体調最悪でも前を向ける|思い込みの力が剣道も人生も変える理由

体調が最悪な日、あなたはどう過ごしていますか?
頭がガンガンする。喉も痛い。身体が重い。そんな日に「よし、今日も頑張ろう!」なんて思えるわけがないですよね。
私自身も先日、久しぶりにひどい体調不良に見舞われました。頭痛がひどくて、正直「何も考えたくない」という気持ちが先に来ていました。でも、そういう時こそ「思い込みの力」が試されるんです。(勿論体を休める事は大前提ですよ・・・?)
調子がいい時にポジティブでいるのは誰にでもできます。本当に大事なのは、調子が悪い時にどれだけ未来を描けるか。今日は、体調不良の中で私が実感した「思い込みの力」の本質と、お子さんの剣道にも応用できる方法をお伝えします。
「やる気が出ない」は本当の問題ではない
子どもが最近「稽古に行きたくない」って言うんです。体調が悪いわけでもないのに、なんだかやる気がなくて…
こういうご相談をよくいただきます。でも実は、「やる気が出ない」というのは問題の表面でしかありません。本当の問題は、「この先に何があるのか」が見えていないことです。
私自身、体調が最悪だった日にまさにこれを痛感しました。頭が痛すぎて放送の内容も浮かんでこない。でも「じゃあ今日何を伝えよう」と考えた時に、自分の夢を改めて思い描いたんです。すると不思議なことに、頭痛は変わらないのに、心の向きが変わりました。
これは剣道でも同じです。稽古がつらい時、試合で負けた時、「なんのためにやっているのか」が明確な子は、立ち直りが早いです。
なぜ調子が悪いと前に進めなくなるのか?
原因①:目の前の「痛み」に意識を支配される
体調が悪い時、人間の脳は「今の苦痛」に全集中します。これは生存本能として当然のこと。でも、この状態が続くと未来のことが一切考えられなくなります。剣道で言えば、稽古中に「疲れた」「足が痛い」と感じた瞬間に、打突の機会が見えなくなるのと同じ。「痛み」は視野を狭くするんです。
原因②:「今日はいいか」が積み重なる
体調が悪い日に「今日は休もう」と思うのは悪いことではありません。休むことも大事です。でも、「何もしない」と「未来を描くことをやめる」は全く別のこと。身体を休めながらでも、「自分はどこに向かっているのか」を考えることはできます。むしろ、動けない時こそ頭の中を整理するチャンスです。
原因③:ゴールのイメージが曖昧すぎる
「剣道を頑張る」「強くなりたい」だけでは、つらい時に踏ん張れません。私の場合で言えば、「億が出る大会を作りたい」「プロチームを作りたい」という具体的な夢があります。
賞金付きの大会で選手が報われる世界。ドラフトがあって、プロとして剣道で生きていける世界。子どもたちが「剣道選手になりたい」と本気で言える世界。こういう具体的なイメージがあるから、頭が痛くても「でも、この先にはあの景色がある」と思えるんです。
お子さんにも「どんな自分になりたい?」と具体的に聞いてみてください。「強くなりたい」の先にある景色を、一緒に描くことが大切です。

