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なぜ「居心地が悪い環境」が成長につながるのか

このnote投稿は2025年1月24日voicyの音源の内容をもとに作成したものです。

さて、今日のテーマは「居心地が悪い環境に行け」という、一見矛盾しているように感じるテーマです。

なぜそんなことを言うのか、疑問に思われた方もいるのではないでしょうか。

結論から言いますが、居心地がいい環境というのは、すでに皆さんが慣れている環境なのです。つまり、成長が止まっている状態とも言えます。

ストレッチに例えるとわかりやすい成長理論

例えば、ストレッチでアキレス腱を伸ばすときを想像してください。

「痛気持ちいい」ところがありますよね。「あー、伸びてるなー」という感覚です。

でも、体を本当に柔らかくしたいと思ったとき、開脚ができない状態から始める必要があります。

無理やり開かれたら「痛ててて」となるじゃないですか。

そこをちょっとずつ超えていく過程が大切なのです。

ちょっと力の抜き方を覚えたり、最初は居心地が良くないと思うんですよ。

でもそれを超えていったり、その居心地が悪い環境に慣れていくと、ちょっとずつ成長できるわけです。

筋力トレーニングも同じ原理

筋力トレーニングも同様です。何もしない状態が一番楽だと思います。

居心地がいいですよね。「あー、今日も楽しかったなー」これでいいじゃないですか。

でも強くなりたいと思ったら、きつい、苦しい、嫌だなと感じる状況に身を置く必要があります。

これは決して居心地がいいとは言えませんよね。

でも、そのきつい苦しいを乗り越えると筋肉痛になり、その修復をするときに筋力が大きくなり、自分の成長につながっていくのです。

目次

環境選択が剣道の実力を左右する

環境もこれと全く同じだと私は考えています。

よく「成長するためには環境を変えなさい」と言っていると思います。

日本一を経験「させた」先生から学ぶ意味

例えば、本気で強くなりたいんだったら、日本一を経験させたことがある先生から学んだ方がいいと思います。

日本一を経験している先生と、日本一を経験させている先生というのは全然違うと思います。

その点で言うと、私は別に誰かを日本一にさせた経験があるわけではないです。

なので、指導方法とか、どんな風に伝えたらいいかというのは、伝えながら生徒の反応を見ていくというのを重要視しています

私の指導方法が正解とは全く思っていませんし、常にその生徒が成長する、ちょっとでも良くなるためにはどうすればいいかを考えながらやっています。

でも、日本一を経験させたことがある先生というのは、ある程度その正解みたいな部分を分かっていると思います。

私のような講演会や単発での稽古会とは違って、毎日毎日指導を受けられるわけです。

その環境と稽古会というのは、またちょっと違うなと私は思います。

環境移行のベストタイミング

もし本当に強くなりたいんだったら、そういったところに飛び込んでみるというのは非常に大切なことだなと思っています。

特にこれから、高校のことを考えたり、大学のことを考えたり、あるいは小学校の方は中学のことを考えたりと、環境移行しやすいタイミングだと思います。

ぜひ本当に強くなりたいなと思っている方は、その環境というところをしっかり理解してみるといいんじゃないかなと思います。

お金持ちから学ぶ環境選択の重要性

なぜこんなことを言っているかというと、お金持ちの人もこんなことを言っていたんですよ。

「ファストフード店みたいなところで仕事をするな。その時間があるんだったら、高級なホテルに行け。そこに時間を使え」というようなことを言っていました。

高級ホテルのロビーで観察する意味

行くお金がないのであればロビーでもいいと。

そのラウンジのロビーとかであれば無料だから、行って周りを観察してみろと。

そうすると、どんな形、振る舞い、口調だったり、会話をしているのかを見ることができます。

そういったところにいると、ちょっと気持ちが悪くなるんです。いつもそういった環境にいないわけじゃないですか。

