📢 講演会・稽古会のご依頼はこちらをクリック

左足のかかとは上げる?下げる?|八段選手権で見えた「使い分け」の正体

この記事は、梶谷彪雅のVoicy(2026年3月6日放送)の内容をもとに、ブログ用に再構成したものです。

目次

左足のかかと、上げるべき?下げるべき?——八段選手権で見えた答え

剣道の構えで、永遠の論争があります。

「左足のひかがみ(膝の裏)は伸ばすべきか、曲げるべきか」
「左足のかかとは高く上げるべきか、低く保つべきか」

道場の先生によって、指導が全く違う。お子さんも混乱しますよね。

今日は八段選手権の実際の試合を分析して、トップ選手がどう使い分けているかをお伝えします。

結論:八段の先生は「使い分け」ている

先日の八段選手権を詳しく分析した結果、「正解は1つではない」と分かりました。

先生によって構えのスタイルは違う。でも全員が状況によって使い分けている——これが全体の傾向でした。

パターン①:遠い間合い=「ひかがみ伸ばす・かかと低く」

相手が一歩で届かない距離=遠間の時。

このタイミングでは、多くの先生がひかがみを伸ばし、左足のかかとを低く保って構えます。

遠間では、瞬発的に動く必要がない。リラックスして構え、間合いの攻防を冷静に行う。かかとが上がっていると疲れるし、遠くから急に動く必要もないため、低く保つのが合理的です。

パターン②:一足一刀=「ひかがみ曲げる・かかと高く」

一歩で届く間合いに入った瞬間。

この瞬間、多くの先生がひかがみを曲げ、左足のかかとが高く上がる体勢に変化します。

なんで間合いが近くなると、かかとが上がるんですか?

「瞬発的に前に飛ぶ準備」だからです。

ひかがみが曲がり、かかとが上がる=親指の付け根(母指球)に体重が乗っている状態。これがパワーポジション。ここから一気に蹴り出すと、最速で前に飛べます。

立ち幅跳びをイメージすると分かる

感覚的に理解してほしいなら、立ち幅跳びを思い出してください。

膝を伸ばしたまま、かかと重心で前に飛ぶ→飛べない

膝を曲げて屈伸→母指球で蹴り出す→最大に飛べる

剣道でも全く同じ。飛び込み技を打ちたい瞬間は、ひかがみを曲げてかかとを上げるのが最速。

技のタイプ別の最適解

飛び込み技中心の選手

飛び込み面・飛び込み小手を多用する選手は、ひかがみが曲がり、かかとが浮いたパワーポジションが基本。瞬発的に前に出るための体勢。

出鼻技中心の選手

出鼻面・出鼻小手を得意とする選手は、ひかがみが伸び、かかとが低い状態のまま打つことが多い。

相手が入ってくるところを捉える技なので、自分から前に飛ぶ必要がない。リラックスした体勢から一瞬で剣先を出す方が、速い打突になります。

梶谷彪雅による個別指導の様子

その場で癖を直す直接指導
初回ヒアリング無料。現状をお聞かせください

攻められた瞬間の「さばき方」にも違いが出る

八段の先生の試合を見ていて興味深かったのが、攻められた瞬間の体の使い方。

相手に入られた時、ただ下がるのではなく「前に蹴り返す準備」をしながら下がる先生が多い。ひかがみを曲げ、かかとを上げて、いつでも前に出られる構えで間合いを切る。これができるから、さばいた直後に反撃が打てるんです。

梶谷彪雅の分析より

つまり、「守り」の瞬間も、「攻めの準備」を常にしている。この姿勢がトップ選手の強さの秘密です。

「理想の構え」と「試合の構え」は少し違う

ここが今日最も伝えたいポイント。

道場で習う「正しい基本の構え」と、八段の先生が試合で使う構えは、完全には一致しません。基本は基本として大事。でも試合で勝つためには、状況に応じて変化させる柔軟性が必要なんです。基本だけを教えると、試合で勝てない子が増えます。

だからこそ指導者は、「基本はこうだけど、試合ではこう使い分けるよ」と両方を教える必要があります。

今日からできる3つの一歩

一歩①:自分の構えを動画で撮って分析する

遠間・一足一刀・攻められた瞬間——それぞれのシーンで自分の足がどうなっているかを客観視。頭のイメージと現実は違うことが多いです。

一歩②:自分のタイプ(飛び込み型 or 出鼻型)を把握する

飛び込み技が得意ならパワーポジション型、出鼻が得意ならリラックス型。自分のタイプに合った足の使い方を選ぶ。

一歩③:八段選手権の動画を観察する

YouTubeに試合動画があります。好きな先生の「間合いごとの足の使い方」を注目して見てみてください。気づきがたくさん出てくるはずです。

まとめ:足の使い方は「1つの正解」ではなく「使い分け」

結局、どっちが正解か分からなくなりました…

答えは「両方」遠間はリラックス、一足一刀はパワーポジション——これが使い分けです。

1つの足の使い方に固執せず、状況に応じて切り替えられる選手が、本当に強い選手です。

今日の視点で、ぜひお子さんの試合動画や八段戦を観察してみてください。

足さばき・構えの実演動画はメンバーシップで配信しています。具体的な使い分けも動画で学べます。下の案内からチェックしてみてください。

「もっと強くなりたい」を、ここで叶える。

全国大会9回優勝の梶谷彪雅が、あなたの剣道を直接指導。試合分析・技術解説・質問し放題の環境がここにあります。

日本一9回・梶谷彪雅による直接指導の様子

個別指導・講演会

日本一9回が、その場で癖を見つけて、その場で直す。

マンツーマン、または最大3名の少人数で、実際に竹刀を交えて稽古できます。動画や言葉では届かない”手元の違和感”を、1回の稽古で1つ以上持ち帰ってもらう。これが個別指導の一番の価値です。

  • 日本一9回の経験をそのまま共有(同じ壁は必ず通ってきた)
  • 道場・学校・ご家庭の個人稽古、いずれも対応可能
  • 初回ヒアリング無料。まずは現状を聞かせてください

※道場・学校単位での講演会・稽古会のご依頼もこちらから承っています。

よかったらシェアをお願いします
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次