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打つ前の作りで勝つ!剣道の足さばき4パターンを徹底解説

このnote投稿は2025年3月26日voicyの音源の内容をもとに作成したものです。

目次

打つ前の「作り」が試合を決める理由

剣道の試合で「なんか相手の方が攻めてるように見えるな」って思ったことありませんか?

実はそれ、打つ前の「作り」で差がついているんです。

先日、僕がプライベートレッスンで教えている東北の選手が大会で優勝しました。

正直、めちゃくちゃ嬉しかったです。

個別指導を始めて、大会個人戦で優勝報告をもらったのは初めてかもしれません。

その選手が九州の高森中学校の稽古に参加したんですが、そこで「作りの差」を痛感したんですよね。

高森中の選手は、押してからの引き技がめちゃくちゃコンパクトなんです。

しかも、振り幅も小さい。

これに合わせてしまうと、こっちが後手に回って絶対に負けるんです

今日はこの「作り」について、足の使い方を中心に解説していきます。

作りとは何か?コンパクトな作りが強い理由

作りの定義と重要性

作り」っていうのは、打つ前の準備動作のことです。

具体的には、相手を崩す攻め、竹刀で抑える動き、実際に技を出していくことでの攻め。

こういったものが全部「作り」に含まれます。

人によって作り方は全然違うんですよ。

だから、自分の得意な作りを見つけることがめちゃくちゃ大事なんです。

高森中学校の稽古で見た「コンパクトな作り」の威力

高森中の選手と対戦した時、うちの選手は「動く瞬間に打て」って教えていたんですけど、相手は押してからの引き技がコンパクトすぎて反応できなかったんです。

しかも、押しもコンパクト、打突もコンパクト。

先に作られて、振り幅も小さい。これに合わせると絶対に負けます。

つばぜり合いからの技も含めて、コンパクトな作りとコンパクトな打突っていうのは、結構大事なポイントだと考えています。

作りを理解しないと試合で負ける理由

作りが遅いと、相手に先に打たれます。

作りが大きいと、相手に読まれます。

だから、自分の作りのパターンを増やすことが試合で勝つための第一歩なんです。

足の作り4パターンを理解しよう

作りにはいろんな種類がありますが、今回は「足の作り」を中心に4つのパターンを紹介します。

①両足で入るパターン(勢いをつけて打つ)

両足で入る時は、体全体が動くので、入りのスピードと打突までのスピードが重要です。

ほぼ「小手面」みたいな感じですね。

小さく小手面っていうぐらいの気持ちで面を打っていくと、相手がびっくりして、入った瞬間に面が当たることがあります。

この作りがうまい人は、勢いで相手を圧倒できるんです。

②右足だけで入るパターン(間合いを盗む)

右足だけで入ると、左足が残ってしまうので、間合いの作りが結構難しいです。

ギリギリのところで前後して、「ここだったら打てる」「ここだったら打てない」っていうのを探すんですね。

相手が打てる間合いに自分も入っているのに、相手が全く反応していない時

その時に面を打っていく。これが「間合いを盗む方法」です。

③左足を引きつけて打つパターン(伸びる面)

これ、僕あんまりしないんですけど、松﨑選手とかが面を打つ時にやってますね。

下を攻めておいて、相手を下がらせておいて、左足を引きつけることによって伸びるような面を打つ。

この左足の引きつけのスピードがすごく大事です。

そして、左足を引きつけた時に相手が攻めで崩れていること。

相手が「怖いな」と思って打ってくる素振りがないこと。

ここが大事なポイントです。

西村選手も「左足を引きつけて下から小手を打つ」っていう風に言っていましたね。

④何もせずに打つパターン(出花面・我慢の面)

これも僕、あまり得意じゃないんですけど、我慢して出鼻面とか、飛んでいく面を打つ方法です。

池内選手とかがうまいですね。

その場で我慢して、相手が動いた瞬間に打つ。

我慢する力がないと、この作りはできません。

自分の得意な作りを見つける方法

止まった状態から打つ vs 勢いをつけて打つ

まず自分がどっちが得意なのかを理解することが大切です。

止まった状態から打っていく方が当たるのか、それとも勢いをつけて両足で入って打つ方が当たるのか。

実は昨日、大学生の友達から「一足一刀から勢いをつけずに打つことができない」って相談されたんです。

僕もそれ、あまり得意じゃないんですよ。

どっちかというと、打つ前に勢いをつけてから打つタイプなんです。

苦手な作りは練習しないと身につかない

苦手な場合は、それを練習しないと打てるようにはならないんですよね。

だから、まずは自分の得意な作りを見つけて、そこから苦手な作りも練習していく。

この順番が大事です。

うまい人は作りの種類が多いから読めない

この「足の作り」をすべて覚えておけば、その後に手で押さえるのか、払うのか、面を見せるのか、小手を打つのか。

竹刀を回すとか、払うとか、巻き落とすとか、いろんな作りができるんです。

うまい人は本当にいろんな種類の作りがあるから、入りがわかりづらいんですよね。

手数の多さは武器になるのか?

一本打つ間に三本〜五本打たれる現実

高森中学校の選手と、僕が教えている東北の選手が戦った時に、明らかに打突の量が違ったんです。

一本打つ間に、三本から五本ぐらい打たれるんですよね。

もちろん、さばいてはいるんですよ。

打たれないようにさばいてはいるんですけど、そうなるとどうなるかっていうと「守っているように見える」のです。

守っているように見えると審判の印象が悪い

なんか、逃げているように見えるんですよ。

で、惜しい技が何本かあるわけです。

「あ、惜しかった」「あ、今の惜しかった」っていうのが続くと、ちょっと軽いところでも一本になりやすいんです。

だって、守っているように見えるから。攻撃しているのはどっちか?っていうことですよ。

早い展開に対応する練習法

だから、この「攻めで負けないような、自分から打っていく」っていうこと。

打ち負けない。こういったところも練習しておかないと、展開作りが早い相手にはなかなか難しいんです。

僕も高校時代に習ったのは、やっぱり早い展開の相手にはある程度こっちも打っておくということ。

打っておいたら、相手がずっと打ってくるわけじゃないんです。

いつかホッとするタイミングがある。

そこを狙いましょうっていう風に習っていたんですね。

だから、ゆっくりのパターンもできるし、早いパターンもできるっていうのを練習しておくと、早い相手の時に「うわ、早い早い早い。どうしよう、どうしよう」ってテンパることが少なくなります。

今日から、自分の得意な作りを研究してみてください。

そして、手数で負けないように、自分からも打っていく練習をしてみてくださいね。

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