剣道の突き|打ち方・当たらない原因と禁止の理由を日本一が解説

「突きを打っても、剣先が滑って当たらない」「当たっているはずなのに、一本にならない」。突きは剣道の技の中でいちばん情報が少なく、誤解も多い技だと思っています。
正直に言うと、僕も突きが得意なわけではありません。諸手突きはなんとか打てますが、片手突きは本気で20本打って、1本も当たらなかったことがあります。
しかもそれは、ただ構えて止まっている相手に対してです。突きが当たらないのは、あなたの努力が足りないからではありません。技そのものが、それだけ難しいということです。
この記事では、打ち方や当たらない原因は僕の現場の言葉で、ルールと安全については全日本剣道連盟の公開資料の原文をそのまま引用しながら整理していきます。
- 突きを打っても剣先が滑って、まったく当たらない
- 当たっているのに一本にならず、理由が分からない
- 中学生以下はなぜ突きを使えないのか、正確な根拠を知りたい
- 突きは危ないと聞くけれど、何がどう危ないのか誰も教えてくれない
- 相手の剣先が怖くて、前に出られなくなってしまった
- そもそも、突きは何から練習すればいいのか分からない
この記事は、突きを怖がらせるために書いたものではありません。件数が公表されていない事故の話で不安を煽ることもしません。公開資料で確認できたことだけを、確認できた範囲で書きます。
今回の記事で学べることは、下記のとおりです。
- 規則が定める打突部位は「喉」ではなく突き垂れだという事実
- 「中学生以下は禁じ技」の公式の理由(危険だから、ではありません)
- 突きが当たらない4つの原因と、その場でできる修正
- 当たっているのに一本にならない理由(規則・細則の根拠つき)
- 僕が使い分けている「ドカーン」と「ポン」という2種類の突き
- 万一のときに何を見て、どう動くか(全剣連資料にもとづく症状別の早見表)
彪雅KENDO合同会社
代表 梶谷 彪雅
熊本県の高森中学校、九州学院高等学校、明治大学を経て競技生活を送る。剣道の全国大会で9回の優勝を経験。現在は指導と発信を通じて、剣道を続ける人が減らない環境づくりに取り組んでいる。
悩み別ナビ|あなたが読むべきセクションはここです
この記事は長いので、先に地図を置いておきます。今いちばん困っていることに当てはまる行から読んでください。表の右側をタップすると、その場所に移動できます。
| あなたの悩み | 読むべきセクション |
|---|---|
| 剣先が滑って当たらない | 当たらない4つの原因 |
| 当たっているのに一本にならない | 一本にならない理由 |
| 何歳から使えるのか知りたい | 突きはいつから使えるか |
| 打ち方を基礎から学びたい | 構え→突き→残心 |
| 試合で使い分けたい | ドカーンとポン |
| 練習メニューが知りたい | レベル別練習メニュー |
| 突きの安全性が気になる | 公式資料で読み解く |
| 突きが当たってしまった | 症状別 対応早見表 |
全部を順番に読まなくて大丈夫です。困っているところから読んで、必要になったら戻ってきてください
まずは前提として、剣道の突きがどういう技として定められているのかを、規則の言葉から確認していきましょう。
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剣道の突きとは|有効打突の条件と、最も難しいと言われる理由
剣道で一本になる部位は4つです。全日本剣道連盟の中学校部活動向けの手引きでは、打突部位が次のように定義されています。
正確に打突された時一本になる箇所。面部・小手部・胴部・突部。
全日本剣道連盟『令和4年度 中学校部活動における剣道指導の手引き〈改訂版〉』用語解説「打突部位」
狙うのは「喉」ではなく「突き垂れ」です
ここが、この記事でいちばん最初にお伝えしたいところです。剣道試合・審判規則の第14条には、打突部位が次のように書かれています。
打突部位は、次のとおりとする。(細則第3図参照)1.面部(正面および左右面)2.小手部(右小手および左小手)3.胴部(右胴および左胴)4.突部(突き垂れ)
剣道試合・審判規則 第14条[打突部位]:全日本剣道連盟
規則が定めているのは「突部(突き垂れ)」であって、喉そのものではありません。つまり突きは、喉を突く技ではなく、防具の突き垂れを捉える技です。
言葉づかいの問題に見えるかもしれませんが、これは実際の打ち方を変えます。「喉を狙う」と思って打つ人は、剣先が上ずったり、下から掬い上げたりしやすくなります。
「喉を狙う」を捨てて「突き垂れを捉える」に置き換える。これだけで、狙う高さも、剣先の入り方も変わります。この記事はすべて、この考え方の上に組み立てています。
的が小さく、身長差にも左右される
面なら頭全体を狙えます。小手は手首、胴は脇腹。それに対して突きの的は、喉元の突き垂れというわずか数センチの範囲しかありません。
さらに、相手の身長が自分より高い場合は、かなり下の方を狙わないといけません。同じ「まっすぐ突く」でも、相手によって剣先を運ぶ角度が変わるということです。
