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その場で打って前に反転|応じ技を一本にする下半身の使い方

この記事は、梶谷彪雅のVoicy(2026年6月13日放送)の内容をもとに、ブログ用に再構成したものです。

目次

飛び込み技は得意なのに、応じ技が一本にならないお子さんへ

面打ち・小手打ちは上手いのに、出鼻技や応じ技になると急にうまくいかない——。お子さんの試合を見て、そう感じることはありませんか?

その鍵は、下半身の使い方、特に「その場で打って、前に移動する」打ち方と、「打った後の反転」にあります。少し難しい話ですが、できると試合での一本が一気に増えるポイントなので、丁寧にお伝えします。

飛び込み技だけでは、打突の機会を捉えきれない

下半身が大事——左足で前に蹴る力、右足で踏み込んだ後に引き寄せる力。ここは皆さん理解していると思います。でも、もう一つ強化してほしいのが「その場で打って前に移動する」打ち方です。

小手返し面、相手面、出鼻小手、出鼻面——これらは相手が前に来てくれる技。だから、自分がわざわざ遠くに飛ぶ必要がありません。基本打ちの「前に飛び込む面・小手」を極めるのも大事ですが、相手が技を出してくる瞬間を捉える練習もしておかないと、打突の機会を逃してしまうんです。

「その場で打つ」ポイントは、両足の同時着地

「その場で打つ」までは、できる人が多いんです。難しくなるのは、その後の前移動。まず、その場で打つときのポイントから。

基本は「右足だけで踏み込まない」こと。左足は”踏み込む”というより“着地させる”。よく「両足踏み込み」と言っていますが、右足が着地すると同時に、左足も着地する。すると——

  • 打突のスピードがものすごく速くなる
  • 打った後の引き寄せもかなり速くなる
  • 結果として、打ちのキレが増す

打った後は「体を左に反転」させる

ここが今日の核心です。飛び込み面なら、打った後はまっすぐ抜けますよね。でも、出鼻面・出鼻小手・小手返し面などは——相手が前に来てくれるので、自分も前に行くと”正面衝突”になってしまいます。

そこで大事なのが、前に力を移動させながら、体を少し「左向き」に反転させるイメージ。

打った後、自分の顔が正面から「左側」を向く。体も左に反転。でも移動方向は「右」。すると、相手はまっすぐ来て、自分の体の左側を通り抜けていく。そのまま体を相手の方へ向けると、自然に相手を警戒しながらすれ違えるんです。

強い選手は、基本打ちのようにまっすぐ抜けて場外際で振り返る、ということがあまりありません。すれ違う途中で、相手の方を向く。そうしないと、抜けている間に追いつかれ、振り返り際を打たれてしまうからです。打った後、相手に背中を見せない。これが、後打ちを防ぐ残心につながります。

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なぜ「基本打ち」も欠かせないのか

じゃあ最初から「反転の練習」だけすればいいのでは?

いいえ、それが落とし穴です。最初から反転の練習だけをすると、打った後のスピードが激落ちしてしまうんです。

基本打ちで「まっすぐ抜けるスピード」を鍛えているからこそ、前に行く勢い(重心・移動方向)が生まれる。その勢いを利用して反転するから、速くてキレのある応じ技になるんです。基本打ちと応用は全然違う動きですが——基本のスピードがあって初めて、応用が活きる。何度も言いますが、基本は本当に大事です。

最難関は「相小手面」。でも、これができると全部つながる

「その場で打つ」技の中で、特に難しいのが相小手面です。2回踏み込まないといけないですからね。実は僕も小学生の頃から苦手で、今もあまり得意ではありません(笑)。

リズムは「ダ・ダン」。小手から面へ移り変わるスピードが命です。ここが遅いと、相手が前に来て面が詰まってしまう。大事なのは手より「足」のスピード。そして、ここでも前に行かず、その場で・重心を落として打つこと。前に行くと、絶対に詰まって遅くなります。

面白いのは、この相小手面が打てるようになると、他の応じ技も打てるようになること。小手返し面も同じ「ダ・ダン」のリズム。回して面なども応用しやすくなります。一番難しい相小手面を練習することが、応用技すべての近道なんです。

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まとめ:一番難しいのは「打った後の反転」

相小手面や小手返し面が打てる子でも、「打った後に体を反転させながら残心に向かう」のが、一番難しい。だからこそ、ここを重点的に練習する価値があります。

今日のポイントを整理すると——①その場で打つ(両足同時着地でキレを出す)②打った後は前に移動しながら体を左に反転(背中を見せない)③基本打ちのスピードを土台にする。飛び込み技だけでなく、ぜひ「その場で打って反転する」練習に、お子さんと取り組んでみてください。

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