剣道の応じ技|返し技・抜き技の極意と「その場で打つ」理論を日本一が解説

今回は剣道における「応じ技」について、梶谷彪雅が実践している独自の理論と具体的な技術を徹底解説します。
応じ技は試合で勝つために必須の技術ですが、多くの方が苦手としています。
その理由は明確で、「相手の動きを見てから反応する」という受動的な意識で取り組んでいるからです。
私が実践している応じ技の核心は、
という3つの原則にあります。
本記事では、この独自理論を基に、面と小手に対する実践的な応じ技を詳しく解説していきます。
- 応じ技を狙っても、いつも相手に差し込まれてしまう
- 返し胴や小手返し面が、当たっても一本にならない
- 相手の動きを見てから反応するので、いつも打突が遅れる
- そもそも、どの応じ技を狙えばいいのか分からない
一つでも当てはまるなら、原因は技のセンスではなく「取り組む意識」にあります。この記事を読めば、その意識がどう変わればいいのかがはっきりします。
彪雅KENDO合同会社
代表 梶谷 彪雅
大分県出身。高森中学校、九州学院高等学校、明治大学卒業。剣道の全国大会で9回の日本一を経験。現在は指導者・発信者として、試合で勝つための実戦的な剣道を伝えています。
まずは、相手が打ってくる技ごとに「狙うべき応じ技」を早見表にまとめました。自分がよく打たれる技から逆算すると、身につけるべき応じ技が見えてきます。
| 相手が打ってくる技 | まず狙いたい応じ技 |
|---|---|
| 面に飛び込んでくる | 出鼻小手・返し胴 |
| 面の起こりが速い | 出鼻面 |
| 小手を打ってくる | 小手返し面・相小手面 |
| がむしゃらに攻めてくる | 小手を捌いて引き面 |



1. 応じ技の本質:「打たれる」から「打たせる」への意識転換
応じ技(おうじわざ)とは、相手が攻めて打ち込んできた技に応じて、相手の力を利用しながら素早く反撃する技術です。
ボクシングで言えばクロスカウンターパンチにあたります。
応じ技の最大の誤解
多くの剣道家が応じ技を苦手とする理由は、次のような誤った認識にあります:
- 相手が打ってくるのを待って、
それを見てから反応する - 相手の打突が来たら、
飛び込み技のように前に出て打突する - 打たれないように必死で避ける
重要な意識転換
応じ技の本質は「打たれる」のではなく「打たせる」ことです。
この2つは似ているようで全く違います。
応じ技は「打たれる」んじゃなく、自分から「打たせる」もの。主導権は、いつもこちらが握っています。
梶谷彪雅
- 「打たれる」= 相手が主導権を握っている状態
- 「打たせる」= 自分が主導権を握り、相手を誘導している状態
応じ技で一本を取るための思考法
試合で応じ技を決めるためには、以下の思考プロセスが必要です:
- 攻め続ける:自分から積極的に気で圧し、相手を追い込む
- 特定の技を誘う:相手が「面を打ちたい」「小手を打ちたい」と思わせる
- 打ち気を予測する:相手が打つ瞬間を事前に読み取る(予測する)
- 瞬時に反撃する:相手が動き出した瞬間に技を繰り出す
この一連の流れを理解せず、単に「相手が来たら打つ」という受動的な姿勢では、コンマ秒という剣道の世界では打突は間に合いません。
意識が「打たれる」から「打たせる」へ変わったところで、次はその土台となる梶谷流の三大理論を見ていきましょう。
面と小手以外の技も含め、剣道の技全体を体系的に押さえたい方はこちらもどうぞ。

梶谷流三大理論①:間合い制御理論(前に出ない×その場で打つ)
私が応じ技を実践する上で最も重視している3つの原則を紹介します。
この理論を理解することで、応じ技の成功率が飛躍的に向上します。
- ① 前に出ない
-
相手が飛び込んでくるぶん、自分は前に出ない。間合いを詰めすぎないことで打突が詰まらず、差し込まれるリスクも減ります。
- ② その場で打つ
-
打突位置を変えず、その場で相手を捉える。間合いと心に余裕が生まれ、技の精度が一気に上がります。
- ③ 相手を誘う
-
特定の技を相手に打たせるよう仕向ける。これが「後の先」の真髄であり、応じ技の最高峰です。
この3つはバラバラの技術じゃなく、全部つながっています。まずは「前に出ない」だけを意識するところから始めてみてください
ポイント:応じ技は「相手の動きを見てから反応する」技ではありません。攻めて誘い、その場で打つ——この主導権を握る意識こそが、一本になる応じ技の核心です。
この「間合い」という言葉は、剣道指導の公的資料でも次のように定義されています。応じ技はこの間合いをコントロールできるかどうかで成否が決まります。
相手と構え合ったときの距離(時間的と空間的距離)を間合という。
新しい学習指導要領に基づく剣道指導に向けて(学校体育実技指導資料第1集「剣道指導の手引」参考資料):文部科学省
理論1:「前に出ない」
応じ技を打つときに最も意識しているのが、できるだけ前に飛ばないということです。
なぜ前に出てはいけないのか?
