会社のお金と個人のお金は全く別物|50万円のスーツで考える

この記事は、梶谷彪雅のVoicy(2026年8月19日放送)の内容をもとに、ブログ用に再構成したものです。

目次

会社のお金と、個人のお金は「全く別物」です

今日は少し、剣道から離れたお金の話です。でもこれから何かに挑戦する方、いつか独立を考えている方には、きっと役に立つと思います。

お伝えしたいのは、「会社のお金と個人のお金は、全く別物だ」ということ。「当たり前でしょう」と思われるかもしれません。僕も頭では分かっていました。でもどれくらい違うのかを数字にしてみると、驚くはずです。

※僕は税理士でも専門家でもありません。法的・税務的な判断は、必ず税理士などの専門家にご相談ください。以下はあくまで「例」としてのお話です。

「50万円のスーツ」で考えてみます

たとえば50万円のスーツを買うとします(金額はあくまで例です)。「仕事で着るんだから、衣装代として経費でしょう」と思いますよね。

ところが税理士さんに聞くと、スーツを経費で落とすのは、かなり難しいそうです。仕事だけで着ていたとしても「私服としても着られますよね」と判断されるから。つまり基本的には、自分個人のお金で買うことになります。

自分のお金で買うなら、50万円あればいいのでは?

ここが本題です。手取りで50万円を受け取るために、会社はいくら用意しないといけないか。

ざっくり計算すると——会社は約70万円必要です。「その20万円は何?」と思いますよね。税金や社会保険料で消えてしまうんです。しかも本人から引かれるだけでなく、会社側が負担する社会保険料も別にあるので、実際はもう少し高くなります。(年齢や家族構成、受け取り方で変わるので、あくまで単純計算です)

つまり50万円のスーツを個人で買うために、会社は70万円ほど稼がないといけないということです。

では、どうするか(あくまで一例です)

他の経営者の方やコンサルをされている方に伺った、一つの考え方です。

たとえばファッションコーディネーターの方に、仕事として入っていただく。1日のコーディネート費用(コンサル費)が10万円、そのコーディネートの中で仕入れとして50万円のスーツを用意してもらう。合わせてコンサルティング費用60万円という形にする。

「見た目を整えることで、SNSの再生数が伸びる」「信用につながる」といった実態が伴っている前提であれば、仕事につなげる投資として経費に扱える場合があるそうです。

※これは「やればOK」という話ではありません。実態が伴っていることが大前提ですし、税理士さんによって判断も異なります。必ず専門家にご確認ください。

買い方会社が用意するお金
個人のお金で買う(手取り50万円)約70万円
経費の形(コンサル10万+スーツ50万)60万円

見た目にはコーディネート代が乗って10万円高くなったように見えます。でも実際は、同じスーツを手に入れるのに、会社が用意するお金は10万円ほど少なくて済むんです。「50万円払っているようで、実は70万円払っている」——知らないと、ここで損してしまう可能性があるわけですね。

僕が「自分の報酬」を意図的に低くしている理由

ここから分かるのは、会社で使えるお金と、自分の手元に来るお金は全く別物だということです。会社としてそれなりの金額が動いていても、自分のところへ持ってこようとすると、そこでごっそり減ってしまう。

だから僕は、自分に回すお金をかなり少なくしています。正直に言うと、新入社員の方の方が給料は高いのではないかというレベルです。理由はシンプルで——

  • 大きな大会を開きたい/プロチームを目指して拡大したい
  • 道具を新しく作りたい、サイトも新しくしたい
  • 指導者が食べていける環境を作りたい
  • 社員の人件費、外注費など、いろんなところにお金がかかる

個人に回してしまうと、そこで税金も持っていかれますし、個人のお金から会社の経営には使えません。だから会社に残す形にしているんです。(もちろん、利益がたくさん出て役員報酬を上げられる状態なら、報酬に回した方がいいとも言われます。会社に残しても、いずれ個人に移す時には税金がかかりますから。ただ現状はそこまでではないので、今の判断は間違っていないと思っています。)

