お盆に何をするか知らないまま生きてきました|行けない人ができる3つのこと

正直に言うと、お盆が何の日か知らないまま生きてきました
お恥ずかしい話ですが、僕はお盆が何なのか、ちゃんと分からないままここまで来ていました。毎年なんとなくお盆休みが来て、「やった、休みだ」と思って、なんとなく終わる——そんな感じだったんです。
でも初めてちゃんと調べてみたら、思っていたよりずっと意味のある日でした。「そんなの知ってるよ」という方も多いと思いますが、僕のようになんとなく過ごしてきた方のために、今日は学んだことを共有させてください。
お盆は「亡くなった方が家に帰ってくる期間」
一言で言うと、亡くなった方が家に帰ってくるとされる期間を、迎えて送る日だそうです。これを知った時、僕は「なるほどな」と思いました。
お墓参りやお墓掃除に行くイメージがありますが、こちらがお墓へ行くのではなく、向こうから帰ってくる——だから「迎え火」「送り火」があるんですね。
だいたい13日の夕方に火を焚いて「こっちですよ」と迎え、16日にまた火を焚いて送り出す。きゅうりや茄子で作る精霊馬(しょうりょううま)も、その乗り物だと言われているそうです。きゅうりの馬は「少しでも早く帰ってこられるように」、茄子の牛は「景色を楽しみながら、ゆっくりあの世へ戻れるように」——もう少し引き止めたい、という思いも込められているそうです。
ちなみに、この行事の正式な名前は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」。「盆」はその略だそうです。僕は初めて聞きました。元になったのは、お釈迦様の十大弟子の一人・目連(もくれん)さんの話だそうです。神通力を持つ目連さんが、亡くなったお母さんが苦しんでいる姿を見つけてしまう。自分の力ではどうにもできず、お釈迦様に聞くと「修行を終えた僧たちみんなに食べ物を施しなさい」と教えられた。その通りにしたら、お母さんが救われた——これがお盆の元になった話だと言われています。

お墓参りに行ける方へ|掃除は「お盆に入る前」に
調べていて一番「知らなかった」と思ったのが、お墓の掃除は、お盆に入る前にやるものだということです。
13日に迎え火を焚くので、その前——12日までに終わらせておく。理想は1〜2週間前だそうです。考えてみれば当たり前ですよね。人が来る前に、掃除をする。それと同じことをしているわけです。手順も調べてみました。
- まずお墓の前で手を合わせ、「これから掃除させていただきます」とご挨拶
- 落ち葉を掃き、草を抜く
- 墓石は上から水をかけ、スポンジで優しく洗う
- 最後にお花とお線香をお供えする(お仏壇がある方は、同じタイミングで綺麗に)
お供え物も面白かったです。お盆には甘いものをお供えすることが多いらしいのですが、これも目連さんの話につながるそうです。修行僧に食べ物を施した「百味御食(ひゃくみおんじき)」——数多くの美味しい飲食物や、山海の珍味——の名残で、食べ物をお供えするようになったと。そして昔は甘いものがとても貴重で贅沢だったから、「一番いいものを差し出す」という意味で選ばれたそうです。そう聞くと、ただのお菓子ではないんだなと分かりますよね。
お墓参りに行けない方へ|そもそも「正解」はありません
仕事や遠征で行けない年も、お墓が遠い場合もあります…
そうですよね。僕も母方は大分ですが、父方のお墓は島根にあって、なかなか行けません。そもそも場所が分からないという方もいらっしゃると思います。
ここで救われる話があります。実は、お盆には「正解」がないそうなんです。日にちも日本の中で3通りあり、7月にやる地域、8月にやる地域、旧暦に合わせる地域があるそうです(沖縄の旧暦では、今年は8月25日からだそうなので、まだ来ていないことになります)。お作法もそれぞれで、迎え火を焚かないところもありますし、浄土真宗では迎え火も精霊馬もしないのが一般的だそうです。
行けなくても、できること3つ
①食事の時に、手を合わせる
「え、それだけ?」と思うかもしれません。でも調べてみると、手を合わせる(合掌)という所作そのものに、深い意味がありました。
仏教では右手が仏の世界、左手が自分たちの世界。その二つを合わせることで一つになると説かれているそうです。「いただきます」も、命をくれた動物や植物への感謝と敬意を合わせるためのもの。お箸を横に置くのも、神様の領域と人の領域を分けるという話があるそうです。毎日やっていることですが、実はとても大事な所作なんですね。
②「陰膳(かげぜん)」を用意する
陰膳とは、その場にいない家族や故人の無事・安全を願って、同じ食事をもう一膳用意してお供えする日本の古い習慣です。もともとは亡くなった方のためではなく、旅に出ている家族が無事でいられるようにと、家に残った人がその人の分の食事も用意しておく習わしだったそうです。今は、亡くなった方を偲ぶ形で残っている。離れている人のために、一膳置いておく。これはいい話だなと思いました。お墓参りに行けない方こそ、やってみてもいいのではないでしょうか。
③顔を思い出すだけでもいい
お墓の場所が分からない方、そもそもお墓がない方。顔を思い出すだけでもいいそうです。
日本の民俗学を築いた柳田國男さんの『先祖の話』には、こう書かれているそうです。亡くなった方は供養を重ねるうちに祖霊になり、やがて神になって、毎年決まった時期に子孫の家を訪ねてきて、その家を守る存在になる。そしてそれを迎える行事が、お盆とお正月。——つまりお盆は、年に1回の再会みたいなものなんですね。
僕の受け取り方|「守ってもらうため」ではなく
ここで、僕なりの受け取り方をお話しします。これは「守ってもらうために行事をやる」という話ではないと思うんです。
そういう関係の中に、自分がいる。だから年に1回、思い出すための日なんじゃないか——僕はそう感じました。

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まとめ:ご先祖様に、感謝を伝える日にしませんか
最後にまとめます。お盆は、亡くなった方が帰ってきてくれる期間を「迎えて、送る」日です。
- 行ける方:お盆の前にお墓掃除をして、お花・お線香・甘いものをお供えする
- 行けない方:食事の時に手を合わせる/陰膳をもう一膳用意してみる
- お墓が分からない方:顔を思い出すだけでもいい
剣道も、支えてくれる人がいるから続けられます。ご先祖様にも、しっかり感謝の気持ちを伝えられる一日にしてほしいなと思います。今日は、僕が学んだことを共有させていただきました。
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