引き技から応じ技が決まらない|マイケル45度の前傾姿勢

お子さんの「引き技のあと、次が続かない」悩みはありませんか?
引き技は打てるのに、その後の応じ技が全然決まらない…
打ったあとピタッと止まって、前に出ようとしても一歩目が遅い…
稽古を見に行くたびに、こう思ったことはありませんか。
これ、本当に多くのお子さんが抱えている悩みです。私自身、全国で稽古会をさせていただく中で、小学生から中学生まで、ほぼ全員がこの『引き技のあと、止まってしまう』課題にぶつかります。
実はこの問題、お子さんの技術や才能の話ではありません。「ある一つの姿勢」を知っているかどうか、ただそれだけで驚くほど劇的に変わります。
今回お伝えするのは、先日新潟で中学生50名・小学生17名の稽古会をさせていただいた際に、私が実際に伝えて手応えのあった指導内容です。しかもこの日は、ちょっと変わった登場の仕方をしました——その話は記事の後半で。

個別指導・講演会
日本一9回が、その場で癖を見つけて、その場で直す。
マンツーマン、または最大3名の少人数で、実際に竹刀を交えて稽古できます。動画や言葉では届かない”手元の違和感”を、1回の稽古で1つ以上持ち帰ってもらう。これが個別指導の一番の価値です。
- 日本一9回の経験をそのまま共有(同じ壁は必ず通ってきた)
- 道場・学校・ご家庭の個人稽古、いずれも対応可能
- 初回ヒアリング無料。まずは現状を聞かせてください
※道場・学校単位での講演会・稽古会のご依頼もこちらから承っています。
問題の本質|「止まる」のではなく「止められない」
引き技のあと前に出られないのは、「止まろうとしているから」ではありません。体の仕組み上、そもそも“前に出られない姿勢”で止まってしまっているのが本当の原因です。
だから一歩目が遅い。だから応じ技が決まらない。
問題は「止まり方が下手」なのではなく、そもそも“止まろうとしている”こと自体なのです。
引き技のあと前に出られない3つの原因
私がこれまで全国で指導してきた中で、お子さんが前に出られない原因は、ほぼ以下の3つに集約されます。
- 体がまっすぐ立ったままになっている
- 「引き技」と「応じ技」を別の動作と考えている
- 右足が出るイメージがそもそもない
原因①|体がまっすぐ立ったままになっている
引き技を打ったあと、多くのお子さんは胸を張って、背筋をピンと伸ばした状態で残っています。一見きれいな姿勢。でもこれこそが最大の罠です。
まっすぐな姿勢のまま後ろに下がる力をかけると、後ろにしか重心が流れません。そこから前に出るには、一度その重心を“切り返す”必要があり、ここで必ず時間のロスが生まれます。“きれいな姿勢”が、一歩目の遅れを生んでいるんです。
原因②|「引き技」と「応じ技」を別の動作と考えている
2つ目は、意識の問題です。「引いてから、打つ」——この“から”が入った瞬間、動作は2つに分かれます。
一度止まる → もう一度動き出す、という2アクション。これでは絶対に間に合いません。強い選手は、引き技と応じ技を“1つの流れ”として体に覚え込ませているんです。
原因③|右足が出るイメージがそもそもない
3つ目。これは意外と盲点です。「引いたあと、前に出なさい」と指導されても、お子さんは「前に出る=足を動かす」と考えます。
でも実際には、足は“動かす”ものではなく、姿勢によって“勝手に出る”ものなんです。「前に出ろ」と言い続けても、姿勢の作り方を知らないと形だけになってしまいます。