「もっと強くなりたい」を、ここで叶える。

全国大会9回優勝の梶谷彪雅が、あなたの剣道を直接指導。試合分析・技術解説・質問し放題の環境がここにあります。

ただ、その判断のせいで家族と揉めました

正直にお話しします。この判断が理由で、家族と揉めてしまいました。

会社は前に進んでいるし、やりたいことにも近づいている。でも、家に入れられるお金は全然増えていない。家族からすれば「事業のことは関係ない。稼ぐと言っているのに、全然稼げていないじゃないか」——これには、正直まったく反論できません。僕の中では事業に投資している。でも家から見れば「家にいる時間も少ないのに、家のお金は増えていない」。同じ事実でも、立っている場所によって、全く違って見えるんです。

僕には「剣道普及をやりきりたい、後悔しない人生を生きたい」という気持ちがあります。でも守らなきゃいけないものが守れなくなったら、これはこれで本末転倒です。

だから今回のことで、家族との時間をもっと作らないといけないし、家族に渡せるお金も増やさないといけないと強く思いました。同時に、剣道普及も「やる」と言って始めた以上、何としても達成しないといけない。どちらかを選ぶのではなく、もっと拡大して普及活動を成功させるしかない——そう思っています。

まとめ:今日の学び3つ

  • 会社と個人のお金は別物。使えるお金が全然変わってくる
  • 経費と個人の買い物では、同じものでもかかるお金が変わる
  • 家族がいる場合は、家族と会社の比率も考えないと限界が来る

夢と、お金。どちらも大事だからこそ、バランスを考え続けないといけないなと痛感しました。これから挑戦する方の、何かのヒントになれば嬉しいです。

※繰り返しになりますが、税務・法務の判断は必ず税理士などの専門家にご相談ください。本記事は個人の体験と考えを共有するものであり、税務アドバイスではありません。

日本一9回・梶谷彪雅による直接指導の様子

個別指導・講演会

日本一9回が、その場で癖を見つけて、その場で直す。

マンツーマン、または最大3名の少人数で、実際に竹刀を交えて稽古できます。動画や言葉では届かない”手元の違和感”を、1回の稽古で1つ以上持ち帰ってもらう。これが個別指導の一番の価値です。

  • 日本一9回の経験をそのまま共有(同じ壁は必ず通ってきた)
  • 道場・学校・ご家庭の個人稽古、いずれも対応可能
  • 初回ヒアリング無料。まずは現状を聞かせてください

※道場・学校単位での講演会・稽古会のご依頼もこちらから承っています。

あわせて読みたいおすすめ記事

「お金・学び・挑戦」をさらに深める記事も、あわせてどうぞ。

あわせて読みたい
タイで痛感した「外に出ないと現在地は分からない」|円安とお金と剣道 この記事は、梶谷彪雅のVoicy(2026年8月13日放送)の内容をもとに、ブログ用に再構成したものです。 外に出ないと、自分の「現在地」は分からない 僕は年に一度、必ず...
あわせて読みたい
学ぶのをやめたら時代に置いていかれる|大人こそ自分に投資すべき理由 ※本記事にはプロモーション(アフィリエイトリンク)が含まれます。 この記事は、梶谷彪雅のVoicy(2026年7月6日放送)の内容をもとに、ブログ用に再構成したものです。...
あわせて読みたい
小中学生剣士が強くなる方法|動画解説で課題が明確になる梶谷彪雅メンバーシップ FOR KENDO ATHLETES あなたの試合を、 言葉に変える。 全国の本気で勝ちたい剣士のための、 個別試合分析&活動報告プログラム LIMITED ENTRY 毎月 1〜5日のみ受付 入門...

剣道を通じた挑戦を、一緒に続けていきましょう。下の案内もぜひご覧ください。

よかったらシェアをお願いします
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人