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試合はメンタルが9割|試合前の練習と「勝てるイメージ」の作り方

この記事は、梶谷彪雅のVoicy(2026年5月24日放送)の内容をもとに、ブログ用に再構成したものです。

目次

試合前、お子さんは「勝てる」と思えていますか?

全中予選、県大会、総体——試合が近づくこの時期。お子さんは、どんな気持ちで本番に向かっているでしょうか。

先日の彪進会in浜松でも、試合前の中学生・高校生がたくさん参加してくれました。そこで試合に特化した練習をしたのですが、今日はその中でも「試合はメンタルが9割」と言える、心構えの2つの重要ポイントをお伝えします。

試合前は「基本打ち」より「試合で使う技」を

彪進会は普段、強くなるための基礎——下半身強化、足さばき、基本打ち、小さく面、小手打ち——を徹底的にやります。でも、基礎は試合前まで皆さんもう十分やってきている。だから試合前は、より実戦的な技にフォーカスしました。

  • 応じ技・出鼻技(前に行かないよう打つ・予測して出す・手の位置・打った後の抜け方)
  • 引き技・別れ際(引き胴、別れ際の引き面=表・表から裏・裏から表を相手の構えで変える)
  • 組み立て方・初立ちの入り(何を打つか/どう組み立てるか/強い選手はどう反応するか)

特に「初立ちの入り」は、練習しておかないと本番で「最初、何を打てばいいの?」と固まってしまいます。思い切って面を打つのか、相手はどう反応するのか——この”考え方”を持っておくことが、すごく大切なんです。

メンタル①:「勝てないイメージ」を今すぐやめる

浜松の参加者に「来週・今月末の試合、勝てると思いますか?」と聞いてみました。すると——8〜9割の子が「勝てるか分からない」と答えたんです。

強い相手を前にしたら、「勝てないかも」って思っちゃうのは仕方ないのでは…?

その気持ちは分かります。でも、「勝てないと思っていたら、本当に勝てない」んです。

「この相手には勝てないな」という気持ちは、必ず相手に伝わります。「こいつ、ビビってるな」と思われた瞬間、相手は自信を持って打ってくる。その自信が審判の先生にも伝わって、結果的に一本になってしまう。だから「絶対に勝てる。今まで練習してきたことなら、絶対いける」という気持ちで臨んでほしいんです。

ただし、「ビビっているフリ」はアリです。気持ちは「勝てる」と思いながら、打てないように見せておく。相手が「いけるな」と思い切って飛んできたところを返す——そんなイメージができているならOK。

でもハナから「勝てない」と思っていたら、勝つ算段そのものがない。どんな技も自信なく見えて、当たっても一本になりません。

「いける」と思える状態は、作れる

面白いことに、彪進会に何度も来てくれている子は、みんな「勝てる」という前向きなイメージを持っています。一方、浜松は初参加の子が多く、自信のない子が目立ちました。

でも、これは考え方ひとつ。「いけない」と思ったら勝てないんだから、「いける」と思うしかないんです。そのために、こんな工夫が効きます。

  • 垂れネームにポジティブな言葉を入れて、試合前に復唱する
  • 「こうしたら勝てる」「これをやる時は調子がいい」を書き出しておく
  • 自分が前向きになれるルーティンを作る

「もっと強くなりたい」を、ここで叶える。

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メンタル②:緊張を「味方」につける

2つ目は、緊張との付き合い方です。緊張すること自体は、決して悪いことではありません。問題は、その度合いです。

状態本番のパフォーマンス
緊張しすぎ(過緊張)体が固まり、力が出ない
緊張とリラックスの間★ベスト(集中力も瞬発力も出る)
緊張しなさすぎ集中が続かず、瞬発的に動けない

狙うのは「緊張とリラックスのちょうど真ん中」。試合はメンタルが9割。「なんか動きが悪いな」と思っている時は、本当に良くならないものなんです。

極限の集中状態を作るための動画はこちら

調子を戻す「自分の改善スイッチ」を持っておく

だからこそ、自分なりの”改善スイッチ”を持っておくと最高です。僕の場合は、「声が出ていない時=調子が悪い」。だから緊張しすぎ・リラックスしすぎだなと感じたら、最初の一発目の声を大きく出すようにしています。

コツは、入りながら出すと相手に対応されるので、その場で、あるいはつばぜり合いになった瞬間に出すこと。体育館に反響して、自分の耳に声が戻ってくるイメージ。戻ってきたら「ちゃんと声が出ているな」と確認できます。

ただし、声は急には大きく出せません。日々の積み重ねしかない。だから準備運動など、他のことに意識を割かなくていい時に、声を出す意識をしておきましょう。意識するだけで、みんな出せるようになります。

一本にするための声の出し方動画はこちら

「一つ意識すると、一つ忘れる」を乗り越えるには

稽古をしていると、よく起きるのがこれです。一つを意識させると、二つ目ができなくなる。二つ目を言うと、一つ目を忘れる。これを一つずつ意識して、最終的に全部同時にできるようになると、みんな見違えるほど良い動きになります。

難しいのは、今までやってこなかったことは、急にはできないということ。だからこそ、誰かに指導してもらう・教えてもらうことが、本当に大切なんです。

先日こんな経験をしました。7年前、見よう見まねでピアノを練習して、途中まで弾けるようになっていたんです。でも7年弾かず、娘がピアノを始めたのでやってみたら——まったく弾けませんでした。掛け算の九九のように完全に染み付いたものは残るけれど、数ヶ月、見よう見まねでやっただけのことは、身につかない。だから、何度も何度も反復することが大事なんです。

日本一9回・梶谷彪雅による直接指導の様子

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  • 日本一9回の経験をそのまま共有(同じ壁は必ず通ってきた)
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まとめ:試合はメンタルが9割。だから準備できる

試合前にやるべきことは、技術の総仕上げだけではありません。むしろ「勝てるイメージ」と「ちょうどいい緊張」という、メンタルの準備こそが本番を左右します。

そして人間は、すぐ忘れる生き物です。だからこそ「自分はどこがダメで、どう改善し、どこに意識を持っていくのか」を見つけ、反復して、忘れないようにしておく。僕の稽古会に10回以上来てくれる方、メンバーシップで月1回の試合分析を続けてくれる方が伸びていくのも、この”反復”があるからです。

お子さんの次の試合、ぜひ「勝てるイメージ」を一緒に作ってあげてください。それが、本番の一本を引き寄せます。

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