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玉竜旗2025女子大会レポート:八代白百合学園高等学校26年ぶり優勝の秘訣

このnote投稿は2025年7月28日voicyの音源の内容をもとに作成したものです。

玉竜旗高校剣道大会女子の部が終了しました。

今回は、26年ぶりに優勝した八代白百合学園高等学校さんの試合戦略と、準優勝・島原高等学校さんが教えてくれた強化のコツについて、詳しくお伝えします。

目次

第96回玉竜旗2025大会の結果概要

本日のテーマは、第96回2025年玉竜旗高校剣道大会についてお話ししたいと思います。

まず優勝は八代白百合学園高等学校さん。おめでとうございます。

なんと26年ぶりの優勝で、同校にとって2度目の栄冠なんです。

準優勝は、島原高等学校さんとなっております。

ベスト4・ベスト8の成績

ベスト4には、大分県の明豊高等学校さんと福岡県の筑紫台高等学校さんが入っています。おめでとうございます。

ベスト8は、菊池女子高等学校さん樟南高等学校さん中村学園女子高等学校さん守谷高等学校さんとなっています。

参加校の規模からみえる熾烈な競争

本当にね、ここまで上がるのはめちゃめちゃ苦しいんですよ。

だって330校ぐらいが参加しているんです。

僕もインスタグラムで投稿させていただいたんですけれども、パンフレットが立ってからじゃないとカメラの画角に収まらないぐらい参加校が多いんですよね。

男子の方は500校を超えているので、さらに多くなってきます。

だから3日間に分かれて開催されているんです。

明日から始まる玉竜旗男子も、楽しみにしておりますので、後々、結果報告や感想をお伝えしていきたいと思っています。

八代白百合学園高等学校が優勝した理由:出ばな技と応じ技の徹底

今回、優勝した八代白百合学園高等学校さんのことをずっと見ていたんですけれども、攻撃的に、ガンガン打っていくという感じじゃなかったんです。

何がうまいかといいますと、もう本当に出ばな技とか応じ技とか、そういったところを徹底的に狙っているという感じなんですよ。

だから相手が打ってくる瞬間の技が早いんです。

相手が打ってこようとする瞬間に、もう技を出しているという感じなんですよね。

攻めの工夫:相手を動かす戦略

攻めていって、攻めていって、前の攻防から思い切ってメンというよりも、早めに前に入る前に技を出していくイメージなんです。

そこに相手が来たら、ちょうど出ばな小手になったりとか、そんなイメージで見ていました。

ただし、それだけじゃなくて、出ばな技をこう出してくるとですね、相手はこの思い切った技を出しづらくなるんですよ。

遠くからメンとか応じ技といけないんです。

なぜなら、思い切って打つと、そこを拾われる可能性があるから。

相手はそのリスクを避けようとするんですね。

試合展開のサイクル:相手の動きに対応する

先鋒、次鋒、中堅と続いていくんですけれども、相手が来たら出ばな技で取る。

もし相手が来なかったら引き分けになっていくんですよ。

逆に相手が取りに来たり、しようとするところは全部応じ技になってくるんです。

出ばな技になってくるんで、拾われていくという感じですね。

つまり、八代白百合学園高等学校さんは相手の動きを予測し、常に一手先を打つ戦法で試合をコントロールしていたわけなんです。

先鋒・楢橋 美絢選手のすごさ

先鋒の楢橋選手のパフォーマンスが、本当に素晴らしかったんですよ。

1回戦シード→2回戦3人抜き、4人目は副将で引き分け→3回戦5人抜き→4回戦2人抜き、1人引き分け→5回戦1人抜き、引き分け→6回戦2人抜き、1人引き分け→準々決勝樟南戦で3人抜き、1人引き分け→準決勝で1人抜き、1人引き分け→決勝戦は先鋒戦引き分け。

楢橋選手、めちゃめちゃ抜いてた。

今回、もう凄く乗ってたんじゃないかなというところと、あと1本取ってから取り返してくるところの対応の冷静さがね、余裕が見えるんですよ。

冷静さと余裕の源:中学3年からの意識改革

何て言うんですかね、言葉悪く言うと、ちょっとこう相手に「来いよ」みたいな。

「おい来い。お前来ないなら打つぞ」みたいな感じで打っていく感じがより見えていく。

相手がそれに対して思い切って技出してくると拾われるみたいな、試合展開の作りがものすごくうまかったなと思いました。

試合終わった後に、その点を聞いてみたんですよね。

「1本取った後すごい冷静ですよね。来いこいという感じでありますよね」って言ったら、元々そういうのが得意だったわけじゃなくて、だからこそより、そういったことを意識したっていうことを言ってました。