解決方法|「マイケルジャクソンになれ」
ここからが本題です。先日の稽古会で、私が小学生たちに必死に考えた末、その場で出てきた言葉がこれでした。
「引き技を打ったあと、マイケルジャクソンになれ」
マイケルジャクソンのあの有名なポーズ、ご存知ですか?体を斜め前に、45度の角度で傾けるあの姿勢です。引き技を打った直後、体を後ろに残すのではなく、意識的に前かがみ45度に持っていく。そうすると、どうなるか。
- 前に傾いた瞬間、倒れないように自動的に右足が一歩出る(反射=生理現象)
- 「足を動かそう」と意識しなくても、45度に傾けるだけで足が勝手に出る
- あとは残った左足でトンッと地面を押し出すだけ。ブレーキと推進力が同時に生まれる
引き技は後ろに下がる技。だから体がまっすぐだと止まれず、次に行けない。でも45度前傾なら、勢いを止めると同時に、前にも移動できる。この「同時」が、応じ技につながる鍵なんです。
この話をしたとき、先生方からは「大人の私たちにはものすごく刺さった、名言だ」と言っていただけました。ただ正直、今どきの小学生にマイケルジャクソンが伝わったかは、いまだに怪しいところです(笑)。必死に伝えた結果、子どもには響かない言葉が出てきてしまったかもしれません。
具体アクション|今日からできる3ステップ練習法
まずは素振りの段階で、打ち終わりのポーズを45度にしてみてください。鏡の前でOK。正しい角度を体に覚え込ませることが最優先です。
打ち込み稽古で引き技を打ったら、口に出して「マイケル45度」と言わせてみてください。言葉にすると、体が意識するんです。最初は恥ずかしがりますが、1週間で言わなくても45度が自然に取れるようになります。
「引き面 → 止まらず前に出て、もう一度面」「引き小手 → 止まらず前に出て面」。1日の稽古で最低10本。これを1ヶ月続けると、お子さんの動きは確実に変わります。
この指導が生まれた日|クリスマスのサプライズ登場
実はこの「マイケル45度」、新潟でのクリスマスのサプライズ登場の稽古会で生まれた言葉でした。
この日、私はある仕掛けをしました。年末なので「1年の振り返りをしましょう」と、黙想を少し長めに。みんなが目を閉じている間に、こっそり子どもたちの目の前へ移動。目を開けたら、そこに梶谷がいる——という演出です。
YouTubeみたいに「キャー!」って歓声が上がると思ったんですが…
結果は——「え…?」とフリーズ(笑)。なんならキャプテンが「礼!」と言って、みんなおどおどしながら礼をしてくれて、私もつられて一緒におどおど礼をする始末。剣道っ子は、本当に礼儀正しいんです。
でも、知ってくれていた子の中には「びっくりしすぎて、涙が出そうになるのをこらえていた」という子もいて——これは本当に、心から嬉しかったです。
ちなみに、過去で一番「キャー!」と喜んでもらえたのは、沖縄・石垣島に行った時。防具も持たずに旅行で訪れたのですが、「せっかくなら」とInstagramで稽古相手を募集したら、本当に集まってくれて。剣道っ子は真面目だからこそ、先生の前では大きな声ではしゃぎにくい。それもまた、剣道の良さだなと思っています。
サプライズ登場・稽古会のご依頼も承っています
こうしたサプライズ登場や、稽古会・講演会のご依頼も承っています。「うちの道場に呼びたい」という方は、企画からご一緒に考えます。
料金について、私が一番いいなと思っている形があります。それは参加者一人ひとりから参加費をいただく形です。
主催の方お一人が全額負担すると、20〜30万円と大きな金額になってしまいます。でも、例えば参加費5,000円 × 100人 = 50万円。そこから講師料を引いても主催者側に余剰が生まれ、その分でまた次のゲストを呼べる。参加者も、主催者も、そして剣道界もWin。こうして剣道普及の輪が広がっていくのが、私の理想です。
まとめ|「必死に伝える」が親子を変える
「マイケル45度」は、稽古中に必死に考えた末、その場で出てきた言葉でした。
「一生懸命伝える」と「必死に伝える」は違います。一生懸命は、丁寧に、正しく伝えようとすること。必死に伝えるとは、この子に届くなら何でもやる、という覚悟です。
お子さんが伸び悩んでいるとき、「正しい指導」だけでは足りないことがあります。たとえば「マイケルジャクソンになれ」のように、ちょっと外れて聞こえる言葉の方が、子どもの心にスッと入ることがあるんです。
ご家庭でも、ぜひ「この子に届く言葉は何だろう?」と一緒に考えてみてください。その姿勢こそが、お子さんの剣道を次の段階へ押し上げる、一番大きな力になります。
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日本一9回が、その場で癖を見つけて、その場で直す。
マンツーマン、または最大3名の少人数で、実際に竹刀を交えて稽古できます。動画や言葉では届かない”手元の違和感”を、1回の稽古で1つ以上持ち帰ってもらう。これが個別指導の一番の価値です。
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