剣道の基礎基本とは|基本動作・基本打ち・練習法を日本一が解説

「剣道の基礎基本」とは、構えや足さばき、素振りといったすべての土台になる動作のことです。ただ、この基礎基本を「地味な型を覚えるだけのもの」と思ったまま止めてしまうと、どこかで必ず伸び悩みます。
基本を「決められた形をなぞるだけ」と誤解したまま本数だけこなしても、試合ではなかなか通用しません。形はきれいでも、一本にならない“あてっこ”のまま頭打ちになってしまうからです。
- 「剣道の基本」と言われても、具体的に何を指すのか曖昧
- 大人・初心者だけど、何から始めればいいか分からない
- 「基本動作」って結局どの動きのこと?
- 基本打ちは面から?順番やコツが知りたい
この記事では、剣道の基礎基本を「礼法・構え・足さばき・素振り・基本打ち・打ち込み/掛かり稽古・手の内」の7項目で整理しました。各項目の要点をコンパクトにまとめ、詳しい練習法は専門記事へ案内する“基礎基本の入り口(ハブ)”としてお届けします。
先に全体像だけサッと知りたい方は、こちらの早見表へジャンプしてください。
剣道家・指導者
梶谷 彪雅
高森中学校・九州学院高等学校で研鑽を積み、剣道の全国大会で9回の優勝(日本一)を経験。現在は彪進会で後進の指導にあたり、Voicyでも日々の気づきを発信しています。この記事では、全国の舞台で戦ってきた経験と指導現場の視点から、基礎基本を実践的に整理します。
今回の記事で学べることは、下記のとおりです。
- 剣道の基礎基本7項目の全体像(早見表つき)
- 基本動作の一連の流れ(構え→足さばき→打突→残心)
- 基本打ちの順番(まず面、そして小手・胴・突き)
- 初心者・大人が“何から”始めるかの段階別メニュー
- “型を破る前に極める”という上達の考え方