「思い込みの力」で現実を変える方法
「思い込みの力」と聞くと、スピリチュアルに聞こえるかもしれません。でも、イメージトレーニングという言葉は聞いたことがあると思います。多くのトップ選手が取り入れている方法で、頭の中で成功体験を繰り返すと、身体が「それが当たり前」と認識し始める——そんな感覚です。
私自身、高校時代からイメージの力をずっと使ってきました。試合前に、自分が一本取る場面を何度もイメージする。踏み込みの感覚、竹刀が当たる瞬間、旗が上がる光景。それを繰り返していると、試合本番で「あ、この場面、見たことがある」という感覚になるんです。これは、夢や目標にも全く同じことが言えます。
でも、子どもに「イメージしろ」と言っても、なかなか難しいのでは…?
おっしゃる通りです。だからこそ、保護者の方の関わり方が大切になります。
ポイントは、「できた時の感情」を一緒に味わうことです。「もし次の大会で一本取れたら、どんな気持ちになると思う?」「その時、お母さん(お父さん)はすっごく嬉しいよ」——こんな会話の中で、お子さんの中にリアルなイメージが育っていきます。技術的なアドバイスよりも、この「感情を伴ったイメージ」のほうがずっと強力です。
私が体調不良の中で描いた「剣道の未来」
少し私の夢の話をさせてください。頭痛がひどかったあの日、私は布団の中でずっと考えていました。
「億が出る大会を作りたい」——これは私の大きな夢の一つであり、最初の通過点です。賞金付きの大会は他にもあるかもしれません。でも、「億」が動く大会は、おそらく誰もやっていない。もし1億が出るなら、僕は2億で対抗したい。それくらいのスケールで、剣道という競技の価値そのものを変えたいんです。
そして、賞金の”使い道”にも夢があります。たとえば、その賞金を子どもや道場に渡して、剣道を続けるための授業料の補填に使えたら。「剣道をやってきて本当によかった」と思える子が、もっと増えるはずです。(※実際にどんな仕組みなら可能か、税や法律の面はこれから調べていく段階です)
さらにその先には、プロチームの創設という夢があります。野球にはプロ野球、サッカーにはJリーグ、バスケにはBリーグがある。でも剣道には、それがない。
私自身、高校時代にもしプロチームがあったら、ドラフトにかけてもらってプロとして剣道がしたかった。でもその選択肢がなかったから、大学に進学し、その先は警察か教員かという道しか見えなかった。同じように感じていた人は、きっと私だけではないはずです。
もしプロとして年俸数千万円で剣道ができる世界があったら。ドラフトで名前が呼ばれる瞬間があったら。子どもたちが「剣道選手になりたい!」と目を輝かせる未来があったら。それを想像するだけで、頭痛なんて忘れるくらいワクワクしてくるんです。これが「思い込みの力」です。
もちろん現実はまだ遠い。賭博法との兼ね合い、税金、賞金の渡し方……弁護士さんに相談しながら、調べることは山ほどあります。でも、「できるかどうか」ではなく「できた時にどうなるか」を先にイメージする。これが、つらい時に前を向く最大の武器なんです。
本当に広げたいのは「剣道の精神」
誤解してほしくないのですが、僕が広げたいのは、お金やプロ化だけではありません。むしろ本丸はこちらです。
剣道で培われる礼儀作法、相手を敬う心、「勝って兜の緒を締める」謙虚さ。こうした武士道の精神こそ、これからの日本の活力につながると信じています。肉体的に強くなくても、精神的な強さや礼儀は身につけられる。「剣道ってなんかいいよね」「人として素晴らしいよね」——そう言われる人が増えていったら、こんなに嬉しいことはありません。
正直に言うと、僕の考え方は3年前からあまり変わっていないかもしれない、本当に成長できているのか——そんな不安もあります。でも、だからこそ「思い込みの力」で、次のスケールを描き続けたい。「できた時」を考えると、つらさより、できるかどうかを考える障害より、こう考えるほうが、現実はずっと前に進んでいくと思うんです。

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今日からできる3つの一歩
「思い込みの力が大事なのはわかった。でも具体的に何を?」という方へ。お子さんと一緒にできる、シンプルな方法を3つご紹介します。同じ出来事でも、「できるか?」で考えるか「できた時どうなる?」で考えるかで、見える景色はこれだけ変わります。
| 「できるか?」で考える | 「できた時どうなる?」で考える | |
|---|---|---|
| 意識の向き | 障害・不安に向く | ワクワクする未来に向く |
| 体調が悪い日 | 痛みに飲み込まれる | 痛みを忘れる瞬間がある |
| 行動 | 止まってしまう | 前を向ける |
試合で一本取った瞬間、先生に褒められた瞬間、チームメイトと喜び合う瞬間。大切なのは「映像」ではなく「感情」を思い出すこと。嬉しかった気持ちをリアルに感じるだけで、脳は「また同じ体験をしたい」と動き出します。
「もし次の大会で優勝したらどうする?」「もし全国大会に出られたら何が嬉しい?」週に1回でもいいので取り入れてみてください。ポイントは「現実的かどうか」を気にしないこと。夢は大きいほどエネルギーが出ます。僕の「億の大会を作る」だって、普通に考えたら無謀。でも、その無謀さがエンジンになっているんです。
体調が悪い日、稽古ができない日にこそ、ノートに1行だけ。「全国大会で旗が3本上がる景色を見たい」「先生に”成長したな”と言われたい」。たった1行でも、書くことで「思い込み」は強化されます。動けない日でも心だけは前に向けておく——これが、稽古ができる日の爆発的な集中力を生む土台になります。
まとめ:マイナスの日こそ、未来を描くチャンス
体調が悪い日、気分が乗らない日、何もかもうまくいかない日。そんな日は誰にでもあります。お子さんにも、日本一を9回取った私にもあります。大切なのは、マイナスの日に「思い込みの力」で未来を描けるかどうかです。
調子が悪い日にこそ基本に立ち返って素振りをするように、心の稽古も同じ。調子が悪い時に夢を描く練習をしておけば、調子がいい日には何倍もの力が出ます。
お子さんが「やる気が出ない」と言った時は、叱るのではなく、こう聞いてみてください。「今日は身体を休めよう。でも一つだけ教えて。剣道で一番嬉しかった瞬間って何だった?」その会話だけで、お子さんの心はきっと動き始めます。
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