加えて、突きに行った瞬間に上から面を乗せられる可能性もあります。難しくて、外したときに打たれるリスクも高い。だから練習する人が少ないんです。
だからこそ、突きが使える選手は強い
逆に言えば、そこに価値があります。突きで一本を取ったときのインパクトは他の技の比ではありません。審判も「おぉ」となりますし、会場もどよめきます。
面・小手・胴・突きを全部使えると、相手は何が来るか予測できなくなります。そして突きがある選手は、実は突きを打たなくても強いんです。
梶谷彪雅
ポイント:突きは「打って決める技」であると同時に、剣先を向けているだけで相手の出足を止める技でもあります。この二面性が、突きを覚える最大のメリットです。
ここまでが突きの前提です。次は、多くの方がいちばん気になっている「そもそも突きはいつから使えるのか」を、公式資料の原文から確認していきましょう。
突きはいつから使える?「中学生以下は禁じ技」の正確な根拠
「剣道 突き 禁止」で検索される方がとても多いので、ここは慎重に、資料の原文どおりに書きます。よく言われている説明と、公式の文言は少し違っています。
公式の理由は「高度な技のため」
剣道で相手から「一本」をねらう部位は、面、小手、胴、突きの4つがある。面、小手、胴は竹刀の打突部で打つのに対し、突きは、面の突垂部分を竹刀の先で突く技であるため、「打突」と表現される。ただし、中学生以下について、突きは高度な技のため「禁じ技」となっている。
全日本剣道連盟『令和4年度 中学校部活動における剣道指導の手引き〈改訂版〉』用語解説「打突」
原文にあるのは「高度な技のため」という理由です。「危険だから」とは書かれていません。ここは書き換えずに、そのまま受け取るべきところだと思っています。
もちろん、安全への配慮が背景にないとは思いません。ただ、それは僕を含めた書き手の解釈であって、公式の文言ではない。解釈と原文は分けて読むのが誠実だと考えています。
同じ手引きの中で、「禁じ技」そのものも定義されています。
禁止されている技のことで、足を掛けたり、後ろから押したりする。また、中学生以下は「突き技」も禁じ技となっている。その他、いろいろなケースがあるが、試合で禁じ技の行為があった場合は反則となる。
全日本剣道連盟『令和4年度 中学校部活動における剣道指導の手引き〈改訂版〉』用語解説「禁じ技」
試合で禁じ技を行えば反則として扱われます。反則の種類や取られ方そのものは別の記事で体系的にまとめていますので、詳しくはこちらをご覧ください。

試合・審判規則の本文には、年齢の条項がありません
ここが、あまり知られていない事実です。剣道試合・審判規則の本文を確認すると、年齢や学年に関する条項は存在しません。第14条は突部を打突部位として定めているだけです。
確認先:剣道試合・審判規則(全日本剣道連盟)/本文中に学年・年齢を条件とする規定は見当たりません。
つまり「中学生以下は突き禁止」というのは、規則の条文ではなく、指導手引きと大会ごとの申し合わせによる運用だということです。
ですから、出場する大会の要項や申し合わせ事項は毎回確認してください。「規則で決まっているはず」と思い込むより、そのほうが確実です。
| 区分 | 試合での扱い | 根拠 |
|---|---|---|
| 中学生以下 | 禁じ技(行えば反則) | 全剣連の指導手引き(規則本文ではない) |
| 高校生 | 有効打突として扱われるのが一般的 | 規則第14条+大会の申し合わせ |
| 大学・一般 | 有効打突 | 規則第14条(年齢条項なし) |
なお「高校生から解禁される」という明文の規定は、今回確認した全剣連の資料の中には見当たりませんでした。運用としてそう扱われている、という理解が正確です。
中学生以下のうちにできる準備
高校生になっていきなり突きを打とうとしても、経験がなければ当然打てません。では中学生以下は何もできないのかというと、そんなことはありません。
おすすめは、剣先を相手の突き垂れに向け続ける意識を持つことです。打たなくてもいい。中心を取る攻めそのものが、突きの準備になります。
実際に突きを打つ稽古を行うかどうかは、指導者の管理下で、元立ちが安全に配慮できる範囲でという前提が必ず必要です。自主練の判断で始めることではありません。
ルールの前提が整理できたところで、次はいよいよ中身です。突きの正しい打ち方を、構え・突き・残心の3つに分けて見ていきましょう。
正しい突きの打ち方|構え→突き→残心の3ステップ
突きの動作は、大きく3つに分解できます。どれか1つが抜けると、当たらないか、当たっても一本になりません。まず全体像を押さえてください。
- ①構え
-
中段のまま、剣先を相手の突き垂れに向け続ける。打つ前から圧力をかけている状態をつくる
- ②突き
-
手で伸ばすのではなく、左足で床を蹴った推進力を剣先まで届ける。体で押し込む
- ③残心
-
突いたら一気に引いて中段に戻す。押し続けない。技術としても安全としても、ここが要になる
①構えと剣先の向け方