- 相手も前に出てきているため、両者が前に出ると間合いが詰まりすぎる
- 間合いが近すぎると、打突が詰まって一本にならない
- 自分が応じる側なのに前に出ると、逆に差し込まれて面を打たれるリスクが高まる
実践のコツ
相手が向かってくるので、自分は大きく踏み込む必要がありません。
半歩程度の踏み込み、または体重移動だけで十分です。
間合いの作り方そのものをもっと深く知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

「前に出ない」を実現する足さばき
前に出ない意識を持つと、以下のような足さばきが可能になります:
- 両足を素早く引きつけて、その場で打突する
- 左足を残さず、瞬時に揃える
- 相手の進路から斜めに半歩ずれる程度の移動
足元をよく観察すると、応じ技が上手い選手は前に大きく出ていません。その場で、あるいは最小限の移動で打突しています。
理論2:「その場で打つ」
「前に出ない」と表裏一体の概念が「その場で打つ」です。これは単に動かないという意味ではなく、自分の打突位置を変えずに相手を捉えるという意味です。
その場で打つメリット
- 間合いの余裕が生まれる:相手との距離に余裕ができるため、焦らず技を繰り出せる
- 心の余裕が生まれる:間合いに余裕があると、相手の動きをよく観察できる
- 技の精度が向上する:体勢が安定しているため、正確な打突ができる
- 次の対応が早い:打った後の残心や次の技への移行がスムーズ
重心の使い方
その場で打つためには、重心の使い方が重要です。特に返し胴などでは:
- 相手が来る瞬間に、その場で少し重心を落とす
- 連続ジャンプの着地点のように、次の動きに移りやすい位置に重心を置く
- 落としすぎると次の動きが遅れるので、絶妙なバランスが必要
練習のポイント
「その場で打つ」という意識は、人間の自然な動きに反するため、意識的に大袈裟に「動かない!」と思うくらいでちょうど良くなります。実際には少し動いていても、意識としては「全く動かない」くらいのイメージを持ちましょう。
「その場で打つ」感覚は、実際の試合映像で見るとよりイメージしやすくなります。

理論3:「相手を誘う」
応じ技の最高峰は、相手に特定の技を打たせるように誘導することです。これが「後の先」の真髄です。
誘い方の基本
- 自分から攻める:気で圧し、相手が耐えられなくなるまで攻め続ける
- わずかな隙を見せる:面なら手元を少し下げる、小手なら剣先を少し上げるなど
- 打ち気を感じる:相手の肩や足の動き、呼吸から「今来る」を予測する
- 迷わず反撃:予測通りに来たら、事前に決めておいた技を瞬時に繰り出す
予測と準備の重要性
相手の動きを見てから判断していては絶対に間に合いません。構え合っている段階で:
- 「相手は面に来そうだから、出鼻小手を狙おう」
- 「相手は小手を狙ってくるから、小手返し面でいこう」
このように、事前に応じ技を決めておくことで、相手が動いた瞬間に体が自動的に反応できるようになります。
脳内処理の短縮
応じ技が苦手な人の脳内:「構え→察知→判断→技選択→打突」(間に合わない)
応じ技が得意な人の脳内:「構え(予測済み)→動いた!→打突」(間に合う)
三大理論が腹落ちしたら、いよいよ具体的な技です。まずは面に対する応じ技から確認していきましょう。
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3. 面に対する応じ技の極意
ここからは、面打ちに対する具体的な応じ技を3つ解説します。いずれも試合で頻繁に使われる技です。
応じ技のコツは、実は「前に出ないこと」。相手が来てくれるんだから、自分は動かなくていいんです。
梶谷彪雅
技1:出鼻面(でばなめん)
相手が面を打とうとして動き出した瞬間に、こちらも面を打つ技です。「起こりを捉える」と表現されることもあります。
出鼻面の打ち方
基本的な考え方:
- 相手が面を打つ「瞬間」を予測して打つ
- 相手の面が来たのを確認してから打つと遅れる
- 自分から作って、相手を誘い出す
打突のポイント:
- 剣先を中心から外さない:最短距離で打つため、竹刀の軌道をまっすぐ保つ
- 左足の引きつけを早く:その場で打つために、左足をすぐに揃える
- 体重を乗せる:前には出ないが、打突の瞬間は体重をしっかり乗せる
2種類の出鼻面
| タイプ | 特徴 | 使用場面 |
|---|---|---|
| 待ちの出鼻面 | 相手の動きをじっくり待って、絶妙なタイミングで打つ | 相手が攻めてくる展開、防御的な場面 |
| 飛び込み出鼻面 | 自分からタイミングを作って相手を誘い、その瞬間に打つ | 自分から仕掛ける展開、攻撃的な場面 |
