残り2週間が勝負の分かれ目

試合まで残り少ない時間で何ができるのか?
この疑問を持つ剣道家の皆さんへ、私の高校時代の経験と指導実績から得た答えをお伝えします。
結論から言うと、筋力アップやパワー強化は2週間前がリミットです。
それ以降は調整期間に入り、練習内容を根本的に変える必要があります。
私が高校時代に実践していた調整方法をご紹介しましょう。
2週間前まではとにかく限界まで追い込んでいました。
重りを付けた練習、1時間の100本切り返し、1時間のかかり稽古、その後1時間半の地稽古という過酷なメニューでした。


筋力強化期(2週間前まで)の具体的メニュー
この時期は夏場でも勝てる体力作りを最優先にしていました。
具体的には
- 重りを付けた基本動作の反復練習
- 1時間連続の100本切り返し
- 1時間のかかり稽古による持久力強化
- 疲労困憊状態での地稽古
これらの練習により、試合本番の緊張状態でも余裕を持って動き続けられる基礎体力を構築していたのです。
調整期の実践的練習メニュー
2週間前からは一転して実践的な技術練習にシフトします。
ただの基本稽古ではありません。
応じ技の高度な練習法
面技に対する応じ技、小手技に対する応じ技など、相手の攻撃パターンに応じた練習を重点的に行います。
例えば
- 面フェイント小手に対しての小手狙い
- 面フェイント面に対しての返し胴
- 相手の入り際の瞬時判断(ストレート技か変化技か)
- 引き技のタイミング練習
これらは単なる技の練習ではなく、相手の心理を読み、瞬時に最適解を選択する判断力を養う練習なのです。
一本勝負による試合感覚の強化
調整期で最も重要なのが一本勝負の練習です。
相かかりから一本を拾う、打ち合いの中から確実に一本を取る技術は、まさに試合での勝敗を分ける要素です。
選手組は練習時間も短縮し、1時間以内で終了していました。
量より質を重視した濃密な練習により、技のキレと試合感覚を最終調整していたのです。

試合直前1週間の調整法
試合まで1週間を切ったら、できることは限られています。
この時期に新しい技術を身につけようとするのは現実的ではありません。
試合感覚の微調整に集中
この時期の練習目的は以下の通りです
- 決め技が確実に狙えるかの確認
- 応じ技の精度向上
- 臨機応変な対応力の最終チェック
- 相かかりでの守備力強化
- 残り20秒での攻撃力確認
技の練習は一発ずつ確実に
技の練習時間はアップと同程度の20~30分程度に抑えます。
小さく面を打ち、当たったことを意識してから面フェイント小手、手元が下がったら担ぎ面というように、3本で交代する組み立て練習を中心に行います。
これにより相手の反応を読み、次の技につなげる実戦的な技術を磨いていくのです。
基礎体力不足の場合の対処法
もしこの時期に「残り20秒の追いかけ練習がきつい」と感じるなら、2週間前までの追い込みが不十分だった証拠です。
試合本番では緊張と相手の全力攻撃が加わります。
練習で「余裕で取り返せる」「余裕で動き続けられる」レベルに到達していないと、本番で力を発揮することは困難です。
中学生への重要なアドバイス
現在中学生の皆さんは、高校進学後のために今回の経験を活かしてください。
2週間前までの基礎体力作りの重要性を今のうちに理解し、次回からはより計画的な調整を心がけましょう。
メンタル面の最終調整
技術的な調整と同様に重要なのがメンタル面の準備です。
試合直前期は
- 大事な場面での座像の仕方
- 接戦での一本にする力
- プレッシャーに負けない精神力
これらの要素が勝敗を左右することも少なくありません。
まとめ
試合直前期にできることは限られていますが、正しい調整により実力を最大限発揮することは可能です。
本記事でお伝えした内容を参考に、効果的な最終調整を行ってください。
メリット
- 2週間前からの段階的調整により実力を最大化できる
- 実践的な技術練習で試合感覚を向上させられる
- 計画的な練習により怪我のリスクを軽減できる
- メンタル面の準備により本番でのパフォーマンスが向上する
デメリット
- 基礎体力が不十分な場合は劇的な改善は望めない
- 新しい技術習得には時間が不足している
- チーム方針によっては実践が困難な場合がある
- 個人の体調管理がより重要になる
日本一の経験をすぐに聞ける環境に!
あなたの剣道を変える。
剣道で本当に強くなりたいですか?
梶谷彪雅が あなたの試合を個別分析 し、具体的な改善点を直接アドバイスします!
📊 2つのメンバーシップ
- 梶谷による個別試合分析
- 限定チャット参加権
- 日々の成長を共有する「剣道ノート部屋」
- 限定映像・活動報告
- 剣道普及活動への応援
- 限定映像・活動報告
⏰ なぜ今すぐ参加すべきか
現役生の練習時間は限られています。
何を直せばいいか分からない稽古を続けますか?
それとも日本一の視点で課題を明確にし、確実に成長しますか?
「昨日の自分を超える」仲間と一緒に、本気で剣道に向き合いませんか?