調子が悪い時ほど、何が悪いか分からない|客観的に分析して抜け出す方法

調子が悪い時ほど、「何が悪いのか」が分からなくなる
調子がいい時、悪い時、誰にでもありますよね。いい時はその感覚を忘れず、「なぜ良いのか」を言語化できていると最高です。
問題は悪い時。調子が悪い時ほど、何が悪いのかが分かりにくくなる——これが特徴だと僕は思っています。今日は、その抜け出し方についてお話しします。
僕も、高校3年生になるまで分かりませんでした
もちろん「今日は足が止まっていたな」「声が出ていなかったな」「打突力が足りないのかな」と分かる時もあります。でもそれが分かるようになったのは、高校の後半あたりでした。
高校1年、2年の頃は、悪い時にどうすればいいかが本当に分からなかった。3年生ぐらいになって、ようやく「ここが今、良くないんだ」と分かり出したんです。だからこそ思います。客観的に見てもらった時の方が、圧倒的に分かりやすい。

「新しいことを意識した時」ほど、調子は崩れやすい
オンライン道場の試合分析で、こんなことがありました。以前はめちゃくちゃ調子が良かった選手が、「あれ、全然違う動きをしているぞ」という状態で負けてしまったんです。
よくあるのが、違う剣風を目指した時、何か新しいことを意識した時です。たとえば——「足を使いすぎだ」「動きすぎだ」と言われて、足を止めるようにした。すると反応が遅れるようになった。こういうことは、十分に起こり得ます。
誤解しないでほしいのですが、足を動かさない剣道を目指すこと自体は、僕はいいと思っています。先生に言われたことは、ぜひやっていただきたい。実際、むやみやたらに足を動かす必要はありません。ただ、それ以上に大事なのが——「大事な場面で、足が動くこと」。こちらの方が大切だと思っています。
「入りがワンパターン」——言われても分からなかった言葉
「ワンパターンだ」と言われても、何がワンパターンなのか…
まさにそれです。僕も中学・高校時代、「入りがワンパターンになっている」と言われても、何のことか分かりませんでした。
でもビデオを見返しながら言われると、一発で分かったんです。「打つ前にクッと止まって打つ。次もクッと止まって打つ。その次も同じ。だから相手に分かりやすいんだ」と。
そして気づきました。うまい人は、クッと止まって打つ時もあれば、止まらずに打つ時もある。動きの中で打つこともあるし、下がりながら打つこともある。——打ちのタイミングを変えることが大事なんだと、映像で言われて初めて腹落ちしたんです。この経験を、今の試合分析でもそのまま活かしています。
技術だけでは勝てない|「3倍の脚力をつけよう」
もちろん技術的な部分——タイミングや打ち方も大事です。でもそれだけでは勝てません。
小学校から中学校に上がる子には、僕はずっと言ってきました。「今の3倍の脚力をつけよう」と。ここぞという場面でフラフラしたり、足が止まったりするのは、そこが足りていないからです。
だから試合分析では、強い選手の振りのスピードと、自分の振りのスピードを交互に見比べてもらいます。「これを目指さないといけない。そのためにはこの練習が必要」「最低でも2日に1回、この下半身トレーニングをやるように」——具体的な練習方法までお伝えするようにしています。
結局、成長を決めるのは「やるかどうか」
ただ、実際にどれだけ強くなるかは——本人のやる気、「強くなりたい」という気持ち、「きつくてもやり抜く」という部分次第です。そして毎日活動報告をして、できたかできなかったかを自己分析する。これができるかどうかで、成長度合いは大きく変わります。
高校時代にも、言われたことをやらない選手はいました。「ご飯を食べろ」と言われてもやらない。太れず、打突力が弱いままではパワーがつかず、結果的に打ち負けて、大事な場面で一本が取れずに負けてしまう。「声を出せ」——たったこれだけでレギュラーになれなかった選手も知っています。Aチームのチャンスは十分にあると思っていた選手でした。でも「声を出せ」と言われた時の返事も、試合での声も、本気で出しているようには見えなかった。本気でやろうとしているかどうかは、必ず伝わってしまうんです。
「こんなもんでいいかな」が一番むずかしい
ここが本当に難しいところです。やる気はあるけれど「こんなもんでいいかな」という感覚。
稽古会で僕が目の前にいて「声出せ! もっと出せ!」と言えば、めちゃくちゃ出るんです。でも次の日、1週間後、1ヶ月後となると、だんだん声が出なくなっていく。これを毎日意識させ続けるのが、監督や周りの環境なんですよね。
その環境があれば最高です。でも、ない場合もある。県優勝や全国優勝をするようなチームでないなら、まず自分がそれを作って、チームに伝染させていく。それぐらいの気持ちがないと、周りも変わらないし、自分も変わらない。「周りがやってないから、自分もこれくらいでいいかな」——そう思っていたら、1年後には大きな差になります。

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まとめ:心をこんにゃくにして、吸収する
そんなことを言っている僕自身も、毎日の素振りや腹筋をコツコツ積み上げてはいますが、中高時代は朝練1〜2時間、夕方の練習3時間半、帰ってからの自主練1時間——毎日5〜6時間やっていたわけです。それに比べると、朝の素振り400本と腹筋100回では、まだまだ足りないと感じます。
今はその分、SNSやVoicyの毎日更新に多くの時間をかけています。これを積み重ねていけば、大きな大会づくりやプロチームは必ず実現できると信じて頑張っています。
今すぐ結果が出ないことは、たくさんあります。「これで本当に合っているのかな」と思うことも山ほどある。それでも負けずに、心強く、改善し続けるんだという気持ちを持って頑張りましょう。僕自身も、客観的なアドバイスを受けることがあります。そんな時は心をこんにゃくのように柔らかくして、頑固にならず、しっかり吸収して転用できるように——そうありたいと思っています。
調子が悪い時は、分析して改善。そしてコツコツ積み上げる。一緒に学び続けて、成長し続けましょう。
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