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勝つ方法を教えるな!子供が自分で考える力を育てる5つのステップ

このnote投稿は2025年9月9日voicyの音源の内容をもとに作成したものです。

目次

木の根を張るか、目先の勝利か――剣道指導の永遠のテーマ

「子供に剣道を教えているけど、基礎ばかりで飽きさせてしまう」「目先の勝ちを追わせるべきか、それとも基礎を固めるべきか」

剣道指導者なら誰もが一度は悩むテーマではないでしょうか。

僕自身も講演会や個別指導の現場で、このジレンマに何度も直面してきました。

基礎基本がなければ応用技につなげるのは難しい。

でも、基礎基本だけをさせると子供たちは面白くないなって思ってしまうんですよね。

この難しい課題に対して、僕が大切にしている「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」という指導哲学をお伝えします。

目先の勝利ではなく、自分で勝つ方法を考える力を育てる。

そんな指導のヒントを、実践例とともにご紹介していきます。

目先の勝利と基礎基本、どちらを優先すべきか

基礎基本だけでは子供は面白くない

剣道において、基礎基本は絶対に欠かせません。正しい構え、正確な打突、丁寧な足さばき。

これらがなければ、応用技は成り立ちませんし、試合で勝つことも難しいでしょう。

でも、ここに大きな問題があります。

それは、基礎基本だけを淡々と繰り返しても、子供たちは面白くないと感じてしまうということです。

特に小学生低学年にとって、なんかよくわからない打ち込み稽古をずっとやってても、意味を感じにくいんですよね。

だからこそ、僕は勝つ方法を伝えるのではなく、勝つ方法を考えさせることが大切だと思っています。

答えを与えるのではなく、自分で答えを見つけられるように導く。

これが指導者の役割なんじゃないかなと。

小学生低学年には「考えさせる」が難しい理由

ただ、これもまた難しいんですよ。

小学生低学年を指導するときに「考えさせる」ってかなりハードルが高いんです。

だって、始めたての人にそういうことを考えさせようと思っても、まずどうやったら勝てるかなんてわかんないじゃないですか

判断材料がないんです。経験もない、知識もない。

そんな状態で「どうすれば勝てる?」と聞いても、答えられるわけがありません。

だからこそ、最初のステップは感覚を言語化させることから始める必要があるんです。

感じたことを言語化させる指導法

相手との違いを自分の言葉で表現させる

僕がよくやっているのは、戦術だけでなく、体感を言葉にする練習です。

「今の相手、強かったか、強くなかったか?なぜ強いと感じたのか?」
「打った後の抜けるスピードは、自分と比べて速かった? 遅かった?」

試合や稽古の後に、こんなふうに聞いてみます。

人と比べるのは良くないんですけれども、ただ自分との違いを感じてもらう、これが大切なポイントなんです。

感じることができて初めて、次のステップに進めるんですよね。

問いを投げかけて思考を促す

感じた違いを言葉にできたら、次は解決策を考えさせます。

「じゃあ、その相手に勝つためにはどうすればいいと思う?」
「早く竹刀を触れるためにどうすればいいと思う?」

こんなふうに問いを投げかけて思考を促すんです。

もちろん、最初は答えられません。でも、それでいいんです。

大切なのは、常に考えさせて、それをどう解決するのかを一緒に導いていくこと。

これが指導者の役割だと僕は思っています。

変化を実感させる仕組みづくり

数値化・目標設定で成長を可視化する

とはいえ、小学生低学年に「スピードが速かったから、速くなる方法を考えて」と言ってもわからないわけじゃないですか。

だから、ここで指導者の力量が問われます。

僕がよくやるのは、練習の成果を数値化して、成長を可視化することです。例えば

  • 最初にスピードを測る。どのくらいでここからここまですり足で行けるのか測ってみる。
  • 1週間後、速くなったのか速くなってないのかを見てみる。
  • 道場から道場の間を5歩でいけるとするならば、次は4歩半でいけるようになる。
  • 素振りが最初100本できつかったのが、200本、300本、500本とできるようになる。
  • 体重が60キロだったのが63キロ、65キロと増える。

こんなふうにそれぞれ目標を何か立ててあげて、それを達成するような仕組みを作ってあげるんです。

そうすることで、どういうことをしたらどういう結果が出るのかっていうのを感じてもらえるんですよね。

練習方法を具体的に示しながら試行させる

「速くなる方法」を知らない子供には、選択肢を与えることが大切です。

じゃあ、素振りの速さを速くするためにこういう練習方法をやってみよう!

下半身を速く抜ける方法の練習をやってみよう!