突きを打つために、構えを変える必要はありません。中段のままで十分です。大事なのは剣先が常に相手の突き垂れを向いているかどうかです。
自分から打たなくても、剣先が突き垂れを向いていれば、相手は簡単には出てこられません。出てきたら剣先に当たるからです。
つまり「突きを狙っている」という状態そのものが、すでに攻めになっているということです。ここを理解すると、突きの価値が一段変わります。
②踏み込みと体の推進力
ここが突きの最大のポイントです。突きは手で打つのではなく、体で打つ技だと僕は考えています。
手だけで突こうとすると、剣先がブレて当たりません。仮に当たっても軽くなり、一本にはなりにくい。腕を伸ばす動作は、突きの本体ではないんです。
正しい順番は、左足で床を蹴って体全体を前に押し出し、その推進力が竹刀を通って剣先に届く、という流れです。腕は最後についてくるだけです。
中学の頃、先生からよく言われました。「面や小手は手だけでも当たるけど、突きはそうはいかない。突きが打てる人は、腰で打てる人だ」と。今でも本当にその通りだと思います。
梶谷彪雅
③引き方と残心|芯を捉えたかを自分で判定する方法
突いた後の処理が、一本になるかどうかの分かれ目です。そしてここには、自分ひとりでできる分かりやすい判定基準があります。
- 相手が軽ければ、突かれた勢いで後ろに跳ぶ
- 相手が重ければ、押し返されて自分の竹刀が跳ね返される
- どちらも起きないなら、剣先が滑っている=芯を捉えていない
「当たった気はするのに手応えがない」という感覚は、たいてい3つ目です。芯を外して表面を滑っているので、審判から見ても打突として成立していません。
そして、突いた後は一気に竹刀を引いて中段に戻します。ここまでが突きの一連の動作です。押し込んだまま止まらない。これは技術の話であると同時に、安全の話でもあります。
突きが入った後にさらに力を加えるような、いわゆる「突きっぱなし」の突きなどでくびの正面に非常に強い力がかかってしまったときなどに、甲状軟骨やその奥の声帯に傷がつくことがあります。
全日本剣道連盟 医・科学委員会『不適切な突き技によって起こり得る重大事故』
突きっぱなしにしない。これは全剣連が名指しで挙げている動作です。この記事で紹介する打ち方は、すべてこの前提の上に成り立っています。
ちなみに規則の細則でも、打突後に必要以上の余勢を示した場合などは有効打突の取り消しの対象になり得るとされています。引くことは、規則の側から見ても理にかなっています。
ポイント:突きは「伸ばして当てる技」ではなく、「体で押し込んで、すぐ引く技」です。伸ばす意識のままだと、当たらないか、当たっても押しっぱなしになります。
打ち方の骨格がつかめたら、次は種類です。ひとくちに突きと言っても、狙い方も難しさも違いますので、整理して見ていきましょう。
突きの種類と使い分け|諸手・片手・出突き・引き突き
突きにはいくつかの打ち方があります。なお、今回確認した全剣連の公開資料の中には、突きを分類した公式の一覧は見当たりませんでした。以下は一般的な整理としてお読みください。
| 種類 | 打ち方の特徴 | 使う場面 | 難易度・リスク |
|---|---|---|---|
| 諸手突き | 両手で保持したまま体ごと押し出す基本形 | 相手の中心が空いた・居ついた瞬間 | ★★☆ 突きの土台。まずここから |
| 片手突き | 左手一本で突く。竹刀が伸びる分リーチが長い | 諸手が届かない遠間 | ★★★ 剣先が定まらず外したときの隙が大 |
| 出突き | 相手の起こりを捉える。強く突く必要はない | 相手が面に出てくる瞬間 | ★★★ タイミング勝負。力は要らない |
| 引き突き | 鍔迫り合いから引きながら突く | 鍔迫り合いで相手が崩れた瞬間 | ★★★ 使い手が限られる |
どの種類でも共通する前提は、先ほどの構え→突き→残心で書いたとおり、打った後は必ず引いて中段に戻すということです。ここは種類を問いません。
まずは諸手突きから。片手突きは「その次」です
順番を間違えないでください。最初にやるべきは諸手突きです。両手で保持したまま体で押し込むので、突きの本質である「体で打つ」感覚がつかみやすいからです。
片手突きはリーチが伸びる代わりに、剣先のコントロールが一気に難しくなります。外したときや、かわされたときにできる隙も大きい。
僕自身、諸手突きはなんとか打てます。ですが片手突きをやってみたら、まったく当たりませんでした。本気で打って、20本打って1本も当たらない。しかも相手は、ただ構えて止まっているだけです。
これは全国の舞台で戦ってきた経験を積んだ後の話です。だから、片手突きが当たらないことで自分を責める必要はまったくありません。そういう技だ、というだけです。
できないことを責めるより、「これは難しい技だ」と正しく認識したほうが、練習はずっと続きます
出突きは「当てる」ではなく「置く」
出突きは、相手が打とうと動き出した起こりを捉える突きです。ここで力はほとんど要りません。相手が自分から剣先に入ってきてくれるからです。
