最高の環境で開催された彪進会in三重

本日のテーマは、先日初開催となった「彪進会in三重」で伝えたことについてお話しさせていただきます。
今回、伊勢学園高等学校の田中先生が体育館を予約してくださり、空調がフル稼働している最高の環境で彪進会を開催することができました。
この環境で稽古できることは本当に幸せなことです。
彪進会は広いスペースを必要とするため、場所の確保には常に苦労しています。
こうして協力してくださる先生がいらっしゃることは本当にありがたいことです。
今年の夏場は、必ず三重で1回開催しようという話になっているほどです。
今回は2週間前という急な連絡だったため、2日連続での会場確保はできませんでしたが、来年開催する際には早めに連絡して2日連続での開催を目指しています。
体育館も非常に広く、今回は30名でしたが、まだ余裕がありました。
60名規模の強化錬成会バージョンも開催できそうな広さです。


参加者のレベルが高かった理由
彪進会in三重に集まってくださった方々のレベルが非常に高く、これまでとは異なるアプローチで指導することができました。
これまでの彪進会では、初めて参加される方もいらっしゃるため、足さばきの練習や基礎的な強化、体の使い方といった基本的な部分を伝えることが多くありました。
僕の考えとして、強くなりたい人向けに稽古会をするというのが一番の目標ですが、どうしても全く初心者の方の満足度も考慮する必要があったのです。
もちろん、前技から引き技、そして応じ技といった内容も伝えてきました。
これは初心者にとっては難易度が高いものの、面打ち、引き技、前技ができれば全然できる内容です。
今回伝えた実戦的な技術とその難しさ
打った後のさばき方という高度な技術
しかし今回やった実戦練習、特に打った後のさばき方は、普通の面打ちや小手打ち、引き技を教えるよりも、前技から引き技からの応じ技を教えるよりも、はるかに難しい内容です。
特に感覚的な部分、応じ技の中でどれくらい間合いに入って打てばいいのか、どういう軌道でどういう誘いをすればいいのか、このあたりは非常に難しい指導なのです。
1日2日でその感覚をマスターすることはまず不可能です。
だけれども、打ち方や意識の仕方を改善するだけで、今までよりは打ちやすくなる。
あとはその打ち方を強化しながら、これから練習で励むことによって、より実戦の場面で手応えのある応じ技が打ちやすくなるのです。
さばき方を伝える際の課題
今回は小手を打った後のさばき方を重点的に指導しました。
これまで彪進会であまり伝えてこなかった理由は、基本動作ができていない状態で伝えてしまうと、剣道がぐちゃぐちゃになってしまうからです。
どうひどくなるかというと、避けて打っているように見える、体勢が崩れて打っているように見える、といった状態になってしまうのです。
基本動作の重要性と正しい剣道
剣道では基本の正しさという部分も重視されます。
重心移動がうまくできて強い打突ができているか、打突の瞬間は体勢が崩れずに打てているか、打つときは破筋正しく打突できているか、こうした要素が少なからず反映されます。
横から打っていると一本になりづらいだけでなく、綺麗に竹刀が反発できずに一本に見えないという状態にもなります。
さばきながら打つことによって避けながら打っているように見えてしまう。
さばきながら打つことによって重心が前に行き過ぎて打突が軽くなってしまうから一本に見えない。
結果的に、この基本動作を逸脱することによって、どうしても一本になりにくいというところにつながってしまうのです。
小手打ちの基本動作
僕がよく伝えている小手打ちの基本動作は以下の通りです
打突の瞬間は左足を引きつけて、前に飛ぶのではなく斜め下に飛ぶように、重心を落としながら打突する。
そして、打突したら小手に当たっている時間が長いと反発が遅くなってしまうため、反発の速さも速くしましょう。
この基本を伝えるだけで、だいたい30分から1時間ほどかかります。
そこから前に行く方法を伝えていくのですが、まずまっすぐ前に行く方法を伝えます。
まっすぐ前に行く方法ができるようになったら、さばきの中から前に行くという方法を伝えるのですが、このさばきの中からというところまでだいたい行けないというのが、いつもの課題点でした。

