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【勝負を決める技術】全日本都道府県対抗戦で見せた小手打ちの使い分け完全解説

このnote投稿は2024年5月2日voicyの音源の内容をもとに作成したものです。

目次

全日本都道府県対抗戦の結果速報

本日も皆さんに熱く学びのある放送をお届けしていきたいと思います。

まずは全日本都道府県対抗戦の結果から共有させていただきます。

千葉県が初優勝となりました

準優勝が茨城県、
3位が東京都と鹿児島県


となっております。

決勝戦で茨城県との大接戦を制してのですね、千葉県が優勝となっております。

決勝戦の展開は非常にドラマチックでした。先鋒戦は茨城県が取り、次鋒戦・五将戦は引き分け。

中堅戦では世界大会で活躍する松崎選手(同級生です)が1本を取り、この時点で茨城県がリード。

その後、千葉県の岡光選手が副将戦で2本(1本は面、もう1つは反則)を取りました。

大将戦では千葉県の鈴木先生が**華麗な引き面**を決めて1本目、そして最後は出頭打ちで相手の攻撃を迎え撃つ形で2本目を取っての逆転優勝となっております。

私の小手打ち多用に対する視聴者からの質問

今回、「梶谷選手が小手打ちを多く使っていたのはなぜか」というコメントをいただきました。

確かに1試合目で2本とも小手打ち、2試合目の1本目も小手打ちでした。

今日は特に1試合目2本目の小手打ち2試合目1本目の小手打ちの違いについて詳しく解説したいと思います。

1試合目の戦術分析 – 相手の特徴を見抜く

シード権を活かした事前研究

1試合目はシードということもあって、まず相手の試合を見ることができたのが大前提にありました。

相手の特徴を分析した結果、表が強い選手だということが分かりました。表が強いというのは、押さえなどの動作力が強いということです。

戦術の組み立て方

表が強い相手に対して、裏ばかり狙ってしまうとバレてしまうので、まずは表の方を狙いながら裏も狙っていこうという戦法でした。

ただ、試合を振り返ってみると、結構思った以上に裏の技を多用している感じはありました。

あまり表の面を攻められている感じはなく、**小手技主導の組み立て**になっていた印象です。

小手打ちの技術的違いを徹底解説

1試合目1本目の小手打ち – 一歩継ぎながらの技

1試合目の1本目の小手打ちについては、一歩継ぎながらの小手打ちです。

一歩引き技を打った後に一歩継ぎながらの小手打ちなんですね。

これは相手が追いかけてきた時に、途中で勢いを止めて技を出してこない雰囲気があったので、一歩入れることができました。

一歩攻め返せる間合いがあったからこそ技を出せたのです。

もし相手が追いかけて勢いで打ってこられていたら、多分この小手技は決まらなかったと思います。

引き技を打たれた側からすると、詰めるスピードや攻め返させないことが重要なのです。

1試合目2本目の小手打ち – 相手の入りを予測した技

2本目に関しては相手が入ってくる瞬間の小手打ちです。

相手が入ってくる瞬間に継がずに、右足左足で足を継がずに打つ小手打ちですね。

相手が入ってくる瞬間だったので、それほど深く入らなくてもしっかり捉えることができたのです。

ただ、この後の小手返し面がめちゃめちゃ早かったので、ちゃんと捌けて良かったというところが重要なポイントでした。

もう一つ重要なのが、相手の表の攻めが強いので、相手が入ってくる瞬間に面の軌道に変わっているんです。

相手が入ってくる瞬間に、相手を抑えると同時に面の軌道に変えているから、ちょうど抑えた瞬間にもう小手打ちに当たっている。

入りを予測して技が出せているという感じですね。

2試合目1本目の小手打ち – 1試合目との共通点

2試合目の1本目の小手打ちは、どちらかというと1試合目の1本目の小手打ちと同じ感じですね。

多分入りながら面の軌道を見せて手元を浮かす小手打ちです。

右足左足での一歩入って手元を浮かせながら、ちょっと面の軌道に見せて小手を狙っていくという打ち方です。

小手打ちの種類とタイミングの使い分け

3つの小手打ちパターン

今回の試合で見せた小手打ちは主に以下の2種類でした。

  • 一歩入りながら面の軌道で打つ小手打ち
  • 相手が入ってくる瞬間に面の軌道で打つ小手打ち

これに加えて相手が打ってくる瞬間の出小手という打ち方もあるので、**タイミングや打ち方の種類はたくさんある**ということです。

3試合目での戦術変更

3試合目では小手主導で打っていったんですが、小手返し面を結構狙っていたので、それに対して小手小手とか、小手打って小手返し面が来る瞬間の小手を狙おうと思ったりしました。

この相手は多分、小手が当たってからじゃないと返してこないタイプでした。

もしこれが小手を予測で打ってるタイプだったら、担ぎ面とか回して面でも小手返しを狙ってきます。

しかし、今回の相手は完全に当たってから返すタイプだったので、小手小手や小手打って返し面を打ってくる瞬間の返し胴みたいな技しか決まらない相手です。

技の選択における判断基準

小手主導ではなく状況判断が重要

別に小手を主導で使っていこうと思っていたわけではありません

上の技を使わないと下の技も浮いてこないので、今回は小手が主導に見えたかもしれませんが、小手がしっかり効いてきたら多分上の技を使っていくと思います。

相手の動きを予測しながらの試合運び

いずれにしても小手を打つにしても面を打つにしても、打ちながら相手の動きを予測しながら、研究しながら試合をしていたのが全体の感想です。

小手が当たりそうであれば小手を打っていくし、面も小手も基本的にどちらでも打てるので、それを出しながら相手の反応を探りながら、打てる技を探りながらという感じです。

試合展開による戦術の違い

1試合目と2試合目の違い

1試合目に関しては相手を見ることができたので、結構**表を見せて裏という戦術**を意識していました。

ただ、最初から結構小手に対応していたのは事実です。

2試合目はちょっと急に逆転してしまったので、正直あまり見れていなかった。本当に探り探りの試合展開でした。

まとめ

この記事で学べること

この記事では、全日本都道府県対抗戦での実戦経験を通じて、以下の内容を詳しく解説しました。

  • 小手打ちの技術的な使い分けとその判断基準
  • 相手の特徴に応じた戦術の組み立て方
  • 試合中の状況判断と技の選択の思考プロセス
  • 実戦で使える小手打ちの種類とタイミング

メリットとデメリット

メリット:

  • 実戦経験に基づいた具体的な技術解説が学べる
  • 試合の組み立て方と戦術的思考が理解できる
  • 小手打ちの技術向上に直結する内容
  • 相手に応じた柔軟な戦術変更の方法が分かる

デメリット:

  • 高度な技術内容のため初心者には難しい場合がある
  • 実際の試合映像と合わせて見ないと分かりにくい部分がある
  • 個人の実戦経験に基づくため、全ての選手に当てはまるとは限らない

ぜひ試合を見返してみると、確かに一歩入っている組み立てだなとか、その場で打っている小手打ちだなということが分かるんじゃないかなと思います。

それでは本日も最後までご清聴いただきまして、ありがとうございました。

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