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目標は少し上を狙え|大谷の「163km」に学ぶ目標の立て方

この記事は、梶谷彪雅のVoicy(2026年5月23日放送)の内容をもとに、ブログ用に再構成したものです。

目次

お子さんの目標、「ちょうど届きそう」になっていませんか?

「県大会で優勝したい」「全国大会に出たい」——お子さんが立てるその目標、実はもう一段、上げた方がいいかもしれません。

今日のテーマは「目標の立て方」。結論から言うと、目標は”ちょっと上”を目指すことが、ものすごく大事なんです。大谷翔平選手のエピソードと、僕自身の経験から、その理由をお伝えします。

大谷翔平選手の「163km」という裏目標

大谷選手は「才能」「恵まれた体格」と言われがちですが、高校時代から一人で栄養管理を徹底し、体づくりに励んできた、努力の人です。

高校入学当初、すでに140km近くを投げられたそうですが、監督は大切に扱うより、厳しく将来を見据えて接したといいます。そこで大谷選手は「160kmを投げられるようにする」という目標を立てた。すると監督は、こんな”裏目標”を立てさせたそうです。

「160kmを目標にすると、158kmで止まる。だから163kmに設定しておかないと届かない」——そう言って、ウェイトトレーニング場に「163km」と紙を貼り出し、未知の数字に向かって導いたと言われています。

つまり、「ちょうど届きそうな目標」だと、その手前で止まってしまう。だから少し上に置く。整理すると、こういうことです。

立てた目標起きやすいこと
ちょうど届く目標(160km/県大会優勝)手前で止まる(158km/準優勝・3位)
少し上の目標(163km/全国制覇)未知の領域へ・基準そのものが上がる

僕が「五冠」を目指した高校時代

これは、僕自身の経験ともぴったり重なります。

中学で転校するまでは「県大会で優勝して全中に行きたい」が目標でした。でも転校してからは、みんなが「全国制覇」を本気で目指していた。高校では監督から、こう言われていました。「五冠を取れ」と。

  • 全国選抜
  • 魁星旗
  • 玉竜旗
  • インターハイ
  • 国体

この5つを全部取る。入学前にこの話を聞いて「絶対に達成したい」と心が震えたのを、今でも覚えています。

「県大会優勝」が目標なら、準優勝や3位で止まる。でも「全国制覇」を目指せば、全国で勝ち抜くための練習になる。さらに「日本一1回」ではなく「五冠(=負けてはいけない、勝ち続ける)」を目標にすると、日本一の基準そのものが引き上がり、チーム全員がそこへ向かうんです。

目標は「書き出して、目に入る場所」に置く

大事なのは、目標を常に目に入る場所に書き出しておくことです。

中学時代は、寮にも「全国制覇」の文字が飾られ、竹刀袋にも「全国制覇」と書かれていました。高校時代は、同級生のLINEグループ名が「五冠取る」。常に目標が目に入ることで、苦しい時もその目標に向かっていけたんです。

この「目標を道具にする」という発想を形にしたのが、実は僕の全国制覇手ぬぐいです。なんとなく稽古に入るのではなく、「俺は全国制覇を目指して頑張るんだ」と気持ちを上げてから入る。県大会優勝が目標でも、あえてそれ以上を掲げる。せっかくなら、上を目指して気持ちを上げていきましょう。

「もっと強くなりたい」を、ここで叶える。

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「目標が思いつかない」人への、15分100個ワーク

そもそも、うちの子、目標とか夢とかが特にないみたいで…

よくあることです。そんな時は、立派な目標を一生懸命ひねり出すより——「15分で目標を100個書き出す」ワークをおすすめします。

最初は全然出てきません。でも、やっているうちに、どんどん頭に浮かんでくるんです。殴り書きでOK。本当に達成したいことじゃなくても構いません。「ムキムキになりたい」「大きな声を出せるようになりたい」「武道館に行きたい」「ついでにディズニーも行きたい」——何でもいいんです。

小中高生なら、「強くなりたい」「あの子に勝ちたい」「県大会で優勝したい」「全国ベスト16になりたい」を、何個も何個も。そこから「そのために必要なこと」を考えると——「下半身トレーニングが必要だ」「50mを6秒台で走れるようになりたい」と、小さな目標も湧いてきます。「家族を喜ばせたい」「友達に自慢したい」、そんな動機でも大丈夫です。

ちなみに僕なら、「五段だから六段、いずれ八段」「億の大会を作る」「プロチームを作る」「全日本選手権に一度でも出る」「県大会優勝で終わらず、全日本でベスト8以上に入って、トップ選手と戦いたい」——こんなふうに、どんどん夢を膨らませていきます。

「今日10億円。でも明日死にます」と言われたら?

なぜ、目標を持って今を全力で生きてほしいのか。少し人生の話をさせてください。

僕は今28歳。ざっくり計算すると、平均寿命まで残り約19,000日。さらに、元気に動ける「健康寿命」で考えると、残り約16,000日くらいしかないかもしれません。それが、1日ずつ減っていく。いつ事故や災害で終わるかも分かりません。

もし「今日10億円あげます。その代わり、明日死にます」と言われたら——欲しいですか?僕の夢の「億の大会」も叶うかもしれない。でも「明日やるから集まって」と言っても、誰も間に合わない。自分の1日は、10億円よりも価値が高いんです。

人間はいずれ死ぬ。だからこそ、今を全力で、苦しくても乗り越える気持ちで生きていく。その時に、目標があるかどうかで人生は大きく変わります。達成したくもない目標を書く必要はありません。本当に「やってみたい」と思うことを洗い出して、それより少し高い目標を立ててみる。それだけで、振り返った時に「あの時頑張ってよかった」と思えるはずです。

日本一9回・梶谷彪雅による直接指導の様子

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日本一9回が、その場で癖を見つけて、その場で直す。

マンツーマン、または最大3名の少人数で、実際に竹刀を交えて稽古できます。動画や言葉では届かない”手元の違和感”を、1回の稽古で1つ以上持ち帰ってもらう。これが個別指導の一番の価値です。

  • 日本一9回の経験をそのまま共有(同じ壁は必ず通ってきた)
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まとめ:少し上の目標が、未来を引き上げる

大きな目標を立てて、届かなかったら可哀想じゃないですか…?

その逆なんです。ちょうど届く目標は、手前で止まる。少し上の目標こそが、お子さんを”届くはずのなかった場所”まで連れていってくれる。大谷選手の163kmが、まさにそれです。

今日はぜひ、お子さんと一緒に「15分で夢を100個書き出すワーク」をやってみてください。そして、その中から本当に叶えたいものを選び、もう一段だけ高い目標に書き換える。その一歩が、1年後のお子さんを、きっと別の景色へ連れていってくれます。

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