強く突こうとすると、かえって遅れます。後ほど「ドカーン」と「ポン」のところで詳しく書きますが、僕が試合で多用するのはこちらの軽い突きです。
突き以外の技も含めて、剣道の技全体の位置づけを確認したい方は、技の一覧を体系化した記事も用意しています。

種類が整理できたところで、いちばん相談の多い悩みに入ります。次は「打っているのに当たらない」の原因を、4つに分けて確認していきましょう。
突きが当たらない4つの原因と解決策
最初にお伝えしたとおり、突きは止まっている相手にすら当たらないことがある技です。まずは自分がどのパターンかを、表で当てはめてみてください。
| 症状 | 原因 | 修正のしかた |
|---|---|---|
| 剣先が届かない/詰まって突けない | 間合いが合っていない | 80%で届く間合いから100%で突く |
| 剣先がブレる・滑る | 手だけで突いている | 右手は添えるだけ。左手で押し込む |
| 読まれて避けられる・面を打たれる | タイミングが単調 | 強い突きと軽い突きを混ぜる |
| 相手が大きいと急に当たらない | 身長差で狙う高さが変わる | 相手ごとに狙う高さを決めてから入る |
原因①:間合いが合っていない
突きは面より遠い間合いから届く技ですが、遠すぎると剣先が届かず、近すぎると詰まって突けません。当たらない人の多くは、この幅が体に入っていません。
僕が意識しているのは、80%の力で届く間合いから、100%の力で突くということです。面打ちとまったく同じ考え方です。
逆に言うと、100%でぎりぎり届く間合いは遠すぎます。その距離から打つと、体が伸び切って剣先が上ずり、押しっぱなしにもなりやすい。
間合いそのものの考え方は、こちらの記事で詳しくまとめています。

原因②:手首が固い・手だけで突いている
手だけで突くと剣先がブレます。さらに手首がガチガチだと、剣先のコントロールも効きません。届いても表面を滑るだけになります。
解決策はシンプルで、脱力して左手主体で操作することです。右手は添えるだけ、左手で押し込む。この感覚が入ると、剣先が突き垂れの真ん中に入るようになります。
手の内の話は突きだけの問題ではなく、面も小手もすべて同じです。握り方から見直したい方は、こちらもあわせてどうぞ。

原因③:タイミングが単調
毎回同じタイミングで突いていると、必ず読まれます。読まれた突きは簡単に避けられますし、上から面を乗せられる可能性も高くなります。
ここで言うリスクは、怪我のことではなく「打たれるリスク」のことです。特に自分より大きい相手は、突きを狙ってくる相手に対して上から面を狙ってきます。
解決策は、突きの種類を混ぜることです。この使い分けが、この記事でいちばん伝えたい部分でもあります。
原因④:身長差で狙う高さが変わっている
これは意外と語られていませんが、実戦ではかなり効いてきます。相手の身長が自分より高い場合、かなり下の方を狙わないといけないので、打ちづらさが倍増します。
普段の稽古相手と同じ感覚で突きに行くと、剣先が高く外れます。逆に自分より小さい相手には、上から押さえ込むような形になりがちです。
対策は、構え合った段階で「今日はこの高さ」と決めてしまうこと。攻め合いながら狙いを探すのではなく、入る前に決める。これだけで成功率が変わります。
「当たらない」と「一本にならない」は、原因も対処もまったく別物です。小手でも同じ整理をしていますので、考え方の型として参考になるはずです。

では、当たるようになった人が次にぶつかる壁に進みます。次は「当たっているのに一本にならない」理由を、規則と細則から確認していきましょう。
当たっているのに一本にならない理由|有効打突の条件から逆算する
「今の入ってたのに」という感覚は、突きでいちばん多い不完全燃焼だと思います。ここは感覚論ではなく、規則の条文から逆算するのがいちばん早いです。
有効打突は、充実した気勢、適正な姿勢をもって、竹刀の打突部で打突部位を刃筋正しく打突し、残心あるものとする。
剣道試合・審判規則 第12条[有効打突]:全日本剣道連盟
この条文には5つの要素が入っています。突きに置き換えると、次のようになります。
- 充実した気勢:突きは動作が小さく速いぶん、声が置き去りになりやすい
- 適正な姿勢:伸び上がったり、突いた後にのめり込むと姿勢が崩れる
- 竹刀の打突部:規則では物打を中心とした刃部と定義されている
- 打突部位を刃筋正しく:狙うのは突部(突き垂れ)。刃部の向きと突く方向を揃える
- 残心あるもの:突いたら引いて中段に戻り、次に備える
細則では「刃筋正しく」がさらに具体化されていて、竹刀の打突方向と刃部の向きが同一方向である場合とされています。突きでも、弦の向きは無関係ではありません。
参照:剣道試合・審判細則 第10条(規則第12条の解釈):全日本剣道連盟
見落とされがちな細則第12条2号
もうひとつ、知っておくと納得できる条文があります。当たったように見えても有効打突にならないケースが、細則に明記されています。