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剣道の基礎基本とは?まず全体像を7項目でつかむ【早見表】
先に結論からお伝えします。剣道の基礎基本は、大きく分けると7つの土台に整理できます。バラバラに覚えるより、この全体像を先に押さえたほうが、自分がいま何をやっているのかが迷子になりません。
その7つとは、①礼法 ②構え ③足さばき ④素振り ⑤基本打ち ⑥打ち込み・掛かり稽古・切り返し ⑦手の内です。この7つが噛み合って初めて、ただの動きが“剣道の形”になります。
| 項目 | ひとことで言うと | 詳しくは |
|---|---|---|
| ①礼法・所作 | 礼に始まり礼に終わる。技術以前の土台 | 本記事+始め方 |
| ②構え(中段) | すべての打ちの起点。左手・重心・角度 | 構えの記事 |
| ③足さばき | 剣道は結局“足”。すり足・送り足・踏み込み | 足さばきの記事 |
| ④素振り | 腕と肩の使い方を体に入れる | 素振りの記事 |
| ⑤基本打ち | 有効打突部位への正確な打突。まず面 | 面・小手・胴 |
| ⑥打ち込み・掛かり稽古 | 基本を実戦に近づける反復稽古 | 練習メニュー |
| ⑦手の内 | 握りと絞り。打ちの冴えを決める | 手の内の記事 |
7つ全部を一気にやろうとしなくて大丈夫です。まずは②構えと③足さばきの2つからで十分ですよ
この表の順番どおりに進めれば、初心者でも遠回りせずに基礎が積み上がります。では、なぜこの7つを“基礎基本”としてそこまで大事にするのか。ここが実は、多くの人が誤解している部分です。次章で掘り下げていきましょう。
なぜ剣道の基礎基本が大事なのか|“型を破る前に極める”という考え方
結論から言うと、基礎基本は「最初に固めて終わり」の型ではありません。成長のたびに戻ってくる“基準点”です。ここを理解しているかどうかで、同じ稽古をしても伸び方がまるで変わってきます。
そもそも剣道は、技術より前に“心構え”を大切にする武道です。全日本剣道連盟は、剣道の理念を次のように定めています。
剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である
剣道の理念:全日本剣道連盟
「人間形成の道」とされているからこそ、礼法や所作も立派な基本の一部になります。技だけでなく、相手を敬う心まで含めて“基礎基本”だと考えると、後半で紹介する礼法の位置づけも腑に落ちるはずです。
基礎基本の“本当の意味”|固定するものではなく、出し入れするもの
一般的に基礎基本とは、どんなスポーツでも最初に身につけるべき土台のことを指します。剣道なら構え方、竹刀の握り方、足さばき。すべてのスタート地点になるものです。
ただ、僕が現役時代から意識してきた基礎基本は、少しニュアンスが違います。
基礎基本は、そこで固定して終わるものではありません。成長のために、あえて出し入れするものだと思っています。一度固めた形を、また崩して、戻す。その往復のなかで本物になっていくんです。
梶谷彪雅
ここが、多くの人が「基本=ずっと同じ形を守ること」と誤解しているポイントです。基本は守るためではなく、成長するために立ち返る場所だと捉え直すと、稽古の意味が大きく変わります。
“質”より前に“正確さ”|グニャグニャの素振り100本より、正しい1本
「上達には量が大事」とよく言われます。これは僕も指導のなかで伝えていますが、一つだけ大事な前提があります。
それは、最低限の正確な動作ができていることです。腕がグニャグニャのまま、手首だけの素振りを100本やっても、正直あまり効果は期待できません。土台が崩れた状態で本数だけ増やしても、崩れた形が体に染み込むだけだからです。
覚えておきたい順番:まず「正確さ」、そのうえで「量」。この順番を逆にすると、稽古した分だけ悪い癖が強くなってしまいます。
「量をこなすこと」と「上達すること」は、実は別物です。ただ数をこなすだけの稽古は“やった感”で終わりがちなので、毎回テーマを一つ決めて、終わったら振り返る。それだけで一本一本の密度が変わってきます。
基礎基本は“逸脱→回帰”の循環で磨く
基礎がある程度できてきたら、次の段階では思い切って“型から外れる”ことも必要になります。僕がよく伝えるのは、次のような流れです。
- 逸脱(型を破る)
-
基礎が固まったら「フォームが多少崩れてもいいから全力で振れ」。パワーとスピードを一段引き上げる段階です。
- 回帰(基礎に戻す)
-
力がついたら、もう一度基礎基本に戻して精度を整える。崩れた部分に気づき、また磨き直す段階です。
この「逸脱→回帰」を繰り返すことで、型だけで終わらない、実戦で通用する基礎基本になっていきます。逆に注意してほしいのは、基礎に戻らないまま力任せで固めてしまうこと。フォームが壊れたまま定着し、中級で頭打ちになります。
“型を破る”は、型を極めた人だけができることです。順番を逆にしないのが、遠回りしないコツですよ。
この考え方を体の動きに具体的に落とし込んだものが、次に説明する“基本動作”です。抽象論から一気に実践へ入っていきましょう。
剣道の基本動作とは|構え→足さばき→打突→残心の一連の流れ
剣道の基本動作とは、構え→足さばき→打突(+残心)の一連の動きのことです。目・手・足をバラバラではなく、協応させて動かす“協応動作”を体に染み込ませる段階だと考えてください。
流れを番号で整理すると、次の4ステップになります。
- 中段の構えをつくる(左手・重心・竹刀の角度を整える)
- 足さばきで間合いを詰める(すり足・踏み込み)
- 素振り・打突で正確に打つ(刃筋を通して打ち切る)
- 残心で打ち切る(打った後まで気を抜かない)
この一連が抜けると、剣道は途端に“あてっこ”になります。僕には4歳の娘がいるのですが、この体験がとても分かりやすい例なので紹介させてください。
娘が面を打った後に「すり足で抜けなさい」と言っても、「すり足って何?」となってしまいます。まだ馬のように駆け抜けているだけ。基本動作を教えておかないと、剣道の形にならず、ただの“あてっこ”になってしまうんです。
梶谷彪雅
僕自身も剣道を習い始めたとき、最初に教わったのは足さばきでした。すり足で前後左右・斜めに動き、「剣は心なり」という言葉を覚え、竹刀を持って素振りをする。その流れで少しずつ基本動作を体に入れていったのを覚えています。
ここで一番伝えたいのは、打突は「当てる」ではなく「打ち切る(残心まで)」だということです。この残心こそが基本動作の完成形で、後半の「基本打ちの順番」でも“打突の質”として再び登場します。
この基本動作を、それぞれの部位への打突に具体化したものが“基本打ち”です。そして、その順番には上達を早める意味がしっかりあります。続けて見ていきましょう。
剣道の基礎基本7項目|要点だけ押さえて、詳しくは各記事へ
ここからは、早見表で挙げた7項目を一つずつ見ていきます。ただし、この記事はあくまで“入り口”です。各項目は要点となぜ大事かに絞り、細かい手順は専門記事へご案内します。あれもこれもと詰め込むより、そのほうが結局いちばん身につくからです。
①礼法・所作/②構え/③足さばき(土台の3つ)
①礼法・所作は、「礼に始まり礼に終わる」剣道の根っこです。立礼・座礼、竹刀の持ち運び、蹲踞、構えるまでの所作まで含まれます。技術以前の土台であり、昇段審査でも軽視できません。審査は入場した瞬間から始まっていて、歩き方や礼の仕方、構えるまでの所作を丁寧にできているかを見られています。
礼法は専用の詳しい記事がまだないので、道具選びや通い方も含めて、まずは剣道の始め方から確認するのがおすすめです。

