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日本一9回でも打てなくなった技|「狙えるポイント」を増やす練習論

この記事は、梶谷彪雅のVoicy(2026年6月19日放送)の内容をもとに、ブログ用に再構成したものです。

目次

「引き技を打たない子」は、試合時間が”半分”になる

お子さんの試合、前技ばかりで引き技がほとんど出ていない——そんなことはありませんか?実はこれ、試合時間を半分捨てているのと同じなんです。

今日は、日本一9回の僕でも「昔は得意だったのに、今は打てなくなった技がある」という正直な話から、「打てる技を増やすこと」と「練習し続けることの大切さ」をお伝えします。

日本一9回の僕でも、打てなくなった技がある

正直に告白します。僕は引き技自体は得意なのですが、「押して引き面」「崩して引き面」など、打つ前の”作り”が入る技は、最近あまり打てなくなりました。

理由はシンプルで、最近あまり練習していないから。講演会で小学生に全力で押したり崩したりするのは危ないので、やる機会が減る。すると、崩しはできても打ちが外れる、押しがうまくいかない、体重移動ができない……。練習しないと、得意だった技でも、本当に使えなくなるんです。出鼻技や応じ技の”勝負勘”も、ガッツリ練習していた頃より明らかに鈍っています。

「取れる場面」は4つ。打てない技があると半分になる

試合で一本を取れる場面は、大きく4つあります。

  • 自分から打っていく場面(前技)
  • 相手が来る場面(応じ技・出鼻)
  • つばぜり合いから自分が打っていく場面(引き技)
  • 相手が打とうとして下がる場面(引き技)

引き技が打てないだけで、取れる場面は半分になります。2分の試合なら、引き技が打てない子は「試合時間が実質1分」。4分なら実質2分。つばぜり合いは試合の半分近くを占めるので、その間ずっと”打てない・狙われる状態”が続くんです。だから試合分析では、引き技が出ていない子に「前技も大事。でも引き技も一緒に練習しよう」と必ず伝えています。

「狙えるポイント」は多いほど、試合が有利になる

前技も、引き技も、相手が来る瞬間も、下がる瞬間も——狙えるポイントが多いほど、試合は有利に運べます。

逆に、自分から打つ技しかなければ、相手が来る瞬間は「防御するか、かわすか」しかなくなる。これは本当にもったいない。だから最終的に目指すのは——前技も引き技も打てる。引き出してもよし、自分から打ってもよし、相手が下がる瞬間も狙える。あらゆる場面を「得点チャンス」にできる状態です。

「もっと強くなりたい」を、ここで叶える。

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「得意を伸ばし、足りないを改善する」

高校時代、よく言われたのが「いいところを伸ばし、足りないところを改善する」です。

たとえば小手が得意なら、小手をさらに磨く。それを活かして面技につなげる。表があるから裏が活きる。表を見せて裏に行く、裏を見せて表に行く——この使い分けが、本当に大事なんです。僕も7月の選手権予選に向けて、自分から打つ技を磨きつつ、相手が来る瞬間の応じ技や”誘い出し”も、改めて練習しているところです。

「打てるはず」が試合で打てない、最大の落とし穴

練習ではできるのに、試合になると急に打てなくなるんです…

これ、本当に「マジか」と思う落とし穴なんです。僕も「引き技は打てる」と思って、地稽古や練習試合で練習せずにいると——試合では相手がめちゃくちゃ警戒してくるので、打てるはずの技が打てなくなる

原因は、地稽古や練習試合で「当たるイメージ」ができていないから。「打てるから練習しない」ではなく、試合で完璧に思い通りにできる状態まで、練習で持っていく。これが理想です。過去に試合で使えた技ほど、普段の稽古・練習試合でしっかり練習しておかないと、本番では使えません。急に新しい技は、試合で使えないのです。

中学・高校時代は「この相手は止まってるから引き技で崩そう」「この相手は打ってくるから応じ技でいこう」と、勝ち筋が見えて、その通りになっていました。でも大人になると、予測が外れたり、裏をかかれたりする。この”読みの角度”を高めるのも、結局は練習しかないんです。

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まとめ:「試合は試し合い」。だから練習で仕込む

今日の結論は、シンプルです。練習で使えるようにしておくこと。これが何より大事。

「試合は試し合い」。練習試合でも普段の稽古でも仕込んでおかないと、本番では使えません。そして「当たるイメージ」ができているかも、同じくらい大事。お子さんの試合で「打てる技が少ないな」「引き技が出ていないな」と感じたら、ぜひ”狙えるポイント”を増やす練習を、一緒に積んでいってください。

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