コテから面フェイントのコテ技の基本原理

山形剣道サークル名誉会長様からのご質問にお答えします。
激しく左右に振りながら打つコテ技の正体は、コテから面フェイントのコテという3段技です。
この技の核心は、「裏の裏を書く」ことにあります。
通常の2段技であるコテから面打ちを相手に意識させた上で、さらにもう一段階上の駆け引きを仕掛ける高度な変化技なのです。
技の軌道と実戦での効果
実際の使用場面は限定的で、私自身も決めたことがあるのは1、2回程度です。
しかし、反応が速い相手ほど効果的に決まる技でもあります。
相手の防御パターンを読み切った時に威力を発揮します。


フェイント技成功の大前提条件
多くの剣道家が見落としがちな重要ポイントがあります。
それは間合いに入って手元が上がったのを確認してから打つのでは遅いということです。
タイミングの重要性
相手が手元を上げる瞬間には、既にコテの軌道に入っているのが理想的です。
「面を打つぞ」と決めてから打つことで、面のフェイントをした時に相手の手元が上がる瞬間を狙い撃ちできます。
これはすべての変化技に共通する原則です。
コテから面打ちでも同様で、「コテから面打つぞ」という意識を持って打つことが成功の鍵となります。
3段技が有効となる戦術的背景
コテから面からコテは、まさに「裏の裏を書く」技です。
私のフェイント系の技が得意だと相手が認識している場合、以下のような心理戦が展開されます。
相手の心理的変化
- 梶谷はフェイント系が得意 → 面の軌道の後はコテに来る
- あらかじめコテを隠す、担ぎ面で対応
- 担いだ後は面に来ると予測して面を避ける
- この瞬間に再度コテが空く
このように相手の予測を逆手に取ることで、3段技の真価が発揮されます。
変化技を支える基本技の重要性
フェイント系の技は意外にリスキーです。
なぜなら、フェイント中は隙が生まれるからです。
ストレート技の脅威が前提
変化技が成功するためには、ストレート技が一本になる可能性を相手に植え付ける必要があります。
例えば、面フェイントコテでも、最初の面の軌道が遅ければ、その瞬間にコテを捉えられてしまいます。
基本打ちの鋭さがあってこそ、変化技が生きてくるのです。
練習の進め方
「基本技完成 → 変化技練習」という段階的アプローチでは限界があります。
日頃から両方を並行して練習することで、足さばきや間合いの感覚を身につけることができます。

効果的な練習方法とリズム習得法
変化技の習得には、音でイメージする練習法が効果的です。
リズム練習の具体例
面フェイントコテであれば、「ダダン」と言いながら打つ練習を行います。
このテンポ感が非常に重要で、「ダ」と「ダン」の間が長すぎると遅い技になってしまいます。
3段技の場合は、「タタタン」のようなリズムで練習します。
このスピード感がないと、先に打たれてしまうリスクが高まります。
体に覚えさせる反復練習
実戦での応用と注意点
コテから面フェイントのコテを実戦で使用する際の重要なポイントをお伝えします。
技の選択基準
最初の技(この場合はコテ打ち)は、同じ軌道である必要があります。例えば
- 上からコテが得意 → 上からコテから面フェイントコテ
- 下からコテが得意 → 払ってコテから面フェイントコテ
バランスの重要性
フェイント技ばかりだと相手も警戒します。
ストレートの技も混ぜていくことで、読み合いがより深くなり、変化技の効果も高まります。
まとめ
本記事では、コテから面フェイントのコテという3段技について詳しく解説しました。
読者の皆様が得られる内容は以下の通りです
- 技術的理解:3段技の原理と実戦での活用方法
- 戦術的思考:相手の心理を読む駆け引きの技術
- 練習方法:効果的なリズム練習とバランスの取れた稽古法
メリット
- 高度な変化技を習得できる
- 相手との駆け引きレベルが向上する
- 基本技の重要性を再認識できる
- 実戦的な練習方法を身につけられる
デメリット・注意点
- 習得に時間がかかる高難度技術
- 基本技が不十分だと効果が出ない
- 使用場面が限定的
- 失敗時のリスクが高い
大事なポイントは、裏の裏を書く感覚、そのためのストレート技の習得、そしてリズムで覚えていく練習方法です。
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