②構え(中段)は、5種類ある構えの基本で、すべての打ちの起点になります。左手の位置、右手の力の抜き方、竹刀の角度、足幅と重心。初心者が実はいちばん差をつけられるのが、この構えです。構えが悪いと打ちが遅く、打たれやすく、足も動かない。すべてがつながっています。

③足さばきは、前後左右・斜めのすり足、送り足、踏み込み足など。剣道は結局“足”です。足さばきは才能というより、やった分だけ確実に上手くなる部分。地味ですが、ここに時間をかけた人ほど後で伸びます。重心移動の感覚とあわせて磨くと効果的です。


④素振り/⑦手の内(打ちの質をつくる2つ)
④素振りは、上下振り・正面素振り・跳躍素振りなどで、腕と肩の使い方を体に入れる基礎です。ここで大事なのは、前章でも触れた“質の伴う量”。手首だけのグニャグニャ素振りをいくら重ねても効果は薄く、正しいフォームでの1本が土台になります。

⑦手の内は、竹刀の握りと絞りのことです。打つ瞬間の“冴え”と刃筋を生み、基本打ちの質を最終的に決めます。地味な要素ですが、ここが変わると打ちの音や手応えが一段変わります。素振りと合わせて意識したいポイントです。

⑤基本打ち/⑥打ち込み・掛かり稽古・切り返し(実戦につなぐ稽古)
⑤基本打ちは分量が多く、順番にコツが詰まっているので、次の章で独立して解説します。ここでは⑥の稽古を先に整理しておきます。基本を実戦へ近づける反復稽古で、大きく3つに分けられます。
- 切り返し
-
正面と左右面を連続で打つ稽古。リズムと、打突後の素早い引きつけを体に入れます。
- 打ち込み
-
元立ちが空けた部位を正確に打ち込む稽古。基本打ちを実戦の距離感に近づけます。
- 掛かり稽古
-
全力で打ち続ける稽古。体力と気迫を養い、最後まで打ち切る力をつけます。
「すり足・素振り・打ち込み・切り返しが一通りできる」──これが初級を卒業する一つの目安です。稽古メニューの具体的な組み方は、年代別・目的別にまとめた記事が参考になります。

7項目はどれも独立しているようで、実は一本の線でつながっています。構えが崩れれば足が動かず、足が止まれば打ちも決まりません。だからこそ、全体像で捉えることが大切なのです。
⑤の基本打ちは、“順番”そのものに上達のコツが詰まっています。ここだけは独立して、じっくり見ていきましょう。

剣道の基本打ちの種類と順番|まず面、そして小手・胴・突き
基本打ちは、面→小手→胴→突きの順で身につけるのが基本です。なかでもまっすぐな“面”が、すべての土台になります。まずは全体像を表で確認しましょう。
| 打突 | ねらう部位 | ひとことの要点 | 詳しくは |
|---|---|---|---|
| 面 | 正面(頭上) | 大きくまっすぐ振り上げ・右足踏み込み・刃筋正しく | 面打ち |
| 小手 | 右小手 | 手の内の絞り・左足の素早い引きつけ | 小手打ち |
| 胴 | 右胴 | 左足で蹴り右足を前に・左手を正中線から外さない | 胴打ち |
| 突き | 喉元(突き垂れ) | 中〜上級技。正確さと安全管理が必要 | 本記事で概要のみ |
なぜ“面”から始めるのか
面から始める理由はシンプルで、まっすぐな面打ちができないと、次の段階に進めないからです。たとえば面フェイント小手のような二段技は、まっすぐな面が打てて初めて“フェイント”として機能します。土台の面が雑だと、応用技もすべて雑になってしまうのです。
大きくまっすぐ振りかぶり、右足で踏み込んで正面を刃筋正しく打つ。この一本を丁寧に磨くことが、遠回りに見えて一番の近道になります。腰から打つ感覚まで踏み込みたい方は、面打ちの専門記事もあわせてどうぞ。


