ある小学生選手が教えてくれたこと|頑張る選手が応援される剣道を

ある小学生選手が、教えてくれたこと
今日は、ある小学生の選手との出来事をお話しします。すごく嬉しかった話であり、同時に、僕自身が少し反省した話でもあります。少し個人的な話ですが、どうしても皆さんに聞いていただきたくて、この放送を作りました。
その子は、県の予選で優勝し、東日本選抜でも活躍する、本当にすごい選手です。ところが僕は、その子の試合動画を、なかなかSNSに上げられずにいたんです。
「早く勝って、梶谷に会いに行きたい」
ちょうどその子の県予選の日、僕は波崎修武館さん、そして鹿島学園高等学校さんのサプライズ講演会にお邪魔していました。日程が重なり、直接一緒に稽古することは叶わなかったのですが——。
その子には「今日、梶谷が稽古会に来るよ」と事前に伝えられていたそうで、「試合が終わったら行きたい」と、お父さんに「稽古会って何時に終わるの?」と聞いていたそうなんです。
その予選は、リーグ戦を勝ち抜くと総当たり、しかも引き分けなしで決着まで延長というルール。他の選手の試合が長引くと、その子は「早くしてくれよ、稽古会に間に合わなくなる」と思っていたそうです。小学生にとって、県予選はめちゃくちゃ大事な試合。普通なら緊張や不安で頭がいっぱいのはず。なのに、その大事な試合の合間に「早く勝って、梶谷に会いに行きたい」と思ってくれた。結果はなんと、全勝優勝。もう、本当に嬉しかったです。

「動画、上げてもらえると嬉しい?」への答え
結果には間に合わなかったのですが、その子は夕食会に少しだけ顔を出してくれて、話すことができました。そこでお父さんから、「動画がSNSになかなか上がらなくて、”自分の剣道が悪かったのかな”と不安になっていた」と聞いたんです。
その場で、その子に聞いてみました。「動画って、上げてもらえると嬉しい?」と。すると——「嬉しいです」と答えてくれた。これが、僕に大きな気づきをくれました。
実は僕、動画を上げることに迷いがあるんです。「許可は取ってるの?」と言われたり、「小学生の打たれるシーンを載せるのは、かわいそうじゃない?」と言われたりすることもある。だから不安になる。(もちろん今回は、大会主催者から許可をいただいて載せています。)その中で「上げてもらえると嬉しい」という言葉に、本当にホッとしたし、嬉しい気づきでした。
動画が上がらなかった、本当の理由
どうしてその子の動画だけ、上がっていなかったんですか?
後で確認してみたんです。まず自分の写真フォルダを見たら、動画がない。東日本選抜の動画を見返したら——その試合、僕は審判をしていたんです。だから自分の携帯で撮れていなかった。その後、ある先生からいただいた動画ファイルを見返したら、ちゃんとそこにあって、僕が見逃していたんです。
会食の翌々日ぐらいから、投稿させていただきました。本当に、僕の確認不足でこのようになってしまい、不安な気持ちにさせてしまって、申し訳ありませんでした。
「頑張る選手が応援される文化」を作りたい
僕は、剣道を広めたい、頑張っている選手のことをもっと知ってほしい、という思いで活動しています。でもその中で、つい自分の都合や、少し遠慮してしまう部分があったな、と反省しました。
正直、心ないコメントもあります。ちゃんと上から打っているのに「横から打ってる」と言われたり、残心しているのに「できていない」と言われたり。見ている人ががっくりするようなコメントです。そういう時は非表示にしたり、コメントをオフにしたりしています。でも——
僕が作りたいのは、頑張っている選手が、応援される文化です。一本を取られた選手にも「もっと頑張れ、これからだぞ」と、前向きなコメントが届いてほしい。動画を出すことで剣道は広まっていくし、逆に出ていかないと、剣道に触れる機会が減って、どんどん先細りしてしまう。だから僕は、動画を通して、一人でも多くの人が剣道に触れ、始めるきっかけを作りたいと本気で思っています。
打たれた動画も、僕自身は「ここがダメだったんだ、次は勝って乗せてもらえるよう頑張ろう」と、振り返りに使います。全員がそう思えるわけではないと理解していますが、ネガティブになるのではなく、「もっと頑張るぞ」という気持ちになってほしいと願っています。
まとめ:一緒に、楽しく剣道を広めていきましょう
心ないコメントを書く人は、きっとこの放送もブログも見ていません。なんとなく流れてきたものに、なんとなく批判する——そういう声は、僕の視界にも、そして皆さんの目にも、できるだけ触れないようにしていきます。
あらためて、あの小学生選手へ。県予選も東日本選抜も、本当に優勝おめでとうございます。今回は一緒に稽古できませんでしたが、また手合わせできる日を楽しみにしています。この活動を続けている限り、その機会はきっと来ると思うので。一緒に、楽しく剣道を広めていきましょう。

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