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地区大会優勝の裏側|個人戦で勝てる人の「打たせず打つ」3つの技術

この投稿は2026年5月12日voicyの音源の内容をもとに作成したものです。

「うちの子、団体戦では結果を出すのに、個人戦になると勝てない」「県大会の壁を、どうやって越えればいいんだろう」――こんな悩みを抱えている剣道家・保護者の方は、本当に多いと思います。

つい先日、僕がオンラインで月2回の個別指導をさせていただいているお子さんが、地区大会で個人優勝を果たしました。全国大会レベルの強豪校の選手も倒しての快挙です。本当におめでとうございます。

今回はこの成果をご報告しながら、「個人戦で結果を残す選手の共通点」と、試合前の調整で何を意識すべきかを深掘りしていきます。

今回の記事で受け取れることは下記のとおりです。

  • 結果を残す人の共通点(地味な継続)
  • 団体戦と個人戦で守備と攻撃の比率が違う理由
  • 「打たせない中で打つ」を実現する3つの技術
  • 試合前2〜3週間でやるべき練習/やってはいけない練習
目次

地区大会優勝までの軌跡

その生徒さんは、もともと県内では「そこそこ強い」と認識されていた選手。でも、全国を狙うには明確な課題がいくつもありました。

オンライン指導でやったこと

  • ダメな部分を徹底的に洗い出し
  • 細かい技術修正を1ヶ月単位で1つずつ
  • 次の課題と、それに合った毎日のトレーニング指示
  • 対面ではなくオンラインでも動画ベースで状態把握

場所が遠いので、月2回のオンライン指導という形ですが、それでも地区大会優勝という結果に結びつきました。これは生徒さん自身が、毎日コツコツ課題に取り組んできた成果に他なりません。

ただし、ここで気を抜くわけにはいきません。これはあくまで地区大会。次は月末の県大会。県大会出場、そして上位入賞・全国出場を目指して、まだまだ気を引き締めて準備していきます。

結果を残す人の本当の共通点

これまでも何度もVoicyや記事でお伝えしてきたことですが、改めて。結果を出す選手には、間違いなく「地味なんだけど、続ける」という共通点があります。

負けてから努力しても遅い

試合まで残り時間できることできないこと
1年〜半年前基礎筋力・スピード・体幹(ほぼなんでも仕込める)
3〜6ヶ月前技の精度・対戦相手研究抜本的な筋力革命
2〜4週間前戦術調整・対策練習爆発的なスピード・筋力アップ
1週間〜前日メンタル調整・体調管理新しい技の習得

つまり、「負けて悔しい→今から頑張る」では遅いのが現実です。半年・1年前からコツコツ積み上げてきた人が、地区大会・県大会・全国の壁を順番に越えていきます。

メンバーシップの剣道ノートで毎日報告してくださっている方々の中にも、最初は練習量が少なかった方が、継続の中で気づいたら大量の素振り・トレーニングをこなしている状態になっている方が何人もいます。いきなり1万本振れる人はいない。毎日の積み重ねしか、強さの正体はありません

団体戦と個人戦は「別ゲーム」

ここからは、地区大会優勝の生徒さんに次の県大会でお伝えする内容を、皆さんにもシェアします。

結論から言うと、団体戦と個人戦では、守備と攻撃の最適バランスが全く違います

形態守備:攻撃の比率理由
団体戦(先鋒・次鋒・追っかけ展開)2:8(攻撃重視)1本取って流れを作る役割が大きい
団体戦(中堅・副将・大将)4:6(やや攻め寄り)状況に応じてリスク管理
個人戦4〜5:5〜6(守備重視)取られたら取り返すのが極めて難しい

個人戦の終盤、20秒で取り返すのは至難の業

4分間の個人戦で、試合終盤に1本取られると、取り返しの難易度は一気に上がります。残り10秒・20秒で1本取るのは不可能ではありませんが、難易度が桁違いです。

だからこそ、個人戦では「そもそも取られない」――打たせない技術が決定的に重要になります。

団体戦で「思い切って打って取られても次がある」感覚で戦うのと、個人戦で「ここで取られたら終わり」の感覚で戦うのは、完全に別ゲームだと思ってください。

「打たせない中で打つ」3つの技術

でも、ただ守るだけでは試合に勝てません。打たせないようにしすぎると、技が出なくなる――これが個人戦の最大の難所です。

結論は、「打たせない、でも自分は打つ」を同時にやること。具体的な技術が3つあります。

  • コンパクトに打つ:前技も引き技も、思い切って振らずに小さく
  • 崩してから打つ:圧力で防御姿勢を作らせ、相手が下がった瞬間に
  • 後打ち・応じ技:相手が無理に来たところを冷静に捉える