今回の彪進会で実現できた高度な指導
しかし今回は、試合前ということもあり、基本打ちができている人がたくさん集まっていました。
だから、さばきからの戻りというところまで伝えることができました。
やはり基本打ちがある程度できている段階から伝えているのですが、さばきを伝えることによって、避けながら打っているように見えてしまうという現象が顕著に現れました。
多くの人がそうなりました。
右側に行きながら打っているように見える、その場で打てていない、重心移動ができていないという状態になってしまった方が非常に多かったのです。
これでは彪進会の意味がありません。
なぜなら、僕が教えたことによって一本になりにくくなる術を教えてしまっているからです。
徹底した修正指導
だから、さばき、そして戻り、ここまでをもう具体的に、さらに時間をかけて指導しました。
結果、ほぼそれで午前中が終了してしまいました。
この実戦の部分というのは、基本動作と紙一重というか、基本動作を逸脱してしまうか、基本動作をうまく取り込みながら応用に持っていけるかというのは本当に難しい。
しかし、ちゃんと練習すれば実戦に非常に応用できるものだと僕は確信しています。
試合に向けた心構えとアドバイス
今回、彪進会で伝えたことは非常に難しかったと思います。
それを今回の試合ですぐにできるかというと、難しいかもしれません。
でも来年、再来年、また高校生に上がってからに向けて、やってほしいという思いを込めて伝えさせていただきました。
参加者の皆さんには伝えています。
今回できないのは当たり前だと、急にできるようになるとは思っていない。
だから、練習してみてできそうだったらやればいいし、できなそうだったら全くやる必要はない。
まず今やらないといけないのは、自分自身が今までやってきたことを発揮することだと伝えました。
ただ、伝えたことによって試合でやってしまう可能性もあるなと思っています。
でも授業全体を見た感じ、みんながそういう風になっていたわけではありません。
やはり急に教えられてもすぐにはできないのです。
自分が使えるようになって初めて、できるようになる。
そこまで1週間後に試合という人が大半だったので、すぐに適用できないだろうということも踏まえて伝えさせていただいています。
県大会を勝ち抜いてから、全国大会に向けてさらに取り組むというイメージです。
すぐに習得できる技術も指導
それだけではなく、引き技など、すぐに習得できるような技術も伝えさせていただきました。
こんな感じで彪進会は少人数制で、僕が今まで経験してきたことを全力でお伝えさせていただく会となっております。
今後の彪進会開催予定とお願い
三重に来た際は参加していただけると非常に嬉しいです。
そして、体育館の確保で困っているときは協力していただけると本当に助かります。
今回、伊勢学園高等学校様には体育館を使わせていただき、本当にありがとうございました。
こうやって体育館の確保ができるという方がいらっしゃいましたら、メールでお問い合わせいただけますと非常に嬉しいです。
まとめ:彪進会in三重で得られた学びと今後の展望
今回の彪進会in三重では、実戦的なさばき方と戻りの技術を中心に、高度な剣道指導を行いました。
基本動作を習得している参加者が多かったため、より実践的な内容に踏み込むことができました。
打った後のさばき方は、一朝一夕で身につくものではありませんが、正しい意識と練習方法を知ることで、確実に上達への道が開けます。
来年、再来年、そして高校生になってからも、今回学んだことを活かして成長していってほしいと願っています。
この記事から得られるメリット
- 実戦的な剣道技術の習得方法:さばき方と戻りの具体的な指導内容が理解できる
- 基本動作の重要性の再認識:応用技術を学ぶ前に基本をしっかり固める必要性がわかる
- 段階的な成長プロセスの理解:すぐに結果を求めず、長期的な視点で技術を磨く姿勢が学べる
- 試合前の心構え:新しい技術に飛びつかず、今までやってきたことを発揮することの大切さが理解できる
- 彪進会の雰囲気と内容:少人数制で質の高い指導が受けられる稽古会の実態が把握できる
注意すべきデメリット・課題点
- 高度な技術の習得には時間がかかる:1日の稽古ですぐに身につくものではない
- 基本ができていないと逆効果:基本動作が不十分な状態で応用技を学ぶと、剣道がぐちゃぐちゃになる危険性がある
- 試合直前の習得は困難:新しい技術を試合で使えるようになるには十分な練習期間が必要
- 会場確保の難しさ:彪進会は広いスペースが必要なため、開催場所の確保に苦労している
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
日本一の経験をすぐに聞ける環境に!
あなたの剣道を変える。
剣道で本当に強くなりたいですか?
梶谷彪雅が あなたの試合を個別分析 し、具体的な改善点を直接アドバイスします!
📊 2つのメンバーシップ
- 梶谷による個別試合分析
- 限定チャット参加権
- 日々の成長を共有する「剣道ノート部屋」
- 限定映像・活動報告
- 剣道普及活動への応援
- 限定映像・活動報告
⏰ なぜ今すぐ参加すべきか
現役生の練習時間は限られています。
何を直せばいいか分からない稽古を続けますか?
それとも日本一の視点で課題を明確にし、確実に成長しますか?
「昨日の自分を超える」仲間と一緒に、本気で剣道に向き合いませんか?