剣道の声が出ない子、日常で変えられます|声が一本と人生を左右する理由

お子さんが試合で一本にならないのは、技ではなく「声」のせいかもしれません
「ちゃんと当たってるのに、一本にならないんです」
「もっと声を出しなさいって言ってるけど、なかなか出せない子なんです」
そんな悩みを持つ保護者の方は、本当に多いです。
でも、声は「生まれつきの性格」ではなく、練習で必ず出せるようになる技術です。
そして、この声の問題は剣道だけじゃなく、お子さんの将来の仕事や人生にまで影響します。今日はその話をさせてください。
同じ打突でも、「声」があるかないかで別モノに見える
これは稽古会でもVoicyでも、僕が何度も伝えてきたことです。
声が大きい方が一本に見えるし、審判の目もそちらに向きます。
逆にいい打突をしていても、声が全然出ていなければ一本に見えにくい。同じ面を打っているのに、声の有無だけで「決まった面」と「かすった面」の差が生まれるんです。
先日の彪進会(稽古会)でもこの話をしました。「もっと大げさに声を出してみよう」と伝えた時、スッと出せる子と、どうしても出せない子が分かれたんです。
頭ではわかっているのに、声が出せない…
こう感じているお子さんは、実は一番多いパターンです。
声の問題は、剣道の中だけで終わりません
実は最近、ある経営コミュニティで衝撃的な話を聞きました。
とある社長さんが、プロのコンサルタントに経営相談をした時のこと。本当に深刻な経営課題を抱えていたのに、喋り方が軽くて早口だったために「この人、本当に困ってるのかな?」と思われてしまったという話でした。
これ、剣道に置き換えるとよく分かります。
「今、面打ちが苦手で当たってるのに一本にならなくて〜小手も当たらなくて〜決勝戦で勝てないんですよね〜」と軽い声で早口に質問されると、「本当に勝ちたいのかな?」と聞いてる側は感じてしまう。内容はとても切実なのに、声の印象が薄いと、真剣さが伝わらないんです。
同じ内容でも、低く落ち着いた声で「決勝戦で勝てないのが本当に悔しくて、どうしても改善したいんです」と伝えると、相手もグッと真剣に聞いてくれます。
声は、内容以上に「本気度」を伝えてしまうんです。これは大人になっても変わりません。
「引っ込み思案」は日常から直せる
九州学院高校の米田先生(僕の恩師)が、記事でこう書かれていました。
引っ込み思案の選手は、日頃からそういう思考で過ごしている。それが大事な場面で出てしまい、思い切った技が出せなくなる。
九州学院 米田先生(梶谷彪雅の恩師)
つまり、稽古で声を出せない子は、試合でも絶対に声は出せないんです。日常の積み重ねが、そのまま試合の瞬間に出る。
でも、これは逆に言えば「日常から変えれば直せる」ということでもあります。
僕自身、喋ることが本当に苦手でした
ここで告白させてください。
僕自身、人前で喋ることがめちゃめちゃ苦手でした。
YouTubeを始めた頃、1分の動画を撮るのに30分かかっていました。10分の動画は1〜2時間平気でかかりました。言葉が詰まって、何度も撮り直して、「自分には向いてないかも」と思うこともたくさんありました。
でも、VoicyとYouTubeを2〜3年続けた結果、今こうして自信を持って喋れるようになりました。まだまだ未熟ですが、少なくとも昔の自分とは別人です。
何が変わったのか。「毎日喋る機会を作り続けた」これだけです。
声も喋り方も、ジョギングと同じで筋トレです。使わなければ衰えるし、使い続ければ確実に上達します。生まれつきの才能ではありません。
お子さんに「声の練習」をさせる3つの方法
では具体的に、お子さんの声を育てるための方法を3つご紹介します。
稽古場でいきなり「声を出せ」と言われても、普段出していない子には無理です。
まず家庭で、日常の挨拶を大きな声でする習慣を作ってください。保護者の方も一緒にやることがポイントです。親が小声で言っていれば、子どもも小声になります。
お子さんに「今の声、こんな感じだったよ」と録音を聞かせると、衝撃を受けます。
自分が思っているより、声は小さく・早口に聞こえる。この客観視が、一番効く練習です。稽古で声を出した動画を録って、一緒に見直すだけで、次の稽古から確実に変わります。
ここが一番大事です。親がいくら「声を出せ」と言っても、お子さん自身が「変わりたい」と思わなければ、声は出ません。
「大きな声を出せる自分になる」を、お子さんの目標リストに入れてあげてください。昨日のVoicyでお話しした「目標の視覚化」とセットで使うと、さらに効果的です。「声を出して一本を取っている自分」の写真を作って、部屋に貼ってみてください。
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まとめ:声は、お子さんの一生の武器になる
声は剣道の一本を左右するだけではありません。
お子さんが大人になった時、社会人になった時、「この人は本気で取り組んでいる」と伝わるかどうかは、声で決まります。
でも、うちの子はもう中学生で、今さら変わるかな…
僕が変われたのは、Voicyを始めた時点で大人になってからです。何歳からでも変われます。ただし、早いほど習慣化しやすいのは事実です。
お子さんが今10歳でも、15歳でも、20歳でも、遅すぎることはありません。今日から家で「いただきます」の声を少し大きくする——これだけで、1年後のお子さんは別人になります。
声は、お子さんが一生使える武器です。剣道の試合で一本を取るためだけでなく、人生のあらゆる場面で、お子さんを支えてくれる力になります。
今日から、一緒に育てていきましょう。

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