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【2026】剣道インターハイ結果|奈良大会の男女団体・個人全順位

この記事で分かること
  • 2026年インターハイ剣道の全結果(男女の団体・個人)
  • 7月の玉竜旗で、優勝した各校がどんな戦いをしていたか
  • 玉竜旗で敗れた相手と、その1週間後に再戦して勝った選手がいること
  • 玉竜旗を3連覇した福岡大大濠が、インターハイにいない理由
  • 玉竜旗とインターハイでは、なぜ結果が変わるのか

2026年のインターハイ(全国高等学校総合体育大会)剣道競技が、奈良で行われました。

この大会は現地に行けていないため、結果のみをお伝えします。ただ、7月の玉竜旗は5日間すべて現地で取材しましたので、そこと重ねながら書いていきます。

結果を並べただけでは見えないことが、玉竜旗と並べると見えてきます。

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目次

大会の基本情報

大会名第73回 全国高等学校剣道大会
会期2026年8月2日(日)〜5日(水)
2日が開会式、3日から試合
会場ロートアリーナ奈良(奈良市中央体育館)/奈良県奈良市
出場数団体戦 男女各48チーム/個人戦 男女各96名

都道府県の予選を勝ち上がった代表が集まります。団体は各都道府県から1校、個人は各都道府県から2名という構成です。

春を制した2校が、そろって夏は2位でした

今年の男子は日章学園(宮崎)、女子は八代白百合学園(熊本)が、3月の全国高等学校剣道選抜大会を制しています。日章学園は初優勝でした。

その2校が、インターハイではどちらも決勝で敗れています。

春(全国選抜)夏(インターハイ)
男子日章学園(初優勝)優勝は東福岡
準優勝:日章学園
女子八代白百合学園優勝は中村学園
準優勝:八代白百合学園

春夏連覇は、男女とも止まりました。高校剣道は春・夏・そして玉竜旗と、年に何度も全国大会があります。そのたびに顔ぶれが入れ替わるのが、この競技の面白いところだと思います。

前年の男子王者は、団体に出ていません

男子団体の前年王者は磐田東(静岡)でした。ただ今年は、静岡県予選の決勝で浜名(静岡)に敗れ、団体戦の出場権を失っています。

それでも磐田東の冨樫遵乃介選手は、個人戦でベスト8に入りました。団体と個人は出場枠が別だからです。

玉竜旗を3連覇した福岡大大濠も、インターハイの県予選で敗れています。全国で優勝する力があっても、都道府県予選を抜けられないことがある。今年の男子は、それが前年王者と玉竜旗王者の両方に起きた年でした。

2026年インターハイ剣道 全結果

男子団体

順位学校名
優勝東福岡
準優勝日章学園
第3位島原/明豊

女子団体

順位学校名
優勝中村学園
準優勝八代白百合学園
第3位高千穂/明豊

男子個人

順位選手(学校)
優勝橋本 大治 選手(東福岡)
準優勝馬木 洸虎 選手(新田)
第3位八角 響 選手(四天王寺東)/三浦 歩 選手(秋田商業)

女子個人

順位選手(学校)
優勝吉村 絆那 選手(守谷)
準優勝櫻井 菜成 選手(守谷)
第3位堀江 紗奈 選手(宮崎日大)/宇佐美 華凛 選手(東奥義塾)

大会名は第73回 全国高等学校剣道大会です。選手名は漢字表記のみとしています。

男子団体 決勝|東福岡 vs 日章学園

ポジション東福岡(福岡)日章学園(宮崎)
先鋒橋本(洸)小澤
次鋒太田
中堅中島大熊
副将北原宮﨑
大将橋本(大)倉部
結果4勝7本0勝2本

先鋒と大将がともに「橋本」です。大将が個人優勝した橋本大治選手で、先鋒は橋本洸人選手。東福岡は橋本選手2人が前と後ろを固めた布陣になります。

女子団体 決勝|中村学園 vs 白百合学園は、代表戦までもつれました

ポジション中村学園(福岡)白百合学園(熊本)
先鋒福田梶原
次鋒中家中小野田
中堅稲富(怜)石河
副将木原武田
大将牛嶋楢橋

本戦で決着がつかず、代表戦になりました。

代表戦は中村学園・牛嶋選手白百合学園・武田選手。牛嶋選手が小手を決めて、中村学園の優勝が決まりました。

男子個人 ベスト8

選手学校学年・段位
橋本 大治東福岡(福岡)3年・参段
馬木 洸虎新田3年・参段
八角 響四天王寺東3年・参段
三浦 歩秋田商3年・参段
石橋 智紀九州学院(熊本)3年・参段
三井 湊太東海大札幌3年・参段
神澤 恵佑育英3年・弐段
冨樫 遵乃介磐田東3年・参段

