【これで解決!】間合いを極めるための攻略法を分かりやすく解説!
今回の記事で学べることは下記のとおりです。
- 剣道の間合いが分からない3つの根本原因
- 距離感を身につける具体的な足捌き技術
- 打てる・打たれる間合いの見極め方
- 試合で勝つための視線の使い方と駆け引き
- 間合い習得に必要な練習メニューと継続方法
読者対象:間合いに悩む剣道家の皆さん
- 初心者・中級者:間合いが遠くて打突が当たらない、間合いが詰まってしまう
- 学生剣士:自分が打てる間合いがわからない、間合いの取り方を知りたい
- 指導者:間合いの教え方に悩んでいる、技術向上を目指したい


間合いとは何か?剣道における距離感の重要性
今回は『間合い』について解説させていただきます。
一言で「間合い」というと色々な場面で相手との間合いがあります。そして間合いについては絶対がなく『常に曖昧』だからこそ悩みが多い部分でもあります。
そんな間合いの悩みについて少しでも解決して欲しい!と思ってこの記事を作成してみました!
今回の記事で解決できる悩み
- 間合いが遠くて打突が当たらない
- 間合いが詰まってしまう
- 自分が打てる間合いがわからない
- 間合いの取り方がわからない
このような悩みを持っている人の解決につなげることができれば良いなと考えています!
間合いが分からない3つの根本原因
まず、『間合いが分からない3つの原因』を把握しておきましょう。
「間合いを理解しないと打突することができない」「打たれるリスクが高まる」という現実をおさえておかなければ、正しいスタート地点にも立てません。
間合いが分からない3つの原因は大きく分けて2つ
『距離』と『方法』です。
細かく分けると下記の3つに分けることができます。
間合いが分からない3つの原因
- 打てる距離を知らない
- 打たれる距離を知らない
- 間合いの詰め方を知らない
それぞれ順番に解説していきます。
原因①:打てる距離を知らない
打てる距離というのは、『100%の力を出さなくても有効打突になる技を出せる距離』だと考えています。
100%の力を使って技を出すということは
- 「無駄な力が入る」
- 「相手が下がった時にそれ以上は飛べない」
- 「応じ技を打たれると対応ができない」
上記のような事に繋がってしまいます。
しかし、100%の力で技を出さなければ”中途半端”な技になり、1本にならない可能性も出てきます。
ここで、伝えたいのは100%力で『飛ばない・蹴り出さない』距離を作るということを意識していただきたいです。
80%で届く間合いで100%の力で打突すれば、1本になる可能性は高まり、相手からの応じ技にも対応することができるからです。
原因②:打たれる距離を知らない
打たれる距離というのは『相手が打てる間合い』のことです。
この部分は非常に難しい部分です。
その理由は『相手によって打たれる間合いが変わる』からです。
身長が大きく、腕が長い選手であれば、遠い間合いから飛んでくるかもしれません。しかし、脚力なくて実は遠くに飛べない選手かもしれません。
逆に身長が小さくても脚力があれば遠くから飛んでくるかもしれませんし、脚力がないからこそ応じ技を極めている選手かもしれません。
原因③:間合いの詰め方を知らない
間合いの詰めかたで重要になるのは『足捌き』です。
ほとんどの人がなんとなくイメージできていたのではないでしょうか。
具体的な足捌きの方法について後ほど解説させていただきます。

間合い習得への心構え – マラソンと同じ長期戦略
これら3つの原因を対処、身につけるためには付け焼き刃の対処法ではいけません。
どれだけ打たれても、何度敗北しても『根気強く』乗り越えていく必要があります。
