけまくって、チームの和を乱すような子。
そういった子には、僕はしっかり叱る必要があると思っています。
ある道場の先生から聞いたアドバイスなんですが、声を怒鳴り上げる必要はないんです。
「真面目にやらないんだったら帰っていいよ」
これもある意味、厳しい言葉じゃないですか。
本気でやるつもりがないんだったら帰って。周りの人は一生懸命頑張ってるんだから。
それなのに一人だけふざけてしまうと、チームの輪が乱れてしまう。
冷静に詰めるという叱り方もあるんです。
やるときはちゃんとやる。一生懸命やってる過程はしっかり褒める。
選手一人一人に寄り添う指導法
タイプ別に響く言葉が違う
結局のところ、叱るか褒めるかという議論は、どっちかが優れてるとかではないんです。
選手一人一人に寄り添うことが大事なんですよね。
叱られたり厳しくされることで「やらないといけない」って思う人は、それでいいと思います。
逆に褒めてどんどん伸びる子は、どんどん褒めて伸ばしていけばいい。
どうやったら強くなれるかを一緒に考えて伸びる子は、そういう風にすればいい。
一緒に考えていくのが大事なんです。
万能な指導法なんて存在しないんですよ。
自分で考える力を育てる
僕が高校時代に経験したのは、褒めるでもないし、叩くでもない指導でした。
自ら厳しいんだけれども、自ら引き伸ばして選手が自らやる気になるような指導でした。
ここがすごく大事だなって思っていて。
叩いたから頑張るぞ、叱られたから頑張るぞっていう風にはならないんですよね。
どうやったら選手本人たちがやる気になるのか。
やる気スイッチっていうのは実際にはないんだけれども、その子の中にある何かを引き出すことが大切なんです。
それが指導者の腕の見せどころだと思います。
恐怖ではなく自立を目指す
ずっとその先生の手元にいるわけじゃないじゃないですか。
身近にいるわけじゃないですよね。
だから考えさせることが大事なんです。
何をやったらダメなのか、どういうふうに褒めてあげればその子に自信がつくのか。
そういうことを選手自身が理解して、自分で判断できるようになること。
これが最終的なゴールだと思います。
恐怖で動く選手っていうのは長続きしないんですよね。
実際、中学で厳しすぎて、もう剣道を辞めてしまうという話も聞きます。
怖い、もう嫌だなって思う指導をしてても続かない。
生涯剣道を目先の勝つためだけに終わらせたくないんです。
指導者が学び続けるべきこと
叱るか褒めるかではなく目標を見る
最終的に指導者の目標は何かというと、少しでも強くなってもらうことです。
そして将来、剣道を続けていって心身を磨いていくこと。
最後は選手が自立して、自分自身で判断して生きていける人間に育っていくこと。
これができると最高だなって思っています。
叱るか褒めるかという議論は、どっちかが優れてるとかではないんです。
その先にある目標を見失わないことが大切なんですよね。
伝え方を磨き続ける姿勢
先生はただ怒ってるだけなのか、本気で自分のために言ってくれてるのか。
それが分かるような伝わり方、伝え方をしていかないと響かないんです。
何をやったらダメなのか、どういったことをやってしまうとチームの輪が乱れるって言われてしまうのか。
どういうふうに褒めてあげればその子に自信がついていくのか。
こういうことを指導者が勉強し続けることが大事だと思います。
選手に響かなければ、どんなに良い言葉も意味がありません。
長く勝たせる指導とは
続けてもらうためにも、長く勝たせるような指導が大事です。
目先の勝利だけを追いかけて、中学で剣道を辞めさせてしまうのでは意味がない。
高校でも、大学でも、社会人になっても剣道を続けてもらう。
それが生涯剣道という考え方ですよね。
そのために今、どんな言葉をかけるべきなのか。
それを常に考え続けることが、指導者には求められていると思います。
今日からあなたも、選手に響く言葉がけを意識してみてください。
まとめ:指導の答えは一つじゃない、選手の中にある
- 叱るか褒めるかの二択ではなく、選手一人一人に合わせた指導が大切
- 厳しさの裏には愛情があるべきだが、伝わらなければ恐怖にしかならない
- 褒めるときは結果ではなく、挑戦した過程を褒めることで成長を促す
- 最終ゴールは選手の自立。自分で考えて動ける人間を育てる
- 指導者も学び続けることで、長く勝たせる指導ができる
剣道の指導に正解はありません。
でも、選手に本気で向き合い、その子に響く言葉を探し続けることが、指導者の使命だと思います。
今日の話が、あなたの指導の一歩を後押しできたら嬉しいです。
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