女子個人 ベスト8

選手学校学年・段位
吉村 絆那守谷(茨城)3年・弐段
櫻井 菜成守谷(茨城)3年・弐段
堀江 紗奈宮崎日大3年・弐段
宇佐美 華凛東奥義塾2年・弐段
山田 果歩横浜3年・弐段
楢橋 美絢白百合学園(熊本)2年・参段
田中 夢真草津東3年・参段
十河 杏清明学院3年・弐段

優秀選手

男子

橋本 大治(東福岡)/橋本 洸人(東福岡)/宮﨑 翔偉(日章学園)/三木 己徹(島原)/矢野 昊雅(明豊)/三浦 歩(秋田商業)/小野 翔(秋田商業)/馬木 洸虎(新田)/八角 響(四天王寺東)/石橋 智紀(九州学院)

女子

牛嶋 柚希(中村学園)楢橋 美絢(八代白百合学園)/石原 琴乃(高千穂)/茂田 幸穏(明豊)/小村 そら(大社)/川村 悠花(東海大浦安)/吉村 絆那(守谷)/櫻井 菜成(守谷)/堀江 紗奈(宮崎日本大学)/宇佐美 華凛(東奥義塾)

男子|東福岡の優勝と、橋本選手の二冠

男子団体で優勝したのは東福岡(福岡)。そして男子個人を制したのも、同じ東福岡の橋本選手でした。団体・個人の二冠です。

その橋本選手を、私は7月に見ています

東福岡は、7月の玉竜旗で第3位でした。準決勝で九州学院(熊本)に敗れています。

あの準決勝は、両校とも大将が大会を通じて一度も試合場に立っていない状態でした。前の4人が抜き続けていたため、両校とも大将まで出番が回っていなかったのです。

そして初めて立った大将同士の一戦で、東福岡の橋本選手は、九州学院の石橋智紀選手に飛び込み面を取られました。

玉竜旗2026男子準決勝 九州学院・石橋智紀選手が東福岡・橋本選手から飛び込み面を決めた場面
玉竜旗2026 男子準決勝。九州学院・石橋智紀選手が飛び込み面を決めた場面。受けているのが東福岡の橋本選手です(梶谷彪雅 撮影)

この一本で、東福岡の決勝進出は消えました。その橋本選手が、インターハイでは団体優勝と個人優勝の二冠を獲っています。しかもこれは、玉竜旗のこの試合から1週間の出来事です。

玉竜旗の準決勝と決勝の詳しい経過は、こちらにまとめています。

玉竜旗が終わって、1週間でインターハイです

この2つの大会は、1週間も空いていませんです。

日付できごと
7月26日(日)玉竜旗 女子 決勝
7月29日(水)玉竜旗 男子 決勝
8月2日(日)インターハイ 開会式
8月3日(月)インターハイ 試合開始
8月5日(水)インターハイ 男女とも最終日

玉竜旗の男子決勝が7月29日、インターハイが8月5日その間、わずか1週間です。女子は玉竜旗の決勝が7月26日ですが、それでも10日ほどしかありません。

玉竜旗は勝ち抜き戦を5日間戦う大会です。上位まで残った選手ほど、体は削られています。そこから1週間で、また全国大会の決勝の日を迎える。回復が間に合う日数ではありません。

橋本選手も石橋選手も、玉竜旗で最後まで戦い抜いた選手です。そのうえで、二人ともインターハイの個人戦でベスト8に残りました。この日程を知ると、結果の見え方が変わります