私の得意パターン
正直に言うと、私は「待ちの出鼻面」があまり得意ではありません。自分から仕掛けていく飛び込み出鼻面の方が得意です。自分からタイミングを作れば、相手が出鼻面を狙ってきても、先に自分の面を当てることができます。
身長差がある場合の工夫
背が低い剣士が高身長の相手に出鼻面を打つのは難しいものです。そんな時は:
- 左面を狙う:自分から見て左側(相手の右面)を打つと、中心を割りやすい
- 右面を狙う:自分から見て右側を打つと、小手を隠しながら面を打てる
特に右面を狙うと、相手が小手を打とうとしても、面を打つ動作で自然に小手を隠せるため、小手を打たれにくくなります。結果として面だけが決まるという利点があります。
そもそもの面打ちの精度を上げたい方は、面の基本を解説したこちらも合わせてどうぞ。

技2:出鼻小手(でばなこて)
相手が面を打とうとして手元が上がった瞬間に、小手を打つ技です。試合で最も決まりやすい応じ技の一つです。
出鼻小手が決まりやすい理由
- 相手が面を打つために手元を上げた瞬間は、小手が完全に無防備
- 打突までの距離が短いため、スピードで勝てる
- 相手の意識は「面を打つ」ことに集中しているため、小手への防御が遅れる
2つの打ち方
1. 上から打つ出鼻小手(通常)
- 構えた状態から、相手の手元が上がる瞬間を捉えて上から打ち下ろす
- 最も基本的で確実性が高い
- 竹刀の軌道が短く、スピードが出やすい
2. 下から打つ出鼻小手
- 竹刀を下から上げて小手を打つ
- 相手の予測を外せる(意外性がある)
- ただし、打突までの軌道が長くなるため難易度が高い
私の経験から
正直、下から打つ出鼻小手は私も苦手です。動画を見てもらうとわかりますが、相手が来たのを見てから打っているシーンがあり、これは良くありません。下から小手を打つ場合は、より予測と誘いの精度を高める必要があります。
出鼻小手のコツ
- 前に出ない:相手が来るので、自分は最小限の動きで
- 予測して打つ:相手の手元が上がる前に打ち始める意識
- 小さく速く:大きく振りかぶらず、コンパクトな動作で
- 左足の引きつけ:その場で打つために、左足をすぐに揃える
技3:返し胴(かえしどう)
相手の面打ちを竹刀で受けて、そのまま腰を回転させて胴を打つ技です。見た目も美しく、一本になりやすい技です。
返し胴は「受ける」より「流す」。真正面で受け止めようとすると、力がぶつかって返せなくなります
胴を打つ手の感覚や、引き胴との共通点はこちらの記事で詳しく解説しています。

返し胴の5つのポイント
返し胴を成功させるために、私が最も重視している5つのポイントを紹介します。
ポイント1:前に出ながら打たない
これは応じ技全般に言えることですが、返し胴でも同様です。
- 相手が前に飛んでくるため、自分も前に行くと間合いが詰まる
- 構えた状態から打突まで、ほとんど前に出ていないのが理想
- 打突した後に前、または右横に抜けるイメージ
ポイント2:拳を上に上げて避けない
これは多くの人が間違えやすいポイントです。
悪い例:
- 構えた状態から、拳を大きく上に上げて面を避ける
- これでは避けるまでの距離が1.5倍から2倍になる
- 相手の胴への距離も長くなり、打突が遅れる
正しい避け方:
- 右拳を左斜め前に出しながら、若干左手で押し上げる
- 拳の位置を上げすぎず、最小限の動きで避ける
- 腕が目の前に来ると相手の胴が見えなくなるので注意
受けの技術
竹刀で「受ける」というより、竹刀の側面で相手の打突を「流す」イメージです。真正面から受け止めると、力がぶつかり合って返しにくくなります。
ポイント3:重心を落として避けると同時に抜ける準備
相手が来る瞬間に、その場で少し重心を落とします。これには3つの効果があります:
- 打つ準備:低い姿勢から腰の回転を使える
- 抜ける準備:打った後すぐに抜けられる
- 相手の打突位置がずれる:想定より低い位置に頭があるため、面が当たりにくい
重心の落とし方:
- 連続ジャンプをして、次のジャンプに向かいやすいところに落とす感じ
- 落としすぎるとジャンプ(打突)が遅くなる
- 絶妙なバランスが重要
ポイント4:手だけで打たない(腰の回転を使う)
返し胴の威力は、腰の回転から生まれます。
- 手だけで打つと、打突が軽くなり、精度も悪くなる
- 腰の回転を使うことで、切れが良くなり、打突力も強くなる
- 腕の上下動がなくなるため、技の精度も高まる
左手を離すテクニック
私は打突の瞬間に左手を離すようにしています。これは賛否両論あるかもしれませんが、理由は:
- 左手を握ったままだと、胴が当たった時に腕を右側に持っていかないと抜けない
