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なぜ日本の「安さ」が未来を奪うのか?値上げこそ希望の一歩

このnote投稿は2025年11月27日voicyの音源の内容をもとに作成したものです。

目次

「値上げは悪」という思い込みが、未来を奪っている

本日は、いつもと少し違うテーマでお話しさせていただきたいと思います。

タイトルは「賃上げ・値上げの重要性」です。

値上げってお客さんにとって悪いことでしょ。給料が上がらないのは、しょうがない。日本ってそういう国だから。

もしそんなふうに思っているんだとしたら、今日はちょっとショックなお話もあるかもしれません。

でも、今日はあえてそこに突っ込んでいきたいと思います。

日本の「安さ」が生む見えない格差

世界と比べた物価の違い

日本は優しい国か、それとも安売りしすぎの国か。まず最初にイメージしてみてください。

海外のカフェでコーヒーを頼むと、いくらぐらいするかわかりますか。

日本円にして約800円とか1000円くらいするんですよ。一方、日本ならコーヒー一杯300円から500円くらいで飲めますよね。

ラーメンもそうなんです。海外の都市に行くとラーメン一杯が日本円で2000円、3000円っていうのは当たり前です。でも日本では1000円前後が多いと思います。

これでも、今1000円っていうのは高いなって思う人も多いかもしれないんですけど、日本はまだ物価が安くて助かるよね、暮らしやすい国でよかったって思いたくなるんですが、ここには大きな落とし穴があります。

給料も3倍なら問題ないのか

国内だけで見てると、バランスが取れてるように見えるんですよ。

例えば給料を見ていくと、海外の都市でフルタイムで働いてる人の平均給与って、日本のざっくり3倍っていうところがあるんですね。

要は日本だとアルバイトしたら時給1000円とかだと思うんですけど、海外では3000円とか。

要は2倍、3倍あるわけですよ。

そうすると、ラーメンも高いけど給料も高いなら、結局バランス取れてるじゃんっていう考え方ですよね。

1時間働けば日本でも1000円のラーメンが食べられる。

でも海外だったら時給が2000円、3000円あるから、1時間働けば2000円、3000円のラーメンも食べられると。

じゃあ問題ないんじゃないか。

でも、この話をここで終わらせてしまうと、僕らは一生見えない鎖に縛られたままになってしまいます。

世界とつながる僕たちの生活

忘れてはいけないのが、僕たちは世界と繋がっているっていう事実なんですね。

ポイントは、僕たちの生活は日本の中では完結していないんですよ。

例えば皆さんが今片手に持っているスマホ

完全に日本だけの材料、日本だけの工場で作られたスマホっていうのは、ほぼ存在しないんですよ。

金属、レアメタル、ガラス、チップ、ソフトウェア。どこかの国の力を借りて、やっと1台が手元に届いている。

竹刀も多くはそうですね。

竹の産地があり、革の加工、運送、機械。どこかで必ず海外とつながっています。

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これは水だって、エネルギーだって、原材料だって、輸入に頼っているものがたくさんあるんですよ。

つまり僕たちは、日本の給料で働いて、世界の価格のものを買ってるっていう状態なんですね。

ここで日本の給与水準が世界よりも低いまま、物の値段も据え置きにしてしまうとどうなるか。

世界の人が1時間働いて手に入れるものは、日本人が2時間、3時間働かないと手に入れられないという現象が進んでいってるっていう状態なんですね。

安さを続けると未来はどうなるのか

子どもたちの未来が狭くなる

ここで長期目線で考えてみてほしいんですけど、今の小学生、中学生の子供たち。

彼らが社会に出る10年後、20年後の日本。

もし今と同じように、値上げは悪だよね、お客さんに申し訳ないから、うちはギリギリの価格で頑張ります。

こういう価値観が続いていったらどうなるか。

世界とのスタートラインの差は、もっともっと開いていくと思うんです。

海外の同年代は普通に給料をもらっていて、普通に休暇を取って、普通に海外旅行に行ったりする中で、日本の同年代っていうのは、そんな贅沢できるかよ、まず生活するので精一杯だよって。