そして個人戦のベスト8で、二人はもう一度当たっています

個人戦のトーナメントを見て、思わず声が出ました。

橋本大治選手のベスト8の相手が、九州学院の石橋智紀選手だったのです。

いつ顔合わせ結果
7月29日
玉竜旗 準決勝
東福岡 vs 九州学院
大将戦:橋本 vs 石橋
石橋選手が飛び込み面
東福岡は決勝に進めず
8月5日
インターハイ 個人ベスト8
橋本 vs 石橋橋本選手が勝ち上がり、優勝

7月29日に自分を止めた相手を、その1週間後には越えて、日本一になっていました。この2人がそろってベスト8に残り、しかもそこで当たったというのは、狙って作れるものではありません。

石橋選手は、玉竜旗の決勝でも大将として戦っています。福岡大大濠の三宅陽一朗選手に、延長で返し胴を取られた選手です。

この夏、九州学院の大将は玉竜旗準優勝とインターハイ個人ベスト8を戦い抜いた。石橋選手はインターハイでも個人ベスト8に入り、優秀選手にも選ばれています。

島原と明豊も、玉竜旗で見ています

男子第3位の島原(長崎)は、玉竜旗で先鋒の古野悠誠選手が10人抜きを達成した学校です。試合直後にお話を伺いました。

同じく第3位の明豊(大分)は、玉竜旗男子でベスト8。女子も玉竜旗・インターハイともに第3位です。

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玉竜旗3連覇の福岡大大濠が、ここにいない理由

男子の結果を見て、気づかれた方もいると思います。7月の玉竜旗を3連覇した福岡大大濠の名前が、インターハイの上位にありませんです。

理由は、選手たち自身が話していました。

この大会最後ですし、インターハイに出れない分、玉竜旗で優勝しようという気持ちで立っています。

玉竜旗で10人抜きを達成した直後、先鋒の森慶輔選手が話した言葉です。

大将の三宅陽一朗選手も、同じことを言っていました。

やっぱり自分たちはインターハイに出れない分、最後という気持ちで、自分と仲間を信じてやってやるという気持ちで挑みました。

インターハイの県予選で敗れていたということです。3年生にとって、この夏に残っていたのは玉竜旗だけでした。だから玉竜旗に賭けた。そして3連覇しました。

同じ福岡県で、玉竜旗を制した学校がインターハイに出られず、玉竜旗で3位だった学校が全国を制した。福岡県の代表として奈良に立ったのが、東福岡でした。

福岡大大濠の5人には、優勝直後に全員から話を伺っています。

女子|中村学園の二冠と、守谷の個人独占

中村学園が、玉竜旗とインターハイの両方を獲りました

女子団体で優勝したのは中村学園(福岡)。インターハイ女子団体は3連覇です。インターハイは大会2連覇中で臨んでおり、3連覇となりました。7月の玉竜旗女子も制しているので、この夏、玉竜旗とインターハイの二冠になります。

玉竜旗の決勝も、相手は八代白百合学園(熊本)でした。そしてインターハイでも、この2校が決勝で顔を合わせています。

インターハイ女子団体は、この3年ずっと中村学園です

優勝校
2023年守谷(茨城)
2024年中村学園(福岡)
2025年中村学園(福岡)
2026年中村学園(福岡) ※3連覇

中村学園は、2024年から3年続けてインターハイ女子団体を制していることになります。

7月の玉竜旗も制しているので、今年は玉竜旗とインターハイの二冠です。しかも玉竜旗は3年ぶりの優勝、インターハイは3連覇。夏の全国大会を、2つとも持って帰ったことになります。

大会優勝準優勝
玉竜旗2026(7月)中村学園(福岡)八代白百合学園(熊本)
インターハイ2026(8月)中村学園(福岡)八代白百合学園(熊本)

同じ顔合わせで、同じ結果になりました。10日ほどの間に2度戦って、2度とも同じ側が勝つ。これは実力差というより、この2校がこの夏の女子を引っ張っていたということだと思います。

玉竜旗の決勝を決めたのは、中村学園の副将・木原愛由花選手(2年)でした。大将に回す前に、副将のところで試合を終わらせています。

優勝メンバー5人全員のインタビューはこちらです。

決勝を決めたのは、玉竜旗でお話を伺った牛嶋選手でした

インターハイの女子決勝は、本戦で決着がつかず代表戦までもつれました。

そこで中村学園の代表として立ち、小手を決めて優勝を決めたのが、大将の牛嶋柚希選手です。

牛嶋選手には、玉竜旗の優勝直後にもお話を伺っています。あのときは副将の木原選手が2人抜きで決めたため、牛嶋選手に出番は回りませんでした。その牛嶋選手が、インターハイでは最後の一本を自分で決めています。