この根気をマラソン例えるなら、以下のようなイメージです。
“根気”をマラソンに例えた解決例
考え方のポイント
- 最初の0km地点がスタート位置だと思わない
- マイナス20km地点がスタート位置だと思う
間合いを意識することが「スタート地点」だと思い込んでしまうと、一度敗北しただけで「間合いなんて分からない。」と諦めてしまいます。
間合いを意識し始めて、実際に何度も何度も挑戦・実行して『失敗』を経験してこそスタート地点に近づけるくらいの感覚で練習に取り組みましょう。
間合い攻略で絶対にやってはいけない3つのNG行為
間合いの攻略をする稽古をしている時に『絶対にやってはいけないこと』は以下の3つです。
間合い攻略のNG行為3選
- 大きな足捌きをする
- 竹刀”だけ”を見て距離を測る
- 間合いに入ったら下がらない
この3つは間合いを極めるにあたって、マイナスに作用してしまうので絶対におすすめしません。それぞれ解説していきましょう。
NG行為①:大きな足捌きをする
間合いを習得するために、以下のような足捌きはやめておきましょう。
- 間合いに入る時、一歩が大きすぎる足捌き
- 上半身が上下運動するほどの足捌き
- 歩くような足捌き
「当たり前だ」と感じる人も居るかもしれませんが、意外と間合いの習得が出来ていない人ほど、攻め合いで大きな足捌きをしている人が多いです。
NG行為②:竹刀”だけ”を見て距離を測る
私が中学校時代までは相手の竹刀を見て、自分がどのくらい間合いに入っているかを確認していました。
それで全国中学校剣道大会で優勝できたので「絶対にダメだ」とは言いませんが、高校で間合いを図る限界が来てしまいました。
振りが速すぎて、竹刀を見て判断する限界があり、中学校時代は打ち合い、高校時代は読み合いという違いを痛感しました。
NG行為③:間合いに入ったら下がらない
3つの中でも一番重要だと言っていいほど『間合いに入って下がらない』ことは大切なのでこれから意識してください。
みなさん打突する時に「技を決めてから間合いに入っていますか?」この部分は意外とできていない人が多くて、間合いに入ってから技を決めたり、なんとなく技を打っていたりする人が多くいます。
間合いを極める!やるべき3つの実践法
ここまで紹介してきた「やってはいけないこと」を避けるのは当然ですが、一体何をするべきなのでしょうか?
間合いを極める為に、やるべきことは以下の3つです。
間合い攻略法「やるべきこと」3選
小さい・大きい『足捌き』を使い分ける
相手の突き垂れに視線を向ける
打つ前に『技を決めて』間合いに入る
実践法①:小さい足捌きを極める
やるべきの1つ目は『小さい足捌きを極める』ことです。
大きい足捌きは基本的に誰でもできるはずです。
小さい足捌きは仮にできたとしてもスピードが遅かったり、打つ前になると大きい足捌きになってしまう人が多いです。
ここで私が意識している足捌き方法を紹介します。
- 左足は常に前に蹴っている
- 右足は常に後ろに蹴っている
- 常に同時に行いつつ移動する
梶谷足捌き:メリット
- 右足を上げれば前に移動できる
- 左足を上げれば後ろに移動できる
常に前方向と後ろ方向に力が加わっているので、どちらかの足を上げればその方向に移動することができます。
しかしながらデメリットもあります。
『めちゃくちゃきつい。』です。笑
梶谷式足捌き習得メニュー
具体的な練習メニュー
- 試合時間4分×6試合分⇨その場で動かずに行う
- 3人1組の技の練習の待ち時間でトレーニング
- 足捌きを意識して地稽古に取り組む
- 無意識レベルにできる状態まで継続する
同じように足捌きの練習方法として円の足捌きもおすすめです!
