竹刀が軽くなる最強の素振り|片手切り返し300本で打突力が変わる理由

「竹刀が重い…」と感じるお子さんに、3分で効く素振り法があります
稽古終盤になると竹刀がブレてくる。試合後半で打突が甘くなる。
そんなお子さん、多いんじゃないでしょうか。
僕自身、去年の全日本選手権予選前も「重い竹刀と軽い竹刀を交互に1000本」という定番メニューで筋力を上げていました。でも最近、1000本より効く「300本の素振り」を見つけてしまったんです。
それが「片手での切り返し素振り」。今日はこの方法を、ご自宅でもできる形で解説します。
なぜ「両手の素振り」だけでは筋肉が偏るのか
まず前提から。竹刀って両手で扱う道具ですよね。
両手で振ると、使いやすい方の腕——ほとんどの人は右腕——に自然と力が入ります。これは無意識なので、自分では気づきにくい。
うちの子、右手ばかりで打ってる気がするんですが…
はい、おそらくそうです。これは生活習慣で「右手で箸を持つ」「右手でペンを持つ」を続けてきた結果、剣道でも無意識に右手優位になっているんです。
でも剣道では、本当に大事なのは左手。左手で竹刀を操作し、右手は添えるだけ——これが理想です。
両手で振るだけだと、使えていない筋肉(左手)はいつまでも眠ったまま。素振りを1000本やっても、右手ばかり強くなって左手が置いていかれる現象が起きます。
だからこそ、使っていない筋肉を強制的に使わせる「片手の切り返し」が効いてくるんです。
「片手切り返し」のやり方|1セット30本×10セット
基本の1セット(30本)
切り返しと同じ要領で、以下の流れを1セットにします。
これで1セット。10セット繰り返すと合計300本になります。時間にして5分程度。忙しい日でも取り組める量です。
最大のコツ:「両手のスピードと同じで片手を振る」
ここが一番のポイントです。
当然、片手で振ると最初は全然スピードが出ません。小学生だと「1本振るのが限界」という子もいます。
でも、ここで大事なのは「遅くていいや」と諦めないこと。
「両手と同じスピードで片手を振る」を目指す。これが目標です。できなくていい。その気持ちで振るから、上げ下げのスピード・竹刀を握る力・瞬発力の全てが鍛えられます。
梶谷彪雅
「片手でそのスピードが出せるなら、両手ならもっと速い」——このイメージを持ってください。できる前提で振るから、できるようになるんです。
なぜ「素振り」ではなく「切り返し」なのか
普通の素振りだと、1本1本で動きを止めてしまいます。これだと筋力はつきますが、実戦で大事な「連続した竹刀操作能力」は育ちません。
切り返しは連続で振り続ける動作。片手で切り返しをやると、「連続して竹刀をコントロールする力」が一気に鍛えられます。
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さらに効かせる上級テク|「少し重い竹刀」を使う
片手切り返しが慣れてきたお子さんには、もう一段階上の負荷をかけられます。
それが、「普段使っている竹刀より少し重い竹刀」で素振りをすること。
僕自身の使い分け:素振り用=少し重めの竹刀(彪雅無双など)/試合用=彪雅シリーズ(軽量)。重いもので鍛えて、軽いもので試合に出る。これだけで「試合中に竹刀が軽く感じる」状態が作れます。
ただし、いきなり重い竹刀は手首を痛める可能性もあるので、お子さんの体格に合わせて慎重に選んでください。
今日からできる3つの一歩
お子さんの「竹刀が重い」を解消する、具体的な方法を3つご紹介します。
いきなり300本は無理です。まず左手9本、できるようになったら右手9本、最後に両手9本。この小さな1セットから始めてください。
毎日300本は大変でも、100本なら3分で終わります。
「3分だけは絶対やる」を守るだけで、1ヶ月後のお子さんは別人になります。3分の時間が取れない日は、人生にほぼありません。
遅くなるからといって、遅く振ってはいけません。「両手と同じスピードで片手を振る」を目指して振る。
できなくていいんです。目指して振ること自体が、筋力・スピード・操作力すべてを引き上げます。
まとめ:300本の質は、1000本の量に勝ちます
素振り1000本を両手だけでこなすより、片手を混ぜた300本の方が、竹刀は確実に軽くなります。
でも、習慣化が一番難しいんですよね…
その通りです。だからこそ「100本・3分」でハードルを下げて、毎日続けることから始めてください。
筋力は「量」ではなく「継続」でつく——これは僕が全国大会9回優勝する中で、何度も実感してきた真実です。
今日から、ご家庭でぜひ試してみてください。1週間後、お子さん自身が「あれ、竹刀が軽くなった気がする」と言ってくれたら、それがスタートのサインです。

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