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木原愛由花 玉竜旗2026決勝で副将2人抜き|中村学園を優勝に導いた一本

木原愛由花 玉竜旗2026 決勝 中村学園

2026年7月26日、福岡市総合体育館(照葉積水ハウスアリーナ)。第97回玉竜旗高校剣道大会女子の部の決勝で、中村学園(福岡)が八代白百合学園(熊本)を破り、3年ぶり11回目の優勝を果たしました。優勝を決めたのは、副将・木原愛由花選手(2年・二段)の2人抜きでした。

ぼくは決勝のあと、木原選手に直接お話をうかがいました。この記事に載せている引用は、ことわりのあるものを除いて、そのときにうかがった内容です(最後のインターハイに関する発言のみ、大会公式のヒーローインタビューからの引用です)。

今の率直な気持ちをうかがったとき、木原選手はこう話してくれました。

やっぱりたくさんの方々に支えられて、この優勝があったと思うので、すごく感謝の気持ちでいっぱいです。

出典:梶谷彪雅による取材

目次

玉竜旗2026女子の決勝結果|中村学園が3年ぶり11回目の優勝を果たしました

  • 大会名:第97回 玉竜旗高校剣道大会 女子の部
  • 日程:2026年7月26日(決勝)
  • 会場:福岡市総合体育館(照葉積水ハウスアリーナ)
  • 主催:西日本新聞社/九州剣道連盟
  • 優勝:中村学園(福岡)※3年ぶり11回目
  • 準優勝:八代白百合学園(熊本)
  • 優勝を決めた選手:副将・木原愛由花選手(2年・二段)の2人抜き

女子はここで幕を閉じましたが、玉竜旗2026は男子の部が続いています。男女の全結果と、5人抜き・10人抜き・15人抜きの記録は、速報記事にまとめて随時更新しています。

中村学園にとっては3年ぶりの優勝です。昨年の結果は玉竜旗2025 結果まとめにまとめています。

決勝の経過を、時系列で追います

八代白百合学園(熊本) 中村学園(福岡) 結果
先鋒 増田選手 先鋒 稲富 怜花選手 引き分け(両者退場)
次鋒 緒方選手 次鋒 下池 七愛選手 下池選手が勝ち
中堅 石河選手 次鋒 下池 七愛選手 石河選手が勝ち
中堅 石河選手 中堅 中家 妃泉七選手 引き分け(両者退場)
副将 武田 絢葉選手 副将 木原 愛由花選手 木原選手が勝ち
大将 楢橋 美絢選手 副将 木原 愛由花選手 木原選手が延長で勝ち → 優勝決定

木原選手が続けて2試合に勝ち、相手の最後の一人を抜いた時点で中村学園の優勝が決まりました。大将の牛嶋柚希選手を待たずに、副将のところで決着しています。

決勝のオーダーは、次のとおりです

ポジション 中村学園(福岡) 八代白百合学園(熊本)
先鋒 稲富 怜花選手(いなどみ さな)3年・二段 増田選手
次鋒 下池 七愛選手(しもいけ なな)3年・二段 緒方選手
中堅 中家 妃泉七選手(なかいえ ひいな)3年・三段 石河選手
副将 木原 愛由花選手(きはら あゆか)2年・二段 武田 絢葉選手(たけだ あやは)2年・三段
大将 牛嶋 柚希選手(うしじま ゆずき)3年・三段 楢橋 美絢選手(ならはし みあ)2年・三段

※中村学園の次鋒は、4回戦までを福田 晶選手(ふくだ あき/3年・二段)が務め、5回戦から下池 七愛選手に代わっています。

※段位は剣道の習熟度を示すもので、数字が大きいほど上位です。

副将で2人抜き|木原愛由花選手が優勝を決めました

「副将で2人抜き」と書いても、剣道になじみのない方には、それがどのくらいのことなのか伝わりにくいかもしれません。ここからは、玉竜旗のルールと、決勝のあの場面に分けて書きます。

