「そこまで練習して何になるの」と言われた子へ|やってみないと分からない

「そこまで練習して、何になるの?」と言われたことはありませんか
一生懸命に稽古しているお子さんが、周りから「そこまで練習して、何になるの?」と言われる。中学生になると「まっすぐ頑張ることが恥ずかしい」という空気も出てきて、同じ熱量の仲間が近くにいなくなる——。
先日、僕のオンライン道場に、そんなメッセージが届きました。今日はその方への返信としてお話しした、「何になるかなんて、やってみないと分からない」というテーマをお届けします。
ある親子の、すさまじい練習量の報告
僕のオンライン道場では、月に1回みんなで試合分析をして、毎日「今日はこれを頑張る」と宣言し、できたかどうかを振り返る活動報告をしてもらっています。その活動報告で、あるご家庭からこんな報告がありました。
土日は、年配の先生方が参加されるオープン稽古(朝6時半スタート)に参加。土曜の夕方は、別の団体が主催するオープン稽古にも参加していて、新たな視点での学びがあったそうです。夏休みは部活も6時半からなので、部活がある日は部活、ない日は朝稽古。夕方の剣道会は週4回、大人の稽古が週1回、日中は自主練習と勉強。体重を増やすために、鶏肉のジュースを飲みやすいよう味を改良中——というところまで。
僕はこう返しました。「素晴らしい練習量ですね。親のサポートがあってこそなので、お父さんお母さんに本当に感謝ですね」と。

僕の中学・高校時代も、オフはほとんどありませんでした
僕自身の話をすると、高森中学校時代も高校時代も、オフはほとんどありませんでした。
- 中学:県大会予選が終わってから、全中に出場する場合は全中が終わってから夏休みが終わるまで。1週間もなかったと思います
- 高校:全部の全国大会に出場していたので、オフは1日だけ。あとは年越しの冬休みに少しだけ
本当に、剣道に没頭した時間でした。何より自分自身が「強くなりたい」という思いで、家を離れて中学も高校も寮に入る生活を選んだんです。好きなこと・やりたいことに没頭できる環境に飛び込ませてくれた先生方はもちろん、親にも本当に感謝しています。
僕は寮でした。でもご自宅から通いながらここまでやるとなると、お父さんお母さんは、それ以上に大変だと思います。だからこそ「結果を出せるように、一緒に頑張っていきましょう」とお伝えしました。
返ってきたのは「そこまで練習して何になる、と言われます」
そこまで練習して何になるの、と言われることもあります…
いただいた返信には、こう書かれていました。中学生になり、まっすぐ頑張ることを「恥ずかしい」と思う子も周りに出てきている。同じ目標に向かって、高い熱量で稽古に飛び込める仲間が、今は近くにいないようだと。
それでも「結果は今すぐ出ないかもしれませんが、諦めず続けられたらと思っています。オンライン道場で皆さんと高め合えていることが、本人の励みになっています」と。これが、めちゃくちゃ嬉しかったんです。
僕の返答|「何になるか」は、やらないと分からない
「そこまで練習して何になるの」——これは、正直、悔しいですよね。僕はこう返しました。
僕は朝練がない日も、朝から自主練習していました。練習が終わった後も、自主練習していました。そして、伝説のプロボクサー・メイウェザー選手の言葉を添えました。
「お前らが休んでいる時、俺は練習している。お前らが寝ている時、俺は練習している。お前らが練習している時、当然、俺も練習している。」
少なくとも、このオンライン道場には向上心のある人しかいないはずです。剣道人生は、小学校・中学校・高校・大学、そして大人になっても続きます。何になるかなんて、やらないと分からない世界だってあるはずなんです。
僕自身も今、「何になるか分からない」ことをやっています
今まさに玉竜旗の期間中ですが、僕は一人で、X・Threads・Facebook・Instagram・ブログを更新しながら、自分で写真を撮ってSNSに載せて、インタビューまでして——正直、倒れそうです。
ここまで頑張って何になるかは、分かりません。でも——中学・高校時代に「何になるか分からないこと」を信じて、がむしゃらに一生懸命やった。その結果、仲間にも恵まれ、いろんな先生の支えで、日本一というところにたどり着けた。その経験が今も、正解が見えないままでも、がむしゃらに生きる道につながっています。
ちなみに今回、玉竜旗でインタビューをさせていただいた中で、優勝した中村学園の選手たちの共通言語が「いろいろな人に支えられてきて、感謝」という言葉でした。僕のインタビュー力が不足していて、もっと聞き出せなかったのが悔しいのですが、それでも印象的でした。

個別指導・講演会
日本一9回が、その場で癖を見つけて、その場で直す。
マンツーマン、または最大3名の少人数で、実際に竹刀を交えて稽古できます。動画や言葉では届かない”手元の違和感”を、1回の稽古で1つ以上持ち帰ってもらう。これが個別指導の一番の価値です。
- 日本一9回の経験をそのまま共有(同じ壁は必ず通ってきた)
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好きだからこそ、追い込める
剣道をがむしゃらにやっていた時も、正直「これで本当に日本一になれるのか」なんて分かりませんでした。でも「なれるんだ、強くなれるんだ」と信じて、できることを全力で、誰よりもやることを意識していました。
今のSNS毎日更新も、YouTubeも、それが最終目標である剣道普及やプロチーム・大きな大会づくりに直結しているかは、正直わかりません。でも「直結していると信じて突き進むしかない、誰よりも努力するしかない」と思っています。
自分が信じて、好きなことだからこそ没頭できるし、楽しい。倒れ込むくらい仕事をしても「昨日は頑張れたな」と思える。これは、高校時代に感じていたことと全く同じなんです。高校時代も、気づいたら更衣室で目を覚ましている——気を失っていたようなこともありました。でも、それくらい好きだからこそ、追い込めるんですよね。
モヤモヤがあるなら、行動で変えていい
周りから「なんでそんなにやってるんだ」「無理だよ」と言われるかもしれません。でも、自分が本当にやりたいと思って選択した道であれば、「あの時もっとこうすればよかった」という後悔は、きっとなくなると思っています。
ただし、モヤモヤや違和感があるなら、それは変えていく必要があるとも思います。僕自身、中学時代は1年間、大分の中学校にいました。でも高森中学校と対戦した時、「1年間で、同級生がこんなにも強くなっているのか」と疑問に思った。だから気になったし、飛び込みたいと思ったし、転校という行動をしました。
あのまま「あそこに行けばよかったかな」というモヤモヤを抱えて過ごしていたら、間違いなく後悔する人生になっていたと思います。
まとめ:やってみないと、分からない
本当にいろんな人の支えがあって、今の自分があります。でもその根っこには、「強くなりたい」「好きなことに没頭したい」「日本一になりたい」という自分自身の思いが、必ずありました。
お子さんが「そこまでやって何になるの」と言われて揺れているなら、ぜひ伝えてあげてください。何になるかなんて、できるまでやってみないと分からない。目指すべきこと、好きなことに、全力で没頭していきましょう。一緒に頑張っていきましょう。
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