- 左手を離すと手首が返る範囲が広がり、抜きやすくなる
- 詰まりにくくなり、打突の切れも良くなる
これは刀の理論とは異なるかもしれませんが、竹刀での実戦では効果的だと考えています。
ポイント5:打った後に気を抜かない(残心)
打ち終わりの残心は当たり前のようで、試合では忘れがちです。
- 胴を打った後、下から構え直すと相手が来た時に対応が遅れる
- 一瞬面を避ける意識で手を上げることで、振り返る時に上から構え直せる
- しっかり打ち切りつつ、相手が来ても大丈夫なように気構えを保つ
番外編:矢野選手の左抜け返し胴
2023年の全日本学生剣道選手権大会の決勝戦で、法政大学の矢野選手が見せた返し胴は驚異的でした。
通常の返し胴との違い:
- 打った後、右側ではなく左側に抜ける
- 相手の視界から完全に消える
- 右足で左側に体を蹴り出す独特の技術
これは超高難度の技で、全国大会の決勝で出すのは並大抵ではありません。ただ、こういった技を研究することで、基本的な技術の重要性も理解できるようになります。
面への応じ技をつかんだら、次は種類の多い小手への応じ技を一つずつ見ていきます。

4. 小手に対する応じ技の完全解説
次に、相手の小手打ちに対する応じ技を6種類解説します。小手に対する応じ技は種類が多く、状況に応じて使い分けることが重要です。
小手への応じ技は種類が多いですが、全部やろうとしなくて大丈夫。自分の体格に合う2〜3本を磨くのが近道です
技1:小手返し面(こてがえしめん)
相手の小手打ちを竹刀で受けて、手首を返して面を打つ技です。小手に対する応じ技の基本中の基本です。
小手返し面のポイント
1. その場で打つ
- 前に出ずに、その場で相手の小手を受けて返す
- 左足の引きつけを意識する
2. 手元を上げすぎない
- 小手を受ける時、手元を上方向に上げてしまうと打突力が弱くなる
- 下方向に振りたいのに、手元が上がっているのは矛盾している
- 特に同身長の相手には、手元を上げすぎると面金に当たらず、面布に当たってしまう
3. 相手の身長を意識する
| 相手の身長 | 打ち方の工夫 |
|---|---|
| 自分より15〜20cm高い | 手元を上げても面部に当たりやすいので、通常の打ち方でOK |
| 同じくらいの身長 | 手元を上げず、下方向に振ることを意識する |
| 自分より低い | さらに下方向を意識し、しっかり振り切る |
技術向上のヒント
相手によって打ち方を変える意識を持つことが重要です。全ての相手に同じ打ち方をしていては、確実性が下がります。稽古の中で、様々な身長の相手と練習し、それぞれに最適な打ち方を見つけましょう。
技2:相小手面(あいこてめん)
相手が小手を打ってきた瞬間に、こちらも小手を打ち返し、その流れですぐに面を打つ連続技です。
相小手面の核心
振り上げない
相小手面で最も重要なのは、最初の小手を打つ時に竹刀を振り上げないことです。
- 相手が小手を打つ時、相手の竹刀が自分の竹刀の上を通る
- 自分は振り上げずとも、そのまま下ろすだけで相手を打てる
- 振り上げると、小手から面への移行が遅れる
竹刀の反動を利用する
- 小手を打つと、竹刀が反動で自然に上がる
- その反動で上がりすぎる前に、面に抑え込む
- 竹刀が上がる瞬間にはもう面に向かっている状態が理想
私の課題
動画を見ていただくと、私もまだ最初の小手で振り上げすぎているシーンがあります。また、小手から面へのスピード感も、もっと早くできるはずです。これは下半身のスピード向上とイメージ力の強化で改善できると考えています。
下半身のリズムを先に作る
相小手面では、下半身のリズムが非常に重要です。
- 実際に打つ前に、その場で下半身のリズムをイメージする
- 「タン・タン」というリズムで足を動かす感覚を掴む
- 上半身を付けずに、まず足のスピードを上げる練習をする
- 足のリズムが速くなれば、自然と上半身もついてくる
打突力の確保
小さく速く打つことが求められる相小手面ですが、打突力も必要です。
軽い打突を卒業する鍵は「手の内」の使い方です。詳しくはこちらで解説しています。

- 滑り(手の内の使い方)を磨く
- 握力を強化する
- 重心の使い方を工夫する
- 腰の回転を利用する
技3:回して面(まわしてめん)
相手の小手打ちに対して、竹刀を相手の竹刀の上から回し込んで面を打つ技です。
回して面の理想形
相手を誘い出して打つ
- 相手が小手に来るのを待つのではなく、自分から作り出す
- そろそろ小手に来るかな、と予測して準備する
- 自分が先に動いて作ることで、相手が小手に来なくても面に乗れる
回す動作を小さくする
- 大きく回すと、タイミングがずれやすい