木原愛由花選手のプロフィール

氏名
木原 愛由花(きはら あゆか)選手
学校
中村学園(福岡)
学年・段位
2年・二段
玉竜旗2026でのポジション
副将
決勝での結果
副将として2人抜き。優勝を決めました

玉竜旗の「勝ち抜き戦」を説明します(剣道を知らない方へ)

玉竜旗は「勝ち抜き戦」という方式で行われます。1チーム5人が先鋒・次鋒・中堅・副将・大将の順に並び、前の選手から一人ずつ戦っていきます。

用語メモ

勝ち抜き戦では、相手の選手を破ることを「抜く」と言います。記事タイトルの「2人抜き」は、続けて2人を破ったという意味です。

個人戦と大きく違うのは、勝った選手はそのまま試合場に残り、続けて相手チームの次の選手と戦う点です。負けた選手だけが退き、その後ろに控える味方が出てきます。つまり強い選手が一人いれば、二人でも三人でも続けて抜くことができ、その分だけ味方の出番が減ります。逆に序盤で崩れると、後ろの選手が次々と抜かれていきます。相手の最後の一人まで抜いたチームが、その試合の勝者です。

副将で決まらなければ、大将が2人を相手にする展開でした

先鋒から中堅までを終えた④の時点で、両校とも3人を使い切りました。残るのは副将と大将だけです。ここで出てきたのが、副将の木原選手でした。

もし木原選手が敗れていれば、中村学園に残るのは大将の牛嶋選手ひとりで、相手には副将の武田選手と大将の楢橋選手の2人が残っている状況でした。副将の一戦は、それだけ重い場面だったということです。

武田選手に勝ち、そのまま楢橋選手へ。延長の末に決まりました

木原選手はその武田選手を破り、勝ったのでそのまま試合場に残って、続けて相手の大将・楢橋選手と対戦します。そして延長の末に勝ち、相手の最後の一人を抜いたことで、その瞬間に中村学園の優勝が決まりました。

「副将の2人抜きで優勝を決めた」というのは、こういうことです。大将に回さず、自分のところで終わらせました。勝ち抜き戦というルールの中で、後ろに託さずに自分で断ち切った一勝でした。優勝を決めたのが木原選手であり、ヒーローインタビューに立ったのも木原選手だったのは、この経過があったからです。

木原愛由花選手インタビュー|玉竜旗2026の優勝直後にうかがいました

決勝のあと、木原選手に直接お話をうかがうことができました。ここからは、うかがった内容をそのまま載せていきます。

今の率直な気持ちをうかがうと、返ってきたのは「感謝」でした

やっぱりたくさんの方々に支えられて、この優勝があったと思うので、すごく感謝の気持ちでいっぱいです。

出典:梶谷彪雅による取材

決勝の小手について、木原選手が話してくれました

優勝を決めたのは小手(相手の手元を打つ技です)でした。あの場面でどういう意識だったのかをうかがうと、こう話してくれました。

本当に考えとかはないんですけど、とにかくみんなを勝たせたいという思いで刀を振って、その気持ちが表れた一本だったと思うので、良かったと思います。

出典:梶谷彪雅による取材 ※引用の「刀」は竹刀のことです

ぼくは、この「考えとかはない」という言葉が、そのままあの一本の説明になっていると感じました。狙って出した技だったのか、と聞きたくなる場面ではあります。けれど木原選手が話してくれたのは、技の組み立てではなく、みんなを勝たせたいという思いのほうでした。ここは解説を足すよりも、木原選手の言葉のまま読んでいただきたいところです。

選抜予選の悔しさから、この決勝につながっていました

特に辛かったことは何ですか、とうかがったときの答えです。

選抜予選で、福岡県予選で、ベスト8で負けてしまって、負けたのは自分の一本でチームが負けてしまったというのがあったので、今回の大会ではその借りを返すというか、自分が絶対に勝って中村を日本一にしたいという強い気持ちで挑みました。

出典:梶谷彪雅による取材

選抜の福岡県予選、ベスト8での敗退。そのとき負けたのは自分の一本だった、と木原選手は話しています。その気持ちで臨んだ大会で、木原選手は決勝の副将戦と大将戦を続けて勝ちました。