最初から選べる未来の幅が狭くなっていくということです。

これはもう個人の努力とか根性とかの前に、土俵そのものが低い状態になってしまっていくということです。

価格を決めているのは誰か

こういう話をするとね、すぐ矛先は、政治が悪いとか、国が何とかしてくれないからだとか。

もちろん税金とかルールを決めてるのは国なんですけど、でも商品の値段とかを実際に決めているのは誰でしょうか

それは僕たち一人一人がいる民間の現場っていうのもあるんですよ。

社員の給料とかもそうですね。自分のサービスにいくら値札をつけるのか。スタッフにいくら払うのか、時給をどう設定するのか。

これは総理大臣とか都知事が決めてくれるわけじゃないです。

それは経営者、そしてそこで働く人たちが、これで行こうって決めてきた結果が今あるということです。

だからこそ、誰かが変えてくれるのを待つのではなくて、自分たちが変わっていくっていうのが、結構大切なポイントかなと思います。

値上げは本当に悪いことなのか

安さを続けると起きる悪循環

ただ、ここで多くの人がつまずくポイント。

値上げをしたらお客さんに申し訳ないとか、高くしたら悪いことをしてる気がする。

この感覚はね、めちゃくちゃわかります。

僕自身も竹刀、稽古会の参加費、個別指導の価格を決めるときに、もうすごく頭を悩むんですよ。

大学の時とか、僕、竹刀めちゃくちゃもう原価そのままみたいな感じで出してましたから。

でもよく考えてみてほしいんですけど、安いままで頑張るとスタッフの給料上げられないし、自分の時間も削り続けないといけないんですよね。

例えば100円しか利益なかったら、めちゃくちゃ売らないと、10本売らないとラーメン食べられないわけですよ。

それだけ時間がかかってしまうし、設備や教材に投資ができない。

結果としてサービスの質が上がっていかない。次、新しいことができない。

今度リユース事業とかも始めるんですけども、そこでかかる初期投資、ざっくり150万から200万ぐらいあればいいよねっていう新しい挑戦とかもできなくなってきますよね。

無理を重ねて体を壊して、本当に提供したい価値っていうのを出せなくなってしまう。

これは果たして本当にお客さんのためなのか。

適正価格がもたらす好循環

逆に価格を適正に上げることで、スタッフの賃金を上げられ、内容も良くなったり、教材、道場、オンライン環境に投資することによって、より見やすく、稽古しやすい環境になったり。

さらに自分の学びにもお金が使えたりとかすると、どんどん新しいことにも知識が増えて、みんなに伝える知識量が増えて、伝えやすくなったりとか。

こうやって提供できる価値の総量を増やすことが、長い目で見たらお客さんもスタッフも自分もみんなが豊かになっていくんじゃないかなと思います。

値上げは「ありがとう」を増やす手段

値上げっていうのは、ありがとうの質と量を増やすための手段であると。

剣道界こそ賃上げ・値上げが必要な理由

ボランティア前提の限界

剣道の世界でもこの賃上げ・値上げ問題は、かなり深刻に進んでるんじゃないかなと思います。

安すぎる月謝、ボランティア前提の指導、大会運営なんてもう持ち出し覚悟ね。

これも愛情と情熱があるからこそ成り立っている世界ではあるんです。

僕自身もその恩恵を受けてきた一人です。

ただ、このままこのスタイルがあと20年、30年続くかっていうことなんですね。

一流の剣道が失われていく

指導者の生活が成り立たないとか、若い世代が指導者として生きていきたいと思っても、現実的に無理ですよね。

多分その同じまま据え置きの価格でやってるって人も、普通に他で仕事をしているとか、あるいは自分で会社を持っているとかであればいけると思うんです。

でもそれを新しく、今から若い子たちが他の会社を作って、じゃあ道場運営しないといけないのっていう話になってくるわけじゃないですか。

じゃなくて、本当に指導者として生きていきたいって、その世界線がもうないわけですよ。全然ない。

せっかく素晴らしい技術とか精神を持っている人たちが別の仕事に流れていく。

結果として子どもたちが触れられる一流の剣道っていうものが減ってしまう

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お金が動く仕組みを作る

だから僕らは、剣道の指導、大会運営こそ、ちゃんとお金が動く仕組みにしていきたいなと、していかないといけないなっていうふうに思っています。

今日からできる3つのアクション

じゃあここまで聞いてね、言ってることはわかるけどどうしたらいいなっていうふうに思ってる方もいらっしゃると思うんですけど。

自分の単価を真剣に見直す

自分の単価っていうのを真剣に見直すということですね。

特に道場とかサービスをしている人は、サービスの価格、これ本当にいいのかな。

世界と比べたときに、あまりにも安くないかなっていうのを、冷静に見直してみるということ。

値上げ分を人と未来に回す

そして値上げした分は、人と未来にちゃんと回していくということ。

経営者が全部ポケットに入れてしまったら、それはただの搾取になってしまうので。

スタッフの給料、設備投資、教育や学び、子どもたちの環境づくり。ここにしっかりお金を回していく。

そして値上げで、みんなで豊かになる仕組みを作る。こういった循環が大事です。

お客さん側も安さだけで選ばない

安さだけで選ばない。お客さん側の意識を持つ。

僕たちっていうのはサービスを提供する側であると同時に、どこかの店のお客様でもあります。

一番安いからとか、割引してくれるからだけで選ぶんじゃなくて、この店がちゃんと続いてほしいなとか、この人の仕事に対して正当な対価を払いたいな。

稽古会に何回も参加してくれ、もうあなたのために来たからって言ったら、もうだから安くていいよって言ったら、いや、本当は2倍3倍払いたいんで、適正な価格は払わせてくださいって言われました。

お父さんがプロの競技者だったんですけど、プロの見方は違うなと思いました。

今日からあなたも、自分の単価を見直し、豊かな循環を作ってみてください。

まとめ:値上げは未来への投資、豊かな循環を作ろう

  • 日本の給料で世界の価格のものを買っている現実を知る
  • 値上げは悪ではなく、ありがとうの質と量を増やす手段
  • 剣道界こそお金が動く仕組みを作り、一流の技術を守る
  • 自分の単価を見直し、人と未来に投資する循環を始める

今日の話が、あなたの一歩を後押しできたら嬉しいです。

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