部員37名中36名が高校から初心者|剣道の魅力をどう伝えるか

この記事は、梶谷彪雅のVoicy(2026年8月23日放送)の内容をもとに、ブログ用に再構成したものです。

目次

「部員37名中36名が、高校から始めた初心者です」

今日はInstagramでいただいたご質問にお答えします。高校で教員をされながら剣道部の顧問をされている、剣道五段の先生からのご相談でした。

要約すると——部員は男子28名・女子9名の計37名。うち1名を除き、全員が高校から剣道を始めた初心者。初めて剣道に触れる生徒たちに、どうすれば剣道の楽しさや魅力を伝えられるか試行錯誤している。今後は剣道の魅力をより広く伝える活動にも関われたらと考えているが、発信の経験がない。自分のような立場でもできることや、関わり方はあるか——というご相談です。

(部員の皆さんも僕の動画を見てくださっていて「推し活しています」とのこと。先生ご自身もその一人だと……本当に嬉しい限りです。ありがとうございます!)

まず「36名が高校から初心者」——これ、すごい環境です

正直、ここに一番驚きました。剣道を始めるとなると、小学生か、あっても中学の部活からスタートする方が多いと思うんです。

それが高校から36名も初心者として始めている——これほどすごい環境は、なかなかないのではないでしょうか。僕も講演会でいろいろな学校に伺いますが、やはり長く剣道を続けている方が多い。高校から始めた初心者が36名もいる学校にお邪魔したことは、実はありません。それ自体が、大きな価値だと思います。

答えは「生徒たちが何を目指しているか」で全部変わります

ご質問の「何ができるか」ですが、正直に言うと——生徒たちが何を目指しているかによって、全部変わります。

「初心者だから、なんとなく楽しくやる」でも全然いいと思いますし、「勝ちに行きたい」でもいい。生徒たちが何を求めているかで、進む方向はまったく違ってきます。

剣道を始めるきっかけも人それぞれです。漫画を見て、YouTubeを見て、『鬼滅の刃』や『るろうに剣心』を見て——いろいろなきっかけがある。そして「みんなが初心者だから始めやすい」という面も、きっとあると思うんです。(強豪校では、県外から来る選手もいますから、初心者が30名もいるという環境にはなりません。)

だから僕の答えは、「生徒たちの思いに寄り添うこと」が一番の解決策ではないか、ということです。

「楽しい」にも、いろいろな種類があります

たとえば「楽しくやりたい」だとしても、その中身はさまざまです。

  • すり足をゲーム形式にして楽しむ
  • 勝ち負けが楽しいなら、毎回一本勝負を取り入れる
  • 基本そのものが楽しいというパターン
  • 好きな選手の真似をするのが楽しいというパターン

部員の皆さんが僕の動画を見てくださっているとのことなので、「何を楽しいと思って見てくれているのか」でも変わってきます。たとえば千本素振りやトレーニング系が好きなら、成長意欲が高くて「筋肉痛になるのも好き」という子が多いかもしれない。それなら、そこを取り入れて「強くなるぞ」という方向にしていくのもありだと思います。

「もっと強くなりたい」を、ここで叶える。

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「生徒は勝ちたいのに、先生はそう思っていない」ことがある

方向性がズレると、どうなるんでしょうか

実は、僕が講演会のお声がけをいただく中で、こんなことがあります。「周りの道場の先生にバレないようにしてください」と言われるんです。

指導されている先生が外部の指導者を入れたくない、というケースです。「基本が大事だから外から呼びたくない」「他の指導者に教わるのも嫌だ」と。でも基本ばかりで錬成会に行くと、10戦0勝、20戦0勝。生徒たちは勝ちたいのに、まったく勝てない。だから「内緒で、生徒たちが勝てるようになる稽古を教えてほしい」とご相談をいただくわけです。生徒が勝ちたいと思っていても、先生がそう思っていなければ、方向性はまるで違ってしまうんです。

だから何よりも大事なのは——生徒たちが何を求めているのか。勝ちたいのか、基本を学びたいのか。基本を学びたいなら、基本を思い切り教えてあげればいい。そこがそろっていることが、すべての土台になります。

僕からの答え|そのまま「魅力」を伝えてください

今回ご相談くださった先生は、「剣道の魅力を伝えたい」「より広く伝える活動に関わりたい」と書かれていました。

それなら答えはシンプルです。それだけの人数の生徒さんがいるのですから、まずはそのまま、目の前の生徒たちに剣道の魅力を伝えてください。それ自体が、立派な普及活動だと思います。

さらに一歩進んで「初心者からでもできるんだよ」と発信したいなら、また違うやり方があります。先生ご自身が発信するのではなく、生徒たちと一緒に発信するという形です。

「僕たちは初心者です。でも、これだけ多くの仲間が剣道に取り組んでいます。だから、みんなも剣道やろうよ」——こんなSNS発信ができたら、すごく力があると思いませんか。高校から始めた36名という事実は、それだけで説得力があります。

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個別指導・講演会

日本一9回が、その場で癖を見つけて、その場で直す。

マンツーマン、または最大3名の少人数で、実際に竹刀を交えて稽古できます。動画や言葉では届かない”手元の違和感”を、1回の稽古で1つ以上持ち帰ってもらう。これが個別指導の一番の価値です。

  • 日本一9回の経験をそのまま共有(同じ壁は必ず通ってきた)
  • 道場・学校・ご家庭の個人稽古、いずれも対応可能
  • 初回ヒアリング無料。まずは現状を聞かせてください

※道場・学校単位での講演会・稽古会のご依頼もこちらから承っています。

まとめ:何を目的にするかで、方法は変わります

整理すると、考えるべきはこの4つです。

  • 生徒たちは強くなりたいのか、楽しさを味わいたいのか
  • 生徒たち自身が発信したい・普及したいと思っているか
  • それとも先生ご自身がそう思われているのか
  • 強くなりつつ、SNSでも発信していく——という形もあり

何を目的に、何を目標にするかで、やり方はまったく変わってきます。まずはそこを、生徒さんたちと話してみてください。

最後に。こうして「剣道を広めていきたい」という思いを持つ方が増えていることが、僕は何よりも嬉しいです。ご質問、本当にありがとうございました。

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