3年間の努力が報われない時、学べることがある

先日、熊本県の中体連全中予選を観戦してきました。
そこで見たのは、全力を尽くしても敗北する子どもたちの涙です。
悔しさに肩を落とす保護者さんたち。


熊本中体連で見た、3年間の集大成
熊本県の中体連全中予選、応援に行ってきました。
動画撮影もさせていただいており、知っている子どもたちがいるので、足を運んだんです。
結果は男子がベスト4、女子が県大会優勝で全中出場という成績でした。
男子は準決勝で西郷市南中学校と対戦し、最後は代表戦になったんですよ。
チームの力としては拮抗している状態。
最後は気持ちの勝負みたいな感じなんですが、そこで敗北してしまった。
敗北の瞬間、保護者席は一変した
試合が終わると、保護者席を含めて全員が肩を落としました。涙を流している保護者さんもいらっしゃった。
本当に悔しいなって思います。
強くなりたいという気持ちで、県外からも来ている方がいるんですよ。
本当に遠くから来ている家族もいらっしゃる。
そして3年間、全力で遠征などのサポートをしてきて、全中出場して全国大会で優勝するという目標に頑張ってきた子どもたちと保護者の皆さん。
それがこの夏で終わってしまう。本当に悔しいなって思いました。
勝ち負けがある世界で、私たちが学ぶこと
「どこの学校でも同じ悔しさがある」
でもこれは、どこの中学校でも同じだと思うんですね。
全国大会を目指している、県大会で勝ちたいという思いを持っている学校であれば、「なぜこれだけ一生懸命頑張ってきたのに、ここで負けてしまうんだ」という気持ちになると思うんですよ。
この勝負の世界で勝ち負けがある以上、勝つものは笑うし、負けるものは悔しい思いをする。
それがはっきりと分かれるじゃないですか。
でも結果だから仕方ないということで、次につなげないといけないわけなんですけど、やっぱり3年間一生懸命頑張った人たちを見ていると、辛いな、悔しいなって思います。
下級生たちへのメッセージ
だからこそ、2年生、1年生はまた同じ悔しい思いをしないように、1年間、2年間一生懸命頑張らないといけないのです。
今、本気で取り組まないと、3年後に同じような悔しい思いをしてしまうということなんですよね。
1日1日が毎日きつい練習だから、「今日もきついな」「もう嫌だな」って思う日もあるんですよ。
でも何のために今辛い思いをするのかというと、この最後の夏に笑うために一生懸命頑張っているんですよね。
だから1日1日の大切さというのは、もっともっと噛み締めていかないといけないというのを感じました。
1日の積み重ねが、未来を変える
「あの時」を後悔しないために
それは剣道にも転用できることなんですけれども、私の今の仕事にも転用できることだなって思っています。
1年後、2年後、こうやって目標を掲げて達成できなかった時に、「あの時サボってたな」「もっと行けたのに」と振り返ると、やっぱりたくさんあるんですよね。
剣道も同じで、「あの時自主練習で朝早く起きてやっておけばな」とか、「終わってからの素振り、ちょっと手を抜いたな」とか、そういったことは自分にしかわからないじゃないですか。
そこに対して本気で向き合っていかないと、今後、高校生に上がったとしても、また同じ悔しい思いをしてしまうんですよね。
100%の努力の先にあるもの
もちろん全力でやったとしても、環境を変えても、もしかしたら負ける可能性だって全然あるんですよ。
100%なんて言えない。
その中でも100%の努力をして、朝自主練習をして、きつい練習を乗り越えた後に、さらに自主練習をして、これ以上剣道にかける時間がないくらい頑張ったとしても、結果というのはどうなるか分からないというのが現実ですよね。
ここまでやっているのに勝てないのか、何が足りなかったんだ、そう思って、また新しい強くなる情報を求めたりとか、そういった気持ちが向上心を持つということが大切なポイントだなと思います。
九州学院と高森中が教えてくれたメンタルの差
「動きのキレ」と「気持ちの強さ」
今回、男子は九州学院さんが優勝したんですけれども、高森中学校を見ていると、動きのキレの部分がやっぱり全然違っているんですよ。
一本一本の技のキレが高森中学校は早いんです。
試合感とかは多分高森中学校にはあるんですよね。
ですが、今回に関してはメンタルの部分も少し劣っていたんじゃないかなって思います。
「調子いい?」に隠れた本音
途中、選手たちが上に上がってきた時に、「どう、調子いい?」って聞いたんですよ。
でも試合を見ていたから調子がいいわけじゃないことが分かっていた。
「マジ悪いっす」みたいな返事が返ってきたんですね。
この時に「絶好調です、これから上がっていきます」といった勢いがあんまりなかった。
オーラがやばいという感じになっていたので、これはあんまり良くないなって思ったんですよ。
応援席から送った声かけ
だから私が声かけさせていただいたのは、こういうことです。
大丈夫だよ。動ききれてる。この3年間振り返ってみて、どんだけきつい思いしてきたのか。お前がいけるって思わなかったら試合は勝てないよ。絶対いける。体は動いてるから自信持って、絶対倒すぞっていう気持ちで頑張れ。
2人くらいしか声かけできなかったので、上がってきた選手たちに応援席から声かけさせていただきました。
調子いいって聞いた時は「あー」みたいな感じだったので、このメンタリティは良くないですよ。
そこのあたりも、細かいんですけど、意外と大切になってくるポイントだなと思っています。

