なぜ技を教えても強くならない?小中学生の剣道上達に必要な基礎練習

小中学生が剣道で強くなる方法|世界王者に学ぶ基礎練習の重要性
「技を教えているのに、なかなか強くならない」と感じたことはありませんか?
実は、小中学生が強くなる一番の近道は「技」ではなく「基礎練習の徹底」にあります。
世界チャンピオンが教える、小中学生が強い理由
前田康喜先生の剣道人生と大阪府警の練習
先日、前田先生と新宮剣志館さんで稽古をさせていただき、食事をしながら対談動画を撮らせていただきました。
前田先生が大阪府警に就職した当初、最初の稽古の30分で頭が真っ白になるほどきつかったそうです。
その内容を聞くと、追い込みだけで1時間以上あるとのこと。正直びっくりしました。
その大阪府警仕込みの「基礎練習の徹底」を、今は新宮剣志館の子どもたちに教えています。
面の打ち込みを端から端まで、とにかく丁寧に繰り返す稽古でした。
中学生まで強い選手の4つの特徴
前田先生との対談の中で、中学生まで強い選手には共通点があるという話が出ました。
それは
①スピードが速い②パワーが強い
③体格が大きい④剣道を早く始めた
という4つです。体格や競技歴はすぐに変えられません。
でも、スピードとパワーは基礎練習の徹底によって確実に伸ばせます。
「技より基礎」というスタンスの理由
前田先生は「技はあまり教えない」とおっしゃっていました。
理由は明確です。
技を活かすためのスピードとパワーが土台にないと、どんな技も機能しないからです。
新宮剣志館が兵庫県道場でトップクラスの強さを誇るのも、この考え方が根付いているからだと感じました。

基礎練習の徹底が成長スピードを上げる仕組み
筋トレで理解する「1日だけ頑張っても無意味な理由」
たとえば筋トレで考えてみてください。
1日だけ全力でMAX重量を持ち上げても、1ヶ月後にベンチプレスが50kgから100kgになるかというと、なりません。
急激な成長は、1日の努力では起きないんです。
剣道の基礎練習も同じです。
1回の稽古でどれだけ追い込んでも、継続しなければ力にはなりません。
稽古と稽古の間こそが本当の成長の場
彪進会で10回参加した頃から、勝てなかった試合に勝てるようになってきた子がいます。
これは彪進会1回の成果ではありません。
1回目から2回目、2回目から3回目の「間」をどう使うか。
それが小中学生の伸びを決める一番の要因だと思っています。
梶谷彪雅自身の小中学生時代の実体験
私自身も小学校時代は、追い込みと相掛かり稽古がほとんどでした。
中学でも追い込みが30〜40分、その後に打ち込み、相掛かりからの一本勝負。技の練習はほぼありませんでした。
だからこそ言えます。
小中学生のうちは、技より基礎練習の徹底が成長の土台になると。

彪進会が実践する基礎×技の組み合わせ方
彪進会で教える練習メニューの考え方
彪心会では、打った後を速くする練習、足さばきを馬のように素早くする練習、片手で強く打つ練習など、さまざまなメニューを紹介します。
でも、1回の稽古でやるのは10〜20本程度です。
大切なのは、そのメニューを自分の道場で100本・200本・1000本と積み上げること。
彪進会はそのきっかけを渡す場所です。
愛媛の個人指導に見る「基礎力がある子の伸び方」
先日、愛媛に日帰りで個人指導に行きました。
その子はパワーが抜群で、それなりに動けていました。
振りが大きくて打突が読まれやすいという課題がありましたが、基礎体力があったので修正はとても早かったです。
基礎が土台にあると、技の修正がスムーズに進みます。
これが基礎練習を積み上げることの、目に見える効果です。
基礎ができていない子への指導の難しさ
一方、基礎練習が不足している子には、技を教える前に「なぜパワーが必要か」「どう速く振るか」という説明から始めないといけません。
結果として、技の習得に時間がかかってしまうんです。
基礎があるかないかで、技を教えたときの吸収スピードが大きく変わります。
保護者・指導者が今日からできること
「やらせる」から「やりたくなる」への発想の転換
基礎稽古を「やらせる」のではなく、「やりたくなる」ように仕向けることが大切です。
嫌々こなす稽古は中身が薄くなります。
子どもが自ら動く環境をつくることが、指導の核心です。
自発的に取り組む環境のつくり方
子どもたちが「これをやれば強くなる」と自分で感じられるような声かけが重要です。
「やれ」と命令するより、「なぜ必要か」を伝える方が、子どもは動きます。
継続できる仕組みを日常稽古に組み込む方法
最低限やらせる稽古も大切です。
でも、仕組みとして日常稽古に組み込むことで、継続が当たり前になります。
たとえば、毎回の稽古の最初に追い込みを入れる、週に一度は打突力強化の練習日をつくる、といった工夫が有効です。
今日からあなたも、子どもの「自ら動く環境」をつくる一歩を踏み出してみてください。
まとめ:基礎練習の積み重ねが、大きな結果を生む
- 小中学生が強くなる近道は、技より基礎練習の徹底にある
- 稽古と稽古の間にどれだけ繰り返せるかが、成長の差を生む
- 指導者・保護者は「やらせる」より「やりたくなる」環境づくりを意識する
今日の話が、あなたとお子さんの一歩を後押しできたら嬉しいです。
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