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齋藤多和が玉竜旗2026で10人抜き|大社3年「楽しく戦えました」

この記事で分かること
  • 10人を抜いている最中、齋藤選手が何を考えていたか
  • 「きつかったですか」への答えが、予想と違ったこと
  • 玉竜旗の勝ち抜き戦に向けて、大社が積んできた稽古
  • 玉竜旗2026 女子で10人抜きを達成した3選手

玉竜旗2026(第97回玉竜旗高校剣道大会)を、福岡の会場から取材しています。梶谷彪雅です。

女子で10人抜きを達成したのは、大会を通じて3名でした。そのうちの1人、大社(島根)の先鋒・齋藤多和(さいとう たわ)選手(3年・三段)に、女子の決勝が終わったあとお話を伺うことができました。

10人抜きの話を聞きにいったのですが、返ってきた答えは、私が想像していたものとは違いました。

目次

齋藤多和選手とは|大社(島根)3年・三段

氏名齋藤 多和(さいとう たわ)
高校大社(島根県)
学年・段位3年生・三段
ポジション先鋒
玉竜旗2026女子1日目(7月25日)に10人抜きを達成
チーム成績女子 第3位
玉竜旗2026 女子で10人抜きを達成した大社・齋藤多和選手が試合後に面を外した場面
試合を終えて面を外した齋藤多和選手(大社/先鋒)

大社は今大会、女子で第3位です。Cパートを勝ち上がり、ベスト8、準々決勝と勝ち進みました。

玉竜旗2026 女子第3位の大社高校(島根)の記念写真
第3位 大社(島根)。閉会式のあとに撮影させていただきました

齋藤選手は後列にいます。銅メダルと賞状を持って写っているのが、この日の大社です。

先鋒の10人抜きは、後ろの4人が出ないまま2試合が終わるということです

齋藤選手は先鋒です。ここが、この記録を読むうえで大事なところだと思います。

勝ち抜き戦では、先鋒が相手の5人を抜き切れば、その時点でチームの勝ちが決まります。次鋒から大将までの4人は、一度も試合場に立たないまま終わるということです。

10人抜きは、それが2試合続いたことを意味します。2試合ぶん、齋藤選手が1人で勝ち切ったということになります。

「10人抜きすることよりも、一戦一戦」

梶谷──試合お疲れさまでした。10人抜きをされていたと思うのですが、抜いている最中の心境を教えていただけますか。

まず10人抜きすることよりも、一戦一戦大事に戦って、チームに貢献したいなっていう気持ちで戦いました。

「10人抜きすることよりも」という言い方でした。数を狙っていたわけではない、ということです。

勝ち抜き戦では、抜けば抜くほど記録が話題になります。ただ本人にとっては、目の前の1試合が10回続いただけだったのだと思います。

そして続けて出てきたのが「チームに貢献したい」でした。先に自分の記録ではなく、チームの話をしています。

「楽しく戦えました」

次の答えが、この取材でいちばん驚いたところです。

梶谷──10人抜き、結構きつかったですか。それとも、どういう感じでした。

楽しく戦えました。

「きつかった」ではなく「楽しく」でした。10人抜きは、相手チーム2つ分を1人で倒し切った計算になります。防具を着けたまま、休みなく次の相手が出てくる。それを「楽しく」と言い切りました。

私自身、勝ち抜いていく側に立った試合を何度も経験しています。正直に言えば、後半は苦しさのほうが勝つのが普通です。

それでも「楽しかった」と答えられるのは、その状態でも自分の剣道ができていた証拠だと思います。

玉竜旗に向けて積んできた稽古

梶谷──玉竜旗は勝ち抜き戦です。それに向けて取り組んできたことがあれば教えてください。

齋藤選手は、地稽古の中で「3分で1本取れるように」練習してきたと話してくれました。

玉竜旗の試合時間は3分です。その3分の中で必ず1本取り切ることを、日々の地稽古から意識していたということになります。

「地稽古」は、決められた形ではなく実戦形式で打ち合う稽古のことです。ふだんは長めに時間を取ることも多いのですが、あえて3分で区切ることで、本番と同じ条件を作っていたわけです。

勝ち抜き戦は、1試合ごとに区切りがありません。3分で決めきれなければ、そのまま次の相手が出てきて、体力だけが削られていきます。「3分で1本」は、勝ち抜き戦に直結する目標

体づくり

梶谷──食事面で意識していることはありますか。

齋藤選手は、「太るように」——体重をできるだけ大きくすることを意識していると話してくれました。

勝ち抜き戦は、当たり負けした時点で崩れます。体を大きくすることは、そのまま「抜き続けられる体」を作ることです。高校3年生が、そこまで見据えて食事を選んでいたということになります。

お肉派とのことでした。

玉竜旗2026 女子|10人抜きを達成した3選手

今大会の女子で10人抜きを達成したのは、次の3名です。いずれも1日目(7月25日)の記録になります。

選手学校学年・段位
新宅 柚奈守谷(茨城)2年・二段
池本 萌々花四天王寺東3年・二段
齋藤 多和大社(島根)3年・三段

女子の全結果と、5人抜き以上の全記録はこちらにまとめています。

まとめ

  • 大社(島根)の先鋒・齋藤多和選手(3年・三段)が、玉竜旗2026 女子1日目に10人抜きを達成しました
  • 抜いている最中は「10人抜きすることよりも、一戦一戦大事に戦ってチームに貢献したい」と考えていたそうです
  • きつかったかと聞くと、返ってきた答えは「楽しく戦えました」でした
  • 玉竜旗に向けて、地稽古で「3分で1本取る」ことを意識して練習してきたと話しました
  • 体づくりでは「太るように」、体重を大きくすることを意識していました
  • 大社は女子第3位。玉竜旗2026の女子で10人抜きを達成したのは3名です

男子の10人抜き・15人抜きを達成した選手にも、それぞれ話を伺っています。

女子優勝の中村学園(福岡)は、5人全員にお話を伺いました。

この記事の引用は、すべて玉竜旗2026の会場で、梶谷彪雅がご本人から直接伺った内容です。

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