120%の思い切った技を「多用しない」

団体戦では120%の思い切った技も場面によっては有効です。打たれても後の選手がいる、リードしているなら一発勝負もアリ。

でも個人戦は違います。「120%技で取られたら終わり」の確率が桁違いに高い。だからこそ、小さく崩していく技術に比重を置くべきなんです。

鍔迫り合いも「小さく」

鍔迫り合いでも考え方は同じ。大きく動いて崩そうとしないのが基本です。

・小さい動作で相手の体勢を崩す
・崩してから引き技を出す
・相手が無理に技を出してきたら、後打ちで取る
――この3点が個人戦で生き残る基本

日本一9回・梶谷彪雅による直接指導の様子

個別指導・講演会

日本一9回が、その場で癖を見つけて、その場で直す。

マンツーマン、または最大3名の少人数で、実際に竹刀を交えて稽古できます。動画や言葉では届かない”手元の違和感”を、1回の稽古で1つ以上持ち帰ってもらう。これが個別指導の一番の価値です。

  • 日本一9回の経験をそのまま共有(同じ壁は必ず通ってきた)
  • 道場・学校・ご家庭の個人稽古、いずれも対応可能
  • 初回ヒアリング無料。まずは現状を聞かせてください

※道場・学校単位での講演会・稽古会のご依頼もこちらから承っています。

試合前2〜3週間の練習設計

では、試合前の数週間、具体的に何を練習すべきか。これが今日いちばん伝えたいテーマです。

避けるべき練習

  • 思い切った基本打ちの量だけ増やす(試合に直結しない)
  • 爆発的な筋力アップを狙う(短期で無理、怪我リスクあり)
  • 新しい技を急に取り入れる(試合本番で出ない)

やるべき練習

練習テーマ具体的な内容
小さく入る大きな動きを排除し、最短の振りで打つドリル
こじ開けて打つ相手が中心を取ってきた時に、攻め返して打突する練習
後打ち・応じ技相手の技に応じて反応する練習を本数多く
試合想定の打ち合い「打たれる可能性」を意識した中で技を出す

ポイントは「相手から打たれる可能性を頭に入れた状態」で技を出す練習です。基本打ちだけでは、この感覚は鍛えられません。試合のリアルを稽古に入れるのがこの時期の本質です。

「思い切って打つ→打たれる」を避けるだけでなく、「思い切って打って打たれない」状態を作るには、普段から打たれることを想定した技の組み立てが必要です。これが感覚的な練習であり、筋トレでは絶対に身につかない領域です。

「もっと強くなりたい」を、ここで叶える。

全国大会9回優勝の梶谷彪雅が、あなたの剣道を直接指導。試合分析・技術解説・質問し放題の環境がここにあります。

5月の彪進会で、これをお伝えします

今月、僕は3つの彪進会を開催します。

  • 彪進会 in 浜松(おそらく満員)
  • 彪進会 in 岐阜(おそらく満員)
  • 彪進会 in 沖縄(5月31日) ← まだ空きあり

この3会場では、まさに今日書いた「試合前の感覚的な練習」を中心にお伝えします。筋トレでは身につかない、対人感覚と組み立ての練習。これは現地でないと伝えにくい領域です。

沖縄、まだ少し空きがあります。お近くの方、聞いてくださっている方、ぜひ周りにシェアしていただけると嬉しいです。少人数だからこそ濃い時間になります。

今日からあなたができる3つの小さな一歩

一歩①:自分の試合動画を見直して「打たれた瞬間」を3つ書き出す。どの場面で打たれているかが分かれば、対策が立てられます。

一歩②:「コンパクトに打つ」を今日の稽古テーマにする。振りを最小限にして、それでも届く距離・タイミングを探します。1回の稽古で必ず変化が出ます

一歩③:地稽古で「打たれない」だけを1試合意識する。守備の感覚を体に染み込ませる練習。これだけで個人戦の戦い方が見えてきます。

まとめ:個人戦で勝てる人は「打たせず打つ」

本記事の要点を整理します。

  • 結果を残す人の共通点は「地味だけど続ける」こと
  • 個別指導の生徒さんが地区大会個人優勝。半年・1年の積み重ねの賜物
  • 団体戦と個人戦は守備と攻撃の比率が違う別ゲーム
  • 個人戦はコンパクト・崩し・後打ちの3技術が決め手
  • 試合2〜3週間前は感覚的な練習に振る。筋トレや新技習得は避ける
  • 5月の彪進会(特に沖縄)でこの感覚練習をお伝えします

剣道は「最後の20秒」で勝負が決まることが本当に多い競技です。その20秒を制するのは、120%の思い切った技ではなく、半年前から積み上げた「打たせない感覚」です。地味で目立たないけれど、絶対に裏切らない積み重ね。これが強さの正体だと、今回の生徒さんの優勝で改めて確信しました。

県大会、全国大会を目指している皆さんも、ぜひ「今日のコツコツ」を大事にしてください。毎日の1本が、本番の1本になります

「自分の試合前の練習を見直したい」「個別指導で課題を明確にしたい」という方は、下のバナーから接点を持ってみてください。

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