対する白百合学園の大将は楢橋美絢選手(2年)。玉竜旗の決勝で、木原選手に小手を取られた選手です。この2人は玉竜旗の決勝でもインターハイの決勝でも、ともに大将としても戦いました。

楢橋選手は女子個人でもベスト8に入り、優秀選手に選ばれています。

守谷が、女子個人の1位と2位を独占しました

女子個人は吉村選手が優勝、櫻井選手が準優勝ともに守谷(茨城)で、1校が決勝を独占です。

守谷は玉竜旗女子でも、先鋒の新宅柚奈選手(2年)が10人抜きを達成しています。

そして守谷は、2023年のインターハイ女子団体の優勝校です。中村学園が3連覇を始める前の年に、団体で全国を制していました。

団体の王座は中村学園に移りました。ただ守谷は、今年個人戦の決勝を同校対決にしています。吉村絆那選手と櫻井菜成選手、どちらも3年生です。団体で頂点に届かなくても、個人でここまで来る選手を2人そろえてくる。強豪校というのは、こういう厚みを持っています。

団体で全国上位に届かなくても、個人で1位と2位を占める学校があります。チームの勝ち上がりと、選手個人の強さは、必ずしも同じではないということです。

高千穂・東奥義塾も、玉竜旗で名前が出ています

女子第3位の高千穂(宮崎)は、玉竜旗男子で山口光貴選手が10人抜きを達成した学校です。女子個人第3位の宇佐美選手(東奥義塾)の東奥義塾(青森)は、玉竜旗女子でベスト8に入っています。

玉竜旗とインターハイは、何が違うのか

同じ高校剣道の全国大会ですが、この2つは戦い方がまったく違います。

玉竜旗インターハイ
団体戦の方式勝ち抜き戦点数制(5人制)
一人が勝ち続けたら相手チームを1人で倒せる1勝は1勝
個人戦なしあり
時期7月8月

玉竜旗は勝ち抜き戦です。先鋒が5人抜けば、後ろの4人は試合場に立たないまま勝ちが決まります。だから、一人の爆発力が試合を決めてしまうことがあります。

インターハイの団体戦は点数制です。5人が5人とも戦い、勝った本数で決まります。一人が強くても、それは1勝でしかありません。

だから「玉竜旗で勝つチーム」と「インターハイで勝つチーム」は必ずしも一致しません。玉竜旗は突出した一人がいると強く、インターハイは5人の総合力が問われます。今年の男子で、玉竜旗3位の東福岡がインターハイを制したのも、この違いと無関係ではないと思います。

玉竜旗の勝ち抜き戦がどれだけ過酷か、15人抜きを達成した選手にも話を伺っています。

まとめ

  • 2026年インターハイ剣道は、男子団体東福岡、女子団体中村学園が優勝しました
  • 男子個人は東福岡・橋本選手。団体との二冠です
  • 女子個人は守谷が1位・2位を独占(吉村絆那選手・櫻井菜成選手)。守谷は2023年の団体優勝校です
  • 中村学園はインターハイ女子団体3連覇。玉竜旗との二冠です
  • 中村学園と八代白百合学園は、玉竜旗・インターハイともに同じ顔合わせ・同じ結果でした
  • 男子個人ベスト8で、橋本大治選手は玉竜旗準決勝で敗れた石橋智紀選手(九州学院)と再戦し、勝ち上がっています
  • 女子決勝は代表戦までもつれ、中村学園の大将・牛嶋柚希選手が小手で決めました
  • 玉竜旗を3連覇した福岡大大濠は、インターハイの県予選で敗れており出場していません

7月の玉竜旗は、5日間すべて現地で取材しました。全結果と、5人抜き以上の全記録、選手インタビューはこちらにまとめています。

この記事のインターハイの結果は、大会の公式発表にもとづいています。現地取材は行っていないため、試合の詳しい経過や写真は掲載していません。玉竜旗に関する記述と写真は、すべて梶谷彪雅が現地で取材・撮影したものです。

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