次の場合は、有効打突としない。1.有効打突が、両者同時にあった場合(相打ち)。2.被打突者の剣先が、相手の上体前面に付いてその気勢、姿勢が充実していると判断した場合。
剣道試合・審判細則 第12条:全日本剣道連盟
つまり、打たれた側の剣先が相手の上体前面に付いていて、気勢も姿勢も充実していると判断されれば、有効打突にはなりません。ここは規則の説明として、そのまま覚えてください。
技術面でいちばん多いのは「剣先が滑っている」
規則を押さえたうえで、現場でいちばん多い原因を挙げるなら、これです。③引き方と残心で紹介した自己診断を、そのまま使ってください。
相手が跳ばず、竹刀も跳ね返らない。この状態は、当たったのではなく触れて滑っただけです。審判から見ても打突として成立していません。
もうひとつ多いのが、気勢の抜けです。特に軽く触れる突きは、声がないと審判に届きません。軽さと気勢は両立させる。ここは意識するだけで変わります。
「入っていたのに」と思ったら、剣先が滑っていなかったか、声が出ていたかの2点をまず振り返ってみてください
条件が分かったところで、いよいよ実戦です。次は僕が試合で使い分けている、2種類の突きを見ていきます。
「ドカーン」と「ポン」の使い分け|突きが試合で武器になる考え方
僕の突きに対する考え方が変わったきっかけがあります。ある指導者の稽古動画を見たとき、そこにはまったく性質の違う2種類の突きが入っていました。
ひとつは強く突き抜ける突き。もうひとつは、軽く触れるだけの突き。僕はこれを自分の中で「ドカーン」と「ポン」と呼んで使い分けています。
| 比べる項目 | ドカーン(突き抜く突き) | ポン(出ばな突き) |
|---|---|---|
| 打つ力 | 体ごと押し込む | ほとんど力は要らない |
| 決まりやすさ | 打突が強く認められやすい | 気勢が乗れば十分決まる |
| 後打ちのリスク | 体勢が崩れて面を打たれやすい | すぐ構えが戻るので食らいにくい |
| 難易度 | 腰から打てないと成立しない | タイミングを外すと当たらない |
| 打った後(共通) | 必ず引いて中段に戻す。突きっぱなしにしない | |
①「ドカーン」=体ごと押し込む強い突き
いわゆる従来の突きのイメージがこちらです。剣先で表面を触るのではなく、突き垂れの芯を体ごと押し込むように打ちます。
打突が強いので一本として認められやすい反面、難易度は高いです。腰から打てないと成立しませんし、打つ前の動作が大きくなると相手に読まれます。
そしてもうひとつ。強く突くほど、打った後に自分の体勢が崩れます。そこを上から面で乗せられる。ここが強い突きの最大の弱点です。
強く突く=押し続けてよい、ではありません。力を伝えたらすぐ引く。ここを外すと、技としても安全としても成立しなくなります。
②「ポン」=軽く触れる出ばな突き
こちらが、僕にとって目から鱗だった打ち方です。相手が動き出した瞬間に、軽く剣先で突き垂れに触れるだけの突きです。
最大の利点は、後打ちを食らわないことです。軽く触れるだけなので、打った直後にはもう構えが戻っている。だから上から面を乗せられません。
相手が前に出てくる勢いを利用するので、こちらから強く押し込む必要もありません。一本にならない理由で書いたとおり、あとは気勢が乗っているかどうかです。
2つを混ぜると、相手はタイミングを読めなくなる
使い分けの型:まず強い突きを1本見せて警戒させる。相手が出足を緩めたところに、軽い出ばな突きを置く。相手はタイミングが読めないので、どこかで必ず引っかかります。
当たらない原因③で挙げた「タイミングが単調」への直接の答えが、これです。技を増やすのではなく、同じ突きの強弱を変えるだけで十分です。
いきなり2種類は難しいので、まずは「ポン」から。力が要らないぶん、後打ちのリスクも小さいです
考え方が分かったら、あとは体に入れるだけです。次は、レベル別の練習メニューと、意外と語られない「打たせる側」の技術を見ていきましょう。
レベル別の練習メニューと、打たせる側(元立ち)の安全技術
突きは、量をこなす練習には向いていません。1日に詰め込んで上達する技ではなく、1年かけて積み上げるものだと思っています。
| レベル | やること | 1日の目安 |
|---|---|---|
| 入口(防具なしでOK) | 壁のマークに剣先を合わせる剣先コントロール | 50回×2セット |
| 基礎 | 元立ちへの突き垂れ打ち(近間から始める) | 10〜20本 |
| 応用 | 突き→引き小手・引き胴の繋げ技 | 各5本 |
| 発展 | 強い突きと軽い突きの打ち分け | 交互に10本 |
①剣先コントロール練習(自宅でできます)
壁に突き垂れの高さを想定したマークを貼り、構えた状態から剣先をそのマークに合わせます。これを毎日50回×2セット。地味ですが、確実に効きます。
ポイントは、腕を伸ばして届かせないこと。体ごと寄せて合わせる。ここを守らないと、手打ちの癖を家で強化してしまいます。
②突き垂れ打ちの基本稽古
元立ちに対して突きを打つ稽古です。最初は必ず近間から始めてください。遠い間合いから無理に届かせようとすると、剣先がブレます。