当たり負けない体をつくるために、食事も意識していました

もうひとつ、食事面で意識していたことをうかがいました。ここは高校剣士の方、保護者の方、指導者の方が読んで持ち帰れる話だと思ったので、そのまま載せます。

やっぱり体作りは必要なので、自分は絶対に当たり負けない体を作るためにも、大盛りを食べて。選抜予選で負けてからも学校でマネージャーさんがおにぎりを作ってくださって、それを食べて、どんどん体を強くして。ウエイトトレーニング以外にも食事面も意識してやっています。

出典:梶谷彪雅による取材

  • 体作りは必要だと考えている
  • 絶対に当たり負けない体を作るために、大盛りを食べる
  • 選抜予選で負けてからは、学校でマネージャーさんが作ってくださったおにぎりを食べていた
  • ウエイトトレーニング以外に、食事面も意識している

ちなみに、お肉派だそうです。

ぼくが印象に残ったのは、ウエイトトレーニングだけでなく、食事のことまで自分で意識していると話してくれたことでした。しかも「当たり負けない体を作るために食べる」と、目的をはっきり言葉にしていました。強くなるために何を食べるかまで自分で決めている2年生が、副将で2人抜いたのだと思うと、連戦で二人を抜いたことにも合点がいきます。

次はインターハイに向かいます

大会公式のヒーローインタビューで、木原選手は次のように話しています。

玉竜旗優勝で満足することなく、次のインターハイに向けてチーム中村で一丸となって優勝できるよう頑張る、という趣旨を話しています。

出典:大会公式のヒーローインタビュー

玉竜旗が終わって、次はインターハイです。中村学園の選手たちの言葉は、玉竜旗2026 中村学園インタビューにまとめていますので、インターハイの前にあわせて読んでいただけたらうれしいです。

中村学園 優勝 玉竜旗2026 女子

玉竜旗2026女子について、よくある質問にお答えします

玉竜旗2026女子の優勝校はどこですか

中村学園(福岡)です。決勝で八代白百合学園(熊本)を破り、3年ぶり11回目の優勝を果たしました。準優勝は八代白百合学園です。

優勝を決めたのは誰ですか

副将の木原愛由花選手(2年・二段)です。副将戦で武田選手に勝ち、そのまま大将の楢橋選手にも延長の末に勝って、2人抜きで優勝を決めました。

木原愛由花選手は何年生ですか

2年生です。段位は二段で、決勝では副将を務めました。

中村学園の優勝は何回目ですか

11回目です。3年ぶりの優勝になります。

大将の牛嶋柚希選手は決勝に出場しましたか

副将の木原選手が相手の最後の一人まで抜いて優勝が決まったため、大将の牛嶋選手に回る前に決着しました。

まとめ|副将のところで、試合が終わりました

  • 第97回玉竜旗高校剣道大会女子の部の決勝は、中村学園が八代白百合学園を破り、3年ぶり11回目の優勝でした
  • 優勝を決めたのは副将・木原愛由花選手の2人抜きで、大将に回る前に決着しました
  • 木原選手は選抜の福岡県予選ベスト8での敗戦を挙げ、その借りを返す気持ちで挑んだと話しています
  • 当たり負けない体を作るために、ウエイトトレーニングに加えて食事面も意識していたそうです

副将のところで、試合が終わりました。玉竜旗の決勝で起きたことは、そういうことでした。

中村学園の選手それぞれの言葉は玉竜旗2026 中村学園インタビューに、昨年の玉竜旗の結果は玉竜旗2025 結果まとめにまとめています。あわせて読んでいただけたらうれしいです。

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この記事について

取材:決勝のあと、木原愛由花選手に直接うかがいました。記事内の引用は、出典を「大会公式のヒーローインタビュー」と記載したもの以外、すべてこの取材でうかがった内容です。

執筆:梶谷彪雅(剣道の全国大会で9回の日本一)。剣道の現場に足を運び、選手ご本人の言葉をそのまま届けることを大切にしています。

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