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引きつけは右足が重要?|「リズムトレーニング」で足さばきを速くする

この記事は、梶谷彪雅のVoicy(2026年6月10日放送)の内容をもとに、ブログ用に再構成したものです。

目次

「左足の引きつけ」が速くならないお子さんへ

打突の後、左足の引きつけが遅い。なんだか打ちが伸びない——。お子さんの剣道を見ていて、そう感じることはありませんか?

先日、ある選手がInstagramで発信していた「リズム剣道チャレンジ(引きつけ編)」に、僕も便乗してチャレンジしてみました。すると——意外な発見があったんです。今日は「引きつけは、やっぱり右足が重要なのか?」というテーマで、お子さんの足さばき強化のヒントをお伝えします。

「左足の練習」なのに、なぜ右足が張るのか

右足を固定して、左足だけを素振りに合わせて速く引きつける——。これが、意外と難しい。僕も一発成功はできず、5〜6回チャレンジしました。そして気づいたんです。左足の引きつけを意識しているのに、なぜか右足(特に膝の上)がパンパンに張ってくる。

理由はシンプルです。左足で体を前に押し出し、右足で踏み込む。すると——全体重が一瞬、右足にすべて乗る。特に飛び込み面では、右足に全体重が乗ることが多い。そこから速く引きつけるには、右足の力がやはり重要だと、このトレーニングで分かりました。(※出鼻技などは、また足の使い方が変わります)

でも、「右足だけ」ではない

ただ、これで終わらせてはいけません。引きつけは、右足の力だけではないからです。引きつけに関わる力を整理すると、こうなります。

  • 右足の押し上げる力(全体重を受けて押し返す)
  • 左足の腸腰筋(太ももと腰をつなぐ前側の、引っ張る力)
  • 左足の脚力(瞬間的に蹴る力=左足が残りにくくなる)
  • 右足の持久力(何セットも動かし続ける力)

特に気づかされたのが持久力。何セットもやると膝の上がつりそうになる——これは持久力が足りない証拠。瞬発的な力はあっても、長く動かし続ける力が欠けていた。自分の弱点にも気づける、いい練習なんです。

実は「上半身のスピード」も問われる

このリズムトレーニング、下半身だけの話ではありません。いつもの竹刀で切り返しをやろうとすると、かなりいいペースで振らないと、左足が追いついてこないんです。

つまり、竹刀を速く振れないと、左足の引きつけも速くできない。上半身のスピードと下半身のスピード、両方が両立して初めて成立するトレーニングなんです。重い木刀でやると追いつかなくなるので、速く振る練習にもなります。

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体の使い方を掴むコツは「極端にやる」

このトレーニングを投稿したら、「リズムトレーニングはあまり良くないのでは」というコメントも来ました。そういう見方の人もいるんだな、と。でも僕は、体の使い方を理解するには「極端にやる」ことが一番大事だと思っています。

「極端にやる」って、具体的にはどういうことですか?

たとえば、こういうことです。

  • 速く振りたい→重いもの・軽いものを交互に、全力・脱力を交互に
  • 引きつけが遅い→右足の着地と同時に左足を踏み込む
  • 重心を落とす感覚が分からない→しゃがむくらい落として打つ
  • 小手後のさばき→顔が地面につくくらい前へ飛ぶ

基本を正しく動かすのは、もちろん大事。でも、基本を忠実にやりすぎると、型を破れないことがあります。基本ベースを大切にしながら、「いかに速く」「いかに強く」を研究するとき——一度、極端にやってみる。すると、体の使い方が一気に分かってくるんです。

大事なのは「気づくきっかけ」と「楽しさ」

このリズムトレーニングを何回も繰り返すと、「ここが足りないんだ」「ここを鍛えれば引きつけが速くなるんだ」と気づけるようになります。

だから、リズムトレーニングだけを短期的にやるのではなく、「やってみて足りないところを見つけるきっかけ」「続ける楽しさを見つける入口」として使うのが、すごくいい。目的は「これで基本を学ぶ」ではなく、「左足の引きつけを速くする方法に気づく」こと。そう捉えれば、これはとても価値のある練習だと思います。

切り返しの動作でやると、体の軸・手首の返し・引きつけに必要な右足の力が、全体的に鍛えられます。さらに「右足の前に蹴る力」「細かく動く力」「動き続ける力」など、いろんな力に応用(転用)していけそうです。好きな音楽に合わせてランジ素振りを組み合わせる——そんなふうに、楽しく、かつきつい練習に変えていくのもおすすめです。

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まとめ:引きつけは「右足+左足+上半身」の総合力

引きつけを速くする鍵は、右足の力。でもそれだけでなく、左足の腸腰筋・脚力、右足の持久力、そして上半身のスピード——すべてが噛み合って初めて、速い引きつけは生まれます。

まずは、お子さんと一緒にリズムトレーニングを5〜10セットやってみてください。腕も足もパンパンになりますが、「どこが足りないか」に気づける最高のきっかけになります。楽しく、きつく。剣道を続けられる環境を、一緒に作っていきましょう。

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