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なぜ「回して面」を多用するのか|小手を封じて先に届かせる3つの面技

この記事は、梶谷彪雅のVoicy(2026年2月19日放送)の内容をもとに、ブログ用に再構成したものです。

目次

なぜ梶谷彪雅は「回して面」を多用するのか?

「回して面」——竹刀を小さく回してから打つ面技。

ストレートな面打ちに比べて動作が大きく、起こりがバレやすいと思われがちな技です。それなのに、僕が試合で多用する理由。今日はその仕組みと、上級者が使いこなす3つの面技を解説します。

「回して面」の最大のメリット:相手の小手を封じる

理由はシンプル。相手が小手に来ても、打たれない面打ちを打ちたいからです。

僕は上からの小手打ちを得意としています。そのため、回す動作が相手に見えた瞬間、「あ、小手に来る」と判断されるんです。

相手は小手を警戒して反応が遅れる。そこにが決まる。この心理的なズレが最大の武器です。

さらに、相手が「相小手面」「小手返し面」など応じ技で小手を狙ってきた場合、回す動作が先に入っているため、こちらの面が先に届く。相手が応じ技を打つ瞬間には、もう僕の面が決まっている。これが「回して面」の強さです。

さらに上級:手元を上げて「小手を誘う」回して面

僕の場合、攻め入っていく時に少し手元を上げて小手を見せる動きをします。

それだと小手を打たれるのでは?

普通に考えるとそうです。でも狙いは逆。相手に「小手が狙える」と誘って、小手に来させるんです。

誘った瞬間に、回して面に移行する。相手は小手を打とうとして手元が動いているから、面への対応ができない。これが最も決まりやすいパターンです。

回して面のデメリットと、それを消す方法

もちろん回して面にはデメリットもあります。

回す動作=起こりが相手に見える

相手が出鼻胴を狙っていれば、回しの瞬間に胴を打たれる

動作が大きい分、速度が遅いと見切られる

対策:ストレートの面と「同じタイミング」で打つ

理想は「回して面のスピード=ストレート面のスピード」にすること。

構えた状態から打突まで0.1秒なら、回して面も0.1秒で打てるのが最終目標。実際はもちろん動作分遅くなりますが、「同じスピードで打つ意識」を持つだけで、打突スピードは劇的に変わります。

ここで大事なのは、回しながら前に入らないこと。回しと前進を同時にやると、ただの起こりになります。構えた位置から回して、面打ちの瞬間に一気に入る——この順番を守ってください。

他の面技との組み合わせ:「下攻め面」

回して面と同じ理屈で使えるのが「下攻めからの面」。

下からの小手や裏からの突きを警戒させて手元を上げさせ、その瞬間に面を打つ技です。

ただし身長が低い選手(僕も含む)は、下攻めは不向きです。下を見せると面がガラ空きになり、出鼻面を打たれやすくなる。身長差がある相手ほど注意が必要です。

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上級編:「避けながら入る裏面」

3つ目の上級技が「避けながら入って、裏から面を打つ」技です。

攻め合いの中で危ない瞬間、どうしても手元が上がる場面があります。そのまま避けるのではなく、中心を取りながら手元を上げて入り、裏面を狙う動きです。

全日本選手権の決勝などで、トップ選手がよく使う高度な技。相手が技を出しにくいタイミングを作り、そこに裏面を突き刺します。

今日からできる3つの一歩

一歩①:稽古で「回して面」を10本だけ試す

最初は当たらなくて当然。速さを意識して振るだけでOK。感覚を体に覚え込ませるところから。

一歩②:ストレート面と回して面を交互に打つ

「同じスピード」を体で覚える最速の練習。スピード差が小さいほど、試合で決まります。

一歩③:「回しながら前進しない」を徹底

回す動作と踏み込みを分ける。これだけで起こりが格段に見えにくくなります。

まとめ:面打ちは「1つじゃない」

素振りの面打ちだけじゃ、試合では勝てないんですね…

その通りです。面打ちにはストレート・回して・下攻め・裏面など、使い分けるべきバリエーションがあります。

相手の心理を読み、相手が打たれないように警戒する技を先に見せて、そこから本命を打つ。面技の幅が、そのまま試合の勝率に直結します。

色々な面打ちに挑戦して、自分の武器にしていってください。

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