「あれ、僕このままでいいんだっけ」というところで気持ちが悪くなってくると、「じゃあどうすればいいんだろう」という思考になってきます。

これは前から言っていますけれども、考え方が変われば行動が変わる。

そういったところにつながってくると思うんですよね。

日本一の環境に身を置いて感じたこと

これは環境を変えた時も全く同じだと思っています。

私が中学を転校して日本一の環境に行った時に、「このままだったらレギュラーに入ることもできない」って思うわけですよ。

だから、本気で強くなるためにはどうすればいいんだろうって考え出します。

高校で感じた圧倒的な差

高校に上がった時も、日本一の先輩がたくさんいらっしゃるわけですよ。

そういう人たちと稽古した時に、「なんだこの圧倒的な差は」って感じるんですよ。

「このままじゃダメだ」って本気で考えるようになるんですよね。

それぐらい、やっぱり環境というのは心理的にも思考的にも変化をもたらしてくれるなと思います。

稽古会・講演会・プライベートレッスンの違い

私の稽古会とか講演会とか、プライベートレッスンとかたくさんありますが、それぞれ内容が全然違います。

講演会の特徴

講演会であれば、基本的には依頼者の希望に応えます。

  • 「初心者に合わせてください」
  • 「技術的な指導をしてください」
  • 「ちょっと厳しめにしてください」
  • 「試合に特化してください」

と。たくさんいろんなご要望をいただくんですけれども、それに合ったような講演会というのを心がけております。

彪進会の方針転換

私の彪進会だったら、技術指導、強くなるための考え方とかを伝える中で、結構きついこともやっていくんですよね。

ちょっと厳しいなとか、ついていけないなって思った方がいたら、その人たちにレベルを合わせることがあります。

でも、彪進会ってそもそも強くなるとか本気で強くなりたい人が集まってる

だとしたらレベルを合わせるのは本当に強くなりたい人たちだというように決めました。

「僕が参加者だったら本気で強くなりたいんだったら、強くなるためにもっとしんどくてもいいな。

ちょっとでもきつい方が、仮にできなかったらできないっていう、その足りないところをこれから補えるわけですから。

その気づき、体力が少ないっていう気づき自体も学びになる」と思って、結構厳しめにしています。

稽古会で得られる「気づき」の価値

いつもとは違う練習メニューできついな、筋肉痛になるな、足を攣る人も現れます。

これ、まだ1日だから乗り越えられるじゃないですか。

厳しい稽古を、私が今まで経験してきた稽古。として紹介したりしているんですね

「こういったことを意識して稽古していきましょうね」というのは紹介しているんですが、これを強豪校、日本一になるような中学高校というのは毎日やってるわけですよ。

だから、この稽古会というのはあくまでもその気づきを与える場です。

大事なのは、ここから皆さん自身が本気で考えて、本気で継続する力を身につけていくこと。それを稽古会で伝えております。

基準を上げる重要性

この稽古会でのきつい稽古、ちょっと居心地が悪い稽古というのを体感することによって、自分の当たり前みたいな部分、その基準を少しでも上に上げていただけると、これからの稽古というのがさらに充実していくと思います。

これからの自主練習というのもさらに追い込んでいくことができるんじゃないかなと私個人的には思っております。

環境を変える恐怖を乗り越える

環境変えるのってめちゃめちゃ怖いですよね。

私も小学校から中学校に上がるとき、私は大分の中学校に行きました。

1年目、小学生から中学校に上がるときに、急に親元から離れて剣道に本気で打ち込むって考えられなかったです。

本当に言葉を選ばずに言うと、親元から離れたくないっていう気持ちもありました。

そういう考えがあるのも仕方ないんじゃないかなって思います。

転校して得た最高の環境

ただ、転校して行ってみると、ものすごい楽しい環境だったなというのもありましたね。

すごい良かったんですよ。毎日修学旅行みたいな感じで、だったら楽しいと思いません?

