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試合で考えすぎて技が遅れる…あなたへ

このnote投稿は2025年8月8日voicyの音源の内容をもとに作成したものです。

「狙って打とうとすると打てない」「考えた瞬間に相手に先を取られる」こんな経験、ありませんか。

僕も何度もそういう場面に直面してきました。

でも先日、映画「鬼滅の刃 無限列車編」を見て、ある言葉にハッとさせられたんです。

それが「思考の領域」という言葉でした。

今日は、剣道における究極の集中状態、いわゆる「ゾーン」に到達するための考え方と方法についてお話しします。

目次

思考の領域とは何か

剣道における「ゾーン」の正体

思考の領域とは、簡単に言えば剣道におけるゾーンのことです。

剣道でよくこんなことがありますよね。

考えた瞬間に遅れてしまったり、狙ってしまうと打てなかったり。

僕がいつも意識しているのは、稽古では考えて、試合では感じるということなんです。

具体的には、試合では思考1割・感覚9割を目指しています。

なぜかというと、試合になると相手のスピードが1つも2つも上がるし、攻めも強くなるからです。

相手も感覚的にやってる人が多いので、こちらも考えていると間に合わないんですよね。

だから地稽古の時は考える。考える中で技を狙っていく。その積み上げたことを試合では活かす。

これがとても大切なポイントになってきます。

実際に体験したゾーンの感覚

映画の中で、炭治郎は「透き通る世界」という状態になって、相手の筋肉の動きや呼吸の流れまで見えるように描かれていました。

さすがに僕も、圧倒的に集中力が高まった時でも、相手の筋肉の流れや呼吸まで見えることはなかったです。

でも、試合をコントロールできる感覚、支配できる感覚はありました。

本当にわずかな竹刀の動きから次の動きを感じ取れたり、小手を打ちたいって思っていると自然と面技が出ていたり。

打たれないような打ち方ができて、相手の技の避け方も技を出しながら見えていたんです。

これが僕が集中した時に実際に起こった現象でした。

思考の領域に到達できない理由

稽古量と質の不足

逆に今、なかなかそういう感覚が起きないのは、予測が立てられていないからなんです。

なぜ予測が立てられないかというと、稽古量が足りなかったり、「考えるという練習」を積み上げられていないからです。

第六感のような部分が働かない。感覚値が磨き上げられていない。それが原因なんじゃないかなと思います。

肉体的な制約が思考を生む

思考の領域に入れない理由はもう一つあります。それは肉体的な制約です。

例えば、竹刀が重いなって感じると、無心にはなれないですよね。

「ああ、竹刀重い」「打った後に竹刀が下まで行っちゃう」「後打ちを打たれちゃう」って、これ全部考えてますよね。

ということは、竹刀が自在に操れるレベルまで持っていかないと、まず無になることは難しいんです。

下半身のスピードも同じです。

「相手より遅いな」って感じたら、それも思考に入ってきます。

体力が足りなくて「うわ、きついな」と思うのも、相手に集中できない原因になります。

つまり、「重い」「遅い」「きつい」という感覚は全て思考を生むんですね。

思考の領域に近づくための具体的方法

肉体面の徹底強化

では、どうやって思考の領域に近づくのか。これは本当に難しいことです。

何が大切かというと、やっぱり積み上げ、稽古量だと思います。

稽古の量と質、これが全て整っていかないと難しいんです。

特に竹刀のスピード、体のスピード、体力の部分。これらを鍛え抜く必要があります。

僕は高校時代、中学時代も含めて、どんな相手でも「竹刀が重い」「体がきつい」と思うことはほぼありませんでした。100%なかったんじゃないかなと思います。

それはそれだけきつい練習を乗り越えてきたからです。

毎回毎回、きつい練習をしていたからこそ、試合で「重い」「遅い」「きつい」という思考が入らなかったんです。

地稽古での思考訓練

何も考えずに技を出す領域まで持っていくには、肉体的・体力的な部分を含めて、自由自在に操れるレベルまで持っていく必要があります。

そして地稽古の時には「こうすればこうなる」というものを考えながら稽古をしていく。

稽古でやったことが、試合で無意識のうちにコントロールできる状態に持っていけたら最高です。

  • 竹刀が重いなと思うなら、もっと素振り量が足りないと思って稽古する。
  • 体が重いなと思うなら、そのあたりも強化する。
  • 試合を自由に操れないなら、地稽古でもっと考える。

    このサイクルを回し続けることが大切です。

    圧倒的な稽古量の確保

    この前、筑波大学の方と稽古する機会がありました。

    筑波大学の稽古は2時間ほどなんですが、その中で地稽古が約1時間もあるそうなんです。結構長いですよね。

    でも強い人同士でやったり、力がない人も強い選手とやることで、当たらない経験、速いスピードに対応しようとする経験を積む。

    それによってどんどん成長していくとおっしゃっていました。

    基本打ちや技術面は高校時代で終えているという前提で、地稽古で実践力を高めていく。

    そして星子選手や松崎選手は、稽古後もほぼ毎日自主練習をやっていたそうです。

    あのレベルに到達するには、それほどの自主練習量、努力量が必要なんですね。

    それが結果的に、試合で無意識のうちに技を繰り出せる状態につながるんだと思います。

    思考の領域がもたらす試合支配

    無意識に技が出る状態

    本当にゾーン、究極の集中状態に持っていくのは、ものすごく難しいことです。

    でもそこに持っていけると、試合を自由に操ることができるんです。

    地稽古の時は考えていいんですよ。むしろ僕は9割ぐらい思考していました。

    「相手こうしたらこうなるんじゃないか」「小手打ちたいから面技出していこう」って。

    でも試合では、それを考えずにやる。稽古で積み上げたものが無意識のうちに出る。

    これが無心の状態であり、思考の領域であり、相手の動きが見えてコントロールできる状態なんです。

    現役生に伝えたいこと

    特に現役生には、思考の領域に持っていけるように意識して稽古してほしいなと思います。

    「なんだよ、稽古量かよ、やらないといけないのかよ」って思ったかもしれません。

    でも逆に、やらずにそこに到達するなら、誰でもそこに到達してますよね。

    やっぱり稽古量と稽古の質を一生懸命やってきたことによって無意識のうちに出るんです。

    今日から地稽古で「考える訓練」を始めてみてください。

    そして体を鍛え続けてください。

    その先に、試合を自由に操る境地が待っています。

    まとめ:行動すれば、景色が変わる

    • 思考の領域とは、稽古で積み上げた技術が無意識に発動する状態
    • 「重い」「遅い」「きつい」という肉体的制約をなくすことが無心への第一歩
    • 稽古では9割思考し、試合では9割感覚で動く、この転換が鍵

    今日の話が、あなたの一歩を後押しできたら嬉しいです!

    ぜひ思考の領域に持っていけるように、今日から稽古を見直してみてください。

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