負けるのが嫌すぎて大号泣した子に喝|勝ったイメージで試合に臨む

「負けるのが嫌すぎて」大号泣した子に、喝を入れました
僕は今、個別指導や、団体向けの講演会・稽古会をさせていただいています。その個別指導で、ある中学生の女の子が「負けるのが嫌すぎて」と、稽古中に大号泣したんです。
今日は、その子にかけた言葉と、試合で一番大事な「メンタルの持っていき方」についてお伝えします。お子さんが試合前に不安そうにしているなら、ぜひ読んでほしい内容です。
3回の指導で、めちゃくちゃ強くなった
個別指導で本当に成長する人は、稽古の場だけで頑張るのではなく、言われたことを日頃の稽古にどれだけ落とし込めるか——ここが大事です。1ヶ月後にまた同じことを伝えることになると、なかなか強くなりません。
今回の女の子は、中体連で県大会出場が目標。剣道は中学から始めたばかりで、めちゃくちゃ一生懸命な子。ただ正直、あまり器用なタイプではありませんでした。最初は応じ技(返し胴)が全然打てず、竹刀操作もうまくできず、変化技はまったく。それが——
最後には、僕が本気で面を打っても、返し胴を打てる状態まで成長しました。なぜできたか。毎日毎日、竹刀を振り続けたからです。「返し胴はタタンの意識で打つ」「足さばきをスムーズに」「前技を打って引き技、次の技につなげるパターン稽古で反応速度を上げる」——僕が言ったことを、愚直にやり続けた。だからこそ、ここまで成長できた。僕の指導というより、本人がどれだけ頑張るかが大事なんです。

残り30秒、泣きながら「攻められない」状態に
試合はメンタルが本当に大事。最後の稽古で、試合感覚を強化するために地稽古をしました。3分・2分の中で「残り1分だぞ」「残り30秒」「あと15秒」と時間をイメージさせながら進めます。
序盤は打ちやすい相手を演じ、後半は「めちゃくちゃ苦手だろうな」というタイプを演じる。すると、なかなか取れません。残り1分ほどで僕が1本取り、「取り返しに行けよ」と。すると残り30秒あたりで、大号泣し始めたんです。そこは淡々と、15秒、0秒、終わり。稽古のあとに聞きました。「なんで泣いてるの?」(怒っているわけではなく、問いかけです)。答えは——「負けるのが嫌すぎて」。
「負けるのが嫌だから、打つんでしょ」
そこで、強く伝えました。「そりゃそうだろ。負けるのは嫌だよ。だから打つんでしょ」と。
その子は最後の30秒、泣きながら、足も動かせず、取りに行けていない状態でした。負けるのが嫌だからって泣いていたら、1本取れるのか。30秒で死に物狂いで打たないと取れないだろう。大胆にならないといけない。でも打たれたら負ける確率が上がる。だからコンパクトに、あるいは繋ぎで、自分が打てるところを死に物狂いで崩して打っていく。泣いていても、1本にはならない——そう伝えました。
僕自身も、こういう場面を何度も経験しています。インターハイの個人戦、準決勝で先に1本取られた。あの時「負けるのが嫌だ、怖い」という心境で戦っていたら、絶対に取り返せなかった。そうではなく「意地でも取り返してやる。引き面でも、崩してでも、何でもいい」と、かつ冷静に、淡々と狙い続けた。だからこそ引き面を合わせて、逆転できたんです。
「悔しくて泣ける」なら、「嬉しくて泣く」もできる
負けが怖くて、どうしても不安になってしまうんです…
負けのイメージが鮮明だからこそ、涙が出るほど悔しくなる。もしそれが試合本番だったら、取り返しのつかないことになっていました。だから個別指導でも、「残り30秒で取り返す」練習をしたところ、2回も取り返せたんです。淡々と狙い続ければ、チャンスは必ずある。そうしないと、逆転のチャンスすら自分で奪ってしまいます。
負けを想定したり、「嫌だな」というネガティブな感覚で試合をすると、それがそのまま動きに出ます。きつくなる、何を打てばいいか分からなくなる、それが相手に伝わって、迷って打たれてしまう。逆に、楽しい気持ちの時はパフォーマンスが良かった。だから、そこに持っていかないといけないんです。
フィギュアスケートの羽生結弦選手も、オリンピックへ向かう飛行機の中で、優勝したことや応援してくれた方々を想像しすぎて、まだ優勝もしていないのに大号泣したそうです。それくらい鮮明なイメージを持っていた。だから、その子にも伝えました。「悔しいイメージで泣けるなら、勝ったイメージで泣くこともできるはずだよ」と。

個別指導・講演会
日本一9回が、その場で癖を見つけて、その場で直す。
マンツーマン、または最大3名の少人数で、実際に竹刀を交えて稽古できます。動画や言葉では届かない”手元の違和感”を、1回の稽古で1つ以上持ち帰ってもらう。これが個別指導の一番の価値です。
- 日本一9回の経験をそのまま共有(同じ壁は必ず通ってきた)
- 道場・学校・ご家庭の個人稽古、いずれも対応可能
- 初回ヒアリング無料。まずは現状を聞かせてください
※道場・学校単位での講演会・稽古会のご依頼もこちらから承っています。
まとめ:勝ったイメージで、当日を迎える
試合前は、勝ったこと・優勝したことを想定して、「嬉しすぎて泣くくらいの気持ち」で当日を迎える。そして、楽しむ気持ちで試合に臨む。その状態でいって、ようやくいい試合ができると思っています。
ちなみにその子は、苦手な相手への立ち回りも練習して、うまく対応できるようになりました。そのまま発揮できれば、県出場だけでなく、市の大会でベスト4、さらに上も狙えると本気で思っています。不安な状態で行くと、どうしても気持ちが下がっていいパフォーマンスは出ません。いいイメージを持って試合に臨むこと——これが、本当に大切です。
来年に向けて頑張りたい方がいらっしゃいましたら、個別指導のご依頼もお待ちしています。
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