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試合はメンタルが9割|「もう優勝した」と思って臨む準備のすべて

この記事は、梶谷彪雅のVoicy(2026年6月8日放送)の内容をもとに、ブログ用に再構成したものです。

目次

試合前、お子さんは「もう優勝した気」でいますか?

試合シーズン真っ盛り。県大会、近畿・九州大会、玉竜旗、インターハイ……。明日や来週に試合を控えたお子さんは、どんな気持ちでいるでしょうか。

不安、緊張、いろんなタイプがいます。でも、試合はメンタルが9割。今日は、日本一を9回取った僕が実際にやっていた「試合前の心の整え方」と「これ以上ないという準備」を、具体的にお伝えします。

「強い相手だ」と思った瞬間、勝率は下がる

「1回戦から優勝候補か」「あの強豪校か」——そう思った時点で、勝てる可能性はガンガン下がります。

「怖い」「ビビっている」という気持ちは、必ず相手に伝わります。「こいつ、ビビってるな」と思われたら、相手にとって楽な試合になってしまう。逆に「強豪校だからこそ絶対倒す。これを倒したら優勝だ」とチャレンジしてくる相手は、本当に怖いんです。だから、怖さや不安をなくすのは大前提です。

緊張のコントロールも同じ。緊張しすぎるとパフォーマンスは落ちる。でもリラックスしすぎても力が出ない。狙うのは「緊張とリラックスの間」です。

具体策:試合前に「優勝」を先取りする

そこで今日、新たにお伝えしたい具体的な方法が「優勝をイメージする」こと。これは、僕が実際にやっていたことです。

  • 試合前に、優勝旗をもらうシーンを鮮明に想像する
  • 表彰式の音楽を口ずさみながら、賞状をもらう動作を実際にやってみる
  • 「優勝おめでとう」と、自分に言い聞かせる

このVoicyを試合前に聞いてくれている方へ——「優勝おめでとうございます!」。どうでしょう、頭の中で「自分は優勝したんだ」というイメージになっていますか?

「もう無理だ」と思い込んで、たまたま優勝できた——なんてことは、まず起きません。勝っているイメージができていないと、それは現実化しないんです。不安な状態で戦うのではなく、「もう優勝するんだ」という気持ちで臨む。これが本当に大事です。

メンタルが、自分の力に「蓋」をする

「試合」は「試し合う」と書きます。これまで積み上げてきた稽古・技・足さばきを”試す”場。100%、いや120%の力を出せれば、優勝の可能性は十分にあります。

でも、メンタルが力に蓋をします。整理すると、こういうことです。

試合前の心の状態発揮できる力
「もう優勝した」100〜120%
どこか不安だな約90%
緊張している約80%
やばい、無理だな約70%

自分で自分に蓋をして、体が動かず負ける。これほどもったいないことはありません。だからこそ、「私はもう優勝したんだ」という気持ちで、試合に入っていってほしいんです。

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「これ以上、何もできない」状態を作る

メンタルを最大限に高めるために、僕は試合前の準備を徹底していました。ポイントは「これ以上やることがない、という状態を作る」こと。

①肉体系は「1週間前」に全部終わらせる

筋トレや足さばきなどの肉体系は、1週間前までに完璧に終わらせます。試合前日に筋トレして筋肉痛になったら、体が動きませんからね。そして1週間前からは、体調管理を最優先。早めに休む、夜更かししない、食事をしっかり摂る、きついと思ったら休む。体調不良が、一番怖いからです。

②防具を塗り直し、「強そうに見える」状態に

防具の手入れ、面紐が切れそうでないかのチェック。僕は試合前、県大会だろうが全国大会だろうが、毎回、防具を塗り直していました。染め粉が一つまるまるなくなるくらい、しっかりと。新品の輝きの状態で、強そうに見える防具で臨む。これも立派な準備です。

③竹刀は「最高の3本」を調達する

竹刀は必ず新品を3本買っていました。県大会の予選は、負けたらインターハイがなくなる、めちゃくちゃ大事な試合。だから集中して入るために新品を準備し、九州大会でも使いながら、最後はインターハイに向けて「自分が最高だと思う3本」を調達。「この竹刀ならいける」という1本が、自信になるんです。

最後は「心を整える」——掃除という願掛け

体も準備も整ったら、あとは何をすればいいんでしょう?

「これ以上やることがない。体も休まっている。準備も万全」。そうなったら、最後は自分の身の回りを掃除して、心を整える。願掛けのようなものです。

1週間前は寮の掃除に加えてトイレ掃除も。試合当日も、会場のトイレを磨いたり、手洗い場の水気を拭いたり、スリッパを揃えたり。身の回りを整えることが、そのまま心を整えることにつながるんです。

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まとめ:試合前に「新しい技」は要らない

試合前に、新しい技を組み入れるのは、まず無理です。試合は「今までやったことを試す場所」。だから、そのパフォーマンスを最大限に発揮するために、メンタルを整えることに全力を注ぐ。

肉体系は1週間前に終える。防具を塗り直す。最高の竹刀を選ぶ。身の回りを整える。そして「もう優勝した」イメージを鮮明に描く。——そこまでやって、優勝できるかできないかの世界です。逆に、そこまでやらないと、どこかで不安が生まれ、ごくわずかな差で負けてしまう。

これから試合を迎えるお子さんに、ぜひこの「心の整え方」を伝えてあげてください。準備し尽くした子だけが、本番で全力を出し切れます。

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