こういうことをすると速くなるんだな、っていうのを感じてもらうこと

これが大切になってくるんじゃないかなと思います。

すぐにはうまくならないこと、すぐにはできるようにならないことだけれども、やっていく中でちょっとずつ変わる。

ちょっと変わっていってることを感じてもらうっていうのが大事なんです。

成功体験を積ませて工夫する癖をつける

元立ちに避けられる練習で「考える力」を育てる

僕がよく剣道の指導の中でやるのが、こんな練習です。

「面を打ちましょう。で、元立ちに避けてもらいましょう。」

元立ちが避けられると、それは打つ前の怒り(予備動作)がバレてる証拠なんですよね。

それがバレないようにどういうふうにタイミングをずらすのか、どういうふうな軌道で打てばいいのかっていうのを考えさせるわけです。

やっぱり、それでも何回も何回もやってもできない子はいます。

でも、そこで諦めさせません。じゃあ次やるために、次のステップを教えます。

軌道も教えた、構えも教えた、じゃあ足さばきを教えてみるとか。

足の作り、常に左足で蹴っておくんだよとかって教えてみるとか。

フェイントの仕方、膝での攻めのフェイントの仕方を教えてみるとか。

やり方をどんどんどんどん入れてみて、その中でどうやったら当たるのかっていうのを諦めずに、とにかく考えてもらう。

やる中でいろんなことに挑戦し、いろんなことを試しながら考えてもらう。

その中で成功体験を掴んでもらう。そうすると工夫する癖ができてくると思っています。

「できるまでやる」ことの大切さを伝える

僕の子供たちにもよく伝えてるんですけど、まだ剣道やってないのでね、どうかわかんないですよ。

これが正解かもわかんないんですけれども、子供たちに伝えているのは、とにかく練習しなさいと。

自分で頭で考えて、できるようになるまで練習したらできるようになるから、できるようになるまで練習しなさいっていうように言ってます。

そうすると僕もね、それを子どもたちに言い返されます。

👨試合で負けてきたんだ、パパって。

👧大丈夫だよ、練習すれば強くなるよって。

わかっとるわみたいな感じではあるんですけれども、まさにその通りなんです。

練習して強くなるまでやりきる、できるようになるまでやるっていうのがすごく大切なポイントだと思っています。

娘とかすごく実直にやれるから、文字とかもすごく投げ出してたんですよ最初は。

できないみたいな、わかんないみたいな。

でも、わかんなくてもいいけど、じゃあどうやるか聞いたりとか、どうすればできるようになるか考えてごらんとかって言いながら、できるようになるまでやらせるんですよね。

その結果、最終的にはできてるから、言ったでしょと。

できるようになるまでやったらできるようになるんだから、一生懸命頑張ろうねっていう風に言っています。

諦めたらもうその時点でできなくなるよという感じで僕は言ってますね。

目標達成まで辞めさせない指導哲学

逃げ癖をつけさせないための目標設定

多分この先も僕はこういうふうに指導していくと思いますし、子供も、剣道をやるかやらないかわかんないです。

他の競技にしても、何かを成し遂げない状態で辞めさせることは多分ないと思いますね。

例えば、自身に目標を決めさせる。

地区大会優勝とか県大会優勝したら辞めるっていう風な感じで、何か目標設定をさせて、本当に辞めたいんだったら辞めてもいいよ。

その代わり自分で目標設定をして、その目標が達成できるまで頑張れと。

じゃないと僕は逃げ癖がついちゃうと思うんですよ。

何も目標達成してないままそれを去るっていうことは、もう自分には向いてないからいいやっていうふうになってほしくなくて。

その目標が低くてもいいですよ。地区大会3回戦まで行く。

今まで1回戦も勝ったことない人が3回戦まで行ったらもうやめるんだっていうふうに決めて、それに向かって全力で頑張って3回戦突破できたら、それは素晴らしいことじゃないですか。

本当はそこでやめてほしくないから、そこでやめてもいいんだけれども、じゃあもっと頑張ったらできるんじゃないかなっていう可能性を感じてほしいわけなんですね。

頑張ったら3回戦までいけた、もっと頑張ればいけるかもっていう、自分の努力に対する可能性を感じてほしい。

魚を与えるのではなく、釣り方を教える

そうすることによって、僕はさっき最初にも言ったんですけれども、目先の勝利ではなくて、自分がどうやったら勝てるかっていう思考が身についていくと思うんですよ。

これが僕は、魚を与えるのではなくて魚の釣り方を教えるだと思うんですよね。

魚を与えたって食べるともうなくなってしまうけど、魚釣りの方法をお伝えすれば自分が釣って何匹も釣ってずっと食べ続けれるわけじゃないですか。

そういったことが僕はすごく大切じゃないかなって思います。

なので、構え方、打ち方はこうするんだっていうのもそうなんだけれども、本当にそうすれば当たれるのかな、他の方法ないんだろうかっていうのを練習の中でいろいろ考えながら工夫してやっていくことが大事かなと思います。

その中で、僕はこうしていたよっていうのは練習の中で伝えたりするんですけど、それをやるもやらないも本人次第。

自分のやり方で成功すればそれはそれでいいと僕は思いますので、そういった成長し続けられる思考を伝えるのがものすごく大切だと僕は思います。

まとめ:行動すれば、景色が変わる

  • 勝つ方法を伝えるのではなく、考えさせることが剣道指導の本質
  • 感覚を言語化させ、思考を促し、変化を実感させる仕組みが成長を加速させる
  • 魚を与えるのではなく釣り方を教える――自分で勝つ方法を考える力が、一生の財産になる

今日の話が、あなたの指導やお子さんの成長を後押しできたら嬉しいです。

目先の勝利も大切ですが、自分で考える力を育てることが、長い目で見たときに一番強い剣士を育てると僕は信じています。

今日からあなたも、子供たちに「どう思う?」と問いかけてみてください。

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