第35回全国高校剣道選抜大会|日章学園初優勝・八代白百合の逆襲を振り返る

日章学園、悲願の初優勝|第35回全国高校剣道選抜大会を振り返る
2026年3月に開催された第35回全国高校剣道選抜大会が閉幕しました。男子は宮崎県・日章学園が悲願の初優勝。女子は熊本県・八代白百合学園が頂点に立ちました。おめでとうございます!
新チームになって最初の全国大会。今日は男女の結果と、僕が特に印象に残った試合、そこから学べることを振り返ります。
男子・女子の結果
入賞された選手の皆さん、本当におめでとうございます。まずは結果を一覧で振り返ります。
| 順位 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|
| 優勝 | 日章学園(宮崎) | 八代白百合学園(熊本) |
| 準優勝 | 東福岡(福岡) | 明豊(大分) |
| ベスト4 | 育英(兵庫)/長崎南山(長崎) | 翔凜(千葉)/大社(島根) |
| ベスト8 | 福岡大大濠(福岡)/佐野日大(栃木)/九州学院(熊本)/岐阜県代表校 | 東奥義塾(青森)/清明学院(大阪)/白河(福島)/福岡第一(福岡) |
全国選抜は、この後に控える魁星旗・インターハイ・玉竜旗の“序章”。夏になると勢力図が変わることもありますが、新チーム最初の全国大会だからこそ、学ぶべき部分がたくさんあります。

日章学園の初優勝|「必ず1回は山場が来る」を越えて
日章学園を率いるのは、八段の甲斐修二先生。僕らの一つ上の世代で、当時は高輪高等学校に勤務されていて、本当に強い選手でした。宮崎に戻って指導を始めると、すぐにインターハイ個人優勝者を輩出。近年も、2025年の玉竜旗ベスト4(大将戦の接戦)、インターハイベスト4と、「あと一歩」の悔しさを重ねてきたチームです。
その苦しさを、今回ついに取り切りました。今大会も、苦しい試合展開の連続だったと思います。
- 準々決勝・大濠戦:前でリードされた状態から、後ろ3枚でひっくり返す逆転劇
- 準決勝・育英戦:先鋒リードされ、引き分けが続く苦しい展開。大将戦で取り、代表戦で勝ち切る
- 決勝・東福岡戦:前3人で勝利を決定。その後、東福岡の大将が意地の2本勝ち
高校時代、こう言われ続けました。「どんなに強いチームでも、必ず1回は山場が来る」と。ずっと安定する試合なんてなく、リードされた状態で自分に回ってくることが、絶対にある。日章学園は、毎試合その山場を乗り越え続けた。チームワークと、これまでの悔しさを前面に出し切った、意地の戦いでした。
八代白百合学園|「2度の悔しさ」を越えての優勝
女子優勝の八代白百合学園は、2025年の玉竜旗優勝という実力校。しかし同じ年、全国選抜とインターハイでは中村学園に敗れ、悔しい思いをしてきたチームです。
この「勝ち切れなかった悔しさ」こそが、めちゃくちゃ大事だと思うんです。先輩たちの悔しさを、どう覆すか。「やってやるんだ」という意地が、試合に出ていました。そして準優勝の明豊も、実は2年連続の準優勝。「絶対に取るんだ」という気持ちが前面に出ていて、意地と意地のぶつかり合いでした。
女子決勝の名場面|「自分の試合に持ち込む力」
女子決勝は、八代白百合学園 対 明豊。この試合展開が、本当に見応えがありました。
先鋒戦は八代白百合が取りました。ところが次鋒戦から明豊の勢いがすごく、「これはまだ分からないぞ」と感じるほど。中堅戦では明豊の選手がめちゃくちゃ強く、しかし副将戦で八代白百合が取り返し、勝負は大将戦・代表戦へ。そこで力を発揮したのが、八代白百合の楢橋選手でした。
去年の玉竜旗で、先鋒24試合出場・17勝という伝説を作った選手です。昨年インタビューもさせていただきました。

楢橋選手の強さは、「自分の試合に持ち込む力」です。ライブ配信でも伝わってくる大きな声。そして、相手が技を出す前に、少し早めのタイミングで技を出す——応じ技を狙うようなイメージで、相手が思い切った技を出しにくくなる。だから代表戦に持ち込むと、相手はその展開に飲まれてしまう。相手に打たせない冷静な試合運びは、女子剣道のお手本のようでした。
この大会から、今日からできる3つの一歩
トップ校の戦いから、お子さんの稽古に活かせることを3つにまとめました。
- 決勝・準決勝の動画を親子で観る(「山場をどう乗り越えているか」に注目すると学びが増える)
- 「自分の試合に持ち込む力」を研究する(相手を打たせない展開の作り方は、中学生からでも意識できる)
- 「悔しさ」をバネにする(日章学園も八代白百合も、これまでの悔しさが糧になった優勝。お子さんの負けも、未来の優勝の1ページ)

個別指導・講演会
日本一9回が、その場で癖を見つけて、その場で直す。
マンツーマン、または最大3名の少人数で、実際に竹刀を交えて稽古できます。動画や言葉では届かない”手元の違和感”を、1回の稽古で1つ以上持ち帰ってもらう。これが個別指導の一番の価値です。
- 日本一9回の経験をそのまま共有(同じ壁は必ず通ってきた)
- 道場・学校・ご家庭の個人稽古、いずれも対応可能
- 初回ヒアリング無料。まずは現状を聞かせてください
※道場・学校単位での講演会・稽古会のご依頼もこちらから承っています。
まとめ:来年は必ず、現地で取材したい
ライブ配信でも、熱気は伝わってきますね
本当にそうです。ただ、全部の試合を見るのはライブ配信でも難しくて、現地で見ると、会場全体の空気・選手の呼吸・観客の熱量——全部が違うと思うんです。上位に上がるにつれて「このチーム、調子がいいな」というのも分かりやすい。
来年は必ず現地に足を運びたい。YouTube撮影は難しくても、写真撮影や取材の申請ができるかを含めて動いて、速報や感想を皆さんにお届けできたら最高だなと思っています。剣道普及のために、リアルタイムでこの大会を盛り上げる発信にも、力を入れていきます。
優勝・入賞された全ての選手・指導者・保護者の皆様、本当にお疲れ様でした。改めて、おめでとうございます!
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