- 小さく回すことで、抑える動作に近くなる
- 結果的に、抑えて面を打つような形になる
参考事例
私の講演会動画(7分25秒あたり)で、小手を誘い出して回して面を打っているシーンがあります。相手が小手に来なくても、自分が作って乗っていく形です。これが回して面の理想的なタイミングです。
練習での注意点
- 技の練習だけでは習得できない部分が多い
- 地稽古や練習試合で、相手とのタイミングを探る
- 何度も失敗しながら、自分に合ったタイミングを見つける
技4:入れて面(いれてめん)
相手の小手打ちに対して、表から竹刀を入れて面を打つ技です。状況に応じて2つのバリエーションがあります。
バリエーション1:しっかり抜いてから打つ
特徴:
- 相手の小手をしっかり抜いてから面を打つ
- 小手返し面に似ているが、表から入る点が異なる
使用場面:
- 相手が小手を打ち切ってくれる選手
- 小手返し面を警戒して、竹刀に当たった瞬間に避ける選手
小手返し面の場合、竹刀に当たった瞬間に相手が避けると打ちにくくなります。そんな相手には、しっかり小手を打ち切らせてから捌く方が有効です。
バリエーション2:かぶせながら面を打つ
特徴:
- 相手の小手に表からかぶせながら面を打つ
- 竹刀に当たっているが、すぐに面に移行する
私がこの技を使わない理由:
- 身長の問題:懐が狭いため、遅れて打ったように見えてしまう
- 出鼻小手との混同:タイミングが合うと、出鼻小手に見えてしまうリスク
- 中途半端な小手打ちへの対応:打ち切らない選手には、表から入ると竹刀に当たって不利
体格による向き不向き
この技は、身長が高い選手や懐が広い選手には驚異的な武器になります。相手の竹刀をかぶせながら面に乗れるため、非常に速い面が打てます。
逆に、身長が低い選手が使うと、かぶせた時点で相手の竹刀に当たってしまい、面に遅れてしまうことがあります。
技の選択基準
- まずは技の練習でやってみる
- 自分の体格や得意な間合いに合うか確認する
- 何回練習しても無理だと感じたら、別の技に集中する
- 「いけそうな気がする」と感じたら、徹底的に磨く
技5:小手すり上げ面(こてすりあげめん)
相手の小手打ちを竹刀の側面で擦り上げて、軌道をそらしてから面を打つ技です。
私がこの技を使わない理由
正直に言うと、私は小手すり上げ面を試合ではあまり使いません。
- 小手が速い相手には不利:擦り上げている最中に差し込まれるリスクが高い
- 手元が上がる瞬間との重なり:擦り上げで手元が上がる時と、相手の小手が来る時が重なると一本を取られる
- 他の技の方が安全:小手返し面や相小手面の方がリスクが少ない
それでも練習すべき理由
私が使わないからといって、全ての人に不向きなわけではありません。
- 身長が高い選手は、上から乗ることができる
- 手元の操作が得意な選手には有効
- 技の引き出しを増やすことは重要
小手すり上げ面のコツ
半円を描くイメージ
- 竹刀で払おうとしない
- 手元だけで半円を描くように動かす
- 大きな動作にならないよう注意する
竹刀ではなく手元を動かす
- 竹刀の先を動かそうとすると、振りが大きくなる
- 手元を小さく動かすことで、コンパクトな動作になる
- コンパクトであれば、小手を打たれるリスクも減る
技6:小手を捌きながら引き面(こてをさばきながらひきめん)
相手の小手打ちを捌いて、相手が懐に入る前に引き面を打つ高度な技です。
この技の使用場面
正直なところ、レベルが高くなるとなかなか決まらない技です。
決まりやすい状況:
- 個人戦の延長が続いている時
- 代表戦が続いている時
- 相手が集中力を欠いている時
- 相手ががむしゃらに打ってきている時
決まりにくい状況:
- 相手が集中している時
- 強い選手は小手を打った後の空間を作らないよう練習している
- 打った後の寄せが速い選手
技術のポイント
1. 手元を右斜め前に出す
- 相手の小手を隠しながら捌く
- 相手が懐に入る前に距離を確保する
2. 足捌きの準備
- 相手が来ることを予測して、足の準備をしておく
- 準備ができていないと、打たれてしまう
- 無意識レベルで捌けるようになるまで練習する
3. 打突力を確保する
- 動画では私の打突が軽かった
- 捌くことができたら、確実に一本にできる強さで打つ
心理的な準備
この技は、頭の片隅に「相手が無理してくるところはこうやって捌こう」という意識を持っておくことが重要です。無意識レベルでできることが理想ですが、まずは意識して練習することで、瞬間的に体が反応できるようになります。
延長戦での活用
延長戦は、自分も集中力が切れかかっていることがあります。しかし、そんな時こそ:
- 相手も集中力が切れている可能性が高い
- 打ち切ろうとして無理をしてくる
- そこをしっかり捌いて打つチャンス
ただし、十分に注意しつつ、頭の片隅にこの技があることを忘れないようにしましょう。
技の形が分かったら、あとはそれを試合で使えるようにする練習です。次の章で具体的な稽古法を確認していきましょう。
5. 実戦で使える練習方法
応じ技を習得するためには、実戦を想定した練習が不可欠です。ここでは、私が実践している効果的な練習方法を紹介します。
練習の大前提:本気で練習すること
応じ技の練習でよくある間違いは、元立ちが打ちやすいタイミングで打ってあげることです。
最初は元立ちに本気で打ってもらうと全然できません。でも、そこで悔しい思いをするからこそ試合で使える技になります
やってはいけない練習
- 元立ちが「出鼻小手を打たせるため」にわざと面を打つ
- 固定されたリズムで1・2・3のタイミングで打つ
- 遠間から届かない面を打って、何もせずに通り過ぎる
このような練習では、実際の試合で使える技は身につきません。
理想的な練習方法
1. 申し合わせ稽古の活用
練習前に、お互いの意図を明確にしておくことが重要です。
例:
- 「その場で打つ意識をしたいから、タイミング合わせて打ってね」
- 「実際の試合を想定したいから、本気で面打ってきて。タイミングずらしてもいいから」
このように事前に伝えることで、お互いにとって有意義な練習になります。
2. 段階的な練習ステップ
| 段階 | 練習内容 | 目的 |
|---|---|---|
| ステップ1 | 基本打ちの徹底 | 正確な打突を体に染み込ませる |
| ステップ2 | 技としての練習 | 応じ技の形を覚える |
| ステップ3 | タイミングの練習 | 相手の動きに合わせる感覚を掴む |
| ステップ4 | 地稽古での実践 | 実戦感覚を養う |
3. 基本打ちの重要性
応じ技の土台は、基本打ちです。
- 打突部に当てる:正確に面金、小手頭、胴の急所に当てる技術
- 足と体が自然に使える:意識せずとも正しい足さばきができる
基本打ちができなければ、応じ技ができることは絶対にありません。
ポイント:応じ技の土台は、あくまで基本打ちです。正確な打突が体に染み込んでいなければ、どんなに応じ技の形を覚えても試合では一本になりません。
具体的な練習メニュー
メニュー1:イメージトレーニング
実際に打つ前に、その場でイメージする練習が非常に効果的です。
相小手面の例:
- その場で下半身のリズムだけを練習する
- 「タン・タン」というリズムで足を動かす
- リズムが速くなってきたら、上半身を加える
- 最後に竹刀を持って全体を通す
メニュー2:連続練習
一つの技を固定で3本打つのではなく、実戦に近い形で練習します。
- 遠間から打ってきた面には何もしない(届かないので)
- 次につなげる意識を持つ
- タイミングが早すぎたら、また気持ちをつなげる
- お互いが一本を狙い続ける
メニュー3:実戦形式の稽古
ぐちゃぐちゃ稽古:
- 相掛かり稽古のように、お互いが積極的に打ち合う
- その中で応じ技のチャンスを探す
- 展開が速い中で一本を狙う感覚を養う
練習で意識すべきポイント
1. 相手の動きを予測する
- 稽古中や試合動画を見て、次の相手の動きを予想する
- 「相手が出てきそうだな」と思うタイミングと、実際に出てくるタイミングの差をなくす
2. タイミングを計る
- 相手が出てくると思ったら、すぐ打突する
- ただし、竹刀の振り方や体の使い方には個人差があるため、自分に合ったタイミングを見つける
3. 技の引き出しを増やす
- 一度も練習したことない技は、試合で突然出ることはない
- 「自分にはできない」という先入観を捨てる
- いろんな技に挑戦して、「これだけ練習したんだから仕方ない」と思えるまでやる
練習法を押さえたら、いよいよ試合本番。次は実戦での戦略的な使い分けを見ていきます。
6. 試合での活用戦略
練習で身につけた応じ技を、実際の試合でどう活用するか。ここでは試合における戦略的なアプローチを解説します。
仕掛け技と応じ技の割合
試合では、仕掛け技(先の技)と応じ技(後の先の技)をバランスよく使うことが重要です。
私の基本的な割合
- 仕掛け技:約60%
- 応じ技:約40%
ただし、相手によっては5分5分になることもあります。「相手によって変わる」ということが最も重要です。
相手のタイプ別戦略
タイプ1:面を狙ってくる相手
応じ技中心の戦略:
- 出鼻小手を主体に組み立てる
- 面返し胴も効果的
- 相手の面の起こりを予測して対応する
タイプ2:控えめで待っている相手