回数の目安は1日10〜20本。多ければいいものではありません。1本1本、芯を捉える意識で打つほうが、確実に身につきます。
③繋げ技の練習(突き→引き小手・引き胴)
突きは、決まらなかったときが本番です。相手が竹刀で払って躱してくれば、多くの場合そのまま鍔迫り合いになります。
そこから素早く引き小手か引き胴を打つ。この流れができると、突きが躱されても次の技で一本が取れます。
僕が試合でよく使うのが「突き→引き小手」です。突きで相手を焦らせて、近い距離からの引き技で仕留める。これが決まると本当に気持ちいいです。
④打たせる側(元立ち)の安全技術
ここは、あまり語られないのに最も大事な部分だと思っています。突きの稽古は、打つ側だけでは成立しません。
予期しないタイミングの突き技は頭を強く揺らし、脳しんとうを起こすリスクがあります。
全日本剣道連盟 医・科学委員会『不適切な突き技によって起こり得る重大事故』
つまり、元立ち側が「今から突きが来る」と分かっている状態をつくることが大切です。合図なしの不意打ちは、稽古としても成立しません。
- 予告なしのタイミングで突かない・突かせない
- 面紐・胴紐がゆるんだまま始めない
- 竹刀のささくれ・ゆるみを毎回点検する
着装については、全剣連の手引きにもはっきり書かれています。
剣道具は、激しい稽古や試合の途中でも解けることのないように、正しく確実に着装して安全を確保する。
全日本剣道連盟『令和4年度 中学校部活動における剣道指導の手引き〈改訂版〉』Ⅴ 安全管理
また、竹刀の手入れが不十分だとささくれが刺さることがある、という指摘が全剣連 医・科学委員会の資料にあります。突きの稽古は、用具点検とセットです。
「突きができる人は面もうまい」と言われる理由
突きの練習は、突きのためだけの練習ではありません。中心を取る攻め、剣先のコントロール、腰からの推進力。これは全部、面打ちに必要な要素と同じです。
だから僕は、突きの練習を剣道全体の基本を鍛えるトレーニングだと考えています。使う機会が少なくても、やる価値は十分にあります。
打てないから打たない、ではなく、毎日1回でもいいから触れておく。大きな一歩でなくて構いません。指先が一歩出るくらいの積み重ねが、10年後を変えます。
この「毎日1回」の考え方については、別の記事でもう少し踏み込んで書いています。

技術と練習の話はここまでです。ここからは、多くの方が気にしている安全の話を、公式資料に沿って確認していきましょう。
突きは本当に危ないのか|全剣連の公式資料で読み解く
ここからは、僕の主観をできるだけ挟まずに書きます。医学や安全に関する判断は、僕ではなく全日本剣道連盟の公開資料の言葉で確認していきます。
突きが他の技と違うところ
突き技は竹刀の先端を用いる技であるため、比較的小さな面積に力が集中します。このため面・小手・胴の打突よりも面積当たりのインパクトが非常に強くなり、その分防具から外れた時のけがのリスクが高くなります。
全日本剣道連盟 医・科学委員会『不適切な突き技によって起こり得る重大事故』
ポイントは「防具から外れた時の」という条件です。突きそのものが危険だと書かれているのではなく、外れたときに面積あたりの力が強い、という説明になっています。
喉は三重に守られている。だから正しい着装が前提になる
では、外れないための備えはどうなっているのか。ここは意外と知られていません。
そのため、面には突き垂れ、その後ろに用心垂れがあり、さらに剣道着のやや厚く織り込まれた襟を重ねることにより、この周辺の大切な部分を保護しています。なによりも剣道着や面の正しい装着が基本であり、「突き」による事故防止につながります。
全日本剣道連盟 医・科学『突きが喉を直撃、どうしよう』(剣道医学救急ハンドブックより)
- 第1層:突き垂れ
-
面の一部で、規則が定める打突部位そのもの。ここを捉えるのが正しい突き
- 第2層:用心垂れ
-
突き垂れの後ろにある垂れ。全剣連の資料に、この部分が喉まわりを保護していると示されています
- 第3層:剣道着の襟
-
やや厚く織り込まれた襟が重なることで、この周辺を保護している
大事なのは、この三重構造が「正しく着けていること」を前提にしているという点です。だから資料は最後を「正しい装着が基本」で締めています。
ですから僕は「防具があるから大丈夫」とは書きません。同時に「剣道は危険だ」とも書きません。三重に守られている、だからこそ着装が前提。この順番で理解するのが正確です。
「重大事故」という言葉の、公式の定義
もうひとつ、誤解が生まれやすい言葉があります。「重大事故」です。全剣連はこの言葉を、次のように定義しています。
剣道における重大事故とは、剣道の稽古あるいは試合・審査中等に起こった事故で、入院を要するものあるいは入院治療と同等の治療を受けた場合など剣道の安全性に対して懸念が生じると考えられた場合を意味します。
全日本剣道連盟『剣道における安全性への取り組み』
「重大事故」と聞くと最悪の事態を思い浮かべる方が多いのですが、公式の定義は入院を要する、あるいはそれと同等の治療を受けた場合などです。言葉の輪郭を正しく知っておくのは大切だと思います。
