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飛び込み面は前傾姿勢|「正しい面打ち」と「勝てる面打ち」の決定的な違い

この記事は、梶谷彪雅のVoicy(2026年3月26日放送)の内容をもとに、ブログ用に再構成したものです。

目次

「正しい面打ち」と「勝てる面打ち」は違う。その理由を解説します

お子さんの面打ち、「体を起こして打ちなさい」と教わっていませんか?

基本として正しい。でも、トップ選手の飛び込み面を見ると、ほとんどが前傾姿勢で打っているんです。

今日は、八段の先生から教わった「打突姿勢の使い分け」についてお伝えします。

飛び込み面は「前傾姿勢」、出鼻面は「体が起きた状態」

面打ちには大きく2種類あります。

飛び込み面:前傾姿勢で踏み込んで打つ

出鼻面:体を起こした状態で、相手の打ち出しを捉える

高鍋先生・星子選手・松﨑選手——面打ちの名手の飛び込み面を見ると、全員が前傾姿勢で打っているのが分かります。

なぜ前傾姿勢が「飛び込み面」に合うのか

陸上競技のクラウチングスタートをイメージしてください。

スタート直後って、体を起こして走らないですよね…

そうなんです。スタート合図から10〜20mは前傾姿勢のまま走る。最高速に達してから、徐々に体が起きていく。

剣道の蹴り出しは、陸上のスタート合図と同じ。0→1のスピードを最大化するには、前傾姿勢が最速。体を起こしたまま飛び込むと、スピードが出ない・起こりが見える・応じ技を打たれる——デメリットが多いんです。

打突の瞬間は前傾で突っ込み、体に当たると同時に体を起こす——これが最速の面打ちのメカニズムです。

橋本選手(四誠館)の面打ちが教科書すぎる

先日の東日本選抜で団体優勝した四誠館(橋本選手の面打ち動画をInstagramに投稿しました。

注目ポイントは「打突姿勢」。めちゃめちゃ前傾姿勢。左足の蹴り・踏み込んだ後の体の寄せ・体の起こし方、全てが芸術レベル。

「教科書通りの正しい打ち方」と「試合で一本を取る打ち方」は、本質的に違います。トップ選手の動画を観察することが、最強の教材です。

小手打ちは「体を下に落とす」が正解

面と違って、小手打ちは「体を下に落としてから前に出す」のが基本。

面打ちと同じように前傾で突っ込むと、打突が軽くなるんです。

小手を打つ瞬間:頭のてっぺんが相手の胴につくくらい、ぐっと重心を落とす。体当たりの瞬間に下から上へ突き上げる感覚——これが強い小手打ちです。

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年代によっても「打突姿勢」は変わる

八段の先生から興味深い話を伺いました。

若い時(20代〜30代)

脚力があるので、前傾・膕を曲げた体勢で飛び込む。手元も前掛けで小さく速く打つ。これで一本が取れる時代。

高段者(40代〜50代以降)

年齢と共に、若い頃の打ち方では打突が軽くなってしまう。そこで「膕を伸ばし、体を起こして、しっかり振って打つ」スタイルに変化します。

ある八段の先生曰く:「若い頃は前傾で打っても一本になっていた。でも50代以降は、同じ打ち方だと軽くて一本にならない。だから膕を伸ばして、竹刀をしっかり振って、面を捉えに行く打ち方に変えた」。剣道は年代ごとに打ち方が進化する競技です。

八段の先生との対話より

今日からできる3つの一歩

一歩①:自分の面打ちを動画で撮る

頭のイメージと実際の姿勢は違います。「前傾で打てているつもり」でも直立のままの子が多い。まず動画で確認。

一歩②:トップ選手の面打ちと並べて比較する

橋本選手・高鍋先生・星子選手などの面打ちを自分の動画と並べて再生。違いが一瞬で分かります。

一歩③:「打突後に頭を前に突っ込む」だけを10本練習

他のことは気にしない。打った瞬間に頭から突っ込む——この一点集中練習で、1週間後には別人の面打ちになります。

まとめ:打突姿勢は「技の種類」と「年代」で変わる

1つの正解があるわけじゃないんですね

はい。飛び込み面は前傾、出鼻面は体起こし、小手は重心落とし。さらに年代によっても変化する。

「教科書の基本」と「試合で勝つ姿勢」を両方学ぶ——これが、本当の剣道の深さです。

ぜひ、お子さんの打突姿勢を動画で見直してみてください。

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