打たれるのが怖い子へ|剣道で伸びる人が実践する「打たれ方」の3原則

「打たれるのが怖くて、技が出せない」お子さんへ
剣道をやっていれば、誰もが必ず打たれます。
そしてこの「打たれること」との向き合い方で、伸びるか、伸び悩むかが分かれます。
先に結論をお伝えします。伸びる人は、怖がりながらも、それでも打っていける人です。
今日は「打たれること」をどう扱えばいいか、3つのポイントでお伝えします。
強くなりたいお子さんには、ぜひ読んでほしい内容です。
- 打たれるのが怖くて、試合で技を出しきれない
- 打たれたくない一心で、つい守ってばかりになる
- どう克服させればいいか、声のかけ方が分からない
まずは「なぜ怖いのか」から、一緒に整理していきましょう。
打たれるのが怖いのは、当たり前です
打たれるのが怖くない人なんて、そう多くありません。特に最初は、みんな怖いんです。
何回も練習して「この場面は絶対に当たる」「ここは絶対に打たれない」と自信がついてくれば、だんだん怖くなくなります。
でもその前は、「この場面で当たるのか、危ないのか」が分かっていない状態です。だから、打っていくのが怖いんです。
これは、先が真っ暗な洞窟や迷路に入るのと同じです。何があるか分からないから、怖いんですよね。
剣道も、打っていったら返されるかも、崩されるかも、負けるかもしれない。
この先が分からないから、恐怖が出てくるんです。
では、その怖さとどう付き合えばいいのか。ここから3つのポイントで見ていきます。

ポイント①:「打たれたくないから守る」では伸びない
怖いからといって「洞窟に入らない」「迷路に行かない」と決めたら、どうなるでしょう。
その迷路は、一生攻略できません。
洞窟を攻略するなら、松明を持って入ってみる。火が消えたら「ここは酸素が危ない」と分かります。
懐中電灯を持つ、クリアした人と一緒に入る。そうすれば、攻略できる可能性が出てきます。
剣道も同じです。打たれるのが怖いから技を出さないと、その技はずっと怖いまま。勝てる可能性も生まれません。
だから、まず打っていくことが大事です。
地稽古で「打つ練習をするぞ」と決めたら、守るだけでなく、まずは技を全力で出して、当たるかどうかチャレンジする。
当たらないなら「スピードか、下半身の力か、攻めの作り方か」を研究して改善していく。
まずは思い切り打ってみましょう。
とはいえ、ただ打てばいいわけではありません。次のポイント②が、実はセットで大事になります。
ポイント②:「打たれたくない気持ち」は絶対に捨てない
①と矛盾するようですが、これがとても大事です。打っていくことは大事。
でも、「打たれたくない」という気持ちは、絶対に忘れてはいけません。
「打たれてもいいや」と開き直って、何も考えずどんどん打っても、勝てないし成長しません。
なぜ打たれたのか、どこから打っていったのかが分からなくなるからです。
だから稽古では「どうやったら、打たれずに打てるかな」を考える。
相手が打ちにくいタイミング、この間合いなら自分は打てる、このスピードなら相手はついてこられない。そう考えながらやることが、めちゃめちゃ大切です。
「打たれたくないけど、思い切って打つ」。ここの調整が難しく、そして一番大事なポイントです。
この2つを持てたら、打たれること自体が、あなたの武器に変わっていきます。
ポイント③:打たれた数だけ、引き出しが増える
①と②の気持ちを持ちながら、覚えておいてほしいことがあります。
それは打たれた1本1本が、自分の財産になるということです。
- この場面で打つと、こう打たれるんだな
- 避けだけになると後打ちを打たれる。思い切って打った方が打たれないな
- 思い切って打ったけど、打った後の引き技に注意しないとな
強い選手は、例外なくたくさん打たれてきた選手です。
格上の先輩にどんどん打っていって、打たれまくって、また入って、工夫しながら成長していく。
「最速で成功する人は、最速で失敗する人」と言われるくらい、いかに思い切って打たれ、それを最速で改善するかが大事なんです。
ただし、なんとなく打たれても財産にはなりません。
「どうやったら打てるか」を考えながら、思い切って打つ。この思考があるからこそ、打たれた数がプラスになります。
ただし、いつでも打たれていいわけではありません。次は「どこでチャレンジするか」の使い分けです。
チャレンジは「地稽古・練習試合」で。試合では自動化
じゃあ、試合でもどんどん打たれてもいいんですか?
いいえ、チャレンジするのは地稽古や練習試合までです。
地稽古なら打たれてもいいので、たくさんチャレンジする。
そして練習試合では「打たれないように打つ」ことを証明し、試合で試していく。この使い分けが、とても大切です。
この3つのポイントを、あらためて整理します。
- 守りすぎない
-
怖くても、まずは全力で技を出してチャレンジする
- 打たれたくない気持ちを持つ
-
「どうすれば打たれずに打てるか」を常に考える
- 打たれた1本を財産にする
-
打たれた経験を「引き出し」として次の稽古に活かす
これらを地稽古・練習試合で意識し、試合では何も考えなくても自動で実行できる状態にしていく。
これが、ものすごく大事なポイントです。
では最後に、いちばん伝えたいことをまとめます。

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まとめ:怖さを消すのではなく、怖さを持ったまま前に出る
怖がりながらでも、それでも打っていく。
怖さを消そうとするのではなく、怖さを持ったまま前に出る。
これができる人が、剣道でも人生でも伸びていくんだと思います。
怖さは「敵」じゃありません。前に出るためのサインだと、捉えてみてください
この会社でいいのかな、この挑戦でいいのかな。先は分かりません。でも、やってみないと切り開けない。
「死なない程度に、これをやっておけば大丈夫」という準備をしながら、それでも挑戦する。
僕自身も、この先どうなるか分かりません。それでも挑戦するからこそ、可能性が生まれます。
お子さんの「打たれる勇気」を、ぜひ一緒に育てていきましょう。
その一歩を後押しする記事も、あわせて置いておきます。
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