同じ資料には、全剣連が2020年から関連団体の報告を受け付ける仕組みを整えていることも書かれています。報告カテゴリーは6つに分かれており、突きに関わる項目はそのうちの1つです。
参照:剣道における安全性への取り組み(全日本剣道連盟)/件数や発生率については、本記事の執筆時点で公表データを確認できなかったため記載していません。
過度に不安になる必要がないことも、資料には書かれています。たとえば胸のあたりについては「突きのみで肺に穴が空いたり傷がつくことはありません」と明記されています。
参照:不適切な突き技によって起こり得る重大事故(全日本剣道連盟 医・科学委員会)
相手の剣先が怖いと感じるときは
相手が打ってくる瞬間に突きで迎え撃つ打ち方を、迎え突きと呼びます。打ちに行く側は無防備になりやすいため、怖さを感じる人が多い技です。
怖さの正体は「打ちに行く瞬間、自分が無防備になること」です。だからこそ、攻めて相手を動かしてから打つという順番が大切になります。この技の意味づけと、実際にどう向き合うかは、それぞれ別の記事にまとめています。


安全の考え方が整理できたところで、次は万一のときの話です。何を見て、どう動けばいいのかを早見表で確認していきましょう。
万一のときの見分け方と行動|症状別 対応早見表
ここは、指導者の方や保護者の方にこそ読んでいただきたい章です。内容はすべて全剣連の公開資料にもとづいています。判断の主語は僕ではなく、資料と救護医です。
まず前提として、資料には次のように書かれています。
見かけ上、軽微な外傷でも障害が長引いたり、時に生命危機につながることがあります。
全日本剣道連盟 医・科学『突きが喉を直撃、どうしよう』
だからこの章の結論は、全部の行で同じです。迷ったら受診してください。「たぶん大丈夫」で判断しないことが、いちばんの予防になります。
| どこに当たった | 出うる症状 | その場での行動 | 受診の目安 |
|---|---|---|---|
| のどの中央(気管・のど仏) | 両手で喉をおさえる仕草/声が出ない・息が吸えない | 面を外し、呼吸しやすい体勢に。無理に声を出させない | 息が吸えない場合は救急要請を含めすぐに |
| のどの横(頸動脈のあたり) | 激しいくびの痛み/手足が動かない/言語のもつれ/片側の脱力 | くびを動かさない | 緊急事態として速やかに受診 |
| あごの下・くびの上の方 | 飲み込むのが辛い/声を出すと痛い/皮膚の下がプチプチする | 声を出すのをやめて安静に | 呑み込めない時はすぐに。半日〜1日後の悪化・発熱も受診 |
| 頭が大きくのけぞった | 激しいくびの痛み・めまい・吐き気/手足の脱力 | すぐ稽古を中止。頭と首を動かさない | すぐに受診。数日後の頭痛は専門機関へ |
| 胸・鎖骨のあたり | 息を吸ったとき・振りかぶったときに同じ場所が痛む | 痛む動作を避ける | 数日以内に出た場合も受診 |
| わきの下 | 腕のしびれ/指や腕が動きにくい/握力が落ちる | 腕を無理に使わない | しびれの悪化・脱力が出たらすぐに |
出典:不適切な突き技によって起こり得る重大事故(全日本剣道連盟 医・科学委員会)/突きが喉を直撃、どうしよう(全日本剣道連盟 医・科学)の記述をもとに整理
救護のポイントは3つ
救護のポイントは ①気道の確保 と ②頸椎保護 ③ログロール操法による頸椎保護です。
全日本剣道連盟 医・科学『突きが喉を直撃、どうしよう』
ログロール操法というのは、体をひとつの丸太のように扱って動かす方法です。同じ資料には、左右4人ずつ、8人くらいで扱うと書かれています。
そして、現場でいちばん知られていないのがこれです。
面を外すのに手間がかかったり、頭や首を動かすことが予想される場合は、躊躇することなく面紐を切断してください。
全日本剣道連盟 医・科学『突きが喉を直撃、どうしよう』
面紐は、ためらわずに切っていい。これを知らないために、頭や首を動かしながら面を外そうとしてしまう場面があります。ここは覚えておいてください。
そのうえで、最優先のメッセージは「動かさない」です。資料は次のように締めています。
必ず救護医の指示のもとに、頭から首にかけては決して大きく動かさないように注意してください。
全日本剣道連盟 医・科学『突きが喉を直撃、どうしよう』
その場で判断しようとせず、救護担当や医療機関に判断を渡す。これが現場でいちばん大事な動きです
報告は所属団体を通して
指導者の方に知っておいていただきたいのが、報告の流れです。重大事故が起きた場合は、所属の地方代表団体(都道府県剣道連盟)および全国組織関連団体に報告することとされています。
参照:剣道における安全性への取り組み(全日本剣道連盟)/報告は上記団体からのもののみ受け付けるとされています。
ここまでで、技術・ルール・安全がひととおり揃いました。最後に、よくいただく質問にまとめてお答えしていきます。
剣道の突きに関するよくある質問
剣道の突きはいつから使えますか?