面→小手→胴の順番と各要点
面が土台になったら、小手、胴へと広げていきます。小手は手の内の絞りと左足の素早い引きつけ、胴は左足で蹴って右足を前に出しつつ、左手を正中線から外さないことが要点です。ここでは要点を一つに絞っています。細かい手順は各専門記事へ送りますので、深掘りはそちらでどうぞ。
そしてどの打ちにも共通するのが「残心」です。前章の基本動作で触れたとおり、打って終わりではなく、打ち切って初めて一本として完成します。当たっただけの打ちと、打ち切った打ちは、審判の目にもはっきり違って映ります。


突きは中〜上級|初心者が最後に回す理由
突きは喉元(突き垂れ)をねらう技で、当たりどころによっては危険を伴うため、初心者は最後に回します。必ず指導者のもとで、段階を踏んで習うべき技です。この記事では安全上、概要にとどめ、細かい手順は扱いません。
面・小手・胴・突きに加えて、応じ技なども含めた技全体の地図を眺めたい方は、技一覧の記事が便利です。

では、ここまでの基本打ちや基本動作を、初心者・大人が“どの順番で・何から”練習すればいいのか。具体的な段階別メニューにまとめていきます。
剣道の基礎練習メニュー|初心者・大人が“何から”始めるか【段階別】
まず最初の3ヶ月|道具がなくても家でできる3つ
始めたばかりの3ヶ月は、難しいことをやる必要はありません。道具がなくても家でできる、次の3つを習慣にするだけで十分です。
- 構えを毎日5分、鏡の前でチェック(左手の位置・右手の力み・竹刀の角度・足幅と重心)
- 足さばきを1日10分、家の廊下でもOK(前後左右のすり足)
- 試合動画を1日1本見る(距離・崩し・打突後の動きを観察)
派手さはありませんが、初心者が最も差をつけられるのは、この構えと足さばきです。ここを最初の3ヶ月で丁寧に固めた人ほど、防具をつけてからの伸びが早くなります。
段階別ロードマップ(超入門→初級→中級→上級)
次に、全体の道のりを段階別に整理します。自分が今どこにいて、次に何をやるべきかの地図として使ってください。
| レベル | やること | ねらい |
|---|---|---|
| 超入門 | 礼法・竹刀の持ち方・構え・すり足 | 剣道の“形”をつくる |
| 初級 | 素振り・踏み込み・基本打ち(面)・切り返し | 正確な動作を体に入れる |
| 中級 | 基本打ち全種・打ち込み/掛かり稽古・二段技・攻めの入り | パワーとスピード(崩れても全力で) |
| 上級 | 崩し(攻め)→有効打突・基礎への回帰 | 精度とパワーの融合 |
大切なのは段階を飛ばさないこと。初心者に過大な本数ノルマを課したり、無理に追い込ませたりするのは避けましょう。前半でお伝えしたとおり、量の前にまず最低限の正確さ。急がば回れが、結局いちばん安全で速い道です。


大人・中学から始めても追いつける理由
「今から始めても、経験者に追いつけないのでは」と不安になる方は多いです。でも、僕の指導経験から言うと、追いつくことは十分に可能です。本当の差は“足”と“間合い”にあり、そこを集中的にやれば距離は一気に縮まります。
スタートが遅いことは、思っているほどハンデになりません。焦らず「足」と「間合い」から積み上げていきましょう
道具の揃え方や道場の選び方から知りたい大人の方は始め方の記事を、基礎トレーニング(筋力面)から支えたい方は筋トレの記事もあわせてどうぞ。