仕掛け技中心の戦略:
- 自分から積極的に攻めて応じ技を誘発する
- 間合いでの駆け引きが重要
- 相手が我慢できずに打ってくるまで攻め続ける
タイプ3:同じレベルの相手
バランス型の戦略:
- 仕掛け技と応じ技を5分5分で使い分ける
- 相手の反応を見ながら、その場で戦略を変える
- 心理的な駆け引きが勝敗を分ける
試合での具体的な使い方
序盤(最初の1分)
目的:相手の観察
- 相手がどの技を得意としているか観察する
- 面を多く打つのか、小手を多く打つのか
- 攻めてくるタイプか、待つタイプか
戦術:
- 様々な仕掛けをして、相手の反応を見る
- 応じ技の準備をしながら、相手のパターンを読む
中盤(1分〜2分)
目的:戦略の実行
- 序盤で観察した相手の癖を利用する
- 効果的な応じ技を選択する
戦術:
- 相手が面を多く打つなら、出鼻小手や返し胴を狙う
- 相手が小手を多く打つなら、小手返し面や相小手面を狙う
終盤(残り1分)
目的:確実に一本を取る
- 最も成功率の高い技に絞る
- 焦らず、確実なチャンスを待つ
戦術:
- 相手も焦っているため、無理な技が増える
- そこを冷静に捉える
- 延長を見据えて、体力を温存することも考慮する
延長戦での応じ技
延長戦は、応じ技が決まりやすい場面です。
延長戦の特徴
- お互いに疲労が蓄積している
- 集中力が切れかかっている
- 一本を取りたい焦りから、無理な技が増える
延長戦での戦略
- 相手の疲労を見極める:相手の呼吸や動きから疲労度を判断
- シンプルな応じ技を選ぶ:複雑な技より、確実性の高い技を選択
- 気持ちをつなぎ続ける:自分も疲れているが、気持ちだけは切らさない
延長戦で決まりやすい技
- 出鼻小手(相手が焦って面を打ってくる)
- 小手を捌きながら引き面(相手が無理に小手を打ってくる)
- 返し胴(相手が大きな面を打ってくる)
戦略が見えてきたら、最後によくある失敗を潰しておきましょう。ここを直すだけで一本の確率がぐっと上がります。
7. よくある失敗と改善方法
応じ技でよくある失敗パターンと、その改善方法を紹介します。私自身も経験してきた失敗から学んだことです。
失敗パターン1:前に出すぎる
症状:
- 相手と間合いが詰まりすぎて、打突が詰まる
- 差し込まれて、逆に面を打たれる
- 打った後の残心が悪くなる
原因:
- 応じ技でも仕掛け技と同じように前に出ようとする
- 「その場で打つ」という意識が足りない
- 相手が来ることを計算に入れていない
改善方法:
- 意識の転換:「全く動かない」くらいの意識を持つ
- 足元の確認:動画を撮って、自分の足元を確認する
- 左足の引きつけ:左足をすぐに揃える練習を徹底する
失敗パターン2:相手の動きを見てから反応する
症状:
- 応じ技が常に遅れる
- 相手に差し込まれる
- 一本が取れない
原因:
- 相手の打突を確認してから動き始める
- 予測をしていない
- 事前に技を決めていない
改善方法:
- 予測の習慣:構え合っている時点で、相手が打つ技を予測する
- 応じ技を決めておく:予測した技に対する応じ技を事前に決める
- タイミング練習:稽古や動画で、相手が動く瞬間を予測する練習をする
失敗パターン3:打突力が軽い
症状:
- 当たっているのに一本にならない
- 審判が旗を上げてくれない
- 相手にダメージを与えられない
原因:
- 手だけで打っている
- 体重が乗っていない
- 腰の回転を使っていない
改善方法:
- 基本打ちの見直し:基本打ちで正しい打突を体に染み込ませる
- 腰の回転:特に返し胴では、腰の回転を意識する
- 重心の使い方:その場で打つ時も、しっかり重心を乗せる
- 滑りの習得:手の内の使い方を磨く
失敗パターン4:技の選択ミス
症状:
- 自分の体格に合わない技を使っている
- 何度練習しても上手くいかない
- 試合で失敗ばかりする
原因:
- 全ての技を習得しようとしている
- 自分の特性を理解していない
- 得意技に絞っていない
改善方法:
- 自己分析:自分の身長、体格、得意な間合いを理解する
- 技の取捨選択:自分に合わない技は思い切って捨てる
- 得意技の特化:2〜3つの応じ技を徹底的に磨く
私の例
私は身長が低いため、以下の技は試合では使いません:
- 小手すり上げ面(差し込まれるリスクが高い)
- 入れて面のかぶせバージョン(遅れて見える)
その代わり、以下の技を得意技として磨きました:
- 出鼻小手
- 返し胴
- 小手返し面
- 相小手面
失敗の原因がわかったところで、読者からよく届く質問にまとめて答えていきます。
応じ技に関するよくある質問
応じ技(返し技)と抜き技はどう違うのですか?
