当たってるのに一本にならない理由は4つ|プロが教える改善法



当たってるのに一本にならない…その悩み、4つの要素で解決できます
「当たってるのに一本にならないんです。あと何が足りないのかがわからない」。
講演会でも本当によく聞かれる悩みです。
先日、和歌山高専の高校生たちを指導した時も、まったく同じ悩みを抱えていました。
結論から言いますね。当たってるのに一本にならない理由は、声・打突力・踏み込み力・見せ方の4つです。
この4つのどれかが欠けているから、一本にならないんです。
一本にならない4つの原因:審判は「音」と「目」で判断している
声・打突力・踏み込み力・見せ方の全体像
まず、一本になるかならないかを決める要素は4つあります。
声が小さくなっているか、打突力が弱いか、踏み込み力がないか、それから見せ方が良くないか。
このどれかに問題があると、どれだけ当たっていても一本にはならないんですよね。
大切なので、もう一度言いますね。
声、打突力、踏み込み力、見せ方。この4つです。
審判が判断する「音」と「視覚」の2つの要素
剣道って第三者が決めますよね。審判が赤、白、旗を上げるじゃないですか。
この時にポイントになるのが、目から見るのと音から感じる、この2つで判断しているんです。
- どっちが速く当たってるのか、打突力が強いのかどうか。ここは目で見て判断しています。
- そして声の大きさ、踏み込みの強さ、打突音の強さ。これは音で判断しますよね。
音と視覚情報、この2つを意識することが、一本につながるんです。
基本と応用のバランスの重要性
ただし、これが昇段審査とかになってくると、小手先のテクニックだけではうまくいかないことがたくさん出てきます。
僕は基本もしっかりしながら、プラスアルファ応用的なテクニックも必要だと思っているんです。
応用だけ学んでいくと、「この子、基本できてないな」ってすぐわかるんですよね。
基本ベースから応用に展開していく。これをぜひ意識してもらえればなと思います。
声の出し方で一本が変わる理由:語尾の上げ下げが勝敗を分ける
語尾の上げ下げが与える印象の違い
まず声なんですけれども、「メーン」「コテー」「ドー」って発声すると思うんですが、その声が一定のトーンになっていることがよくあります。
- 声のトーンの語尾が上に上がっている人は一本に見えやすいんです。
- 逆に語尾が「メーン↓」と下がってしまう人は、やっぱり審判からすると「なんか一本の迫力に欠けるな」っていう風な見え方をしてしまうんですよね。
瞬間的な爆発力のある声の重要性
決めたい時に瞬間的な声の大きさが小さい人は、一本なりづらいんです。
これ、めちゃめちゃもったいないですよね。
だってバッチリ当たってるのに、そのたった声をね、語尾を上げてるか上げてないか、瞬間的な爆発的な声があるかないかで一本になるならないが決まるんだったら、これは非常に損していると思います。
日頃の発声練習が試合に直結する理由
なので日頃から「声を出せ、声を出せ」って言われると思うんです。
声出したらきついし、大きな声出したらきついし、声をつなげるのって大変なのに、つなげないといけないかっていうのは、こういったところにつながってくるんですよ、最終的に。
打突力と踏み込み力の強化法:握力とかかとを鍛える
手の内(握力)を鍛える具体的方法
打突力が軽いとやっぱり一本に見えにくいんですよね。
せっかくいい機会で技を出したとしても、「なんかちょっと軽いな」って見える選手っているんですよ。
打突力を強くするためにどの筋肉を鍛えたらいいかっていうと、やっぱり素振りで振り下ろしの筋肉も大事になってくるんですが、最近これ大事なんじゃないかなって感じているのが手の内の力ですね。
打突する瞬間に瞬間的に竹刀を握る力が強いと、振りがコンパクトでも強く打てるんですよね。
手の内って何かというと、握力の部分です。
握力どうやってつけるのっていうと、ハンドグリップだったりとか、プラスアルファ素振りでもできます。
かかとを痛めない踏み込みの技術
次に踏み込み力ですね。これが一番難しいかもしれないです。
踏み込みを強くしようとすると、どうしてもかかとが痛くなってしまうパターンが多いんですよね。
うまく踏み込まないと痛くなってしまうので、僕はかかとから踏み込まないようにしていますし、つま先だけでも踏み込まないようにしています。
イメージはかかとだけ当たっちゃうと「ドンドンドン」と音が鳴っていって、つま先だけだと「ペチペチペチ」と音が鳴っていきます。
このドンとペチペチの音の間ですね。ドンとペチの間にすると、「パンッ」っていう「ドズバンッ」みたいな音になります。
実際に踏み込んでみるとわかると思います。そこを目指してやっていくのがポイントです。
骨密度を高めるかかとの強化トレーニング
水泳と剣道では骨密度が上がるっていうのは剣道の魅力だと思うんですよ。
これは踏み込みとかもそうだと思うんですね。
空手とかもそうなんですけども、すねを蹴った時に痛くならないように、ビール瓶とかでずっとトントントントン叩くらしいです。
そしたらちょっとずつ慣れていく。
拳もそうですよね。右手と左手、平手をした時にどっちが痛いか。
やっぱり左手の方が叩き慣れてないんで痛いんですよ。僕も拳、ずっと最初痛かったです。
でも、何回も何回も打たれ続けると慣れてくるんですよね。
なので、この慣れっていうところをかかとにも持たせてあげる必要があるので、かかとをゴムハンマーなのか、コンクリートなのか、強化をするっていう感じを意識してみると、踏み込んだ時にあんまり痛さを感じにくくなります。

一本に見える「見せ方」のコツ:キレと反発で魅せる
体の寄せ方と引きつけの速さ
これはちょっと批判されるかもしれませんが、見せる競技ではないんですよ、剣道って。
だけれども、やっぱり試合で上手い人っていうのは、打突力が軽いのに一本に見えるんですよね。
それが踏み込み力、声の大きさもそうなんですが、体の寄せ方ね。
やっぱり引きつけの速さが速い選手だったりとか、こういったのが上手い人はやっぱり一本に見えやすいんですよ。
打突後の反発でキレを演出する
あとはですね、打った反発のさせ方。キレが見えるんですよね。
なんか打突した時にすごい遅い感じ、ちょっとべちゃっとした感じの打突なのか、反発が鋭い打突なのかによっても、やっぱ見え方が全然違うんですよね。
キレの見せ方ですね。ここがあるかないかで一本の見え方っていうのはやっぱり変わってくるんですよね。
つばに当てないための打突部位の意識
さらに打突の音で言うと、手小手になった時につばに当たったのか打突部位に当たったのかっていうのは音で判断できますよね。
「ガチャン」って音が鳴ったらつばに当たってしまっているけれども、「パコッ」っていう音がすれば手小手に当たっている。
やっぱりつばに当てないことの方が大事なんです。
音と視覚情報、この2つを意識することによって、やっぱり勝ちやすくなると思います。
強くなりたいとかどうしても一本にしたい、二本勝ちさせたいっていう人は、この音の強さ、声の大きさ、踏み込みの強さ、それから見せ方、そういったところを意識するのが大切だと思います。
今日から、あなたも4つの要素を意識して稽古してみてください。
きっと一本が取れるようになりますよ。
まとめ:4つの要素を意識すれば、一本が取れる
- 声の語尾を上げて、瞬間的な爆発力を出す
- 握力と踏み込み力を鍛えて、打突に迫力を持たせる
- 体の寄せ方と反発のキレで、一本に見せる
- 基本をしっかり固めてから、応用に展開する
今日の話が、あなたの一本を後押しできたら嬉しいです。
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