最後に、基礎の段階でやりがちな“伸びを止める勘違い”を3つだけ挙げておきます。心当たりがないか、チェックしてみてください。
剣道の基礎基本でやりがちな3つのNG|これで“あてっこ”が固まる
基礎の段階でつまずく人には、共通したパターンがあります。次の3つはどれも、真面目に稽古している人ほど陥りやすいので要注意です。
- 基本動作を飛ばして“当てにいく”
- 正確さを置き去りにした“量だけ”稽古
- 基礎に戻らず“力任せ”で固める
NG①:基本動作を飛ばして“当てにいく”
足さばきや残心を飛ばして、竹刀だけを当てにいくパターンです。前半で紹介した娘の“あてっこ”は、まさにこの状態。当たってはいても、剣道の形になっていません。正しい戻し方:構え→足さばき→打突→残心の順を、ゆっくりでいいので一つずつ通すこと。
NG②:正確さを置き去りにした“量だけ”稽古
グニャグニャの素振りを100本こなすような“やった感”だけの稽古です。崩れた形をなぞる回数が増えるだけで、悪い癖が定着してしまいます。正しい戻し方:毎回テーマを一つ決め、少ない本数でいいので正確に振り、終わったら振り返ること。
NG③:基礎に戻らず“力任せ”で固める
パワーを出す段階までは良いのですが、その後基礎に戻る循環を省いて力任せのまま固めてしまうと、フォームが壊れて中級で頭打ちになります。正しい戻し方:全力で振ってパワーがついたら、必ずもう一度基礎に戻して精度を整えること。
3つのNGに共通するのは、どれも“順番を飛ばしている”ことです。急がば回れ。基礎を丁寧に踏むことが、結局いちばん速く強くなる道になります。
ここまでの要点を、最後によくある質問の形で短くおさらいしておきましょう。
剣道の基礎基本に関するよくある質問
剣道の基本とは何ですか?
礼法・構え・足さばき・素振り・基本打ち・打ち込み/掛かり稽古・手の内など、すべての土台となる7つの動作を指します。ただし固定する“型”ではなく、成長段階で出し入れする“基準点”という意識を持つことが大切です。
剣道は何から始めればいいですか?(大人・初心者)
まずは構えと足さばきからです。道具がなくても家で毎日でき、初心者が最も差をつけられる部分でもあります。大人は体ができている分、腰から打つ正しい形を最初から入れやすいのが強みです。詳しくは剣道の始め方の記事をご覧ください。
剣道の基本動作とは?
構え→足さばき→打突→残心の一連の動きのことです。目・手・足の協応動作を体に染み込ませる段階を指します。ここが抜けると、当たってはいても“あてっこ”になり、剣道の形になりません。
基本打ちの順番は?(面・小手・胴・突き)
まっすぐな“面”が土台です。面→小手→胴の順で身につけ、突きは喉元をねらう危険を伴うため中〜上級で最後に習います。各打ちの詳しい手順は、面・小手・胴それぞれの専門記事へ送客しています。
基礎練習のメニューは何をやればいいですか?
構え5分・すり足10分・素振り・切り返し・基本打ち(面)が基本の柱です。量より前に最低限の正確さを優先し、段階を飛ばさないことが上達の近道になります。年代別・目的別の具体的なメニューは練習メニューの記事が参考になります。
基本ばかりで強くなれますか?(質と量)
型だけの基礎では実戦で通用しません。基礎を固めたら、崩れてもいいから全力で振り、パワーがついたらまた基礎に戻す。この“逸脱→回帰”の循環を繰り返すことで、実戦で通用する真の基礎基本になっていきます。
それでは最後に、この記事の要点をまとめます。

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まとめ|剣道の基礎基本は“固定する型”ではなく“戻ってくる基準点”
剣道の基礎基本について、要点を振り返っておきましょう。
- 基礎基本は7項目(礼法・構え・足さばき・素振り・基本打ち・稽古・手の内)
- 基本動作は構え→足さばき→打突→残心の一連
- 基本打ちはまず面から。小手・胴・突きへ
- 段階を飛ばさず、量より前に正確さ
- 基礎は“逸脱→回帰”の循環で磨く
型だけの基礎基本は、実戦では通用しません。崩して、戻すという循環で磨くことで、はじめて“実戦で通用する真の基礎基本”になります。基礎基本は固定概念ではなく、あなたを次の段階へ運ぶ成長の手段なのです。
基礎基本を一つずつ、体系立てて学び直したい方は、指導内容をまとめたメンバーシップも用意しています。独学で迷いがちな“順番”を、まとめて確認したい方に向いています。

まずは自分の位置を確認したい方は、7項目の早見表に戻って、今日やる1項目を決めてみてください。基礎は、いつでもそこに戻ってこられる基準点です。