どちらも相手の打突に応じる技ですが、返し技は相手の竹刀を一度受けてから返して打ち、抜き技は相手の打突を空振りさせて(抜いて)打ちます。本記事の返し胴や小手返し面は返し技、出鼻技は相手の起こりを捉える出ばな技にあたります。
初心者はどの応じ技から練習すべきですか?
まずは出鼻小手・小手返し面・返し胴の3つがおすすめです。決まりやすく、応じ技の基本となる「その場で打つ」感覚が身につきます。全部を一度にやろうとせず、自分の体格に合う技から絞って磨くのが近道です。
応じ技で「前に出ない」コツはありますか?
相手が飛び込んでくるぶん、自分は大きく踏み込む必要がありません。「全く動かない」と思うくらいで、実際にはちょうど良い半歩の踏み込みになります。左足をすぐ引きつけ、その場で打ち切る意識を持ちましょう。
小手返し面が当たっても一本になりません。なぜですか?
受けるときに手元を上げすぎているのが主な原因です。手元が上がると振り下ろす力が弱まり、面金ではなく面布に当たってしまいます。相手の身長に合わせ、同身長以下なら下方向へしっかり振り切ることを意識してください。
応じ技は「待ち」の受け身な技ですか?
いいえ、むしろ能動的な技です。応じ技の本質は「打たれる」のではなく、自分から攻めて相手に特定の技を「打たせる」こと。構え合った段階で狙う応じ技を決めておくと、相手が動いた瞬間に体が反応できるようになります。

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失敗パターン5:練習と試合のギャップ
症状:
- 練習では打てるのに、試合では打てない
- 固定されたタイミングでしか打てない
- 実戦感覚がない
原因:
- 元立ちが打ちやすいタイミングで打ってくれる練習ばかり
- 実戦を想定した練習をしていない
- 本気の攻防を経験していない
改善方法:
- 練習の質を変える:元立ちには本気で打ってもらう
- タイミングを変える:固定されたリズムではなく、様々なタイミングで練習
- 地稽古の重視:技の練習だけでなく、地稽古で実践する
- 練習試合の活用:本番に近い環境で試す機会を増やす
まとめ:応じ技で試合を制するために
応じ技は、剣道の試合で勝つために必須の技術です。本記事で解説した内容を改めて整理します。
梶谷流応じ技の三大原則
- 前に出ない:相手が来るので、自分は最小限の動きで
- その場で打つ:間合いの余裕を作り、正確な打突を
- 相手を誘う:打たせる技術こそが応じ技の真髄
技術習得のステップ
- 基本打ちの徹底:すべての土台は基本打ち
- 技の形を覚える:各応じ技の正しい形を理解する
- タイミングを掴む:相手の動きを予測する練習
- 実戦での応用:地稽古や試合で試行錯誤する
試合で勝つための心構え
- 応じ技は受動的な技ではなく、能動的な技である
- 相手によって技を使い分ける柔軟性が必要
- 自分の特性を理解し、得意技に特化する
- 練習から実戦を想定した取り組みをする
継続的な成長のために
応じ技の習得には時間がかかります。しかし、諦めずに練習を続けることで、必ず身につく技術です。
- 動画で自己分析:自分の動きを客観的に見る
- 様々な相手と稽古:多様な剣風に触れる
- 強い選手の研究:上手い人の技を観察し、真似る
- 基本の反復:常に基本に立ち返る
最後に
応じ技の練習は、剣道の奥深さを感じられる素晴らしい機会です。楽しみながら、いろいろな技を研究し、挑戦してみてください。
そして、この記事で解説した内容が、皆さんの剣道上達の一助になれば幸いです。試合で一本を決められるよう、一緒に頑張っていきましょう!
この記事は、プロ剣道家 梶谷彪雅の実践理論に基づいた完全オリジナルコンテンツです。
YouTubeチャンネルでは、さらに詳しい技術解説動画を公開しています。
剣道の世界普及を目指して、日々活動しています。
応じ技は「打たれない技」ではなく「打たせて勝つ技」です。前に出ない・その場で打つ・相手を誘う——この3原則を稽古で意識するだけで、あなたの応じ技は必ず変わります。
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