全剣連の中学校部活動の指導手引きでは「中学生以下について、突きは高度な技のため『禁じ技』となっている」とされています。一方、剣道試合・審判規則の本文には年齢や学年の条項はありません。学年による扱いは指導手引きと大会ごとの申し合わせによる運用で、高校生以上の大会では有効打突として扱われるのが一般的です。
突きが当たらないのはなぜですか?
主な原因は4つです。①間合いが合っていない ②手だけで突いて剣先がブレている ③タイミングが単調で読まれている ④相手との身長差で狙う高さが変わっている。狙うのは喉ではなく突き垂れという数センチの的で、止まっている相手にも当たらないほど難しい技です。当たらないこと自体は珍しくありません。
突きが当たっているのに一本になりません。なぜですか?
有効打突は規則第12条の「充実した気勢、適正な姿勢、竹刀の打突部、打突部位を刃筋正しく、残心」をすべて満たして認められます。加えて細則第12条2号では、打たれた側の剣先が相手の上体前面に付いていて気勢・姿勢が充実していると判断された場合は有効打突としない、と定められています。剣先が滑って芯を捉えていない場合も同様です。
片手突きと諸手突きはどう使い分けますか?
諸手突きは両手で保持したまま体で押し出す基本形で、力が乗るぶん一本になりやすい技です。片手突きはリーチが伸びて遠間から届く反面、剣先のコントロールが難しく、外したときの隙が大きくなります。まず諸手突きで「体で押し込む」感覚をつくるのが順序です。僕自身、片手突きは20本打って1本も当たらなかったことがあります。
突きがのどに当たってしまったら、どうすればいいですか?
全剣連の資料では、救護のポイントは①気道の確保②頸椎保護③ログロール操法による頸椎保護とされています。面を外すのに手間取る場合は躊躇せず面紐を切断する、頭から首は決して大きく動かさない、とも明記されています。症状は当たった場所で変わりますので本文の早見表を確認し、見かけ上は軽くても迷ったら受診してください。
剣道の突きで重大な事故は起きているのですか?
「剣道の突きで死亡事故は起きていないか」と心配して調べる方もいます。全剣連は重大事故が散発的に起こっているとし、2020年から関連団体の報告を受け付ける仕組みを設けています。重大事故は「入院を要するものあるいは入院治療と同等の治療を受けた場合など」と定義され、突きは報告カテゴリー6区分のうちの1つです。件数や発生率は執筆時点で公表データを確認できなかったため記載していません。
- 剣道の「喉突き」とは何ですか?
-
規則が定める突きの打突部位は、喉そのものではなく面の一部である「突き垂(つきだれ)」です。「喉突き」という言い方をされることがありますが、狙うべきなのは突き垂であり、そこを外した突きは有効打突になりません。危険と判断されれば反則の対象にもなります。突き垂を正確に捉えることが、上達と安全の両方につながります。
最後に、この記事の要点をまとめておきます。
まとめ|突きは正しく学べば、剣道全体を引き上げてくれる
突きができる選手は強いです。理由はシンプルで、突きができるということは、中心を取る攻め・正確な剣先・腰からの打突という剣道の基本が全部そろっているということだからです。
だから突きの練習は、突きのためだけではありません。面も小手も、確実に良くなります。使う頻度の少なさで判断するのは、正直もったいないと思います。
突きから逃げないでください。ただし、力任せに突かないでください。正しく学べば、突きはあなたの剣道を一段階上に引き上げてくれる技です。
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