中学校2年生ぐらいまではすごい慌ててた。

中学3年生ぐらいからは、そういったことを意識して、余裕を持ってやるように意識したっていうことを言っていました。

つまり、冷静さは生まれつきじゃなく、意識的に作り上げたものなんですよ。

これ、すごく大事な気づきですよね。

準優勝・島原高等学校が教えてくれた強化のコツ

そして準優勝された島原高等学校さんなんですけれども、インタビューさせていただきました。

ここまで上がれた、何がきっかけでここまで勝ち抜くことができましたか、みたいなことをインタビューさせていただきました。

要は、これまできつい練習いろいろあったと思うんです。

何がやっぱり稽古の中で大切なのかというのを皆さんに伝えて、ここが大切だから、そこを意識したことによって、やっぱり強くなれてるんだなというところは絶対学びポイントだと思うんですよね。

下半身の強化が勝敗を分ける

なので聞いてみたんですけれども、北山選手時村選手に聞かせていただきまして、言ってたのが。

「下半身の強化をやっていくことが大切だよ」ということを言われていたそうです。

稽古の中で必ず足さばきだったりとか、下半身のトレーニングメニューが入っていたっていうことを言っていました。

そしてそれだけじゃなくて、自主練習の中でも下半身トレーニングをするっていう風に言っていて、その自主練習はどんな練習してたんですかっていうことを聞いてみました。

言ってたのが、「走り込みですね」っていう風に言ってて。おお、走り込みか。これ、すごく大事なんですよ。

大学の先輩たちも実践している足の強化

これ、玉竜旗の僕たちより全然上のね、大学の先輩の梅ヶ谷さんとか、明治大学の先輩の阿部先輩がいるんですよ。

高輪高等学校vs福岡大大濠高等学校が決勝戦でやった時、阿部先輩がですね、次鋒で大将まで、福岡大大濠の大将まで引きずり出したんですよ。

そこから梅ヶ谷選手が逆転勝利をしたわけなんです。

その時に対談をしたんですね。

僕、ちょっと前にYouTubeライブで対談をさせていただいて、その時も「下半身トレーニング、要は足の強化が大事だ」って言ってて、その時も走り込みしてたって言ってたんですよ。

つまり、トップレベルの選手たちが共通して取り組んでいるのが、足の強化なんです。

知ってると実践するの大きな差

やっぱり足って大事だよね。これ、わかってると思うんですよ、皆さん。

下半身が大切なことなんて、もう誰だってわかってると思うんですけど、それを本気で重要視して頑張って練習した人か、そうじゃなくて、わかってるけどやらなかった人かっていうので、ここまで上がれたのか、上がれなかったのかっていうところもあるんじゃないかなと思います。

もちろん、やってきたものの結果が出なかったっていう人もいると思うんです。

でも、やっぱり上位に上がってくる高校生は、下半身トレーニングの重要性をしっかりと理解して練習してきているよっていうのは、すごく学びポイントなんじゃないかなと思います。

玉竜旗男子大会を盛り上げよう

ということで、今回は第96回玉竜旗高校剣道大会2025年の感想をお伝えさせていただきました。

この放送が28日に放送されていると思うので、明日までですね。

玉竜旗男子がありますので、楽しみにしておいてください。

皆さん、Xに僕つぶやいたりしておりますので、リポスト、Facebookでシェア、Instagramでストーリー投稿してもらうだけでも、玉竜旗の大会を盛り上げることが目的なので、ぜひやっていただけるとものすごく嬉しいです。

どんどんこの玉竜旗大会を盛り上げていきたいと思っています!

また玉竜旗男子の結果報告だったりとか、僕の感想みたいな部分は、つぶやかせていただこうと思っておりますので、楽しみにしておいてください。

まとめ:知ってることと本気でやることの差が、勝敗を分ける

  • 八代白百合学園高等学校の優勝の秘訣は、攻撃的な打ちではなく、出ばな技と応じ技を徹底して相手の隙をついた戦略的な剣道だった。
  • 先鋒の楢橋 美絢選手の冷静さと余裕は、中学3年生からの意識的な改革によって作り上げられたもので、生まれつきの才能ではない。
  • 島原高等学校が教えてくれたのは、下半身トレーニング+走り込みという地道な強化が、トップレベルの選手たちが共通して実践している基本だということ。
  • 重要なのは「下半身が大切だと知ること」ではなく、「それを本気で毎日の稽古と自主練習に組み込むこと」の差なんです。

あなたの稽古に、今日から「意識的な工夫」「下半身トレーニング」を取り入れてみてください。

知ってるだけじゃ勝てない。本気で取り組む者だけが、上に立つんです。

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