実践法②:相手の突き垂れに視線を向ける
自分がどこを見ているかまで意識して稽古をしている人は少ないと思います。
私が「視線はどこを向けていますか?」と質問すると『明確』に答える人はあまり多くいません。
相手の目を見たり、打突する所を見たりする人もいますが、
私の場合は突き垂を見るようにしております。
そうすることでのメリットは『相手全体を見ることができる』という点です。
- 足の入り際・打ち出しの感覚
- 竹刀の動きや腕の動き
- 間合いの感覚
実践法③:打つ前に『技を決めて』間合いに入る
最後にやるべきこととして『打つ前に技を決めて間合いに入る』ということです。
意外とできていない人が多くて「1本取った時、1本取られた時の打つ前に何を狙っていたの?」と聞くと「何も考えていませんでした。」という回答になってしまうとNGです。
打つ前に技を決める:具体例
- 竹刀を下から攻めると手元を隠すタイプ
- 下を攻める瞬間に少しだけ下がるタイプ
こんな相手の場合、下を攻めながら相手が下がることを想定してもう一歩入って面を打とうと思っていました。
しかし、相手はその入り際の出鼻技を狙っていて、打たれてしまいました。
次対戦する時は下を攻めると相手は下がるけど、出鼻技も狙っていることを想定して、入りが大きくならないように入って面を狙うか、あえて大きく入って出鼻面を誘って返し胴を狙おうと思います。
これが失敗から学び、次に繋げる解決策の創出です。
打つ前に技を決める、技に対しての間合いを考える、間合いに入ったら打ち切るこの3つを実行するだけでも「迷ってしまった。」「中途半端な打突をしてしまった。」という悩みを解消することができます。
まとめ:間合いを理解して『負けない』かつ『勝つ剣道』を作ろう
今回の記事では、『間合い』に関して以下の3つを解説しました。
- 間合いが分からない3つの原因
- 間合いの攻略法『絶対にやってはいけないこと』3選
- 間合いの攻略法「やるべきこと」3選
記事の要点整理
メリット
- 打てる距離・打たれる距離の判断力が身につく
- 足捌きの技術向上で間合いの駆け引きができる
- 視線の使い方で相手の動きを先読みできる
- 技の選択力で戦略的な剣道ができる
習得の課題
- 継続的な練習が必要(半年〜1年の長期戦)
- 感覚的な要素が大きく、個人差がある
- 相手によって間合いが変わるため、対応力が必要
『間合い』だけの感覚を身につけようと思うと、今日・明日で解決できる問題ではありませんが、数十年かかる問題でもありません。
半年から1年も継続していくと、なんとなく『間合い』を掴むことができると思います。
『この間合いは危険だ』『この間合いは大丈夫』というのが無意識に感じ取れるようになると自分自身の成長も実感することができると思います。
まずは『大きな足捌きをしない』というところから意識して、間合いについて常に考えるようにするところから行動していきましょう!
今回の記事が皆さんの成長に繋げるヒントになると幸いです。私自身もまだまだ修行中ですが、お互いに目標達成できように頑張っていきましょう!
チャンネルメンバーシップのお願い!
現在Youtue活動をする中で『剣道普及・世界普及』を目指して活動をしております。
今後も発信し続けることができるように剣道普及のサポート『支援』をお願いします!
私がこのチャンネル『梶谷彪雅-剣道KENDO-』をどんな目的で発信しているかをお話させていただくと
1つ目:剣道の楽しさや魅力を、実践映像などをご覧いただくことによって、より多くの方に知っていただくこと
2つ目:剣道を実際にやっている子供たちが、もっと楽しく、もっと希望をもって剣道ができるような環境を整えていくこと
3つ目:日本国内だけでなく、世界中に剣道という武道の持つ魅力を、言葉がなくても伝わる映像を用いることによって、伝えていくこと
こんな目的をもって活動しています。
そしてゆくゆは、国内外での人気や認知が高まって、もっともっと国際的な競技になった暁には、今ある以上に大規模な、高額賞金の出るような世界大会を開催することを、最終的な目標としています。
剣道に打ち込んだ結果が、そのまま将来に繋がっていくような、選択肢をより広げてあげられる未来作りを目指しています。
そして今回、この最終目標に向かって活動を継続していくために必要な資金を、メンバーシップの寄付という形で、ご協力をお願いさせていただくことにいたしました。
私の志にもし賛同して、応援してくださる方がいらっしゃれば、是非、ご協力を賜りたく、お願いいたします。
いただいたご寄付は撮影にかかる費用、交通費や宿泊費、取材費などに使わせていただきます。
メンバーシップと言いましても、基本的には寄付のお願いになるので、ご参加いただけば何かとてもいいことがあるとは言えませんが、本当に心ばかりの感謝の気持ちとして、メンバーシップ特典として、撮影の裏側やNGの切り抜きなど、メイン動画では出せないような映像や情報を、不定期にはなりますが、ご覧いただけるようにいたします。
また、いただいた寄付で行った活動報告を、定期的にして参ります。
もちろん、活動の継続に必要なものは金銭面ばかりでなく、志を共にしてくださる仲間や、応援してくださる方がいることが第一歩なので、メンバーシップの寄付という形にこだわらず、一緒に盛り上げていただければ本当に嬉しいです。
ただその中でも、メンバーシップにご参加いただくことで、より充実した内容の動画投稿や、たくさんの場所や選手への取材ができたりと、活発な活動ができるようになりますので、ご助力いただけましたら幸いです。
引き続き頑張って参りますので、、益々の応援を、よろしくお願いいたします!どうぞご協力をお願いいたします!