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僕は指導者じゃない、剣道をつなぐ人間だと気づいた日|道場の先生への本気の感謝

この記事は、梶谷彪雅のVoicy(2026年2月4日放送)の内容をもとに、ブログ用に再構成したものです。

目次

「梶谷君は指導者じゃないよ」——ある八段の先生に言われた言葉

お子さんを道場に通わせていて、「先生」と「イベント講師」の違いを考えたことはありますか?

どちらも剣道を教えてくれる人。でも、その役割には決定的な違いがある——これを先日、ある先生から直接教えていただきました。

「梶谷君は指導者じゃないよ。剣道をつなぐ人間なんだよ。」

最初、正直ピンと来ませんでした。でもこの言葉が、僕の活動の本質を言い当てていたんです。

今日は、保護者の方にこそ知ってほしい「本物の指導者」の定義をお伝えします。

小沼先生の言葉:「指導者とは、寄り添い続ける人」

先日、彪進杯の前日。日立ジュニア剣道クラブの小沼先生からいただいた言葉です。

指導者っていうのは、その子にずっと寄り添う人のこと。道場の先生がまさにそう。月曜から金曜、仮に仕事が入っても教える責任がある。梶谷君から見れば何回もある指導の1回かもしれないが、その子にとってはもう二度とやってこないかもしれない1日なんだよ。

日立ジュニア剣道クラブ 小沼先生

この一言で、僕の中で何かがカチッとはまりました。

僕は講演会や稽古会を開催しています。でもそれは「月に1回」「年に1回」、その子に会う機会があるかどうかの世界。毎日その子の成長を見守っているわけではないんです。

本物の指導者は「人生を剣道に捧げている」

道場の先生って、本当に毎週欠かさず来てくれますよね…

はい。そこに込められた「覚悟」の重さを、改めて感じます。

僕自身、中学・高校と強豪校で指導を受けてきました。土日も遠征、平日も稽古、仕事があっても家庭があっても疲れていても、何年も何十年も続けてくださる。

本物の指導者は、ある意味人生そのものを剣道に捧げている方々です。生徒が最優先。どんな時も、生徒の未来のために時間を使う。これは簡単にできることじゃありません。

だから道場の先生には、本当に感謝してほしいと心から思います。毎週当たり前のように来てくださること自体が、当たり前じゃないんです。

じゃあ、梶谷彪雅は何をしているのか?

「指導者ではない」と言われた僕が、何をしているのか。小沼先生はこう続けてくれました。

「梶谷君は、剣道をつなぐ活動をしているんだよ」

1回の稽古会で「きっかけ」を渡す

僕が稽古会・講演会で提供しているのは、「これからも剣道を続けるきっかけ」です。

毎日は見られない。でもその1回で、「剣道楽しいかも」「もっと強くなりたい」「次はどう練習しよう」と思ってもらえれば、それでいい。

その子のこれからの剣道人生を、道場の指導者に「つなぐ」のが僕の役割なんです。

実際に起きていた「つながり」の物語

小沼先生がこう教えてくれたのは、具体的な事例があったからでした。

僕が日立で2回ほど開催した彪進会(稽古会)に参加した子どもたち。その中には、「周りのレベルがあまりに高くて悔しかった」と感じ、小沼先生に直接お願いして日立ジュニア剣道クラブに練習に通い始めた子がいたそうです。

さらに、小沼先生の指導者としての姿を見て「私もこんな風な先生になりたい」と思った女の子もいた、と。

これは僕には見えていなかった世界です。でも、1回の稽古会が、子どもの剣道人生の分岐点になっている——それを知った時、涙が出るほど嬉しかったです。

「もっと強くなりたい」を、ここで叶える。

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「つながる剣道教室」に込めた3つの意味

僕自身も道場を持っています。その名も「つながる剣道教室」

この名前に込めた思いは、3つあります。

①出会いにつながる

剣道を始めることで、道場の仲間・先生・ライバル・他道場の子と出会える。

彪進杯のようにランダムチーム戦をすれば、初対面の5人が1日で仲間になれる。剣道は「人とのつながり」を生む最高のツールです。

②心につながる

剣道は心技体を鍛えるスポーツ。礼儀作法、相手を尊重する姿勢、自分を律する気持ち。

試合では瞬時に判断する集中力、声を出す勇気、攻める心構え。「心」が育つから、他の人生の場面でも強く生きていける

③未来につながる

剣道で身につく力——忍耐力・集中力・礼儀作法——これらは全部、社会人になった時に求められる大切な力です。

僕自身、剣道で「できた」という成功体験を積んだおかげで、大人になって新しい挑戦に立ち向かう自信が生まれました。剣道は、お子さんの一生の財産になる——これは間違いなく言えます。

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保護者の方にお願いしたい3つのこと

「指導者」と「つなぐ人」の違いを知った今、保護者の方にお願いしたいことがあります。

お願い①:道場の先生に「本気の感謝」を伝える

毎週欠かさず来てくださる道場の先生。その裏にある人生を捧げた覚悟を、ぜひ一度想像してみてください。

年末や昇段のタイミングで、一言「ありがとうございます」を伝えるだけで、関係性が深まります。感謝される先生は、もっと指導に熱が入ります。その結果、お子さんがより良い指導を受けられる——良い循環が生まれます。

お願い②:外部の「つなぐ人」の機会も活用する

道場の先生は寄り添い型の指導者。でも、たまに外部の「つなぐ人」の刺激を入れることで、お子さんの視野は一気に広がります。

稽古会・大会・講演会——普段と違う環境に触れることで、「次はこう練習してみよう」という新しいきっかけが生まれます。

お願い③:お子さんの変化を、道場の先生と共有する

外部の稽古会や試合で「何かが変わった」お子さんの様子を、ぜひ道場の先生に報告してあげてください。

先生は毎日見ているからこそ、変化に気づいています。「先生のおかげで、この子が変わりました」と伝える一言が、先生の原動力になります。

まとめ:剣道の「未来」は、たくさんの人で作るもの

お子さんの剣道を支えているのは、一人の先生ではありません。

うちの子は道場1つしか通ってないから、視野が狭いかも…

そんなことありません。大事なのは「つなぐ機会」を時々与えることです。

本物の指導者(道場の先生)が日々の基礎を作り、つなぐ人(外部の稽古会や大会)が新しい視点を差し込む。この両輪があってこそ、お子さんの剣道人生は豊かになると、僕は信じています。

小沼先生の言葉で、僕は自分の立ち位置を再確認できました。これからも「つなぐ人間」として、剣道の未来を一緒に作っていきたいと思っています。

小沼先生、本当にありがとうございました。

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