でも本当そんな感じなんですよ。

寮生活なんで、みんなと常にいるわけじゃないですか。

みんながどんなことをしているのか、どんなことをしているかも分かるし、すごい楽しかったなって振り返ると思いますね。

朝から晩まで基本的には一緒にいるわけですから。

雪が降った時はね、鎌倉を一緒に作ったりするわけですよ。

でも練習がない時とかキャッチボールしたりしてましたね。

今どうか分かんないけど、私たちの代は結構そういったこともやってましたよ。

昔と違って今は携帯OKなんだったかな、違ったかな。

あんまり詳しく僕も聞いてないんで分かんないんですけど、本当に剣道に没頭できる環境だなって私は思っています。

最高の環境に恵まれた感謝

中学校時代も高校時代もね、最高の環境に恵まれたなと思いますね。

本当に環境に踏み込んでよかった。

転校させていただいたというのもあるんですけれども、そこに本当に踏み込めた自分も、行くっていう気持ちがなかったら、まずそもそもいいよって言ってくれても行けれないわけですから。

もう本当によかった。剣道やってて本当に今も続けさせていただいておりますが、これからも一生懸命頑張っていきたいと思います。

違和感ある環境に飛び込む勇気

皆さん、この環境、ちょっと違和感あるな、ちょっとなんか差があるなっていう環境に飛び込んでみていただけると、めちゃめちゃ嬉しいです。

最初はね、継続するのも難しいですよ。

もうついていくのが精一杯みたいな感じになると思います。

それは多分、高校に上がった時とかもそうだと思います。

練習はね、練習メニュー変わって、大学生もあったりするし、大学に上がってもそうですし、社会人になってもそうなんですよ。

環境が変化した途端というのはやっぱしんどいんですけど、それを続けていくと慣れてきて、また新しいことに挑戦できるようになってっていう感じになっていきます。

20歳までに80の努力をせよ

ただ、その幅というのを徐々に徐々に上げていくのではなくて、例えば60歳までにちょっとずつ5ずつ上げていく。

5、5、5、5、5、5の努力をしていくんじゃなくて、もう20歳ぐらいまでに80ぐらいの努力をするんですよ。

もうめちゃめちゃ頑張ってみてください。

めちゃめちゃ頑張ったら、後々ものすごい楽になるし、もうすでにスキルが身についてるわけだから、それを応用するだけでよくなるんですよ。

若いうちの努力が財産になる

50歳、60歳になって新しい逆動フェイント面を練習しようと思っても、もうなかなか難しくなってくるんですよね。

もちろん成長できますよ。成長できないって言ってるわけじゃないです。

でも、やっぱり20歳の時、一番動ける時にめちゃめちゃやってた方が、ものすごく人生の中で財産になると思います。

今が一番若い時

今!今が一番若い時です。
50歳だから、60歳だから関係ないです。

今が一番若い時なんで、今を楽しく最高の一日にして欲しいなと思います。

それでは、いつも最後まで聞いてくださり本当にありがとうございました。今日も皆さんにとって最高の一日になりますように。

まとめ:居心地の悪い環境こそが成長の場

この記事では、成長するためには居心地の悪い環境に飛び込むことの重要性について、プロ剣道家・梶谷彪雅の実体験をもとに解説しました。

記事の要点

  • 居心地がいい環境は、すでに慣れている環境であり、成長が止まっている状態
  • ストレッチや筋トレと同じように、痛みや苦しさを超えることで成長できる
  • 日本一を経験させた指導者から学ぶことの価値
  • 環境移行のタイミング(進学時など)を活用する重要性
  • 高級ホテルのロビーで観察するような、違和感ある環境に身を置く意味
  • 20歳までに80の努力をすることで、人生の財産になる

メリット

  • 圧倒的な成長速度:強豪校や日本一の環境では、毎日が成長の連続
  • 思考の変化:環境が変わることで「このままじゃダメだ」という本気の思考が生まれる
  • 基準の向上:自分の「当たり前」のレベルが上がり、日常の稽古の質が変わる
  • 人生の財産:若いうちに身につけたスキルは、一生の財産になる
  • 楽しい環境:梶谷氏の寮生活のように、毎日が修学旅行のような充実感

デメリット(克服すべき課題)

  • 最初のしんどさ:ついていくのが精一杯で、継続が難しい
  • 環境変化への恐怖:親元を離れる不安や、未知の環境への恐れ
  • 筋肉痛や疲労:いつもと違う練習メニューによる身体的負担
  • 心理的居心地の悪さ:周りとのレベル差を痛感する瞬間

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