勝者に共通するメンタル、その本質
「俺らが勝つぞ」という気持ちの力
逆に九州学院さんの方は、「俺らが絶対強い」「俺らが勝つぞ」という気持ちが試合に現れていたんですよ。
特に副将の子が、そういった気持ちを持って戦っていたようです。
実際に試合が終わった後のニュースでは、「強い気持ちで戦ってくれた」とか、「副将の子は勝って対将を楽にさせてあげたい」という気持ちで戦っていたそうです。
だからここのメンタリティというのはすごく大事なんですよ。
「勝って大将に楽させてあげるぞ。だから俺が勝つんだ」こういう強い気持ちがめちゃめちゃ大事なんです。
自信と冷静さのバランス
「俺だったら絶対勝てる」とか、「剣道をやってる時に楽しい」とか、そういった気持ちに持っていかないと、やっぱり最後は実力が拮抗してきた時に本当にメンタル勝負になってくるんですよ。
「ここに勝てるかな」という気持ちで望んだ時点で勝てないですね。相手は「絶対こいつに勝ってやる」という気持ちで来ているので。
この気持ちを出しすぎると今度空回りしてしまう。
だからこそ真ん中くらいというか、冷静な部分、気持ち、緊張、リラックスもしながら、というところに持っていけるとやっぱり良いパフォーマンスが出るんです。
このメンタル部分というのも、私はめちゃめちゃ大切になってくるんじゃないかなって思っています。
「キレ」を生む、毎日の練習の質
流しの練習では、流しの試合になる
キレの部分というのは、やっぱりそれまでの日頃の練習を何となく流しでやっていると、こんな感じになっちゃうと思っているんですよ。
一本一本をキレを意識してやるかどうか、これが全てです。
これを私は練習に行った時に実際伝えました。
何が凄かったって言ったら、「一本一本キレがやばいですね」みたいな感じで言っていたんです。
それを伝えたかったんですよ。
それを本気で意識してやれたかどうかというのが、今回の結果に繋がったんじゃないかなって思っています。
そこを本気で変えようという気持ちにならないと、やっぱり同じように試合ではちょっと何となく打ってる感が見えるんじゃないかなって思いました。
女子優勝と全中出場、次のステージへ
今回のテーマは3年間の思いがこの夏終わるということで悔しいんですけれども、ぜひ次のステップに向けて頑張ってほしいと思います。
しかしながら、熊本県高森中学校が優勝して、女子は全中出場、これまたすごいですよね。
中村女子学園のような、女子でこの動きができるんかよって思うような、そういった動きに近いものを感じましたね。
全中でも頑張ってほしいと思います。
まとめ:負けから学ぶ、未来への一歩
3年間の努力が報われない時も、そこから学べることがあります。
メンタルの強さ、1日1日の積み重ねの大切さ、そして自分に本気で向き合う勇気。
敗北は終わりではなく、次のステップへの扉です。
練習の「質」が試合に現れる。
何となく流しでやっている練習は、試合でも流しの動きになります。
1日1日の積み重ねが、未来の勝敗を決める。
「あの時もっと頑張ればよかった」と後悔しないために、今この瞬間に全力で向き合うことが大切です。
メンタルと実力が拮抗する時代。
「自分はできる」という自信と、冷静さのバランスが最後の勝敗を分けます。
気持ちを支配するのは自分自身です。
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